2013年9月5日木曜日

「もっとやれ」と言いたくなった

 4日の自民党の資源エネルギー戦略調査会と経済産業部会の合同部会で、福島第一原発の汚染水洩れ対策についての「説明」を関係省庁から受けた。これに対して「また起きたら経済産業省が責任を取るのか」「汚染水は海に流せ」「東電に資本が残ったまま、国が税金を投入するのは、納税者が東電の株主を助けることになる」と、自由闊達な意見がだされたらしい。

 問題が大きくなってくると、責任は誰が取るのかということまで心配することになる。最悪のシナリオを考えて準備してよと、関係省庁に迫る意見も出る。一番すごいのは平沢勝栄衆院議員。「なぜ五輪招致前に発覚したのか」と五輪招致への影響をぶち上げた。これは本音なんだろう。自民党の内部でこういう議論が出てくるのは、深刻な問題の大きさの反映だけれども、これまでの「知らぬ存ぜぬ」から一歩抜け出して結構なことではないか。

 河野太郎衆院議員が「東電に資本が残ったまま、国が税金を投入するのは、納税者が東電の株主を助けることになる」と発言したとか。まともな意見が主流になってもらいたいものだと思う。

 東京電力福島第一原発の汚染水漏れ問題をめぐり、自民党の資源・エネルギー戦略調査会と経済産業部会は4日の合同会議で、安倍政権が3日にまとめた対策について説明を受けた。出席者からは「また起きたら経済産業相が責任をとるのか」などと厳しい意見が相次いだ。

 会議には約20人が出席し、関係省庁の担当者が遮水壁建設などの新たな対策について説明。これに対し、「汚染水は何十年も保管しなければならない。最悪のシナリオを考えて準備をしてほしい」(秋本真利衆院議員)、「最終的に汚染水は(海に)どう放出するかタイムスケジュールを示すべきだ」(笹川博義衆院議員)といった批判的な声が相次いだ。

 河野太郎衆院議員は「東電に資本が残ったまま、国が税金を投入するのは、納税者が東電の株主を助けることになる」。平沢勝栄衆院議員は「なぜ五輪招致前に発覚したのか」と五輪招致への影響を懸念した。

(会員でないと全部は参照できない)




2013年9月4日水曜日

異常気象と認めて

 気象庁が、異常気象検討会を開いて、会長が記者会見で「異常気象だったと言わざるを得ない」と述べた。記録上で残すことに後々いろいろ支障が出ないようにという判断があるのだろうか、起きてからの判断という手法が目立つ。梅雨入り、明けの判断も、後の気象の変化を斟酌して発表することがある。

 気象の変化は定型的には収まらない微妙さもあるだろうし、長い時間のスパンによって変化をしていくことは当然あるだろう。一般的にはわかるが、シロウト的には異常気象の状態はこのところどんどん進化していると思えるし、なんでオズオズと発表することになるのか不思議に思う。

 イギリスでは2008年に、エネルギー・気候変動省が設置されて、税も含めた対策が採られているという。日本はアメリカとともに、温室効果ガス削減、CO2削減には積極的ではない。京都議定書にも後ろ向きだ。「産業界」に対する配慮がある。
 気象庁の予報を頼りにしているのは、洗濯物を干す主婦から学校に通う子供、勤め人はもちろん、仕入れ、製造に関わる商店もある。およそすべたてだ。「異常気象」という定式化、規定から発生する様々なことはあるにしても、みんなの暮らしの方から考えてもらわないと、安全にかかわる。すくなくとも「特別警報」の運用を始めるくらいの異常が発生しているのだから、素直に対策を進めるべきことではないかと思う。

 奇しくも「異常気象」を認定、発表した当日2日に突風が発生した。翌日「竜巻」との発表だった。これも後日になるということになっている。竜巻が起きそうだからという予報を、するようにならなければ事足りない。その竜巻はすさまじいものだった。「特別警報」は一歩前進なのかもしれないが、それさえ「行く先を決めて勝手に逃げろ」というものだから、防災対策のほんの一つにしかなっていない。





