2025年9月5日金曜日

「山削り」の景色を撮る

野山が削られるという情景などは、自然の瞠目的魅力とは正反対にあるものの、企業の(正常な)事業活動ゆえよっぽどの事件性があるか、「特集」でもなければ普通に目の前に出てくることはない。自然が豊かで美しいままでいて欲しいという願いと声は、自然と親しむさまざまな「愛好者」が発信している。その割にはご多分にもれず、政治の分野では対策をしているとの話は聞こえてこない。

散々環境に負荷をかけて、その結果が今頃の「気候変動騒ぎ」だと考えると、この先どうなっていくのか暗澹たる思いがするばかり。全国で100を超える都市開発、再開発に国や自治体が関わって進められ、膨大な資金の投入がされている。その結果、誰の幸福が満たされることになるのだろうか。

東京では葛西臨海公園、神宮外苑、日比谷公園にまで食指をのばして樹木が倒されて建造事業が強行されている。地方からの石灰や砂利の供給によって、成り立っていることであり、そのうえ願いもしない産業廃棄物を地方に押し付けているわけだから、都市部との格差はその意味でもいっそう拡大している。

さすがに、最近では資金調達ができなくなって、計画の修正やら行き詰りの事例がでてきた。いつまでも野放図に自然破壊が続くはずはないし、続けさせたくないと思う。「経済成長」を叫ぶほど自然破壊が進むということが続くなら、同調するわけにはいかないし、不幸を背負う気はない。SDGsで持続可能などというが、悠長なことと思えて仕方がない。

写真は、東北を回ったときのもの。「山を削る」ここは、砂塵が舞っていて先が見えないほどだった。

東京近郊だけでこれだけの再開発


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