虚鯊は「ウロハゼ」。関西で好んで食べられている。すしネタでもいけるとか。「あーそーべー」は山形の方言で、一緒に遊ぼうとの意味。ウロハゼは関東の海でも増えてきているもよう。温暖化の影響かもしれない。夏のハゼ釣りのとき、マハゼに混じってつれるが、「つりの競技会」となると、邪魔者にされることがある。
2013年11月6日水曜日
2013年11月5日火曜日
実りの秋から紅葉へ
写真の整理をしていて、写真が沢山出てきた。写真講座でカレンダーを造ることになって、選び出したまではよかったが、講座出席時間がギリギリになってしまって、テーマにまとまりがなくて、講師から「なんだこれ、まあいいか」と言われてしまった。自分もそれを聞きながら、そうだなと見直して「ハハハ」と笑ってしまった。
1月から12月までで、撮った時期の写真を並べただけのものだったから、そんなものだろう。なんとなく人臭さみたいなイメージだけは気にしたつもりだったが、一貫性のないものになってしまった。他のものでも数だけはたくさんあるから選び出しをやり直して、もう一度ガッチリ取り組んでやろうかと、取り掛かった。奈良の写真も出てきて、まだまとめていないのを思い出した。エッセイ風にと思ってから大分放っておいたから、もう記憶が薄れてダメかもしれない。
1月から12月までで、撮った時期の写真を並べただけのものだったから、そんなものだろう。なんとなく人臭さみたいなイメージだけは気にしたつもりだったが、一貫性のないものになってしまった。他のものでも数だけはたくさんあるから選び出しをやり直して、もう一度ガッチリ取り組んでやろうかと、取り掛かった。奈良の写真も出てきて、まだまとめていないのを思い出した。エッセイ風にと思ってから大分放っておいたから、もう記憶が薄れてダメかもしれない。
2007年11月24日
2013年11月4日月曜日
シーベルト(Sv)とベクレル(Bq)
先日の学習会で、シーベルトとベクレルについての資料がある。
放射線による人体への影響度合いを表す単位を「シーベルト(Sv)」といい、放射性物質が放射線を出す能力を表す単位が「ベクレル(Bq)」だということだ。
放射性物質には様々な種類があって、放射性物質によって、放出される放射線の種類やエネルギーの大きさが異なるために、人体が受ける影響は異なる。放射線が人体に与える影響は、放射性物質の放射能量(ベクレル)の大小を比較するのではなく、放射線の種類やエネルギーの大きさ、放射線を受ける身体の部位なども考慮した数値(シーベルト)で比較する必要があるということだと説明されている。
お金に例えてみると
もう一つスッキリしないが、核実験やチェルノブイリ、スリーマイル島の事故以降で、それまで自然界で検出されなかった放射能汚染が出始め、癌発病に至っていることははっきりしている。因果関係が立証されていないと一方で言いながら、どこまでならいいという基準はあっても、意味をなさない。100ベクレル以下が安全だという根拠はどこにもない。
2013年11月3日日曜日
「原発事故による海洋汚染と海産物」の学習会があった。
川崎健氏(東北大学名誉教授)の講演だった。海産物は、日ごろから身近に感じているものなので、どんな状況にあるのかと将来どうなっていくかが知りたいと思って参加してみた。かなり膨大な内容を一時間半ばかりで、飛ばした話だったので、つかみきれないが、資料でいただいたものがわかり易い説明だったので、書き抜きしてみた。
海水のモニタリング調査
(1)
第一原発のごく近くの測定ポイントでは、汚染水を放出した事故直後にはセシウム137の濃度は100000Bq/Lに達したが、その後は急速に低下して、2013年5月には1Bq/L前後である。
(2)
沖合の測定ポイントでは、2011年9月には0.01で原発周辺に比べればかなり低いが、その後低下している。
(3)
事故以前の福島県沖では、1976年当時は0.006~0.008Bq/L程度であったが、1998年~2008年には、0.002程度に下がっている。1976年~1987年当時高かったのは、それまでの大気中核実験、1979年のスリーマイル島事故、1986年のチェルノブイリ事故などの影響だと思われる。沖合水域の現状は、福島事故以前に近い。これは拡散するからである。
海底土のモニタリング調査
(1)
原発にごく近い測定ポイントではセシウム137の濃度は、2012年4月には1000Bq/Kg程度であったが、2013年5月には週100Bq/Kgに低下している。原発からかなり南でも、数十Bq/Kgある。
(2)
沖合の測定ポイントでは場所によりばらつきがあるが、現在はセシウム137で数百Bq/Kg~5Bq/Kgである。
(3)
福島県・茨城県沖合では、歴史的にみると1983年以後、セシウムで5Bq/Kg以下であったが、現状はそれよりはるかに高い。特にこの点が海水との違いで、放射性物質が海底土に吸着されているからである。
水産生物の種別の汚染経過
(1)
表層魚類の汚染度は低い。
(2)
底生魚は生息水深100m以深のものは、汚染度が低い。
(3)
ごく浅いところに生息する貝類は福島沿岸では事故以後強く汚染されたが、その後は急速に低下した。こらは、海水の汚染濃度が低下したためである。
(4)
海藻類も同様である。
(5)
メバル類(100m以浅)は汚染度が高いが、2013年に入って低下傾向である。
(6)
ウニ類は事故後高い汚染を示したが、その後急速に低下している。これは、食物が海藻だからである。