2013年9月3日火曜日

秒と、百分の一秒勝負の危ない世界

 イプシロン一号機の発射が中止になったのは、ロケット搭載のコンピュータと管制側の間で、姿勢データの受け渡しのずれがあったためだった。ロケットの姿勢データの計算に、時間が0.07秒遅くなったためだとの発表だった。計算時間を考慮していなかったということを原因としているが、リハーサルでは出てこなかったことなので、総点検をすることになった。

 「はやぶさ」を打ち上げた世界最高性能M5ロケットの後継機で、低コストというがウリでも、躓くことになった。「軍事転用」は許されないが、仮にその方向から問題を立てると北朝鮮からの笑い種ということになったのかも。コンピュータはいまやどこでも使用されている便利な機器だが、効率やコストを優先させることでは事足りない。

 88日の緊急地震速報が誤報だった。速報は横揺れを捉えてどのくらい揺れるかを予測発表する。最大深度が5以上という予測なら警報をだして、携帯電話にも知らせることになっている。震源が遠いときは地震の到達からの差で、数秒から数十秒の猶予ができる。内陸の震源が浅いところでは、そうはいかない場合もある。
 今回の誤報は御前崎中継基地の装置の不具合で、「誤信号」が発生したものという。短時間での処理なので、震源や規模に誤差が生じることが結構発生している。2007年に警報が発表されるようになってから、揺れなかったとき3件、地域が違ったのが9件、震度3以上の揺れが観測されなかったことが全体の約四分の一あったとのこと。こちらは日常の安全にかかわることで、早い改善が必要だ。もっとも、地震対策に限らない防災対策はもっと早く進められるべきだが。

 手を掛けるべきことが沢山あるのに、あの「リニアモーターカー」の急ぎっぷりはなんなのだろう。将来は海外へ売りに出る企業的価値を「日本の目的」としているが、すり替えだ。時速500キロは秒速138キロだ。「そんなに急いで…」というセリフが一時はやったが、果たして、デジタル機器の駆使で安全にできあがることなのだろうか。ボーイング878のリチウムイオン電機火災はコンピュータの「使い過ぎ」での発熱も疑わしい原因になっている。しかし特定されていない状況だ。

 竜巻のすさまじさが報道されているが、「竜巻と思われる」とあとからコメントするのが関の山で、「起きそうだ」という予測はできないのが現状になっている。気象庁のスーパーコンピュータが、ここでは生きていない。情報処理のために金をかけても、こんな程度という現状も抱えている。デジタル様とのお付き合いの深化と進化が必要だということだろうか。





2013年9月2日月曜日

昨日のつづき

 昨日のブログの文章は、誤字やつづり方の間違いが酷かった。体調が悪いというわけでもないが、朝一番にSNSを見てしまったのがいけなかった。投稿を見ているうちに書き込みしたくなったり、ほかの人の写真の投稿を眺めてしまったりしてしまった。寄り道してブログ書きに入るのが遅れてしまった。それで、最近は動くのを嫌がってきている脳の働きが悪くなってしまった。日曜日は息子がゆっくり寝ているので、朝食の時間がごくゆっくりだったのも、エネルギー不足で集中を欠いた原因になったのかもしれない。
それにしても、書き込んだものの見直しができないようではいけない。これではまずいと反省。

 昨日書いた「ボーイング787」の問題で、いくつか付け加えたいことが出てきた。
かのボーイング787は、開発段階から装備について大口発注主の要望を取り入れて製造するという方式で、日本のメーカーの先端技術を持ち寄って造られている。その比率は日本が35%も占めているということだ。GSユアサコーポレーションがバッテリー、三菱重工が主翼、前部胴体と主脚格納庫は川崎重工、中央胴体を富士重工が請け負っている。

 一番機の納入は予定より3年半ほど遅れたそうで、原因は飛行機の作り方がこれまでと全く違っていること、機体の大部分を金属から炭素繊維に変えたこと、制御装置が油圧式から電動式に切り替えたこと、素材を各国から調達したことにより、組み合わせを試すのに時間がかかったということだ。いわばそれほど難しい製造環境を抱えていたということ。問題点のクリアが十分できていたのかという疑念を生む余地もある。消火器の配線ミスなど初歩的な事故は考えられないことだ。


