2023年3月17日金曜日

三寒四温「温」の日に写真撮りに歩く

 先週の金曜は暖かい日だった。合唱団のレッスンを終えて、かつてはよく通っていた中華屋さんでメンバーと昼食会をした。昔のように昼食のセットをいくつか頼んでツマミにして、生ビールを少々…2杯ほど飲んだ。築地市場の跡を見に行くことにしていたので、皆とは別れて築地の飲食店街の方に向かった。

 今回は築地市場跡をぐるっと一周してみることにした。白い壁で囲んでいる市場跡は、取り壊した後の雑然とした平地が広がっている。大した重機もなくて、なにかのんびりとした情景が見えた。たしか国際会議場を作ることになっていたはずのところ、どうしたのか実にのんびりとして、放置している風にも見えた。(都は1万人以上の収容の施設や1000人以上が集うホール・ホテルを作るため、8月まで事業者を募集している)

 白い塀で囲まれているが半周もすると隅田川の新しい橋を渡ることになった。実は隅田川だとは後からわかった。橋を渡ってから川沿いの、テラスのようになっている歩道を歩いているうちに、どこかで隅田川だと分かった。テラスに座って昼食を食べている人、走っている人、犬を連れた人が行き交って、明るい日差しが一段と春らしさを醸し出していた。

 下流に向かって歩いて直ぐの橋を渡り返した。なんとそこは著名な勝鬨橋だった。東京に長く住んで居ながら、行ったことのない場所にまた出会うなど、なんと疎かな生活をしていたのだろうと、恥ずかしい気になった。ほんの一か所だけ桜が咲いている場所にも巡り合えて、「四温」のよい撮影散歩になった。














2023年3月11日土曜日

運転免許更新、元気な一日でも後から祟るか

 高齢者講習と認知症検査の二つの山を越えて、運転免許更新に行った。こればっかりは都庁で手続きができるので、自宅から近いメリットが享受できる。朝の食器洗いのノルマをこなして新宿に向かった。更新センターに着くと幸いにも空いていて、手続きの手間と目の検査もすぐに終えた。写真を撮って待合の椅子へ座るまで、ものの20分もかかったろうか。椅子には先客がいても一人だけで、何につけても人の波にさいなまれる日常とは違っためずらしいことだった。新しい免許証を財布の定位置に仕舞い込んで一件落着。

 そのあと、大腸がん検診のための検体を届けるために中野駅に戻った。差し出すだけのことですぐに済ませて家にもどった。一休みして午後から整形のリハビリに行こうと歩き始めて、午後が休診日だったのを思い出した。それならとウォーキングがてら、ファイルスタンドを購入するために、地下鉄で一駅先のダイゾーまで行くことにした。ファイルスタンドは本棚の「断捨離」促進のために使うためで、このために不要な冊子の処分ができる。ビニール袋に購入したものを入れて歩きながら、途中で写真展をしているのに気が付いて急遽鑑賞することにした。

 写真展はいつも東京工芸大学の展示場でやっているのだけど、近所にある割には立ち寄っていなかった。あとでスマホのウォーキング記録を見ると13400歩となっていた。自分の新記録だったのだけれどあとから痛みが出ないだろかと少々心配になった。



2023年3月7日火曜日

「原子力豊かな社会とまちづくり」の祝詞を誰が言うか

  原発再稼働の布石だったと、原子力災害伝承館に掲示された看板を思い出す。60年の間に停止していた時間は差し引くなどと、まあ根性を疑うようなやり口で一気に原発稼働を進めようとしている。いまや正義どころか常識さえ捨てて押し通そうとする政治って危ない。都合の悪いことは何にしても隠し通し、やりたいことをまっしぐらにすすめようとする。民主主義などはくそくらえ!ということなのだろう。

 軍拡財源をというすり替え議論を振りまいて、「中国が…北朝鮮が…ロシアが…」と軍事増強やむなしの世論誘導をして、「外交と二本立て」といいつくろって、やってもいないことを口先だけで言う。復興税を残して半分を軍事費に流用する案まででてくる。それって「振り込め詐欺」と違う?

