2012年12月27日木曜日

釣りをきままにやりたいが、そうはいかない事情が。


 釣りが好きだからと、自分の思うままに出かけていくのが自由で、争いもなくていい。だいたい、なにをやるにしても面倒に感じるようでは人様にかかわり合わない方がいいのだろう。頭の中でそんなことを考えながら、でもまてよと一方でまた考える。思うままにやっていて、すべてがうまくいっているのかどうか。やった始末が思う通りの結果になったのかどうか。

 昔使っていたようなタライに、水を入れてかき回して洗濯機のように回す。そこにハヤ(ウグイ)を入れると、ハヤは川で泳ぐように流れに向かって泳ぐという実験があった。数尾のハヤは、相前後しながら泳ぐ。ところがその泳ぐ位置が定まらない。ようするにブレて泳ぐ。そこで、タライに棒をたてると、その直後にハヤは定位置で泳ぐようになる。ハヤが棒を見て、「立ち位置」を決めるわけだ。

 押すも引くも、自分が好きなようにできて、一見大きな自由を手に入れているとおもいきや、よそから見たら、その所作がブレまくっているとしたら…。

 ものごとの様々な処方は、身の回りや少し離れた所にはいやというほど存在している。それから隔離されることになっては、知っておいた方がいいことも、解らないまま過ぎていくことになる。とはいえ、そういう選択をしても犯罪と言うわけではないし、人に迷惑を及ぼすことでもない。否定しつくすのも理に合わない。それなら多少なりともかかわりがあって、触れてみたり引っ込んだりしながらやるというのも手かと、頭の中で「自由、勝手気まま」に思う。

2012年12月25日火曜日

パソコンは友達


 昨日、日にちが分からなくなった。日曜だと思っていたら、月曜日だった。今日は格別寒くて零下11度だというので、タオルを水でぬ濡らして表へ出た。振りまわすとすぐに凍ってウサギの耳のようにピンとたった。カメラに収めてFacebookに載せた。北国の人も多いので、珍しいことではないかと思ったが。

 以前ブログにも乗せた記憶があるので、また載せるのもいかがなものかと、頭をめぐらせながらブログの下書きをはじめた。相手を特定しないブログといえども、相手の顔を想定して書くのだからそれなりに面白い。学術的だとか専門の知識はまず不足しているわけだから、なにを書いているのか?と、言われると弁明も思いつかない。

 そんな恐怖をかかえているのも、ブログを続けているうえでは仕方がない。書き続ける我儘に、読んでもらう付き合いを求めるわけだから立場は悪い。人間多少の緊張感がないと、健康も保てないし生きていくのに必要なことだと言い聞かせる。

 故なき批判や悪口は控えて、愚痴もなるべく避けて、面白く書きあげられればそれに越したことはない。しかし、それが難しい。人の健康に付き合わされる方も迷惑かもしれないが、そう思いつつも続けるとなるとこれが、ストレスになって不健康を呼ぶような気がするところもある。パソコンチェアーに座ってブログを書き始めると、事務的な感じが余計するのかもしれない。

 やわらかなソファー風の椅子で、ノートパソコンを膝にのせて、ゆったり構えるとなかなかよい。脳の動きも、姿勢によって違った働きをするのだろうか。そう、脳だって働き心地がいいほうがいい気に決まっている。もう少し働いてもらいたいと常々思っているところなので、環境に配慮してあげなくてはいけない。頭が想像することに疲れたら、ウォーキングに行って自然の刺激をうけてやろう。

2012年12月24日月曜日

夢をまた見よう

 夢は実現させたい。たとえ小さいものでも、いつも持っていたいことだ。とても実現しそうもない、なかなか実現しないものだという現実的な経験して、夢を見ることをやめたら、どこかの誰かにつき従うことしか道がなくなるのではないか。

 物事は変わっていかないと困ることがいいやというほどある。これは生きて普通の生活をしていくことが難しくなったからだ。時間を重ねるごとに悪くなっている。次世代の子供たちが、普通に就職し、普通に独立することが困難になっている。我々の時代には就職はさして難しくはなかったが、今はそうはいかない。こんな社会を作ってきたのは、自分たちの責任でもある。

 なにより政治の影響に寄るところが大きいことは違いない。原発稼働問題や消費税増税に対して世論の「主流派」の意見がとおらない選挙の結果に、暗然とした思いがする。「してやられている」という気がする。しかしそんなことばかりにこだわっていては先がない。

 今の結果がひとつの経過であって、またぞろ民意とのかい離で、あれこれの物議がおきてくるだろう。すでに公共事業で200兆円投資などと、自然破壊と生活破壊を伴う政策をやると公表している。そのまま見ているわけにはいかない。