 「正直言って現時点では本当の原因をピンポイントで特定できていません。このために、不具合の発生原因を網羅した対策をうっています」とANA会長が心もとない見解を説明している。787は足回りがいいので、滑走路が短い日本の飛行場に向いているし、国際線でも需要が高くない路線使えば採算が合う。JALの場合も45機購入して国際線に投入している。ANA65機を145千億円で購入した。

 国内、国際線両方に利用できるこの航空機に、事業の命運がかけられている。長期に止めることになることは「屋台骨をゆるがす」とANA大橋氏が言う。長期の運航停止は避けられなければいけない。LCCの格安航空機との競争も圧力になっているのだろう。「安全性」については、考えていないというわけではないだろうが、これで大丈夫という気は全くしない。




2013年9月1日日曜日

リスクも造られるもの

 「リチウムイオン電池の不具合」で、ボーイング787のトラブルが続いている。729日までで13件発生した。内容も不明な「安全対策を施して」運航を再開した後も、続いている。使われているGSユアサコーポレーションが製造したリチウムイオン電池は、三菱自動車のハイブリッド車にも使われており、過熱発火したり溶けたりするトラブルを起こしている。産業用として量産できるようになったことで、JR貨物のハイブリット機関車や電車にも使われ始めているらしい。

 小型で容量が大きいものが開発されたて、携帯電話やパソコンにも利用されたが、様々な安全技術と対策をしたのにもかかわらず「発火事件」が相次いで大規模回収になった。こうなると、リチウムイオン電池への信頼性が薄まってくる。会社は「何にでも使える、本当の意味での量産ができるのは10年後くらい」という話をしているという。大丈夫という見極めは、シロウトにはわからないが、結果として現在のものは「実験台」か、でなければ業績優先のやり方かと言いたくなる。

 大橋ANAホールディングス会長は「飛行機は一つのトラブルもなくずっと飛び続けることはありません。6月から定期便(ボーイング787)の運航を再開しましたが、これまで欠航に至る不具合が13件発生(729日時点)しました。とはいえ安全に差し障るトラブルはありません。ANAの就航率は99.3%。これは千回飛んで七回程度何らかの原因で運航ができなかったという意味です。一連のトラブルの原因は、リチウム電池に関わるものと考えられています」と語っている。

 814日には、出発準備中にエンジン用消火器の誤配線が見つかり、修理を行った上で出発という事故も起こした。ほかの機にも複数あったというから、リチウム電池以外の製造にかかわる原因もあるのかもしれない。
 リチウムイオン電池も危ういが、ボーイング787が、これまでエンジン・電気系統油圧バルブの異常、窓ガラスひび割れを起こすトラブルを起こしていることをみると、機体の軽量化、新エンジンの使用その他で、20%の燃料消費ができる航空機というメリットも、抱えるリスクが相当高いことと引き換えているように思える。






2013年8月31日土曜日

「夢は夜ひらく」のヒットを夢見た人たち

 現在の歌い手さんは、誰の唄でも歌っている。著作権の処理ができれば可能なのだろう。贔屓の歌手が持ち歌以外に歌えば、ファンの楽しみも広がる。昨日のブログで資料をググった(Googleで検索することを俗語で「ググる」というんだそうで)ら、「夢は夜ひらく」をうたった人は多かった。こんなに他の歌手に広がったのは、最初の唄の衝撃だったのだったからか。

 「夢は夜ひらく」を最初に歌った園まりは1966年に発表したが、この年美空ひばりが、「悲しい酒」を出し、前年には都はるみが「涙の連絡船」を歌い始めた。これらの曲はマイナー(AmDmE7)で構成されている。演歌はこのコードとバリーションでだいたい間に合う。いわゆる短調の曲だから、「暗さ、冷たさ。寂しさ」が表現できる。ギターを持つのが若者のファッションだった時代には、簡単に伴奏できた。これもヒットした事情かもしれない。

