2019年2月24日日曜日

月島を周って撮る

 もんじゃ焼きを食べようという催しがあった。フリーな身の上を生かして、夕方から始まるその会に参加させてもらうことにしていた。もう一つの意図は写真を撮ること。始まる時間より早く現地に行って、銀座から歩き始めて勝鬨橋も撮り、橋を渡ってから水路の風景をねらってみた。

 勝鬨橋のゴッツイ造りは、眺めてみると面白いものだった。不思議なことに人がずいぶんと歩いていて、何か催しでも?と最初考えたが、そうではなかったらしい。勝鬨橋にも映り込んだが、高層のマンション群がアピールしているかのように、立ち上がっている。どうやらそこへの出入りがあるらしい。

 調べてみたら、月島地区でこの一年で増えた人口が1592人、うち外国人の増加が3分の一を数える。水路にある屋形船繋留の風景と、街の変容のコントラストに少々とまどい感をもった。もんじゃ焼きの店群の周りは、高層ビルと変わりように置き去りにされる、古い家並みが取り巻いているようだった。







 



















2019年2月22日金曜日

気分は春の胃カメラ結果


 前回の検査からほぼ2年になって、その間胃薬も飲んだが、アルコールもそれなりに胃袋を通過していった。ピロリ菌の除菌が2回目でうまくいって、危険の回避へは整ってきたものと思っていても、ときどき胃の一部に違和感があるので、少々心配はしていた。

 胃カメラの結果は、大丈夫とのことで一安心。あとは「大腸がん検診」でひっかからなければ、一年くらいは安心していられる。(つまり、酒も飲める)

 家を出るとき持って出た「本」を抱えて、いつもの喫茶店まで行って読もうかと、明るくなった気分をウォーキングに転嫁して歩いた。初めて通った道で神社が目について、ちょっと寄り道した。古めかしいたたずまいにスマホでカシャリと2枚撮影した。

 喫茶店で一時間ほど本を読んで過ごし、神田川沿いに家に向かった。途中咲き始めのサクラをスマホに収めた。河津桜が見ごろとのことが新聞に載っていたが、この桜も河津桜なのだろうか。





2019年2月21日木曜日

五色沼、モノクロに近い世界を雪が造った

 10人ほどのメンバーが、ガイドさんに案内されて雪の世界を歩いた。スキーをしたことがあるので、スノーシューを履き、ストックを持つのは全く違和感がなかった。スノーシューのストッパーの締め方が弱かったのを、ガイドさんが直してくれた。

 元が自然探勝で使われているところであるし、前に通ったらしい雪上に、フミ跡があるので緊張もせずに楽しむことができた。雪と、時折雪をまき散らす雲のおかげで、沼の水の色がわずかに青色に見える以外は、全くのモノクロの世界。水が湧きだしてそこだけ石に張り付いている苔の緑が、いやに印象的になった。











2019年2月20日水曜日

新雪を踏んで歩く五色沼

 スノーシューを履いて歩きまわるのは楽しい。新雪を踏むのが、なぜか楽しい。坂を滑り降りるのも、子供の頃に帰ったようで面白い遊びだった。念のために坂から滑るのは遠慮しておいた。危険は避ける年齢になったのだから…。山の中は、雪のない時ならば自由に歩き回ることができないから、今どこへでも入り込んで歩けるのは、なかなか体験できないことだ。

 いつも雪に見舞われているところでは、面白さや楽しさは後景の話なのかもしれない。そこまでも「楽しみ」に昇華させたのが人間のすごいところだが、雪との闘いの歴史をないものにしてはならないことは、東北出身の者として思うこと。











2019年2月17日日曜日

核兵器製造企業に融資しない「りそなHD」につづけ

 核兵器がいらないことを明示することは、日本の歴史が負ってきた責任と言える。被爆国としての体験を唯一受け、核実験の被害までこうむった。だから核兵器の禁止は誰でも賛成できること。

