合唱団の練習開始時間から一時間も早く家を出てしまった。東銀座で気が付いて、それじゃぁ築地から勝鬨橋のほうへ散歩しようかと歩き始めた。9時というのに築地場外には外国人観光客がわんさと押しかけて来ていて、目的の食べ物屋に長く並んでいた。朝食抜きでホテルに泊まっているのかな?
晴海通りを勝鬨橋に向かっていくと、築地魚河岸へ抜ける「小田原橋棟」のところで、「八紘一宇の碑」が目に入った。ちょうど荷造りをしていた人がいて、そちらを見てわかったのだが、これまで何回もここを通っているのに知らなかった。縁起でもないものだから構わないけど、いまどきのき世界の「戦争状態」と重ねると心穏やかでない。築地に何かのいきさつ因縁があるのだろう。
交差点の歩道で、どでかい犬が寝転がっていた。寝転がっているのではなくて、伸びている風だった。ドイツのレオンベルガーというのだそうで、散歩の疲れで休んでいるのだと、女性の飼い主さんが道行く人に説明をしていた。
勝鬨橋から見る築地市場跡は相変わらずの広場状態が続いているよう。国際会議場と野球場などを造るのだというが、公園にして木を植えたら少しは温暖化対策になるんだろうけど。2018年9月に豊洲市場開場でずいぶん時間がたっている。
教育会館の前へ戻ってくると、まだ若い樹々がピンクの花をつけている。おっ、桜かなと思ったが違うみたい。ネットで見ると、ヒメコブシとかベニコブシというらしい。この樹の並木は上のほうがみな左よりにかしいでいる。隅田川を伝わる風が通る道になっているのではないかと思った。