なにせ時間が早く行き過ぎて、もうちょっとゆっくり頼みたいところでも、誰も許してはくれない。考えてみれば世の中の移り変わりの速さ、事件の多さに押し出されている気もするし、我が身はこれまでどおりのペースよりはごゆっくりと、たしかには減っていかない様々な用事をこなすのだから、結果は時のたつのが「早い」ことに甘んじる以外にはない。物事こなせなくなると、しょうのない苛立ちをもったりして、困ったものだ。
気温が5度前後にもなって、えーもう暮かよ雪かよ正月かよと追いかけられて、秋の写真を忘れていた。近所の秋もちゃんとある写真を見ながら、秋の模様をみれば少しは時間が止まってように見えるだろうか。中野坂上の中野の森公園。高層ビルが寒々しい。ビルの谷間で木々が秋を象徴しているけど、太っちょのビルに囲まれて大きく育つことはなさそうだ。人間のエゴというべき可哀そうな処遇だ。