(7)
スズキ(中層魚)は、高い汚染が続いている。これは底生のイカナゴなどを食べているからであろう。
(8)
水深100m以浅に生息しているカレイ類は汚染度が高い。海底では浅いところの汚染が強い。また、これらは汚染された底生無脊椎動物(エビ、カニ、ゴカイ、ワレカラ)を食べている。しかし、今年になって汚染度が低下してきている。低下の理由は(1)放射能の減衰と(2)生理的排出である。
(9)
底層に生息するメバル類も、同様な傾向を示す。
(10)
淡水のイワナ・ヤマメは強く汚染されたが、今年に入って汚染度は低下している。
海水魚と淡水魚の汚染機構の違い
・
海水魚は汚染物質を排出するが、淡水魚は蓄積する。
~水産生物は、放射性セシウムをカリウムなど他の塩類と区別できずに環境水(海水・淡水)や餌から体内に取り込み、自然に体外へ排出。
~海水魚は、体の中の塩類を排出させる機能が働くことから、海水の放射性セシウム濃度が低下すれば、魚対中の放射性セシウム濃度も徐々に低下。
~淡水魚は、体内の塩類を保持しようとする機能が働くことから、海水魚よりも放射性セシウムを排出しづらい。
~無脊椎動物は、塩類が海水と体の中を自由に行き来しているような状態なので、海水中の放射性セシウム濃度が低下するとすぐに体内の放射性セシウム濃度が低下。
講演は、福島沿岸の海水の放射能濃度が下がらないのは流れ出ているということが言えるということも説明された。(福島第一原発の周辺2013年5月に1ベクレルであるが、およそ一年前からこの濃度であり、事故前の2008年には0.002だったことで推定される)
まとめとして①日常生活では、正しい科学的知識と情報を持って、科学的に冷静に対処する②政府に対して正しい情報の開示と事故原発システムの環境からの完全な隔離を要求することを求めようということだった。
2013年11月2日土曜日
山本太郎の園遊会「直訴」に、天皇を元首として政治利用をしている方が政治利用という批判はおかしい
大日本帝国憲法のときは元首だった天皇は、日本国憲法では、「元首」であることを明確にしていない。憲法上、象徴という言葉を使って天皇を保全したのは、戦後の歴史が生み出したというのは説得力がある。天皇ができることは国事行為で制限列挙されている。これさえ、内閣の助言と承認のもとでなされるということで、政治行為は想定されていない。それは当たり前で、天皇の名のもとに戦争を遂行されていったのだから、反省をして体制を切り替えることが求められていた。
こうした憲法上の扱いに、政治行為を求めるのは国会に議席を持つものが、やることかといえば、「別のこと考えても」と言うこともできる。「気持ちはわかるけど…」という話もあるけれども、ちょっぴりこの面倒なことを除いて、「開かれた天皇」に対して、申し述べることが政治行為として断定されるのかというと、いまのところその手紙の内容が政治行為を求めている内容なのかどうかという点が、マスコミの報道の中では見当たらない(自分だけかもしれないが)。「辞職しろ」「ときがときなら刑罰ものだ」のと騒ぐことばかりが、議席多数占有者から出されている。
天皇はいらないというとストレートに言うと、なにを言っているのかと、それにとどまらないご意見を賜ることにもなりかねない。が、今の政治制度の中では、なくても間に合う存在ではある。「心のよりどころ」のような親密さも醸造してきたから、気持ちが入り込むこともあるとは思う。当分象徴でもいいと思うが、だったら元首ではない開かれた天皇が、もっとどんどん開かれてもと思う。
靖国神社を参拝しないとか、外来魚のブルーギルを日本に持ってきたのはよくなかったと話したとか、先日誕生日を迎えた皇后の五日市憲法の話は、ちょっと認識が改まった。「開かれた皇室」いいんじゃないかと。
園遊会に手紙を持っていくのが違法ではないが、もらった天皇は侍従に預けた。開封しないわけはないだろうが、闇に葬られるのか。これだけ騒がれたら、一定の対応をすることになるのか。天皇がどこかの場で「あの手紙はいまの福島の状況を訴えたもので、大変大切なことを示唆していました。関係者がなんとかその対応に努力されることを望んでおります」なんて言ったとしたら、もう一歩開かれた天皇にならないか。続けて「天皇は政治行為が許されておりませんから、それにお応えすることはできませんが、願いは同じと考えております」って話したら…いいね!
「憲法改論議」が持ち出されて、先には天皇を象徴から格上げする考が浮上している。憲法順守で「戦争の道は未来永劫なし」ということは言うまでもないこと。
2013年11月1日金曜日
秋は素敵だ
秋は催しが多い。釣りの行事ももちろん、何でもと言っていいほど秋には集中している。夏の暑い時期を乗り越えて、台風にさいなまれながら、そのおかげもあって空気の冷たさを感じるようになる。 人が動きやすい最適の気候へと移るころは米の収穫が一大行事になる。日本の原風景で外せないものだ。外せないというと他人ごとになってしまうが、米作りには祖先からずっとかかわってきたのだろう。米を食べられなかった時代も含めて。
収穫という言葉を想像するときは、「コメの収穫」をはずしてはいられない。生成してきたDNAが影響しているのかどうかは不明だが、感じるところは大きい。これに絡んだ景色は素晴らしいと思う。通常では通り過ぎてしまう目線も、写真で切り取るといつまでも楽しめる。米を見る安心感みたいな…やっぱり極貧を経験した血筋なのか?