 であるのに、「国としては」核兵器禁止条約には、後ろ向きで「違う方法で」核をなくしていくと言って逃げまわっている。さらに「核アレルギー」とまで発して、核兵器所有までの意図を隠さない。アメリカの核兵器持ち込みでさえ、「内緒話」として隠し立てまでもするということでは、話にならない。

 15日の毎日新聞で、りそなHD(ホールディング)が核兵器製造企業への融資禁止を宣言したと報じた。当然のことと思いながらも、核兵器をなくしていく流れのひとつとして評価されていいいと思う。他の関係企業も続いていってほしいが、もう一歩入って、原発の稼働についても一言表明されないかと期待をかけたい。

 日本のプルトニウムの蓄積は47トンに達している。原発で使った核燃料から取り出して、資源として再利用する核燃料サイクルを推進している。核兵器を所有していない国では日本だけだ。これが原爆に換算すると6000発にもなるということで、恐るべき状態になっている。





 スノーシューを履いて五色沼を自然探勝。「コシアブラは福島ではまだ食べられない」とガイドさん。







2019年2月15日金曜日

「都合の悪いことは隠す」であれば由々しいこと

 インターネットに載っている漫画、写真、論文について著作権を侵害していると知りながらダウンロードすることは全面的に違法とする…方針が文化審議会で決まった。著作権者の了解なしにアップロードすることはこれまでも著作権法には違反していたが、ダウンロードのうち音楽と映像に限っては違反だった。

 それを小説や雑誌、写真、論文、コンピュータープログラムなどあらゆるネット上のコンテンツに拡大される。個人のブログやツイッターの画面も禁止。パソコンやスマホで「スクリーンショット」(画面を切り取って保存する)も「著作権侵害だと確定的に知っていた場合に」違法となるという。 

 「ネットの利用が委縮してしまう」ことに批判が起きていたが、刑事罰の対象範囲はこれから要件を絞り込むとされている。
 ここまで広げていくとなると、いろいろな疑問が湧いてくる。NETに載せているものの利用法については、個人によって違う。丸ごと伝えるのはよくないが、アップした内容で意図が曲げられておらず、紹介するもののが自分の主張の一部であればのはいいのではないか。

 新聞の切り抜きなども、著作権が存在することは理解できるが、切り抜きの内容を使用することによって、主張する表現の具体性が高まり、信頼度が高まるということがある。文章化をした場合には、それ自体に誤りや改竄がないかどうかの検証が別に必要になることにもなる。

 Facebookは周知の範囲については選択できる「制限的」なので、外に露出させることは適当でないが、ツイッターの場合は本名でなくても投稿が可能なのだから、かなりフリーな情報だと言えるのはないか。そう考えて自分も利用することがある。

 大ぐくりでいえば、ある情報を知らせることが不都合な場合、例えば国会議員が本会議の最中に、居眠りをしている画像などはそれにあたるが、それこそあってはならない拡散対象にいれるべきことだ。

 「エヌHK」がニュースで取り上げる国会の論戦は、必ず首相がちゃんと答弁しているように切り取られて、国会の中継内容とは相当の差がある。誤解を生みだすようなことは、報道として避けるべきことが前提だが、こういうときこそ正確な情報が、別に伝えられることが必要なことだと思う。

 もっともそれ以前に、国会の審議では改竄、ねつ造、すり替え、答弁拒否などで、質問の内容にまともに回答をしないケースが非常に多くなってきた。こんな状況の時に、加えてNET情報の制限をする対応は、社会民主主義にそぐわないし、秘密保護法の態勢づくりを思わせる。もちろん著作権の保護は十分検討されるべきだ。

 これによって関連して次の情報に触れた。これはサイバー攻撃の対応だというが、パソコンのルーターを通じて個人のパソコンに入り込むという、盗人ともいうべきことを政府が始めている。どこまでかという全体像がわからないが、個人情報(NETアクセスの履歴によっても、わかること多くある)取得によって「著作権法違反容疑」のような被せ方で、個人のプライバシーに踏み込んでくるとしたら、非常に乱暴なこことだ。