 原発事故による人的被害、自然破壊はどれだけのものなのかもまだ分かっていない。金をばらまいて一部の企業グループの収益があがり、株価が上がればいいということにはならない。復興は、年金は、消費税は、TPPは、基地は、雇用問題は…。夢をもう一度懐に入れなおして、「実現の夢」を見ることにしよう。

2012年12月22日土曜日

記念切手のプレミアムの夢話と貧乏人

 40年も前の記念切手を、義母からもらった。20円のシートが大半で、50円のシートが3枚だ。プレミアがついているのではないかと、すぐよこしまな考えで、調べてみた。買い取りの業者をネット検索してみたら、業者がいくつかでてきた。サアいくらだろうとよく見れば何のことはない高くても81%という価格。16.2円程度ということだ。40%台という業者もある。

 説明では、大量に出回っているのに反して、コレクターは減っているという。だから早く売れと。プレミアどころの話ではない。郵便局でも交換するだろうと思って調べてみたら、切手一枚につき5円の手数料になっている。20円切手が15円の「資産価値」しかない。75%という価格になってしまう。さる業者に電話をしてみたら、そのシートでは45%が元で、15%の上乗せ中ですと返ってきた。60%では郵便局での交換の方がいい。

 結局20円切手は最高で16.2円分なので、郵便局と均衡していて馴れ合いみたいになっている。もっとも、郵政は「民営」だから当たり前か。買い取り業者へは新宿まで出ていく交通費も1.2円の差ではまかなえない。やっぱり郵便局を使うしかなさそうだが、5円引きはなんとしても癪だ。

 自分も小学生のころに一所懸命集めていたが、引っ越しを重ねるうちに行方不明になってしまった。宝物をなくした悔しい記憶を残していたが、今回の事件はその長年の悔しさを晴らしてくれることにはなった。せっかくもらった切手は、つりの会の郵送代としてありがたくいただいた。3枚張るのがちょっと手間だけど。結局のところ貧乏人は貧乏人の世界で暮らしているということだ。

2012年12月19日水曜日

酷過ぎる「小選挙区比例代表制」

 選挙制度が酷いものだということは、今回特に感じた。「小選挙区比例代表並立制」は480名の衆議院定数となっている。うち小選挙区が300議席、比例定数は180議席。小選挙区は比較第一党が当選できる。これを押さえておけば、自民党が大幅に議席を獲得できたわけは簡単に理解できる。このことでなにもびっくりすることはない。

 そのうえで、10%もの投票率の低下という条件があったわけだから、自民党が民主党の自爆のおかげで若干の上乗せで第一党の地位につくことができた。公明党と自民党等の「協力」、維新の党と公明党との「協力」で候補者調整をしたのだから、政策よりは選挙戦術という野合で議席をわがものとしたということだ。本来的には己の政党の政策が支持などという代物ではない。

 あまりたくさん議席をせしめたから、自民党自身がびっくりしたようだし、マスコミもびっくりという状況だった。しかしだから、こんな酷いことがわかりきっている選挙制度を知らせることをしないのだろうかと思う。選挙制度が民主主義の制度として、このままで置いておけないくらいのバランス感覚はないのか。

 こんな選挙制度にのっかって、底の浅い報道をしているから、10%もの投票率減を招いてしまった。投票先選択のための情報を、「不偏不党」の立場で公正に報道すべきだ。「若い人は政治に無関心だ」と切り捨てていたら、政治は成熟していかない。マスコミの露出度で選挙運動ができてしまうのでは、あまりにも皮相な選挙になってしまう。

2012年12月15日土曜日

横十間川、スカイツリーが見えるところで釣るハゼ


 はた目からは盆暗(やぼ)に見えるオカッパリでも、今話題のスカイツリーの足元を流れる川でハゼ釣りやるというと、話題にのっているようでおもしろいことだ。

 江戸時代には、この周辺の水路でもハゼ釣りが盛んだったことだろう。金と暇があるもの(旗本、大店の親父)が芸者と一緒に、盛んにやっていたハゼ釣り。その頃はゴカイもいただろうがキヂも、どこにも沢山いただろう。

 現在でも、ビルばかりせり出している臨海部のコンクリート海際、ちょっとした泥っぽいところでも、ゴカイがいる。エサがいるから、ハゼも繁殖して増えているわけだ。そこで釣り愛好者も楽しむことができる。まさに歴史の脈打たれた伝統文化という、昨日や今日の「成り上がり文化」とは違う格調のあるものだ。(言い過ぎ?)