実りの秋は諸活動の「結実」という豊かな収穫を手に入れるときだ。ハゼなら、これまで9月初旬のころには、深い場所へと「落ちていく」と言われていたが、昨今の海水温の上昇のせいか、いまだに浅いところにも残っているようだ。実際は浅いところにも居ついているような気もするが…。この時期釣ったハゼも卵を持ち始めている。
生き物の一年の展開は、ヒトの活動展開に相乗している。人の場合は、文化の発揚の場としての秋だ。早い話が、収穫の後の秋祭り。祭りは秋の限らずに、お盆の時もヤマがある。どっちにしても祭りごととして、豊かな実りを願う。コンサートも映画、写真…実りの発揚イベントはたくさんある。己の実りもなにがしかつかみたいものと、悩んだわけではないが11月は、いやにイベント参加が増えてしまった。元気でいるうちが華かと、言い訳しつつ。
2013年10月31日木曜日
トンネル完成お喜び申し上げにトルコまで。
アジアとヨーロッパをつなぐ海底トンネルが完成して、安倍首相が国会を放り出してお祝いに駆け付けた。大成建設の事業にかかわることでしょうに、「日本の技術協力だ」ということで。
しかし、政治との癒着はすごいものだ。大成建設のHPにも自慢げに載せているが、これまでの実績のページをみて驚いた。全部ではないが、書きぬいてみた。あるわあるわ、八ツ場ダムにまでからんでいる。大型公共工事にはなくてはならない存在だ。というより、政策誘導でなりたっている存在と言うべきか。
1963年、名神高速道路天王山トンネル
1964年、名神高速道路米原トンネル
1969年、日本坂トンネル
…
1987年、青函トンネル
1997年、本州四国連絡道路 神戸・鳴門ルート
1998年、東京国際空港鉄道トンネル
2003年、九州新幹線 田上トンネル
…
2008年、13号線新宿七丁目二工区土木工事
2009年、圏央道笠森トンネル
2009年、上信越自動車道薬師岳トンネル
2009年、八ツ場ダム仮排水トンネル工事
2009年、四国横断自動車道 焼坂第一トンネル工事
2010年、第二京阪道路 小路トンネル工事
2010年、北関東自動車道 塩坂峠トンネル工事
2011年、日本海沿岸東北自動車道 大茂内第二トンネル工事
2013年、紀勢自動車道 荷坂(にざか)トンネル工事
大成建設が造ったトンネルの写真を見ながら、穿り出した土砂の行く先と、固めたコンクリートに使われた土砂は、どこから手に入れたものかを考えてしまった。出来上がって、その苦労には万歳のセリフが合うとは思うが、場合によっては水脈を壊し、コンクリート砂利を取り出すのに別の山を削っただろうことを考えると、「日本の技術力」万歳にはならないだろう。建造物を造るということはそこに合ったものを壊すという裏打ちが伴う。それが当たり前だとなる精神構造にも影響を与えることになっていないだろうか。
2013年10月30日水曜日
イノシシへの放射能汚染の実態はチェルノブイリでも確かめられていた。
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チェルノブイリ、イノシシ40万Bq/kgに生態濃縮
日本、444万Bq/kgの落葉⇒ミミズ⇒イノシシ
チェルノブイリの事故から10年、野生動物に放射能が蓄積、濃縮されていると、ベラルーシの動物学研究所のグループが先週、ウィーンで開かれた国際会議で報告した。
自然界の食物連鎖で動物性プランクトンに蓄積された放射能は1キロ当たり最高3400ベクレルだったが、魚類では同3万1000ベクレル。食物連鎖の上位にいるイノシシでは同40万ベクレル以上。
自然界の食物連鎖で動物性プランクトンに蓄積された放射能は1キロ当たり最高3400ベクレルだったが、魚類では同3万1000ベクレル。食物連鎖の上位にいるイノシシでは同40万ベクレル以上
福島県内の森林の落ち葉に含まれる放射性セシウムは、双葉町と浪江町で集めたもので、1キログラム当たり440万ベクレルに達するなど、福島第一原発から30キロ圏を中心に高い濃度になっていることが林野庁の調査で分かりました。
林野庁は、福島第一原発の事故の影響を調べるため、去年9月から11月にかけて、福島県内各地の森林およそ400か所で落ち葉を集め、放射性セシウムの濃度を測定しました。その結果、原発から西におよそ10キロの双葉町石熊と、北西におよそ25キロの浪江町天王山で集めた落ち葉から、それぞれ1キログラム当たり444万ベクレルの放射性セシウムが検出。
さらに、南相馬市と飯舘村を加えた合わせて9か所の森林で集めた落ち葉から、100万ベクレルを超える放射性セシウムが検出され、原発から30キロ圏を中心に高い濃度になっていることが分かりました。
→ 原発問題
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林野庁の調査は福島に限っているが、イノシシへのセシウム汚染は、濃度はちがうけれども千葉からも出ている。生物濃縮は生態系の上位にいるものに多くなる。人間の場合は汚染濃度の心配をし、ある程度は口から入らないようにはできるが、イノシシはそうはいかない。ましてミミズにはできない。森のセシウム汚染は孵化さ10センチまでの土壌に蓄積されているという。これを除染するという意味は理解するけれども実際どうやれるのか。やる「遺志」は?金は?どうなるのか。イノシシや他の野生生物、ミミズもセシウムを摂取して「除染」?するという馬鹿げたことが続くことになるのか。
2013年10月29日火曜日
ミミズとイソメは血縁かも。