園まり(1966年、作詞:中村泰士、富田清吾)
緑川アコ(1966年、作詞:水島哲)
藤田功、愛まち子(1966年、藤田功は作曲者の曾根幸明)(作詞:大高ひさを)
バーブ佐竹(1966年、作詞:藤間哲郎)
藤圭子(1970年、曲名は『圭子の夢は夜ひらく』、作詞:石坂まさを)
三上寛(1971年、作詞:三上寛。三上は園まりが歌った歌詞でも歌っている。三上版はかつて放送禁止歌だった)
根津甚八(1976年、曲名は『甚八の夢は夜ひらく』、作詞:かぜ耕士)
ソウル・フラワー・ユニオン(1996年発表。曲名は『(ソウルフラワーの)夢は夜ひらく』。作詞:石坂まさを、中川敬。アルバム『満月の夕〜90's シングルズ』に収録)
あさみちゆき(2004年、曲名は『ちゆきの夢は夜ひらく』、作詞:吉田旺)
三波伸介とてんぷくトリオ(曲名は『わしらの夢は夜ひらく』、作詞は長谷邦夫)
梶芽衣子(曲名は『芽衣子の夢は夜ひらく』、作詞:吉田旺)
香西かおり(曲名は『かおりの夢は夜ひらく』、作詞:市川睦月)
八代亜紀(曲名は『亜紀の夢は夜ひらく』、作詞:高月ことば)
門倉有希
梅宮辰夫
水原弘(曲名は『おミズの夢は夜ひらく』、作詞:浅井英雄)
クロード・チアリ
翔(作詞:翔)
ちあきなおみ(曲名は『ちあきの夢は夜ひらく』、作詞:西沢爽)
田端義夫(曲名は『バタヤンの夢は夜ひらく』、作詞:山野あきら)
五木ひろし(曲名は『ひろしの夢は夜ひらく』、作詞:岡田冨美子)
牧村三枝子(曲名は『ミーコの夢は夜ひらく』、作詞:山崎ハコ) 
真木ひでと(曲名は『ひでとの夢は夜ひらく』、作詞:山口洋子)
浜村美智子(曲名は『美智子の夢は夜ひらく』、作詞:野村耕三)
JOJO広重(曲名は『生きてる価値などあるじゃなし~JOJO広重の夢は夜ひらく~』、作詞:三上寛、JOJO広重)
加賀城みゆき(曲名は『みゆきの夢は夜ひらく』、作詞:杉たくみ)
青江三奈(曲名は『三奈の夢は夜ひらく』)
前川清(作詞:山口あかり)
藤竜也(作詞:小谷夏(久世光彦))
犬神サーカス団(2001年、曲名は『凶子の夢は夜ひらく』)
美空ひばり(園まりが歌った歌詞でカバー)





2013年8月30日金曜日

夢が夜開いたひとたち

 「15,16,17と私の人生暗かった…♬」と随分音が流れている。三日も続けて同じネタで報道されると、もうちょっと何とかならないのかと余計なことを考えてしまった。
「圭子の夢は…」の暗さは、60年安保の後の挫折感を体現したという「見方」が言われていた。当時はそんな状況だったのだろうか。

1966年に発表された「夢は夜ひらく」は、園まりが歌った。1970年に後発した「圭子の夢は夜ひらく」とも大ヒット曲だった。歌は世につれているといわれているから、時代の波を感じてのことなのだろう。

 園まりの「夢は夜ひらく」の方が頭に先に入っていたし、「雨が降るから合えないの 来ないあなたは野暮な人 濡れてみたいは二人なら 夢は夜ひらく」という歌詞は、当時の若さへの夢を載せてくれていたような気がする。好みから行けば、暗さを強調されたほうも、斜に構えたかっこよさのようなものを感じるが、カラオケでも最初の方に歌う曲でない。
当時ヒットした曲をおおざっぱに拾い上げてみた。(基準は自分好み)
                                                                                                   
1966年 大阪暮らし フランク永井
同 年  悲しい酒   美空ひばり
1967年 真赤な太陽 美空ひばり
1968年 友よ(夜明け前の闇の中で…)     
1968  青年は荒野をめざす ザ・フォーククルセーダーズ
1970  誰もい海 トワ・エ・モア
1970年 圭子の夢は夜ひらく
1971年 私の城下町 小柳ルミ子
1971  花嫁 はしだのりひことクライマックス
1972年 瀬戸の花嫁 小柳ルミ子
1972  戦争知らない子供たち ジローズ

 ベトナム戦争は1975年に終わった。宣戦布告もせず、講和もないアメリカ敗退の歴史を刻んだ。1968年の「友よ」、1972年の「戦争知らない子供たち」がこの戦争の終末期に歌われていたことは興味深いし、1971年「私の城下町」、「花嫁」、1972年「瀬戸の花嫁」とくると、明るさと素直な夢がウケていたようだ。