 スカイツリーには、もう300万人を超える人が訪れたという。すごい人気だ。でもその足元でハゼ釣りをしていると知っている人は少ないだろう。スカイツリーのおかげで活性化して、「東武さん」の懐が裕福になったが、その割に地元では下から眺めてため息をついている人も多いということだ。


 下町の賑わいはスカイツリーでなくてはダメだったのか。経済効果が上がって、下町に金が落ちたのか。なにかが始まるときには「何のために、誰のために、どうして」くらいは、考えておくべきなのかなと思う。

左手奥にスカイツリーが見えた




2012年12月12日水曜日

釣り人の「ツぬけ」しない悩みなんか


 新幹線の座席に座ると、目の前の座席の網ポケットに「トランヴェール」という冊子が置いてある。この冊子の角田光代さんの書く、旅のエッセイがいつもおもしろい。先月号では、いつも誘われ側であるグループ旅の直前にメンバーが亡くなってしまった。だから旅はその人の話でずっと持ちきりになってしまった。出かけた旅先がなぜそこだったのかが、思い出せないと言った趣旨のことだった。

 エッセイだから長くなくて読むのが楽だし、作家と言うプロのなせることなので、すらすらと読ませてしまう。面白さは人によって受け止め方は違うにしても、こうやって読者を乗せてしまうマジックみたいな力が面白いと思う。ありふれた事柄が題材でも、楽しく読ませるという能力に尊敬以外の念は浮かばない。なんでも力を入れればいいというものでないということがわかる。

 この角田光代さんと、師匠の岡崎武志(書評家)さんの対談が赤旗(1126日)に載った。そのおしゃべりの中で、「書けない」という状態を抱えているということを話している。そこを突破するにはという師匠の言葉がやり取りされていた。ものを書くのも好きなことだからやるのだろうけど、やはりいつも簡単にできあがるわけではない。「突破すれば、次のステージへ」と励ましをうけて、頑張ると話しているのが印象的だ。

 この対談を読んだら、先のエッセイが軽やかに、さわやかにできていて面白いという感想は、悪戦苦闘でないにしても、苦労の中で生まれたのかもしれないと、思い直すことになった。

 その比で行くと、釣り師の悩みはだらしがない。悩むのはツ抜けしたかどうかくらいなもの。(「ツ抜け」とは釣りの慣用語。ひとつ、ふたつと数えて、九つまでは「つ」が言葉についていて、十(とう)になるとなくなるから、「ツ抜け」と表する)

 「おおい!釣れたかい?」という問いに、返事が「まだツが抜けないよ」と釣れない悩みをぼやく。10尾を超えないときは、なんとか頑張らねばと自分を激励し、あれやこれやの対策をかけめぐらせる。そしてようやっと抜けるとなにかほっとして解放されたような気になる。そんな程度の悩みだ。まあ、はた目からは苦労といえる代物ではない。

2012年12月9日日曜日

北朝鮮ミサイル三段目が見えるなら


 北朝鮮が「人工衛星用」のミサイルを発射する予定らしい。北朝鮮と日本との「話し合い」が予定されているのを見計らって「国威高揚」にでるということなのか。話し合いがうまくいかなくなるという判断はしないのか。どうもよくわからない。

 日本でも「憲法改正しろ」「自衛隊を国防軍に」などと刺激的な言葉が飛び出して、こうしたことも軍事力を示そうという誘因になっているかもしれない。それこそ軍事力強化にむかって「日本を取り戻され」たらえらいことになる。

 そのミサイルの3段目も韓国の衛星写真で撮ったものなのか、はっきり写って見えている。福島原発が爆発した時も、日本の衛星やアメリカの軍事衛星でもすっかり見えていただろう。全体像を目に触れないようにと「しっかり」と取り組んでいるのだろう。危機管理などまったくできていない、寒々しい政治だ。

 たまたまこのミサイル発射予告があった日に、災害時のライフラインの情報を知らせてもらうツイッターの登録をやってみた。総務省もあったので選択登録したが、ツイッターは情報が流れて行ってしまうので、携帯電話メールへの通知も登録しておいた。そしたら、その夜10本近くのメールが携帯電話に入った。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 
【お知らせ】本日の北朝鮮による「人工衛星」と称するミサイル発射の発表に関し、総理指示が1835分に発出されました。①関係各国と緊密に連携しつつ、関係省庁間で協力して情報の収集及び分析に万全を期すこと。(続)
Kantei_Saigai (首相官邸(災害情報))
… … …
HP更新情報】大臣臨時会見の概要を掲載。北朝鮮によるミサイル関連について、自衛隊に対し必要な準備を行うための一般命令を発出。http://t.co/4jcuzSs0
bouei_saigai (防衛省)
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 北朝鮮のミサイル発射は「災害」なのかと言いたくなった。アタリはしないと言われている迎撃ミサイルをまた、準備するとのこと。すぐに携帯メール宛の通知は解除した。真夜中にこんな情報もらっても、対策の立てようもない。

