2013年5月24日金曜日

「人生のディナーを召し上がれ」


 522日のNHLKで放送された「人生のディナーを召し上がれ」をFacebookで、話題にした人がいた。癌で余命わずかな患者に食べたいものを準備するという終末医療の話。身の回りのことが自分ではできなくなっていくという中でも、明日はこれをするという希望を引き出すことで、できうる質の高い生活を求めるという。

 いつまでも「希望」を持ち続けて迎える終末は、そのときにあたって一番のことのように思える。そうありたいと思うことだ。希望を持ち続けることは、エネルギーが必要だけど、生き続けるための大きな糧にはなる。


 身の回りの様々なことは、あまりそのエネルギーを湧き立たせるものは少ない。日本の在り方と身の回りの生活の改変を問う事柄が次々に起こってくるが、そこから希望を見いだせることはあまりにも少ない。人間が切り開いてきた叡智が手際よく身の回りに届くようになるには、どのくらいかかるのか。競争社会に偏重した社会が生み出す膿で全部が重篤になる前に、なんとかしようという「希望」に縋る以外はないのだろう。




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