ミミズが徘徊しているのはなぜなのかという疑問が解けなかったが、イノシシの好餌になっているということで、連想ゲームをすることになった。なにせミミズには日ごろ深くお世話になっているから、他人ごとにしておくわけにいかない。とはいえ、学術・学問的にやるなどはできっこないので、手ごろなパソコンを使っての情報収集の範囲でということで。
この問題に7年間も実証的に研究している方がいた。研究された内容については、綿密に記録がされていて、なるほどと受け取れる。抜き書きをすると、
□ある種類のミミズは夏のある特定の日、 それは新月から22.3日に当たる日に他の日に比較して多く出現する
□徘徊していたり干からびているミミズはフトミミズばかりでシマミミズなど のツリミミズはほとんど見ませんでした。
□水分がなくなると、とたんに温度は上昇し、一斉にミミズが逃げ出してくる。やはり、表層に棲むミミズにこの傾向が強い。根こそぎ出現するため多いと感じるし、その後その場所ではミミズの生息数が少なくなり、ミミズ をしばらく見かけなくなる。
□低地に棲む浅・深層性のフトミミズは、夏の夜には 多くのミミズが巣穴から体の一部を出している。そのうちの何割かのミミズは巣穴から離れ移動している。
□表層が湿っていたり湿度の高い夜には、普段より多く のミミズが移動する。雨のときは巣穴に閉じこもっているが、雨上がりには湿っているのでより多く移動する。
などといったことが、まとめられている。
この中にある徘徊する「特定の日がある」ことが気になった。この点に関して詳細な観察記録がある。
「毎年、年に一度のある日、それは月齢22.3±0.7の日をピーク とした出現です。ある種のミミズは春から秋にかけて毎日のように路上を徘徊しますが、最も多く出る日は月齢が23日付近でした。フトスジミミズ、ヒツトモンミミズ、アオ キミミズ、ハタケ ミミズなど表層性のミミズで見られる行動です。今のところ鎌倉の一地域(二箇所)でしか確認していません。地形は山を切り通して できた道路でです。
月の位置は位相角や月面の輝度で言え、下弦の日は位相角270度のときですが、月の軌道が真円でないことから月齢すなわち新月の位置から の日数は、ばらつきがあります。じつは、このミミズたちの出現は位相角=月の位置、では なく、月齢つま り新月からの正確な 日数を経て出現しています。22.3日、95%信頼区間0.7日の出現です。下弦付近ではありますが正確には月齢が問題となります。」
ということで、月齢に相関していることがわかったということです。ところで、「バチ抜け」と呼ばれる、ゴカイ、イソメなどの多毛類が産卵のため川底の泥地から這い出て水面を浮遊する状態が、2月の大潮前後があることに関連して、
「ある種のミミズも、この月明かりを引き金として15日周期で地表に出現していたのです。もちろん曇りや雨の日もありますが、晴れている日に月の光を浴びて、体内時計の補正をすればよいのです。
夜中に、穴から半身だけ出て何をするでもなく昼寝ならぬ夜寝をしていたのは、実は月光浴をしていたようです。こうしてミミズの種類によって半月や満月のころがわかりそれぞれの時期に出歩くということが考えられます。」
と推定している。
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イトメやイソメの月の位相と関連した生命現象について今島実著 環形動物多毛類 生物研究社 1996に詳述されていました。以下がそれです。
多毛綱ゴカイ科の環形動物で、生殖のために遊泳する生殖型個体のうち日本にいるものをバチという。ウキコ、ヒル、エバともいう。イトメのバチを日本パロロ(英名 Japanese palolo)ともいう。イトメは、砂泥中で生活している個体が成熟してくると、10~11月の大潮の夜に雌雄の体の前方1/3がちぎれ、生殖物(雄は精子を、雌は緑色の卵)を充満させて泳ぎだし、生殖群泳する。
その他のゴカイの生殖時期は種によって異なり、新月後と満月後の数日 間に大きな群泳が見られるが、月齢、潮位、天候などに大きく影響をうける。
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「ミミズの属する環形動物門は他にゴカイ類とヒル類が属していることで、イソメ、ゴカイ、シリスなどのゴカイ類(多毛類)が主流でその一部は退化または分化が止まったりし、一部が陸上に上がって貧毛類(ミミズ)になりその一部が淡水に入りヒル類になった説がある」
というのも説得力がある。
そういえば、ミミズやイソメを持って、潮回りを気にしながら一斉に徘徊する釣り人も、月齢に動かされているのかと考えると、なにかとても可笑しい。「自然との共生、共存」の一面を見る思いがする。
2013年10月28日月曜日
イノシシの食性とセシウムの関係はどうなのだろう
イノシシの食性は人間と似ているとの説明がある。雑食性で大概のものはよく食べるから、採りこむ食物からセシウムが体内に蓄積されるのだろう。HPで探ってみると、食性が人間と似ているというより、もっと幅は広いようだ。セシウムは、畑よりも原野、原野よりも森が減りにくい。イノシシは森の中を歩き回って食餌する。
チェルノブイリのビデオでは、キノコを主食にしているほど多く摂取している(ほかに食べ物が少ない)家族が、内部被曝の検査をしたとき、かなり高い体内被曝をしているということだった。このキノコは森の中に生えていて、住民はみな採りに行っている。(イノシシがキノコを食べるかどうかはわからないが、イノシシは生態の研究があまりされていないとか)