2012年12月6日木曜日

つり仕掛けづくりも、創造となれば文化のうちかも


 新しいものを作り上げる面白みというのがある。だいだい、創造するなどという高邁なアタマも能力も持ち合わせていないから、本当のところはわからないが、つくるという脳の働きは、生きていく上で大切なはたらきのように思う。うまく作ることができれば、それは他者にとってはもちろん、自分にとってとても豊かな満足感をもたらす。いや多分もっと複雑なものなのかもしれない。

 そういう難しいことはさておくとして、ちょっとした工夫や思い付きでものごとが改善することがよくある。釣りでもしかり、釣りの仕掛けはおろか、ウキ、竿まで作ってしまう人がけっこう多い。直接の釣り行為でないつりの楽しみ方だ。そしてまあ、これも「てんぐ話」になるのだろうか、作ったものの説明をとくとくとする。いやこれは決して悪口ではない。

 造った仕掛で、幸いにして釣りの結果がよかったら、それは話さないでいられるものではない。だれだって「八つぁん」よりは「ご隠居さん」の方になって、教えてやりたいという気持ちを持つのが当然だ。教えてもらう方と言えば、これがまた素直に聞き入れる人もいるし、気難しく聞かいない人もいる。聞かない人は、やっぱり自分流のひととおりの確信があるのだろう。はた目で見て、素直に聞けば、もっと釣れるようになるのは間違いないのにと思うことはある。でもそれはそれ、人の気持ちにあまり踏み込むわけにはいかない。

 先日、ハゼ用のハリス附きの針をたくさんもらった。ハリスが40センチ~45センチも付いているから、短く切って使うと30センチ以上も捨てることになる。棄てるのはもったいないから、切ったハリスに別に針を付けて使っていた。ふと考えて、そのまま使える方法を思いついた。

 使ってみると、上下の針が絡むケースがあった。針と針の間隔をうまくとることが必要だった。針を錘から離れた位置につける二本バリは以前に考えた人がいた。そういう意味ではオリジナルではないが、「折り返して」造ったのではないと思う。上の針にかかる割合は多くないが、ハゼも飛び上がってエサを咥えることがある。多分「見せエサ」の効果はあるのだろうと思う。




2012年12月3日月曜日

イワナ釣れぬはダムのせい


…前回の続き
 昔のことを言い始めたら歳のせいということになるかもしれないが、イワナ釣りを始めたころは、自分の体力に見合った手近なところを選んでいた。車で現地まで行って林道を走り、たいして歩きもせずに釣ることができるところで楽しんだ。関東周辺は釣り人が多く入っていて、なかなか釣れなかったし釣り場の開発もなかなかできなかった。新潟、山形など関東圏から離れた方が、やはり自然が残っているので、釣る手ごたえが違っていた。釣りの本で紹介されたところを参考にして、岩手県にも通った。

 岩手県は渓流釣り場が多い。胆沢川もその一つだったから、名前は知っていたもののダム工事をしていると聞いていたので、行く先の対象からは外していた。「小沢一郎」の名前を知ったのはその頃だった。工事に関連する企業に割り当てまでして、相当献金を集めたらしい。自然を壊して懐を温める人間だとしてそれ以降ずっと頭の中にある。

 そのダムにいつか行って見てみようと、思っていた。それが実現したのが昨年10月だった。今日(123)試験湛水を開始したとのことだが、そのころ露わだったダムの全貌は、その大きさにびっくりした。前にブログにも載せたことがあったが、その写真を見直してみたら、自分の写真HPに載せていなかった。整理をしてHP更新(→虚鯊写真集)したが、これまであった石淵ダムをすっぽり呑み込んでしまう規模に、再び驚きあきれた。展望台とダムの周囲から見える広大な水域には、いったいどれだけの渓流魚が呑み込まれることになるのか。それにその区域周囲の自然体系はどれほど破壊されることになったのか。

 一昨日121日に、日本未来の党代表の嘉田由紀子滋賀県知事と小沢一郎氏の対談があった。そのとき「僕らの子供の頃は遊ぶものがなくて。冬はゲタでスケートをして、夏は北上川でフナとかナマズを釣って」いたと小沢氏が話したと書かれていた。北上川のフナではなくて、渓流でイワナ釣りをして遊んでいたら、ダムは造らなかったのかなと、愚にもつかないことを考えた。 
Livedoor news     