1月8日に高田町を訪れた時の写真。「東日本大震災・原子力災害伝承館・双葉町産業交流センター」の周囲の様子。何らかの事情で残された災害の跡が痛々しいまま残っている。













2023年3月2日木曜日

原発事故は終わってないー大熊町で

「避難指示解除」の福島県大熊町に行ってみた。(2023.1.8)原発、東日本震災の跡がどうなっているのかを撮ろうとの意図だった。報道で時折見る被災地の様子で、おおよその予測はあったが、12年たってどう変わっているのかを見てみたかった。大熊町は「避難指示解除」として扱われている。

2019.4.10居住制限区域解除

2020.3.5大野駅周辺の一部地域の解除

前日はいわきのホテルに宿泊していた。当日何気なく国道6号から脇道に入いると、すぐに居住者がいない(戻っていない)住宅の状況が目に映った。どうみても急いで家をでていったのだろう様子がうかがえる。窓のガラスがなくカーテンがむき出し、コンビニ脇の自転車が枯草に絡み、なぜか運転席部分がない軽トラックが空き地に放置。などなど目に入ってくるのは、12年たっても時間が停止しているかのような様子だった。

12年たっても元に戻れないまち。「ここだけは…」と切り捨てられていいのか。原発再稼働とここで言えるだろうかと強く思った。 














2023年2月24日金曜日

いまの政治に期待できませんね

 特に急ぐことのないときはストレスなしで自由でいい。やることがないのではなくて、後回しにしていることはいくつもあって、なるべく思い出さないようにと思いながら「やらない」ことに腐心する。スマホなどは物事を後回ししする点では優れていて、やるべきこともついつい後回しにすることがある。そんなグータラな生活に浸っていたら、区民検診をするのも後回しにしてしまった。2月いっぱいまでという期限で、まあそのうちにと思っていたらぎりぎりになった。あわてて書類を見たら、今回から予約が必要だという。電話をかけてみたが、混んでいて繋がらない。

 そういえばマイナンバーカードの申し込みが8800万人を超えたとのこと。申請者にポイント付与という餌をつけて釣りあげるという、為政者のやりようはよっぽどの「メリット」があるのだろうと想像する。情報をいかようにも利用しようという意図に腹が立つ。自治体に競争させ、交付金に差をつけるということまでする。原発立地のための補助金や基地交付金と同様に、「さじ加減」税金を使うという。日本は終わるという言葉が当たりに思えてきた。ほんとの意味で国民のための行政を今期待することは無理だろう。

 ツイッターに入ってきた「東日本大震災・原子力災害伝承館」に、先日(1月8日)行ってきた。外にある看板には「原子力豊かな社会とまちづくり」と掲示されていた。53億円の復興資金を投入してこれはない。



2023年2月17日金曜日

よい夢なら見たい

 めったに夢を見ることがなく夜は穏やかに寝ていた。それはさして心配事がないからということにしておくとしても、このごろはときおり見ることある。夢は見ていても記憶に残っていないこともあるというから、よっぽど起きるタイミングがつかめないのかと思う。スッキリしゃっきりの目覚めとはいかない。

 言いたくはないが「のろのろと動き出す」と言うセリフが似合うような日中の身体の動きが現実味を帯びて、物事のこなしにも失敗することがある。そんなことからも夢見があらわれるのだろうか。頭の働きとか体力とか食欲とか、いちいち「自覚」のネタが現れて気になる。でも「共生」の道をたどるしかない。

 もう少し先には「介護」という場面も考えなくてはならない。その頃はAIロボットが介護者に変わることがあるかもしれない。ドイツは高齢者施設にロボットは使わないらしいが、日本ではどうだろうか。介護職の処遇の問題もあると思うけど、扱いの粗雑さが指摘されている。人件費削減でAI導入となると無理やり口を開けさせて、口から食べ物を突っ込むなどと言うことが…ないだろうな。




2023年2月9日木曜日

河津桜の開花宣言

 朝窓を開放したら、冷たい風が入り込んでくる。部屋の空気を入れ替えるのでしばらく我慢するのがこのところの日課。アラームが鳴る前に目が覚めるのは、朝の陽ざしのおかげだろうか。春がぐんぐん近づいている気配がする。