2019年2月14日木曜日

写真展の準備でパソコンの世話になりっぱなし

 写真展に出す、作品の撮影場所を表示しなくてはならないので、確認作業をした。たしか、この前調べた記憶があるのだが、どこかに書いたのだろうと探したが、その記憶の方はさっぱりでてこない。だいたいものの片付け方は、得意でなくてあちらこちら、散らかしたようになっている。なるべく類型ごとにはしているが、活動領域ごとの種わけで、「今使うもの」と「また使うもの」、「使いそうなもの」の区分にもするようにしているが、どうもうまくいかない。

 ほかにも様々なファイルが増えてくる。メールで送ってくるカメラメーカーの「撮影技法」なども、増えてくるもののひとつになる。このメールは「積ンドク主義」に事実上なっている。

 寄り道してしまったが、つまりそこから記録したはずのものを引っ張り出すのだから、頭脳の柔らかかったうちはまだよかったかもしれないが、「忘れちゃいけないもの」だって、容赦しない仕打ちをする我が脳みそ。

 作品のうちの大方は、記憶にも残っているし、Googleの地図上に場所を保存してあることで照合ができ、場所の特定はできた。そのうち探してもないものが一つあったが、それは通りがかりに車を止めて撮った、観光地ではないところだった。場所の保存をしていなかった。

 写真ファイルに記録されている、撮影日と撮影時間をもとにして、当日の日記も見てみたが記述がなかった。使っているGPS機器の記録にも4年前のものは残っていない。写真にある鳥居に「日吉神社」という文字が見えるので、「日吉神社」で石川県に絞ってGoogle地図検索にかけてみたら、数件の日吉神社がでてきたものの、該当するものが出てこない。やむなく「石川県日吉神社」にという撮影場所で記述することに。





2019年2月13日水曜日

渓流魚の解禁でも、自然の懐で釣るのが難しい

 渓流魚釣りを楽しむ人は、そろそろウキウキと落ち着かなくなるころだ。2月から解禁になるのは福井県で、長野の一部が216日~他は3月から4月と、自治体の規則で解禁期間を定めている。釣り情報では、河川に成魚を放流して楽しませる漁協がほとんどになっていて、放流後に魚がとどまっているところに当たった人は大釣りし、まだ気温が低くて魚が動かず、釣果に恵まれないなどと報道されている。

 山の奥に釣り場を知っている人は、それよりもネイチャーな魚を求めて、自分のテリトリーか秘密の場所というべき場所へ馳せ参じる。成魚放流でも、釣りを味わえないことはないが、自然の懐に身を置いてヒレピン(=ヒレがピンとした天然魚)の魚を釣るのは、想像した時から心臓の鼓動が高まる。

 それにしても、どこの河川でも放流した魚を釣るというのが、当たり前のようになっているが、それだけ自然の環境が変わってしまったと言える。ダム建設や堰堤の建設、車で手軽に奥まで入り込める道路敷設、山や森林の荒廃、変動が激しい天気など、魚が自力で繁殖することが非常に困難になっていることが、釣りの楽しみ方の貧困さにつながっていると思う。

 ツイッターでユタ州(コロラド州とネバダ州の間)の湖で、飛行機を使って魚を「放流」という動画が紹介された。「巨大な釣り堀での釣り」を想定したものだろうが、魚はヤマメに似ている。飛行機から放り出された魚は、湖面に叩きつけられることになるが、大丈夫なのだろうか。日本と文化が違うとはいえ、想像の域を超えたやり方で驚いた。




渓流解禁情報

2019年2月12日火曜日

Tカード情報駄々洩れ

 Tカードは、今使っているものでもマルエツ、ファミリーマート、コーヒー店、などでの購入でポイントを蓄えている。貧乏人故にポイントの蓄えも楽しみと思って使っているのだが、このTカードの情報が洩れているとのことが問題になっている。

 2012年から警察など捜査機関からの任意の提供依頼に応じて、個人情報を伝えているとのことが1月に報道された。犯罪にかかわるようなことはしないにしても、最悪で「犯人に仕立てられる」ことはありうることで、令状もなく調べられるとしたら、気持ちが悪いだけではおわらず、プライバシーの侵害にあたる。