「日本で最初に施工開始されたロックフィルダムで、且つコンクリートフェイシングフィルダムであった石淵ダムはコンクリート遮水壁の劣化・沈下が起こっており、堤体を強化・安定化させるためにはダムの改造が求められるようになった」と記載されている。「石淵ダムは…堤体を強化・安定化させるためにはダムの改造が求められ」というのに、ダム底にまるごと沈めてしまうという「完璧な」方法をとったということになる。
同ウィキペディア
20093月、小沢一郎の資金管理団体が、胆沢ダムの洪水吐き打設工事などを受注していた西松建設から違法献金を受け取っていたとして小沢の公設第一秘書である大久保隆規が政治資金規正法違反容疑で逮捕されている。西松建設側の供述によれば、西松建設を含むJVが工事の一部を受注した際、受注直後脱談合宣言を受けて表立った選挙応援を控えていた同社盛岡営業所長は、大久保秘書から「最近協力的じゃねえじゃねえか。お宅らが取った胆沢ダムは小沢ダムなんだ。今後も協力してくれないと困るよ」と献金を強く要請したとされ、西松建設も「ダム受注のための献金だった」と東京地検特捜部に供述をしている。



2012年12月2日日曜日

カメの話


 岩手山麓はもう雪の季節が到来した。今年も真っ赤に色づいて楽しませてくれたドウダンツツジにも、しっかり縄をかけて雪に負けないようにしたし、裏口の北側にも板を打ちつけて雪囲いをした。

 何枚か立てかけてあった壁材の板を取り出したら、その間にカメムシが身を寄せ合って数十匹蠢いていた。米の獲り入れの後、カメムシが飛んできて越冬の場を探している。屋外に積んである暖炉用のマキの皮の間に潜り込むようで、くべる分だけ家に持ち込むと、置いてある間に部屋に飛び上がることになる。だから夕食時はテーブルの上に舞っているカメを退治するのがパターン化している。

 飛ぶのはあまり得意でないらしく、少し飛ぶとすぐにどこかに停まる。そのときが付け目で、洗剤を少し水に溶かして入れた瓶を近づけて、割箸で落とす。これが不思議にポトッと落ちる。飛んでいてつかまり損ねるか、払いのけられるとひっくり返って仰向けになる。多分背中の方が重いのだろう。で、死んだふりをするから、割箸を足元にくっつけると慌てて掴まる。それから洗剤瓶中に収まることになる。

 このカメムシ、去年の10月に今話題の小沢一郎氏が「政治力」で造ったと言われる胆沢ダムに行ったときに、出会った。ダムは建設中だったが、見晴らし台があって結構な人々が見学に来ていた。紅葉時だったという事情も手伝ったのかもしれない。その手すりやら柵やらに、びっしりとくっ付いていたから驚いた。気温が下がってきて、日当たりの暖かいところへと狙って溜まっていたようだ。


 このダムは小沢一郎氏が造らせて、関係の企業からタンマリもらっていたということを、従妹に話したら「そういえばカメに似ている」と結構過激なことをいったので笑ったのを思い出した。世田谷の土地処分の裁判では無罪判決となったが、その時の岩手放送では小沢一郎について辛口の視聴者コメントを紹介していた。以前のような「人気」はないものと見えた。

 しかしさすがの「政治力」で「未来の党」の仕掛人として一手を打った。昨日のニュースでは、達増岩手県知事の妻を口説いて未来の党から出馬させるということだ。小沢氏は新生党、新進党と立ち上げに働き、消滅をさせた人だ。嘉田滋賀県知事が「政治力期待」するというが、なにをしでかすのだろうか。

 消費税増税反対、脱原発の風をうける帆をたてたことは確かだが、自民党の田中角栄のもとで、金庫番と言われた人が、国民に寄り添った政治を目指す政治家に変身?それはないだろうな。この「亀」に乗ったら、行く先は亀まかせになることだろう。

2012年11月30日金曜日

民主主義が足りないマスコミ

 不思議に、新しい政党がバタバタと旗揚げするから、マスコミの報道材料にされている。されていて迷惑と言うより、効果抜群でマスコミが宣伝してくれることになっている。そういう狙いも無論織り込み済みなのだろう。1415もあるから報道するのが大変だろうと同情したいところだが、突出してしまうことでの不公平を生じることに思い至らないのか。

 少なくとも前回の「政権選択選挙」祭りを賑やかに演出して、実はみじめな終末を付き合わしたことに一言コメントがほしいくらいだ。載せたあなたが悪いのか、乗った私が馬鹿なのか。歌謡曲の歌詞にもならない。

