スマホでカメラのリモート撮影する方法を聞くために、カメラメーカーに行くときのこと。昼食をジョナサンで食べようかと店に入った。セルフオーダーということで、タッチパネルで注文を受けることになっていた。端末を使った注文は“飲み屋”では経験しているので、迷うことなく注文した。
しばらく待つとロボットがなにかしゃべりながら注文したパスタとサラダを運んできた。「注文したものを受け取ったら、スイッチを押せ」としゃべっている。席から立ちあがらないと受け取れないから、立ち上がってテーブルに移す。伝票もロボットに乗っていて、それも受け取って、どこかでこういう方法を体験したなと思いながら、食事にかぶりついた。
食べたあとの代金を払うのも、最近のスーパーやコンビニの支払いのように支払機を使ってやるものだった。店内では女性が一人忙しそうに走り回っている。飲み屋ではスマホアプリを使った注文もやったことがあるが、その時は飲んでいる気がしなかった。「慣れ」もあるのかもしれないが昼食タイムも落ち着かないものになってきた。
従来店側がやっていたサービスを、客がこなすということは変なものだ。これまでのサービスを「労働」と考えると「賃金」にあたるのではないか。ガソリンスタンドもセルフが多くなっているが、燃料のセルフ料金は安くなっていない。実態は値上げになっている。働き手が少なくて云々とよく言われるが、そのための「効率化」で人件費は減らす(人を減らす)ことが多いのに、減らされた「働き手」の分はどこかに「増」として放り出されているのはないのか。どうして足りなくなるのかつじつまが合わない。