 Tカード会員は約6800万人で登録の際に、氏名、住所、生年月日などを届けることになっている。提携店は約94万店舗あって、買い物歴などが運営会社(カルチュア・コンビニエンス・クラブ=CCC)に集約され、その情報で会員のし好や行動などが「さらされる」対象になる。実際の運用はわからないが、それを考えただけでもぞっとする。

 25日にCCCが「情報の取り扱いに関する基本方針の再建問」をすると発表し、方針が決まるまでは「捜査令状に基づく場合のみ対応する」扱いとするとのことだが、個人情報の漏洩に歯止めがかけられるのか目が離せないことだ。

Tカード情報の“令状なし提供”、本当に監視すべき相手は?

Tカード情報、令状なく提供 レンタルやポイント履歴 会員規約に明記せず

Tカード情報、「令状なし」での提供しないことに。問題視され、カルチュア・コンビニエンス・クラブが変更









2019年2月10日日曜日

雪は人を興奮させるのかな





 9日は東京の雪の予想で、前日からテレビ報道が大騒動しているようだった。5センチは雪が積もるなどと「注意」を呼びかける。この天気予想がドラマ番組化したような感じで、競馬の予想みたいな?予想合戦が繰り広げられている。

 合唱の臨時レッスンで、一日江東区の施設に缶詰めになるので、朝早くから起きだして、アジの開きを焼いて朝食をとった。コンビニで昼食用のパンを購入して、地下鉄に乗り込んだ。昨夜の就寝が遅かったので、目をつむったらウツラとした。

 駅の階段から地上に出ると、傘をさすほどのこともない状況で幸いだった。この機会に雪景色をカメラに収めようかと思ったが、撮る間もあまりなさそうなので、カメラを持ちだすのは止めた。でもせっかくだからスマホで23枚は撮ってみた。練習を終えてから例のごとく軽く「宴かって」帰宅。帰りの電車は比較的空き加減だった。

2019年2月9日土曜日

緊張が途切れた時、気合だという程の事もなし、それなりに

 緊張して生きていないと、タガは外れる。生き物としてはおおいに自由で、反社会的でなければなにもしてもいいわけだが、そう大雑把なことでは済みそうもなく、なにかかにかの制約に縛られている。その意味での覚醒した意識を継続していることが要求される。

 ぐうたらな体力しか持ち合わせていないものにとってはつらいことだ。人任せにしてしまうこともままある。「もういいや」というセリフがいつ口に出そうで、そういうときは情けない。「気合いだー」っていうこともないし、なだらかにそれなりにいくしかない。

 写真展の準備で、作品を送る作業をしたら、8年前に撮った写真があって、所定の形式のファイルではなかった。当時、写真展のためなどということをあまり意識していなかったせいだろう。でも気にはなっていた写真なので、日の目を見られてよかった。今回は「木」を撮った写真6枚。組み合わせによって、イメージが構成される。そのやり方をもう少し身に着けたいなどと思いながら、神田川〔フォーク&ポップス大全集〕のCDをパソコンに入れて聞きながら作業。


8年前の写真




2019年2月7日木曜日

スルメイカの「歴史的不漁」 海への負荷がここまでか

 スルメイカも獲れない。「歴史的」といわれるほどの不漁だという。食べ方のバリエーションがたくさんあるイカは、我が家でも人気の食べ物だった。鬼籍の入った年寄りたちも、煮たものが好きでよく食べたものだった。

 かつては田舎である新潟に、旅の途中で立ち寄っては駅前の魚屋で、大きなスルメイカを買っていた。そのイカの天ぷらが極上の料理として、食卓にのると嬉しそうだった。

 その味に触発されたのかもしれないが、職場の昼食時には、「ゲソうどん」をよく食べた。これは人気のメニューで、すぐに売りきれになった。今はもう店は閉じてしまったという。