 都知事選挙候補者についても、その報道ぶりは、偏っている。都知事選挙は公示になって、報道がピタリと杓子定規になった。これを公平公正と言うかのごとく。

 この折選挙期間中という「選挙運動が制限される期間」にネットの果たす役割もおおきなものがあるかもしれない。ネットでの選挙活動は今は認められていないが、結構な影響を与えるのではないか。

 公示日が4日になる総選挙のほうは、昨夜はニコニコ動画の生放送ということで、なんと各党のトップが討論するという「NHKなどにはできない」(大声で言おう)ことをやってのけた。ワイドショーでも一応各党均等に呼び集めて討論をしている。新政党多発のなかでは、そこばかり取りあげるのも具合が悪いと踏んだかどうかはわからないが、全政党が発言の場をもつということになっている。

 どこの党であれ発言の、あるいは報道の時間も公平に配慮して流すのがメディアの在り方だと思うし、たくさん情報を出すことが民主主義にとって大切だ。第3極とか言って、さも政策上の争点をぼかせるかと思わせるような報道スタイルは釈然としない。駆け込み政党がやっていることを、逐一報道するという不公平は、民主主義なのかどうかという価値基準がマスコミに少ないように見える。

2012年11月27日火曜日

離合集散、新政党あれやこれや。これでは振り込み詐欺だ。


 新しい政党がどんどん出てきて、ただでさえ政党の「善し悪し」が解りにくいのに、余計に輪をかけた状況が現れている。さる政党の党首が「14か15の政党が現れて…」などと言い、その道の当事者でありながら数さえ不明というバカげたことになっている。率直なところ、政治に関して、日本は相当「無意識」状態に置かれている。マスコミがきちんと伝えられないことがもっとも大きな要因だ。

 しかしそれをいいことに、鞍替えだの新党だのと賑やかなことになって、政策をこの段になって「今すり合わせ」などしている。投票まで20日という期間で、政策や討論がごちゃごちゃになったまま投票しろというのは理不尽と言うことにならないか。

 そこも一つのつけ目になっているとしたら、振り込み詐欺同様のやり方になる。二大政党の交替で政策を競い合うというどこかの国のマネごとを日本に当てはめて、政治を進めるという小選挙区制中心の選挙制度は選挙民の意向をくみ上げら得ないという点で、破綻状態ということではないだろうか。

 第三極という焦点の起き方は、第一、第二が「頼れなくなった」ことの将来を占うという点での面白さにはなっている。しかし、ことは「原発は」「増税は」「社会保障は」「年金は」「雇用は」「基地は」と、こちらが日常身につまされる事柄への態度を見て選択したいわけだから、面白さだけでは済まない。

 新規採用者は「試用期間」というのがあるし、法律でも周知期間がある。新しい政党を作ったら政策を公表して一定期間お披露目してから立候補なんていう方がいいんじゃないかと冗談半分思う。制度を作るかどうかは別にしても、そのくらいの「マナー」があってもいい。

 しかも原発への世論の動向で、我も我もと「脱原発は我が党の考え方」と言い立てるのも見苦しい。原発賛成論と反対論を足して「脱原発」と言い放つところまである。滋賀県の嘉田知事が新政党を立ち上げて「卒原発」でやるとか。まあ、違いを際立たせようとのことと思うが、「卒なく」という日本語だってあるからな。

 「新自由クラブ」「新生等」「新進党」など衣として置いていかれた党名もいろいろあるが、衣着ていた連中もあちこちに相当いるだろう。マスコミも衣ばかり伝えないで、中身をしっかり捉えて報道してほしい。「国民生活が第一」という長たらしい名前も不使用になって脱いだ「衣」の一枚になった。小沢一郎お得意の衣の脱ぎ方だ。

2012年11月22日木曜日

ウロハゼ ブログ投稿を休養します

 ブログ投稿が640本を超えたところで、少々疲れを感じるようになった。なんでも書いていいという自由もいいものだけれども、やっぱり同じパターンになってくると、なにを書こうかという義務を負うことになって、それ自体がマンネリを生むことにもなる。

 書いたものがどんなものかというリアクションもさして解らぬ中では、自己責任と自己判断だけが次の動機になるだけで、これもキツイことになる。自分の撮った写真との連動を考えていたが、これもさしたる効果はなかったみたいだ。写真投稿は単体でもアルバムとしたものでもFacebookが利用できることがわかった。

 他のブログもいろいろあるし、使い勝手も違うから研究してみたいという気もある。休養してまたやる気が醸造するかどうか解らないが、とりあえず休止としたいと思う。数日の時間をおいて更新するということにもなるかもしれない。拙文にお付き合いいただいた方に感謝。