HPを探ってみると、ミミズが好物の一つであるらしい。ミミズは落ちて朽ちた葉を常食としているから、セシウムを生体濃縮しているのではないだろうか。イノシシはその他、植物の根やら木の実やらからもセシウムを取り組んでいる可能性が高い。ミミズは重金属や農薬などの薬剤に汚染された土壌に生息すると、それらの汚染物質を生物濃縮すると説明されている。
鼻を地面にこすり付けで移動し、ミミズを一挙に食べる。また、穴を掘ってそこに落ちた落ち葉に集まる「生き物」を餌とするということもあるらしい。こうなると、千葉県のイノシシからセシウムが出ているということは、説明がつく。
人間の場合は危険を認知できるし、不十分ながら食物のセシウム量を計ることもできるが、イノシシはそうはいかない。
イノシシのセシウム放射能汚染濃度を計っているのは、「人間の食用」としているからだ。100ベクレルを越えなければOKという危ない基準で、料理に回されたら、美味しくいただいて喜んでいられるものか。生物濃縮は人間の場合でもあるわけだから。
イノシシの食性メモ
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植物の地下茎・果実・タケノコなどを食べる草食に非常に偏った雑食性(植物質:動物質≒9:1)である。動物質は季節の変化に応じて昆虫類・ミミズ・サワガニ、ヘビなどを食べる。食味が良く簡単に手に入れられる農作物を求めて人家近辺にも出没することがある。鳥類・アカシカ・小型哺乳類なども採餌するが、死骸が落ちていた時に食餌する。(群馬県立自然史博物)
野性のイノシシの場合、植物質のものですと草や木の葉、根、果実、菌類などを食べ、動物質のものは様々な昆虫をはじめ、ミミズ、カエル、ネズミ
島根のイノシシはドングリが栄養分として良い食べ物になっているとの調査
太田市八王子丘陵で捕獲されたメスのイノシシの胃・腸内容物の分析を行い,周辺植生との比較検討を行った.当該地域のイノシシは,丘陵縁辺や耕作放棄地,放棄桑園などに繁茂するクズ(Puetaria lobata)や草本類をベースに,季節に応じた農作物を広く利用しており,また,耕作地に残された農作物も食資源
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2013年10月27日日曜日
セシウム検出情報
世田谷子供を守る会からのメールマガジンに「厚労省日報ダイジェスト」から抜いた方放射能汚染測定結果が送られてくる。最近ではイノシシ、キノコにセシウムが目立つ。
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10月15日は基準値超過はありませんでした。青森県十和田市では野生ナラタケ12検体のうち5検体から、最大で40Bq/kgが検出されました。千葉県鎌ヶ谷市のクリからは31Bq/kgが検出されています。水産物では東京都江戸川区のウナギ18検体のうち9検体から、最大で17Bq/kgが検出されました。また、この日は国立医薬品食品衛生研究所より、流通品群馬県産原木シイタケ20Bq/kgおよびマイタケ9.5Bq/kgが報告されています。
続いて10月16日は、茨城県野生イノシシ7検体から、最大で250Bq/kg(北茨城市)が報告されました。基準値を超えていない検体にも100Bq/kgのものが含まれます。宮城県では白石市のものを中心にコメ124件が検査され、いずれも
6.3~9.8Bq/kg未満の不検出でした。海産物では宮城県沖クロダイから52Bq/kg、茨城県沖イシガレイから46Bq/kgと、やや高めの数値が見られました。
厚労省日報ダイジェスト10月16日(第747報)
※ 基準値超過(7件)
No.390 茨城県産イノシシ肉 (Cs:180 Bq/kg)
No.391 茨城県産イノシシ肉 (Cs:130 Bq/kg)
No.395 茨城県産イノシシ肉 (Cs:120 Bq/kg)
No.397 茨城県産イノシシ肉 (Cs:140 Bq/kg)
No.398 茨城県産イノシシ肉 (Cs:250 Bq/kg)
No.404 茨城県産イノシシ肉 (Cs:140 Bq/kg)
No.414 茨城県産イノシシ肉 (Cs:110 Bq/kg)
青森県・マダラ4検体 すべて1.2~6.8Bq/kg
青森県五所川原市・野生ナラタケ 12Bq/kg
岩手県・大豆9検体 うち3件 5.3~20Bq/kg
岩手県・原木シイタケ4検体 うち1件 21Bq/kg
宮城県栗原市・野生ナラタケモドキ 96Bq/kg
宮城県・スズキ 20Bq/kg
宮城県・クロダイ 52Bq/kg
宮城県・ヒラメ2検体 3および6.8Bq/kg
宮城県白石川・アユ3検体 すべて17~27Bq/kg
宮城県・コメ124検体 いずれもGe6.3~9.8Bq/kg未満
茨城県・イノシシ肉27検体 うち7件基準値超過(最大250Bq/kg)
他すべて11~100Bq/kg
茨城県・マダラ6検体 すべて6.8~18Bq/kg
茨城県・ヒラメ6検体 うち3件 2.2~8.0Bq/kg
茨城県・スズキ 15Bq/kg
茨城県・その他海産物34検体 うち9件 2~46Bq/kg
茨城県霞ヶ浦・水産物 40および68Bq/kg
群馬県・CS原乳3検体 1.5および1.9Bq/kg未満
千葉県・スズキ 1.3Bq/kg
茨城県笠間市・菌床マイタケ2検体 1.6および9.4Bq/kg
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2013年10月26日土曜日
皇后誕生日の宮内庁文書回答意味深長?