1966年中の事件
(ベトナム侵略戦争は1960年「幻の」トンキン湾決議で開始)、1966年には反戦平和の声が世界中で高まっていた。日本では1021日「国際反戦デー」が始まった。自民党の田中彰治が国際興業の小佐野賢治の国有地不正入手をネタに恐喝して逮捕されるほか、不正事件が発覚して「黒い霧」解散となった。

航空機事故がこの年相次いだ。
24日:【全日空機、東京湾に墜落】 千歳から羽田に向かっていた全日空ボーイングB727型機が消息を断ち、東京湾の海上と水深20メートルの海底からバラバラの機体と遺体が発見された。乗客・乗員133人全員の死亡が確認された。
34日:【カナダ太平洋航空機、羽田で着陸に失敗し爆発炎上】 羽田空港に着陸しようとした香港発のカナダ太平洋航空ダグラスDC8型機が、滑走路の防波堤に激突、大破した。乗っていた72人のうち、生存者は8人であった。
35日:【英国海外航空機、富士山上空で空中分解】 英国海外航空(BOAC、現=英国航空)のボーイングB707型機が、富士山上空で空中分解し124人全員が死亡した。
925日:【台風26号】 未明に台風26号が静岡県の御前崎付近に上陸し、東海、関東、東北を通過して三陸沖に抜けた。 死者・行方不明者314人。
1113日:【全日空機、松山沖で墜落】 大阪発松山行き全日空YS11型機が、着陸に失敗、空港冲に着陸し、乗客・乗員50人全員が死亡。

 事件ではないが、今評判の「あまちゃん」に出演している小泉今日子は1966629日誕生日だった。




2013年8月29日木曜日

「玉や、鍵や」のイプシロン

 打上げができなかったイプシロンロケットが、失敗でなく「中止」というおもしろい表現を使った。コンピュータがロケットの姿勢について異常だと判断したのが、中止になった原因だとのコメントだった。
夏休みの子供たちもがっかりしたと、ニュース報道のネタになったが、それなりの夏休み貴重体験にはなったことだろう。

 JAXAの発表について、家族連れで見学していた側は、怒りもせず(だったんだろうな)ホンワカと残念さを口にしていた。「青空のなかに一瞬にして飛び上がるロケットに残る白煙…」湧き上がる歓声は、夜空の花火もどきで、成功すれば「玉や、鍵や」という声なき声も聞こえもあったかもしれない。

 中止と失敗の区別はどう違うかに疑問が湧く。たとえコンピュータの判断ミスであったとしても、コンピュータが判断したことでございますから、本当は打ち上げ可能だったのにできなかったことで、失敗にはなりませんということ?先日の地震速報で「コンピュータがノイズを取り込んでしまった」ということが起きたが、たしかにこれよりは、「被害」は小さいとでもいうのだろうか。

宇宙航空開発研究機構(JAXA)の発表は
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イプシロンロケット試験機 打上日再設定の見通しについて
平成25827()にリフトオフ約19秒前に打上げを中止したイプシロンロケット試験機については、現在引き続き原因を調査中であり、慎重を期して今後の原因調査作業、対策確認等を行っていくことと致しました。このため、打上げ日を8月中に決定することが難しい状況です。原因調査の結果や打上げ日については、わかり次第お知らせします。
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 JAXAは軍事用にも開発が意図されている団体だから、言葉に出てくることだけではホンワカすぎる。JAXAの長期ビジョンで「すべての人が、夢と希望、そして誇りを持てる社会を実現するために、JAXAは科学と技術の限界に挑戦し続けます。」とする一方、「アメリカは月や火星への有人探査を新たな計画に盛り込み、ヨーロッパ諸国では安全保障政策を実現する重要なツールとして位置づけています。」と安全保障に資することを目標に掲げている。

 そして、2010年の国家予算では、1,800億円が計上されている。「1800億円という額は内閣官房予算で開発される情報収集衛星 (IGS) の毎年約400億円の JAXA 分受託費用を除外した額であり、これを加えた場合の JAXA の予算は約2,200億円、他省庁の予算も含めた宇宙開発予算総額は3,390億円になる」とされ、情報収集衛星としての性格を混入されている。

