2012年9月12日水曜日

ハゼがおかしい

 9日、木更津でのハゼつり大会が終わって、ハゼ釣りは終期が近い。今の時期はハゼが育って、手ごたえのあるハゼが釣れる。ところが今年は小さいのも目立つ。ハゼの産卵の時期がズレているということか。

 ちょっと長いスパンで見ると、ハゼの釣れ具合が悪くなっている。釣りの大会の釣り場範囲を広げなければならないほどだ。産卵の時期がズレているのは、前年の親の育ちがズレたということ。想像の域は出ないが、例えば温暖化による水温の上昇が、プレッシャーになっているとか。

 東京湾には限らないが、埋立てて工業団地にしてしまった臨海部に、今は干潟や浅瀬はないに等しい。釣り場にしているところに温泉ホテルが建ってしばらくたつ。地域活性のための施設として「歓迎」された。この廃水が40度あるというから、これが海に流れ出せば、スズキにはいいかもしれないが、ハゼにはどうだろう。

 アクアラインの橋脚がたったとき、その周りの塩性植物の生態系に影響を与えた。潮の流れに変化が生じて水面が上昇するところも出たという。ハゼは陸から見て、非常に近い海に生息しているから、陸側の環境の改変にかなり影響されることだろう。陸側にいるものの都合によって、そうとうハゼの世界が住みづらくなっていることは間違いない。「ハゼはどこかへ行くでしょう」といった人を思い出した。


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