秘密保護法制定や憲法96条改正(悪)をねらう安倍政権は、日本が「戦争ができる国づくり」としての道をすすむことを念願として、突っ走っている。「基本的人権」も「言論の自由」もあったものではない。
皇后誕生日を迎えた皇后の文書回答が発表された。憲法についてのものもあったので気になって読んでみた。質問は
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東日本大震災は発生から2年半が過ぎましたが、なお課題は山積です。一方で、皇族が出席されたIOC総会で2020年夏季五輪・パラリンピックの東京開催が決まるなど明るい出来事がありました。皇后さまにとってのこの一年、印象に残った出来事やご感想をお聞かせ下さい。
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宮内庁・皇后陛下の文書回答
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5月の憲法記念日をはさみ,今年は憲法をめぐり,例年に増して盛んな論議が取り交わされていたように感じます。主に新聞紙上でこうした論議に触れながら,かつて,あきる野市の五日市を訪れた時,郷土館で見せて頂いた「五日市憲法草案」のことをしきりに思い出しておりました。
明治憲法の公布(明治22年)に先立ち,地域の小学校の教員,地主や農民が,寄り合い,討議を重ねて書き上げた民間の憲法草案で,基本的人権の尊重や教育の自由の保障及び教育を受ける義務,法の下の平等,更に言論の自由,信教の自由など,204条が書かれており,地方自治権等についても記されています。当時これに類する民間の憲法草案が,日本各地の少なくとも40数か所で作られていたと聞きましたが,近代日本の黎明期に生きた人々の,政治参加への強い意欲や,自国の未来にかけた熱い願いに触れ,深い感銘を覚えたことでした。長い鎖国を経た19世紀末の日本で,市井の人々の間に既に育っていた民権意識を録するものとして,世界でも珍しい文化遺産ではないかと思います。
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基本的人権だとか教育・言論・宗教の自由、地方自治権についての文言がでて、すこし驚いた。5月の憲法記念日に訪問した先の感想だから、それはその限りともいえるが、「憲法をめぐり,例年に増して盛んな論議が取り交わされていたように感じ」てのことで、議論参加という意味もあると勝手に解釈した。猪突猛進で、憲法投げすてを計る方々への皮肉とうけとると言い過ぎだろうが、ここはぜひ皮肉にさせていただきたいところだ。
五日市憲法草案=
現在発見されている明治自由民権運動期の私擬憲法の中でも、国民の権利の項目に多くの条文が割かれており、現在の「日本国憲法」と比較しても引けを取らない民主的な内容を含んだ憲法草案であること、五日市地域の有力者や若者たちを中心に学習結社「学芸講談会」を組織し、憲法に関する討論会や学習会を実施しており、自由民権運動から憲法草案起草に至る経過がわかることが高く評価され、東京都の有形文化財にも指定されています。
2013年10月25日金曜日
幼児が転んで頭を打つのも政治ごと
向こう側の4件の住宅が立ち上がって、最後の仕上げにかかっている。一軒はもう入っているが、子供が小学生低学年くらいだから若夫婦だろう。どんな人が入ってくるのかわからないが、所得階層はそんなに低くはない人たちだろう。元は台地の上に2件が家を構えていた。台地と言っても駐車場があるすぐ上に立っていたから、道路からは3mくらい上に普通の何部屋かがある住宅だった。
取り壊した前の住宅からいえば、「ひしめき」建ったようなスタイルだ。建築中に垣間見える部屋はそう大きくはない。道路上からの3階建てで1階は一様に駐車場が造られている。
保育園の子供が、転んで頭の怪我をすることが多いとNHKで取り上げていた。転んだ時に先に手を付けられないのは、一つには「這う」運動量が足りないという原因だという内容だった。親が子供の小さい頃にハイハイをさせないですぐに歩かせてしまうという説だ。子供の成長は楽しみだし、「這えば立て」の気持ちは爺婆も輪をかけてしまう。じつはそれが教育上はよろしくないということだ。人類の成長の一環でヒトの成長には外せない時に這わせないという行動をとっているとしたら、「反省」ということになる。
しかしそれだけでないのは子供の生活環境で、特に住宅だろう。都市部の場合は住宅を建て替えるたびに床面積が狭くなる。希望の広さを持つマンションを手に入れるのは、限られた所得階層の人だ。狭いうえにハイハイを始めた子供が、すぐにつかまれるモノはたくさん部屋にある。これも都市部のリスクとなることではないか。
番組で取り上げていた保育園は、転んでもすぐに手を付いて頭を守れる「転び方の運動」を取りいれていた。いま保育園は都市部では、非常に足りないということが「社会問題」として浮上している。保育園の設置基準を緩和して民間にやらせるというのが政治の現状だ。こういうところで、転び方運動ができるのだろうか。東京都所有の「保育園建設のための土地」は十分あるという。保育園用地費補助の条例は否決されたということだが、いったい政治とはこういうことでいいのか。転んでも手を付けない子供が、成長してスマホを使いながら歩いて転ぶ…。医療費の赤字がまた増えていく。それでいいはずはない。
2013年10月24日木曜日
「携帯端末依存症」を笑うビデオ
歩きながら携帯端末を使っていて、事故が起きている。確かに駅構内やホーム、電車の中でも道を歩いていても使っている人が多い。歩きながらの使用は危険だと思うのは普通の感覚だと当たり前に思うのだが、そういういう自覚はないのだろうか。端末に気を取られて、前方からの気配だけを気にするだけだから、ほかに突然の出来事には注意が散漫になるのは当然だ。ホームから落とされる事態まであるというから、もっと問題が啓発されてもいいように思うが、それはそこどこかの売り上げに影響するからなかなか正面から取り上げないのか。売り上げも経済成長にカウントされる、「必要悪」になっているのではまずい。