2012年11月21日水曜日

オスプレイの写真を見た


オスプレイの実戦のイメージが写真集になっている、米軍提供の写真。



写真の一枚


2012年11月20日火曜日

宇都宮健児さんの情報


 昨日、東京都知事選挙の宇都宮山を日本共産党が支持を決めたと、報道された。脱原発を東京から進めるというのが最も大きな基本政策ということ。原発に頼らないでという世論は過半数あるから、展望がないことはない。脱原発を訴えても、那覇市長選挙や栃木県知事では及ばなかったから、東京の選挙も簡単ではないだろう。猪瀬直樹氏のツイッターを昨日見た。東京都職員の退職金を削ったことを「手柄話」で宣伝していた。



 猪瀬氏のツイッターのフォロワー(コメントを読んでいる人)は270,894人。宇都宮氏もツイッターを初めてフォロワーを増やそうと呼び掛けている。いまのところ、15,707人で圧倒的な差だ。
 ツイッターは、本名でなくても登録できるし、わりと簡単なので、フォロワーが増えてほしいと思う。

これはフェイスブックで1410人。 
100万人サポーターズ
http://www.facebook.com/utsuken.supporters


ホームページ
ひとにやさしい東京をつくる会
http://utsunomiyakenji.com/


ツイッターは「宇都宮けんじ」で検索。

公開討論会11271900~ 東京青年会議所
http://www.tokyo-jc.or.jp/2012/business/tochiji_touron.html
ニコニコ動画、Ustreamで実況中継


2012年11月19日月曜日

冬の支度を急げ

 昨日、予報どおりどんより曇った朝。風がなくて凪だとおもっていたら、日当たりが良くなって日向ぼっこを楽しむことになった。それも一時。そのあと急に強風になって、昼過ぎから雪がちらつく。

 一昨日は遠くの和賀岳の雪を見て、昨日は姫神山の頂きに雪が見えた。いよいよ雪か。庭の木の「枝打ち」をやっておいてよかった。岩手県の車で、冬用のタイヤを交換したのは40%で、「交換を急いで」という報道をしていた。

 そのせいか、スタンドにガスを入れに行ったら、客で混んでいて、相手にしてもらえなかった。タイヤ交換も二日前には済ませておいたからよかったが、プリペイカードの機械も動かずに、結局現金で入れることになった。

2012年11月18日日曜日

「どうしたら団塊の世代が釣りをする気になるか」が業界の課題

 釣り具業界の話だが、低迷する釣り具業界の動向が記事になっている。「バスフィッシングバブル」の影響が大きかったと。ターゲットが「団塊の世代」というのも、一理あると面白く読んだ。
 →niftyニュース10月4日

(長い記事なので「どうすれば団塊の世代が釣りをするようになるか」抜きだしたが、全部読んだほうが面白い。)

表題は

釣り具店チェーン バス釣りバブル後の市場縮小にピリオドは打てるか

===============================
 2011年3月に起きた東日本大震災では、漁港の釣具店が被災したり、釣船が津波で壊されたり、原発事故や災害復旧工事で海岸が立入禁止になり、特に海釣りは大打撃を食らった。
 西日本の人も、津波が海岸を襲う映像を繰り返し見せられると海釣りに行く気がそがれたことだろう。

 日本釣用品工業会の「釣用品の国内需要動向調査報告書」では、震災の影響で2011年の釣用品の小売市場は前年の8.3%減の1660億円と見込んでいる。2012年は、その反動もあって前年比6.1%増の1762億円に回復すると予測。それでも震災前の水準には戻らず、長期低落傾向は続くとみている。

 今後、釣り人口や売り上げの回復は、ありうるのだろうか?

 まず、言えるのは「AKB48に湘南海岸でキスの投げ釣りをさせて新ユニット『投げキッス』結成」といった、バス釣りブームのようなバブルなことを期待してはいけないということだ。

 一方で、業界では登山で「山ガール」が話題になったのを横目に、「釣りガール」が増えていると熱心に喧伝している。しかし、その内容は「釣りガールたちは楽しく釣りをして、魚をおいしく食べます」と、目的の半分はグルメのような的外れなアピールでしかない。

 仮に、そうした狙いであれば、年齢を重ねて食の嗜好が変化し、肉よりも魚のほうが好きになった人が多い「団塊の世代」をターゲットにした方が有望なのではないだろうか。

 団塊の世代は人口のボリュームが大きい。リタイアしたら趣味にかけるおカネも持っている。しかし、現状では登山や山歩きや旅行のほうに目が向きがちだ。だからこそ、彼らが、「自分も釣りをやってみよう」という気にさせるかがカギになる。