 新潟、直江津駅に合ったその店もいまは閉じてしまって、まさに過去の話になってしまった。

 やっぱりおかしい海の環境だ。海の環境に重大な負荷をかけてしまった。そうあってはならないという視点が、政策上でも欠けている気がする。獲れない海産物に、漁獲高の規制をかけるだけでは、もう済まない状況なのではないか。

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 福井県産課の担当者は「イカは寿命が1年しかなく、資源管理が難しい。フグのような高値で取引される魚と違うため、養殖にも向かない」と話している。
 北海道大学の桜井泰憲名誉教授は日本近海の不漁について「冬に産卵場となる東シナ海の水温が低く、ふ化がうまくいっていない。親イカの資源量が年々減っているため不漁が続きそうだ」と指摘
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2019年2月5日火曜日

「この写真どこで撮ったっけ?」をGPSが教える

 旅の面白さは、新しい体験があることだ。さまざまな出会いは、願い下げの嫌なものであっても、それも含めて事後の「面白さ」になることもある。ただし、危険と失敗を避けるための注意は、特に年齢も考えて「注意深く」しなくてはと身構える。

 わが旅には、カメラ抜きにはないのだから、あらゆる場を撮影の対象として、記録にするくらいのつもりでとりかかる。それもあって撮影枚数が多くなる。なにせ「健忘症」に追いかけられているので、どこで撮ったのかを記録しておかなくてはならない。

 基本は旅行の「日程表」だから、なんという名称の地へ何時ごろ行ったかはだいたいわかる。問題は地図で、北へ行ったのか南だったのか、海のそばか山にむかったのか?これはGPSを使う以外はない。購入したGPS機器はちょっと荒い軌跡なのだが、移動については記録に残せる。この機器は単三電池を使うが、だいたい一日持つ。場当たり的な撮影コースでは、まあ使えるものだろう。

 スマホのGPS機能も同じようなものだが、持っているだけで記録を残してくれる。スマホでGPSを使った、記録は動き出しや終点はいいが、あとはちょっと大雑把だ。ただ、スマホの充電だけ心配していればいいから、その点は気楽でありスマホのカメラで撮影すると、その写真がコース記録に載ってくるのもいい。

 写真を撮った時間はデジタルカメラに記録されているから、双方を照らし合わせると位置が特定ないし想定できる。しかし、このGPS記録は自分のみ参照とはなってはいるが「事件」が起きると、関係方面には「自由に」使われるだろうから、犯罪にかかわることはないと思っていても、気持ちは悪い。
スマホの記録


2019年2月3日日曜日

恵方巻、江戸時代の文化がいま「大量廃棄」

 恵方巻を丸ごと食べる慣習は、どこからはっきりしないらしい。ニュースで「大量廃棄」の話題で取り上げられている。そのルーツがどこにあるかをウェザーニュースが書いた。アンケートをとった結果がおもしろい。

まず、
「恵方巻」を食べるか?には、
食べない人42
昔から食べていた34
最近食べるようになった24
食べている人およそ6割で、食べていない人4

 エリア別では近畿が多い
近畿では6割を超え、近畿に近い中国・四国エリアでも3割を超えており、北・東日本に比べて高め。


 近畿エリアでは

 近畿エリアでは、奈良県で「昔から食べていた」の割合が最も高い(7割以上)。また、滋賀県を除くその他の府県でも6割以上。

 北海道文教大学の北海道文教大学の「食卓の縁起に関する研究-恵方巻の受容とその背景-」(荒井三津子・清水千晶)によると
(1)江戸時代、節分の時期に美味しい香の物を巻いた海苔巻きを切らずに恵方を向いて食べて縁起をかついだ
(2)幕末から明治にかけて大阪船場の商人の商売繁盛、無病息災、家内安全祈願を願って
(3)船場の女性が階段の中段で太巻きを丸かじりして願いごとをした
(4)船場の旦那衆のあそび
~とのこと。


