2017年4月10日月曜日

魚が獲れないぞ~様々な魚が…

 漁業技術も船の大型化やIT技術を使って飛躍的に進み、「効率的」に魚を獲れるので、「資源量」が枯渇するまでは、心配なく獲りまくる。日本はここまできても特に、調整が必要という態度をとっていないらしい。国家間の漁業調整に消極的、後ろ向きでいいのか事情に疑問だ。これも大手の漁業会社の意向が大きいのだろうか。

 よくいう「資源」という言葉も、ナリワイからみての言葉だから消費者や自然人としての見立てからすれば正確ではない。生態系にゆだねて生きている生き物なのであって、特別に人間の食に「貢献させているもの」だ。特に現在は容易くマグロでもなんでも「おいしいもの」が口に入れられるから、その求めに応じた事業が盛んに維持される。

 要求が先なのかどうかは一概に言えないが、生活に心配のない人間であれば、マグロがなくても必要なだけのカロリーは十人分に摂取しているだろう。その「資源的思考」から脱する必要はないのか。人の食に資するものとして、あがめられればいいわけでない。

 大量消費社会が目的化されて、流通方法も「発達」した今は、手で釣った地物の魚が店に出回るなどということは、なくなった。港に水揚げされた地物は、その場で売り捌かれるくらいの程度だ。だから魚屋さんが我が近所では絶滅した。売れ筋の魚だけというスーパーでは、食べる魚種も限られてくる。地物の魚も人のカロリー量としていいものになってしかるべきだと思うのに、すでに追い出されてしまった。

「初期資源量(漁業が無かった場合の資源量)の10パーセント未満で増減を繰り返す太平洋クロマグロ。現在の資源量は2.6パーセント(1.7万トン)。大西洋は推定資源量65万トンです。太平洋の40倍。」という。

真田康弘氏:マグロで玉砕外交を続ける日本(7分52秒)





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