Facebookで紹介された映像は、携帯端末に依存する日常を風刺したもの。日本のものではないが、よくできている。シェアー(共有)して投稿したけど反応があまりなかった。日本の風土はこういうものを生み出しにくいのかと感想。2640万人も閲覧しているのに。
2013年10月23日水曜日
賃金は低いのがいいと、どうして言えるのか
現職中、汚職防止の研修でビデオを見せられた。業者から10万円もらって業務に手心を加えるという内容だった。10万円で一生を棒に振るという図式が描かれて、それを防ぐのはどうするかという討論をさせた。当時は公務員に対する「批判」がマスコミでも煽られて、民間賃金が抑えられている「腹いせ」解消の役割を果たしていた。当時は公務員の給料はあれこれの理由づけで削られつづけていた。(今も変わらないが)。
映像のフィクションなので、まともに言うのもおかしいが、研修が終わってから管理職に「10万円で道を外すなら、給料を削減しなければ汚職は起きなかったということか」といったら、課長は半ば同意していた。
河内長野市で、生活保護支給をする担当者が、四百数十万円を横領した疑いで逮捕された。事実とすればなんら弁解のできない行為だが、この犯罪が確認できるまで一年以上も時間がかかったというのも不可思議なことだ。(みずほコーポレーションの暴力団への融資はもっと変)。
チェック体制云々の議論もあるが、同様の仕事をしていた人が育児・休暇に入っていたということで、一人で受付から決定、支給までの業務をしていたことになる。「ペア制度」などチェック体制もマニュアル化されているはずだが、2年間も続けられたのは信じがたい。電算システムの管理と経理事務を担当しているということだ。「公務員を減らす」金科玉条のツケでなければいいと思う。
JR北海道の「モラル低下」も人が絡む。業務改善のための提案、意見をだしても、資金がないということで資材の手当てもままならない。「言ってもダメ」という職場になっていることが元にある。いってみれば作り出したのは分割民営化を策した政府や財界だ。不採算を承知で切り捨てた。人員が発足当時に比べて半分になっているというのは全く異常なことだ。
福一原発の作業員も「年間に浴びる放射線の限界」に達してしまう人が増えている。替りの作業員を確保できない状況が出ている。その作業員も2、3次下請けで、上前をはねられて使われている。
「賃金が少なければいい」ということも神話みたいに思うのは、考え直さないといけないだろう。でないと表に出てくる不幸な出来事はもっと増えるだろう。2013年10月22日火曜日
スズキの奇形は放射能の影響があるか
8月27日のFacebookに他者の投稿をシェア(共有=紹介)したスズキの奇形の写真は、フクイチが原因のものという関連が考えられた。それが明確になればよいのだが、それに類する情報もいまのところみていない。
この情報に関しての投稿を別のところで偶然見た。原因が放射能でないという確証まではもてないが、うなずけるところはある。
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魚の奇形
私は東京湾内でスズキを専門にしている漁師です。
画像のスズキは背曲りと呼びますが、震災以降に増加は絶対にしていません。そもそも背曲りの原因は外因的な要素が主で、骨折がほとんどです。別の画像のワラサですがプロが見れば一目瞭然ですが養殖魚です。鋸南町の勝山で養殖しているものが逃げた魚体です。養殖はせまい生簀で生育中に骨折して背曲りになるものが多いです。
南房総市の漁師の方がどんな発言をしたか確認できませんが、
漁師が背曲りの魚を出荷する事はまずありません。
値がつきませんし他の魚まで安くなる可能性があるからです。気が付かずに出荷しても市場でハネて捨てるでしょう。そんなある意味希少な背曲りを回転すし業者がわざわざ一匹買っても意味はありません。
震災後、荒川河口のセシウム濃度も一時上がり、海の汚染問題は今後も国民全員で監視して問題解決していくべきで、このブログも問題提起の役割を持つ素晴らしいブログだと思います。
もちろん人間誰しも間違いは起こしますが、誤った情報で回転すし業界や漁業関係者が誤解されるのは困ります。
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内部被曝がヒトの体内からでているというニュースが出てきているが、この先何年かでてこなければいいと、今は祈るばかりだ。
2013年10月21日月曜日
台風後の神田川
久しぶりに神田川を眺めに行こうと思い立った。ようやく秋の気配になって、長袖を一枚余分に来てでかけた。歩くのにもちょうど良い頃だ。26号台風がきたときには、神田川の警戒水域に達したとのサイレンが夜中に2回も鳴った。翌日には、都市河川らしくさすがに水量は減っていたが、雨量が多かっただけに、まだ多めの水が流れていた。富士見町あたりで川を覗くと、今は水は平常になっていた。平水になった川は、いらない汚れをみんな流してしまったようで、徹底して清掃をしたように水も川底もきれいになっていた。
荒れ狂って多くの犠牲者まで生んだ台風が、一方でやった仕業だ。気持ちの良いほどの流れだ。
以前に来た時に、川底に水流を変えるかのような、切れ込んだ水たまりで、鯉が見えたところへ通りかかった。なんと鯉が何匹も固まって悠然と泳いでいる。水深5メートルも上まで流れた水に抗して、なぜこんなことができるのだろうかと驚いた。善福寺からからか、井の頭公園から流されてきたことも考えられる。そうだとすると、ここに以前棲家としていたとしていた鯉たちは、この台風で流されてしまったものだろうか。いずれにしても、このエリアがよりどころになっている。川はやっぱり魚が居るのが、本来の姿だろう。見てほっとするのはそのせいか。今回は、その水のエリアの他に、川辺に植物が生育するのを前提にしたような、塊を見つけた。かつて神田川整備の際に、意識されたものだろうか。
2013年10月20日日曜日
我が家も限界集落