 今週の日曜日に気がかりだった「河津桜」の花を見に行った。2月になると、公園に「寄贈」した桜の開花が楽しみで、「春が来た」合図を確かめに行っている。9時を回っていた頃には公園の運動場で、子供たちが元気よく野球の練習をしていた。樹木はおおむね黒い枝のままのなか、少し強くなった光のなかでのこと、これも春の一コマと思いながら見ていた。

 背丈の伸びがゆっくりな河津桜に近づくと、まだだなと一見して思った。それなら蕾はどうだろうと、枝を眺めまわした。目を上に向けると嬉しいことに2つの花が寄り添って咲いているのがみつかった。少し後ろに下がって全体を見直すと確かにそこだけに咲いている状態だった。こんなに季節の変わり目とぴったり出会えたのは、これまであったかな。感激の瞬間だった。

(上の二枚はスマホで撮影)






2023年2月2日木曜日

写真展が終わって押し出されたカバン

 写真展が終わって人心地がついた。展示した写真のうち6枚は額装したものだったから、写真をはめ込んで組み立てるのはそれなりに気を遣うことだった。でも案ずるより産むがやすしで、経験を活かして思ったより早く仕上がった。会場の展示も自分たちでやるので、結局は撮影から展示会まで全部自己責任でやるのがスタイル。そりゃあ立派な先生でないのだから当たり前として、懸命にやりはするけれども、この先は?などと頭に浮かばないわけでもない。

 額装した一枚を展示で釣りあげる際に、うっかり落下させてしまって、角にキズが入ってしまった。展示自体に支障があるほどでなかったのは幸いだった。家で額装を解体してみて、ゆがみが生じているのがわかった。傷の部分は小さく、ゆがみをペンチで直した。何とか次も使えそうな状態なのでほっとした。

 今回は額縁を2枚購入して備えたので、終わってから家のどこに置いたらよいのか思案していたが、結局ベッド下収納になっているバック類を断捨離して、空いたスペースに収めた。

📷写真展で展示した作品は9枚だったが、額装が6枚しかできなかったので3枚をパネル張りで展示。パネル張りは千葉勝浦の朝市の跡の様子、右の三枚は養老渓谷のキャンプ場。次の三枚は木更津袖ヶ浦(アクアラインの下付近の漁港)






写真を「とびとび写真集」にアップしました

新しいサイト「つれづれ写真」にも






2023年1月29日日曜日

寒いなか写真展会場を見て

撮った写真を皆がどうみてくれるかの心配は、展示した者たちの共通する気持ちで、期待と不安が交錯する。展示者の心持ちを重ねて勝手に解釈するけれども、心配でもありながら、「どうだ!」みたいな増長も少し含んだ気持ちが混じって、精神状態がかく乱される。

「神」からの授かり物はとうの昔にあきらめたので、どれだけの「学習の成果」が現れたのかが問われるときになる。今はスマホ撮影では「映え」として「カメラ撮影の既成概念」を超えて広がり続ける。それも写真であることに違いはない。それがどれだけ融合していくのかはわからないが、自分の写真としてだけに力を籠めた結果に、意図したものが映しだされて、共感を得られればそれに越したことはない。

たとえテーマが「そこの街の」とか「今の世の中の」とかという後景を意識したものであっても、違いが出ることができたらいいなと思う。いつも思うのは皆がテーマも違うし好みの違いもあって、様々な場面を切り取りながら、重ならないというのがまた一つ面白い。「みんな違ってみんないい」とは文化のありようにも適用されるのだろう。




2023年1月19日木曜日

運転免許の「高齢者講習」に行ってまた自覚する「劣化」

 認知症の検査は昨年受け、いくつか回答ができなくて「ああやっぱりだな」と自覚にそった結果を認識することになった。運転免許の「認知症の検査」はネットにも情報が載っていて、回答を丸暗記したという話を後から聞いた。検査はそんなものなのかという安直さの裏返しは事故だから、本来深刻なことで穏やかなことではない。