 近畿地方で縁起物として定着していたらしいことが、アンケートで示された。江戸時代に築かれた多様な文化の一つだろう。それにしても、「恵方をむいて丸ごと食べる」文化であったものが、今「食べずに大量廃棄」という憂き目にあっているのは、いかがなものだろう。皮肉に考えれば、この「大量破棄事件」で恵方巻に接したという宣伝効果もあったのだろうか。






2019年2月1日金曜日

認知症保険の勧誘あり

 「認知症は認めない!」といっても、そうはいかないことになるかもしれない。その恐れを商売に利用した保険勧誘がやってきた。話も聞かずに笑って帰ってもらったが、笑ってもいられない現実がいやでも近寄ってくる。これは正直「恐怖」でもある。

ーNETで検索してみたら、さる保険企業の宣伝があった
MCIの発症リスクを早期に発見し、予防に取り組めば、認知症の発症を防げる可能性が高くなりますとうたい文句。

ーサービスは
かけつけ隊サービス
→給付金の受け取りサポート
シニア訪問サービス
→年に一度
成年後見制度紹介サービス
→司法書士紹介
ベストドクターズ・サービス
→重い病気の時信頼できる名医・病院紹介

とか、
この程度はサービスと言えることか?

ー予防アプリまである!
歩行速度の低下と認知症・軽度認知障害(MCI)の発症リスクには関連があり、運動習慣等の生活改善が認知症の予防につながります。歩行速度の低下を早期に発見することで、認知症の予防につなげることができます。
との紹介も。

「アルツハイマーの初期症状」は、自覚する項目ありドキッとする。

ーアルツハイマーの初期症状
以下は、初期に見られる症状の代表例です。ただし、症状の現れ方や程度は人によってそれぞれ異なります。
  • 最近の出来事が覚えられない
  • 同じことを何度も尋ねる
  • 適切な言葉がとっさに出てこない
  • 物や親しい人の名前を思い出せない
  • 日付が不確かになる
  • 身だしなみに無頓着になる
  • 大切なものをなくす、置き忘れる
  • 調理の手順が分からなくなる、時間がかかる
  • 性格が変化する(穏やかだった人が怒りっぽくなる、以前は活動的だったのに覇気がなくなるなど)
  • 慣れた道に迷う、どこへ行こうとしていたのか分からなくなる

ー注意書きがある
  • 特殊詐欺(振り込め詐欺等)に十分ご注意ください!
  • 当社の代理店や職員を装った電話または訪問にご注意ください
  • 当社の商号を模倣・詐称した業者にご注意ください

 認知症をタネにした今時の商法。なにがインチキなのか、認知症になる前に、しっかり見抜かなければならない。昨今のサービスとは、金を支払うのが当たり前になった。生活の不安は保険にはいることでカバーするとなると、やっぱり金をもっているかどうかになってしまう。持たざる者は社会保障の質の向上を願うしかない。

ー宣伝するつもりはありませんが

2019年1月30日水曜日

ぼーっと生きていない証拠を報告しあう同窓会

 先週、職場をとっくに卒業したメンバーの「同窓会」があった。1年に一回、日程を固定して、集まることにしている。ほとんどが70歳を超えているので、参加できないメンバーもいる。今回は新しいメンバーが参加されて、歓迎をうけた。一年間の生活の報告をしあうのが恒例になっている。