「限界集落(げんかいしゅうらく)とは、過疎化などで 人口の50 % 以上が65歳以上の 高齢者になって 冠婚葬祭など社会的共同生活の維持が困難になっている 集落を指す、日本における概念」と説明されている。
テレビで、限界集落を尋ねて集落の人と触れ合うという番組をやっていた。二人の訪問者が「突然ですが」と現地で会った人に声をかけて、日常の話をする。番組の紹介がHPにあった。どこかでやっている旅番組の焼き直しみたいなものという印象だった。4組が観光的気分で訪問して、地元の人とかかわる。
番組ホームページがあった
書きだすとこんな具合
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Ⅰ さっそく宿泊交渉し、宿泊させてもらうことに。宿のご主人は漁師ということもあり、豪快な船盛りやアワビなど、新鮮な海の幸を存分に堪能した。山側の集落を訪れると、花が満開に咲いたソバ畑を発見。近くにソバ屋さんを発見した2人は、ソバ打ち体験をしてみることに。
Ⅱ 炭焼き名人と出会ったり、大自然の中でたくさんの絶景ポイントを発見したり、おいしい空気と水、あたたかな人情ですっかり心癒される旅となった。
Ⅲ 豪快な船盛りやアワビなど、新鮮な海の幸を存分に堪能した。山側の集落を訪れると、花が満開に咲いたソバ畑を発見。近くにソバ屋さんを発見した2人は、ソバ打ち体験をしてみることに。
Ⅳ 潮風をあびながらゆったりとした時間を過ごすことができた。
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番組で描くとなるとこんなものかと思うが、もうちょっと突っ込んだものにならないものかと感じた。「限界集落」のワードは、1991年に長野大学教授である大野晃氏が、高知大学教授時代の1991年に最初に提唱した概念なのだそうで、旧国土庁が1999年に行った調査では、やがて消え去る集落の数は日本全体で約2000集落以上とのこと。これとて14年前の話。
2013年10月19日土曜日
後手後手の憂き世では
大島で起きた土砂災害の場所には堰が二カ所に造られていた。片方は流れを止めて今回役に立ったが、もう片方は土砂の量が多かったために迂回して下へ流れた。火山対策のため沢に造られた砂防堰堤は、早期避難のためのハザードマップが作られていなかった。
予測してきた以上の豪雨で、それも前日夕方になってから「もっと酷くなる」との連絡が気象庁から東京都に連絡が入るという経過をみると、予知の体制が全体としてとれていなかったということだ。前日夕方はさしたる雨ではなかったというから、その時点での危機感は持ちきれなかったということもあったのだろうか。その危機感は、砂防ダムがあるから安心という認識も手伝った。これまで災害が起きて犠牲者がでて、ようやくなんらかの手を打ってきたものが、それではもう役に立たないという見方もできる。それ以上に自然環境の改変が進んでいると見なくてはならないのではないか。
もともと崩れやすい地層に、薄々でも危険を感じながら住居を持つということ自体に問題はある。三陸の「ここから下に家を建てるな」と同様の教訓も生きるということになる。しかし、自己責任ではまかないきれない選択があるし、政策誘導も十分でない。大島町が限界集落になってしまうことをだれも望まない。危ない土地でも住める条件があれば、とりあえずはいいといった判断を全否定することは難しいかもしれない。
対策の手を早くとらなければならない。東京都の土砂災害危険地区は島しょを含めて3700カ所もあるという。たくさんあり過ぎてということなのか、多摩から調査を始めていると実に鷹揚だ。伊豆大島にも40カ所あり、この沢も調査対象になっているとのことだが、それこそオリンピック開催の施設づくりに嬉々としている場合でない。台風27号が来秋にはやってくる。ついでながら、そのための公務員数増員はいいんじゃないの。
2013年10月18日金曜日
大島の災害・点描
大島の台風災害で、町長「不在」責任が挙げられている。町長が出張先から戻ってきていれば、災害が起きなかったのかどうか。そういう問題ではなくて…なのだろうが。避難勧告を出さなかったことが問題と取あげて報道されている。
特別警報は市町村単位の3時間、48時間雨量や土壌水分量のほか、「府県程度の広がり」が発表基準で、羽鳥長官は記者会見で「局地的大雨を対象にすると、実際の災害に結び付かない『空振り』例が増える。基準を見直すのは技術的に難しい」と話した。いわば、注意喚起すべき気象庁がこの有様なのだから、自治体行政のトップに全面的な責任を持たせるだけでは事足りていない。
防災体制そのものが十分であるとは考えられない。ハザードマップ作成している市町村は全国で半数だとのことだ。土砂災害の危険のある地区を調査して警戒区域に指定するという東京都の調査が進んでおらず、今回の沢も調査地点に含まれていたが、「多摩地方」の調査が先行しているとのこと。被害が出た沢には火山対策で土石流被害のための調整池が2カ所あったが、早期避難につながるハザードマップは造られていないということだ。
とんでもない「ゲリラ的寒暖」があり得る。予想を超える豪雨、強風があるとして、対策をとることが必要に思える。公共事業もそういうところから進めるべきだろう。温暖化の仕業という見地を早く明確に打ち出すべきなのではないかと、シロウトながら思う。先日の竜巻にしても、予報不可能ということになっている。「ゲリラ的寒暖の攻撃」のような、これまでと異なった温暖化による気象なのだという考え方を明確にしていけば、警戒感が高まるように思うのだが、どうだろうか。
交流サイトに「自民党の現職公安長官の投稿で、事実を追求していく・・・とあり、共産党町長なんて・・・ていう、フレンドの投稿が結構あり・・反吐がでそうなので、読めませんでした・・・・」という書き込みがあった。NHKのニュースも、町長の責任追及のスタンスのように見えた。
1986年三原山の噴火に見舞われたが、その時の人口は約10,000人で現在は8,000人台であり、東京にして過疎の町だ。広報を見てその倹しさを垣間見た。
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