 そのためには、釣りが持つ「安・近・短」の手軽さ、この先も長く楽しめる身体への負担の軽さ、安全性、釣魚グルメなどをアピールすることが大切だ。釣具市場再浮上のポイントは、ここにある。

 一方で、釣りに少しは興味を持って釣具店までやって来た団塊の世代の人に、店頭で通ぶる常連客やマニアの客と、店員とのマニアックな会話をモロに聞かせたらアウトだ。釣りが三度のメシより好きで商品知識や、釣り方のアドバイスは合格点が高い店員ほど、こうしたことは、なかなかできない。

 この世代はプライドが高く、専門用語がわからないなど少しでも劣等感を持ったら二度と店にやってこない。そのあたりについては、接客というよりは客のあしらい方を上手に行う必要がある。

 それをカバーするために、店に「ナビゲーター」や「コンシェルジュ」的な女性店員を配置して案内させるのも一つの手だろう。その程度の経営努力は、家電量販店など、他の小売業ではとっくにやっている。

 生活必需品と違い、趣味の店は、その趣味を嗜む人を増やす努力をしなければ、売り上げは伸びない。

 そんな当たり前のことを改めて認識し、人材の育て方や使い方で他業界の良いところは進んで取り入れるなど、打つべき手を打っているかが重要になる。釣具店チェーンは、どん底の今こそ、その点を再点検すべきなのだ。
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2012年11月17日土曜日

「第3極」を煽てあげる怪

 自民党が政権を取り戻すのか、第3極がどの程度というのが焦点とNHKをはじめ「集約」した報道をしている。マスコミは、NETも含めて相当な報道量を持っているにもかかわらず、問題を掘り下げるという点で非常にお粗末に感じる。多角的な論点も視点も、もっと追求されていくべきだと思う。

 選挙法の問題にしてもしかり。選挙民の意向がどれだけ投票結果にいくのか。選挙の「規制」がどれだけ民主的な討論の障害になっているのか。いわば国民に「寄り添った」報道が追及できるのかという使命をもっと持つべきでないかと常々思う。戦後の日本が獲得した民主主義は本当の意味で。まだ肌身についていない現状も感じるが、憲法に国民の権利としてもった理念を、もっと重視すべきではないのか。

 「考え方の違いは論争で意見を戦わせる」ことが社会の発展に貢献するということに確信を持つべきではないかと思う。違いを際立てせることなら、なんでも書きつらねるごときの報道や、会社の意向に沿う報道では、そのときの「売上げ」になったとしても、やがては見捨てられることになるだろう。

 ツイッターにしろフェイスブックにしろ、ニュースの伝達は早い。全部民主主義ということではないにしても、ネットでわかってしまうことはかなりある。マスメディアが取り上げないことでも、例えば「官邸前抗議行動」は厳然として続いている。期待も含めるが、政治を動かす本流へと成長していく行動にならないとは言えない。そのとき後悔しても遅い。

 第3極が、「民主党液状化分子」「元自民党」「看板変更集団」のたぐいであることは違いないのを、さも新しい政党集団として描き、「煽てあげること」をバカバカしいと思わないのだろうか。 

2012年11月16日金曜日

いい人、いい政党の議席が増えないと困る


 衆議院解散になって、「政権選択」政治が終わった。沖縄の基地問題、東日本大震災と原発事故で、あっさりと選択後の政治の化けの皮がはがされた。選挙と言えば、いい人、いい政党であったとしても素直に国会に送り出すことができない。小選挙区中心の選挙制度がそれをゆがめている。比較大きいところの政党が、4割得票で6割議席獲得となるのだから、投票者のうちの6割が死票となる。そして、6割の意向は切り捨てられる政治だから、政権は安定するわけはない。


 「身を削ることが必要だ」ということで、議席数をへらすことを要求する議論があるが、痛みを感じることと解すると意味不明な話だ。議員という特権にしがみついていつからそんな言葉になるのではないか。ろくに国民の要望も取り上げず、それどころかだまし討ちにする論戦ばかりしているから、そんな議員はいらないのであって、「議席」がいらないのとは違う。

 液状化が止まらない民主党に、長期低落傾向から野党になった自民党に代わっても、政治は変わらない。これでは困る。脱原発の声が強いとみて、この看板に寄り添う不届きものもいる。政党の数はいくつになるのだろう。今頃になって、公約も定められない政党もある。

 こうなると、政党の「公約」をキチンと並べて、論議、選択できる様々な方法を作ってもらいたい。選挙期間になったら「候補者カー」の音しか聞こえない選挙戦では、判断できるはずがない。もちろん、なにより全国一区の比例代表選挙が、今の少数(新参)政党おも議席が獲得できる民意が反映することは疑いない。