 高齢者講習もまた緊張感のわりには、簡単に終えた。教習所内の実証運転と目の検査、講習を2時間程度で体験した。実証運転も「運転してみる」という程度のことで、縁石に乗り上げても別になんということもなく、講習という内容を感じるようなものでなかった。「車庫入れ」があると聞いていたのに、それはなくなったとのことだった。停止線、信号、優先などの諸注意をこなしてみることで、同乗の3人のメンバーは「全否定」「危険」などの注意も特になかった。もっともそういう「注意喚起」をするのかどうかも不明だった。

 後半に目の検査で「動体視力」、「夜間視力」などの測定がされた。参加者のなかで「医者との相談」という扱いがあったのかどうかは判らない。免許の更新は、「講習」をうけることで可能ということらしい。講習では高齢者が、信号無視、一時停止などの違反によって、次回の更新時にはビシリと運転技能検査を義務付けられるほか、臨時認知症検査の対象となる18種類の違反もあるとのことだった。「認知症の検査」と「高齢者講習」は民間委託の一種なのだろうか。終わってみると計7500円の費用は安くはない。更新はここまでだなとの思いを持った。



2023年1月12日木曜日

「今年もやります」の気力をかきだして写真展

 どんな一年にしようかと気を入れる元気は、とうに過去の話になった。とはいえ、なにかとあれこれの失敗はあるし、なおかつ増えてくるのだから、気力を軽く見ているようでは何がどうなるか心配ばかりが先行する。新しいことをするのは大変だからなるべく避けるとしても、自分が背負っている「仕事と課題」は「どっこいしょ」の気力を奮い立たせなくちゃしかたがない。

 今月の25日から立川で、写真展をやる予定で昨年から会メンバーで「どっこいしょ」と立ち上がっている。写真の選択に始まって、展示会のレイアウト、DM作りと発送、会場セットなどなど。やはり高齢者が多いし、撮影することから出品するまでの作業はなかなかすっとはいかないところがある。ここまできて全員が展示作品を出せることになったということで、ともかくも役員さんの努力には頭が下がる。

 一人で展示会をやるのは容易でないところ、皆の力でやりあげるのは、なにより撮った作品の発表としての場をもてることで、なにより貴重でうれしい。撮ってから発表までの過程はジグザクで、自分の未熟さも振り返ることになる。必ずしも満足感が先行することにはならないけれども、展示会が「区切りとまとまり」の場になる。お仕舞ではない「区切り」になって、次の撮影の始まりにつながるということでの催しになる。一年の最初の催しで、旨くいくといいなと思う。





2023年1月5日木曜日

換気寒急ぎ飛び込む一番湯

 明けて早くも5日になった。正月は家族で旅に行くことにしている。年寄が他界してからは残りの家族が会する唯一のとき。遠くにいるわけではないが、やっぱり顔を合わせるのがいい。一年で学んだこと、身についたホコリもそれとなく伝え合うのが面白い。きっとこれが毎日のことだと全く違ったことになる。

 一昨年前に来ている温泉なのに、今回は以前より寒さを感じた。うっすらと雪が舞うところは前回と違うし、浴場の換気が強めにしてあるのがそれを感じさせるのか、加えて自分の身体の変化によることもあるのだろうか。気持ちぬるめの温泉で十分温まってあがっても、2時間もたつと部屋の換気に寒さを感じる。食事の前には温泉に二回入って暖まってから臨むことにした。

 体調と相談してアルコールはいつもの半分以下、中瓶ビール2本でも息子と二人で残してしまうほどだった。せっかくのごちそうは、思い切って一部残すということにした。一回はブログを書き込もうと、パソコンを持って行ったのに、集中してできなかった。新聞と本をじっくり読んで正月の裕福な時間を楽しむことはできたので、まあまあ良い正月になったとしておこう。年賀はがきは今回も自製でやったけれども、文字が読みにくかった。何回か文字色を変えてみたがどうもよくならなかった。編集ソフトでできないはずはないと思うので今年の課題になった。

年賀状、文字は黄色にしたけど…


鴨南蛮は美味しかった


蕎麦を待つ間、スマホ撮影の練習


蕎麦屋さんにあった木、猫柳のような芽がおもしろい


料理を食べてしまったので仕方なく工作