以前は季節の変わり方が不鮮明でわからないと感じられた。現役のころは天候に気を取られることが少なかったからか余計にそうなのかもしれない。今ではは年中写真を撮っていて、季節を探しにどこに気配があるか見ながら歩くから、気になるならないよりも埋没気味に浸っている。
目を凝らすと、秋に出くわす事象を探せる。外に出て歩くという効果が身体にもいいのも余禄。空気を吸いながら、就寝中につけているシーパップマスク=(いびき用器具)で鼻がつまる)鼻の通りを取り戻す。
この秋は紅葉の時期選びが大変だった。桜の時期もしかりで、こちらの都合にあわせてはくれない。急寒暖のはげしさが異様な昨今の気候で、草木の時期選びがむずかしい。聞いたことはないが、草木に言わせれば「人間ばかりが大変なんじゃないよ」っていうことだろう。紅葉を撮るときにはあえて「枯れた風物」も好みの範疇に入れる。