2024年6月6日木曜日

スマホ入れかえ悪戦苦闘

 スマホの機種変更をした。ショップに出かけて行って、これはと思っていた機種を指定したが、料金をはじめとした条件を考えて、「提案」されたのは、ショップで現在扱っているものをということだった。前回もそういった売り手の意図にあったものにするというスタイルだった。あまり高い機種を購入するのは控えざるを得ない。でも「人生役立ち品」としては高価な買い物と思いつつ、様々な機能を半ば「おもちゃ」のように利用して、楽しむのもスマホが持つ効用(頭の体操)で、そのために役立てようという言い訳もある。

 その頭の体操は、ショップでのやり取りだけでは間に合わない。幅広くて面倒で不明な使い方と格闘することになるので、中身の移行は有料であっても頼んでやってもらった方がいいだろうという判断をした。それなりに慣れてはいるという自負も少々あって、大方のことは判るだろうと思っていたが、敵も始終技術の開発をしているから、新しい機能やらその使用法の複雑化によって「知らないこと」がいくらもでてくる。そのわずらわしさを感じるといやになるが、いまやそれを使う効用はまた小さくはない。

 日常の電話、LINE、カレンダーは使わないでは生きていけない。とくにカレンダーは「日時、時間、交通移動パターン」を登録しておかないと、記憶に頼るわけにはいかない事情がある。だから何回も確かめる高齢者特有のパターンをおよそ回避できる。LINEはもはや手放せない。身体を動かすことがゆっくリズムゆえ、その分素早く動くデジタルの力は無視できない(と思う)。余計なお世話の宣伝や事業の利益誘導は、これでもかというほどスマホに入ってくる。それを避けつつ自分向けのスマホを作らないといけないなと思う。

 しかし、ショップでの有料移行のあと、どれだけの時間を費やしたかを考えると、何をやっているのだろうかという無念の感慨のみが残っていくようだ。スマホショップで事足りなかったことを、3時間もかかってサポートセンターとやり取りした日、夜は集まりのあとで少し飲んだ。交差点でスマホカメラの具合を試そうかと思ってシャッターを押したら、妙な「芸術的」写真が撮れた。これは自分の頭の中かと一瞬思った。