Aさん
30年間で旧職場から他職場へ移動、民間になった…センターへも。月に500キロを自転車で走り、体力維持。シルバー人材センターで2年、来月から夜勤が入る。病気は盲腸と腸閉塞。
Bさん
保育園理事、団体の役員をしている。特に病弱でもない。(Cさんがかかわった)先日の講演会はとてもよかった。満員でいいできごとだった。月1回、退職者会の囲碁の会に行っている。
Cさん
運動していない。先日の講演会は会場が1200人だったが、一杯になるのは美空ひばりくらいと言われた。9月中秋の名月に中国旅行に8人で参加した。ひ孫が5月に生まれた。姫路で生活している。
Dさん
たまに離れたところに行って歩くが、毎週歩いている。3年前からクロールを泳ぎ、今はバタフライに挑戦中。医者は止めているが。
Eさん
腰回りに痛みがあり、調べたら腹部動脈瘤だった。力仕事はダメと行動制限がある。4月から孫の送りだしを辞めた。8000歩を目標に歩いている。
Fさん
母親が亡くなったので後始末している。今は…でインストラクターをしている。スペインに行く予定。仕事は週4日。沖縄旅行はでぜひやりたい。
(「早くやらないとドクターストップになる」の声)
Gさん
危険を感じるくらい忘れることが多くて。免許更新は何とかクリアした。3年前だったが、「裁判員」を断った。テニスとダンスをやっているが、目一杯やると翌日動けない。
Hさん
一年間なにもやっていない。自然の変容を感じる。農作業で切り干し大根、サツマイモの作り方は難しい。簡単にいかなくなった。天候を気にしながらやっている。
Iさん
隣にネパール人がきて、うるさくて建て替えすることになった。ストレスがたまったらしくて、腰が痛くなった。医者の薬はめまいがする。武道は続けているが、「ときめき」がなくて…。昼食は自分でやる。
J
「上海旅行で70歳以上は指紋採らない」「ネット回線の申し込みで70歳超えは同居の家族の同意」ということが起きている。親父がなくなって散骨をした。

体調が悪くて参加できなかった二人、活動が重なった一人、北陸で湯治中の一人も加えて、ひ孫、忘れ、体調などのことが、今回のキーワードで記憶に残った。自覚も込めて、老いることへの対峙を感じた同窓会だった。

2019年1月27日日曜日

魚とりたきゃ木を植えろ

 北海道の漁協婦人部の「合言葉=魚とりたきゃ木を植えろ」は、ずいぶん前のことだが、いまではごく常識のことになっている。石巻でハゼ釣りをしたとき、船頭さんが山を大事にしているということを話していた。海を大切にするということは漁業に携わる人だけではなくて、志向ではあるが釣りを楽しむ者にとっても、深刻な問題となっている。

 いちいち「釣り」に結びつけることに気が引けないこともないが、変容を余儀なくされている海も川もいまや、「自然」がなくなってしまったかのごとくに感じる。海が生き物であれば、大きなストレスに直面していると言わざるを得ない。

 鴨川はキス釣りでも有数な場所だ。ここに巨大なメガソーラーを造るという。森林を伐採するということになれば、鴨川の海の生き物はどうなっていくだろうか。原発稼働の「代わり」と、事業の合理化をしようというのだろうか。伊豆半島の森は江戸時代「魚付き保安林」として大切にされた。いまは江戸時代より「落ちた」時代なのか?



2019年1月25日金曜日

山梨県早川のリニアトンネル建設残土置き場は大丈夫?

 駿河湾のサクラエビが、漁にならないほど減少している原因を、突き止めるために静岡県が、富士川の汚れについても調査することになったことは、先日のブログに書いた。汚濁は支流の早川の雨畑ダムへの砂泥がそのもとになっているようなのだが、そこにリニア新幹線トンネル工事の土砂の残土置き場にしているとのことなので、その場所について確認してみた。

 「早川町内雨畑地区発生残土置き場における環境保全について 平成2810月東海旅客鉄道株式会社」の資料に表示のある残土置き場は、地図の下部にある。

 図面ではやや不鮮明ではあるが、グーグルマップによって該当箇所の想定をすると下図のところになる。あるいはこの近くの別のところの可能性もあるが、それでも河川のごく近くの場所ということになる。


 場所は早川支流の雨畑川の合流点の少し上と思われる。河川は、ほぼ土砂で埋め尽くされていると言ってもいいほどで、通常水量はわずかしかない。早川町は多くが河川がつくったこの狭い地盤にへばりつくように位置している。いつ訪れても河川のなかにショベルカーが土砂を運び出している。






 土砂の発生が非常に多いことが河川沿いの様子からわかる。急激な降雨によって、流量が増えた場合は、残土を巻き込んで下流に押し出すことも考えられるのではないか。このほか3カ所に、リニア新幹線トンネル工事の残土置き場が設置されている。