「玉や鍵や」は、一世を風靡して両方無くなってしまったとか。新しい装いの花火も、きれいごとだけでは済まされない。




2013年8月28日水曜日

橋下氏がメディアにかみついた


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橋下氏がメディア批判=「教委の独立性脅かした」-はだしのゲン問題
 日本維新の会の橋下徹共同代表(大阪市長)は27日午前、松江市教育委員会が漫画「はだしのゲン」の閲覧制限を撤回したことに関し、教委の独立性を唱えるメディアが教委に圧力をかけたとして批判した。

 橋下氏は、大阪市役所内で記者団に「あれだけメディアが騒いで、教委が決定した事項をひっくり返したというのは、教委の独立性を完全に脅かし、教委の独立性はもう要らないと言ったに等しい」と指摘した。(2013/08/27-11:39時事)
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 教育委員会がひっくり返したと、なんとまあ勘違いされたことか。行政の事務方が教育委員会の審議も経ずにやってしまったことなのだから、教育委員会が自らの決定を捻じ曲げたということとは違うことだ。大阪市の高校柔道部の「暴力指導」問題の際には、教育委員会に入学試験を止めろと、自ら乗り込んで圧力かけた経緯はお忘れなのだろうか。
 
 あの場合は教育委員会委員長の意向を無視して、自分の考え方を押し付けた。それこそ圧力をかけたことだった。行政委員会の独立性を口にしながら、実は軽視をしてきたことが実際やったことだった。様々な問題に対するマスコミの報道内容に、足りないことや良くないことが多々あるにしても、マスコミを利用して自己の主張を宣伝することに利用してきて、うまくいかなくなったら今度はマスコミ全般の攻撃へと展開させることに納得できるものでない。












2013年8月27日火曜日

「生きろゲン!」のネット署名21000を超える

 松江市の「はだしのゲン」閲覧制限が撤回された。市教委が校長会で直接制限を依頼したことは手続き上の不備だということだ。以前大阪市でも、高校の暴力指導の問題で、橋下市長が教育委員会に乗り込んで、自説を押し付けたことがあった。このときは教育委員会にたいしての「要請」のスタイルをとった。

 被曝や戦争の批判がよっぽど気に入らない「人たち」が議会に陳情して、閲覧制限を求めたが、否決されたという経過があるから、当然行政の側はそれに沿った対応を図るのが当たり前なのだろうが、教育委員会の判断にもゆだねず市側が、制限依頼をしてしまったことは問題だ。政府が漫画の記述の一部を取り出して、「子供に対しての影響を心配する声」を擁護したのは、戦争ができる国家をめざす意図を示した。

 地方自治体の教育委員会、人事委員会、選挙管理員会などは行政から独立して行政や司法の一部を行使する。「政治的中立の確保、長の指揮監督を受けない」ことが行政委員会の存在意義になっている。戦後の遺産としてできたものだが、その公正、独立の地位が軽薄化されている。市役所へも4000を超える意見が集中したということだが、黙っていれば「気にいらない人」の策略通りになると考えると空恐ろしい気がする。

 「生きろゲン!」と称したNET署名は21000名を超えたとのこと。過日署名したが26日に署名を提出したらしい。教育委員会開催日に間に合った。

2013年8月26日月曜日

「いいね!」をクリックする意味

 「イイネ」と言ってもらいたいのはヒトが誰も持つ要求だろう。共調された時はうれしく感じるということがあるから。実生活で協調や共調を感じるということが少ないと言えば、あまったれという反論もあるかもしれないが、SNSの広がりはここに意味を持っているような気がする。投稿されたものに共感できたとき「いいね」をクリックすることで展開していく効果を、考えてみるのもおもしろい。


 一昨日Facebookの写真サイトに投稿した「トップグループ」のマンホールのふたを移したものには目下9人の「いいね」クリックがある。投稿された写真をほかのグループ参加者が見て、「素敵なもの、いいもの」にクリックをするが、20人くらいからクリックされたときが、多いときのようだ。その尺度でいけば、自分の投稿した写真は、まあそんなものかというところだろうか。クリックする人が10人を超えればまあいいのかなという物差しをあてていると、「そんな程度のもの」というのが現段階だ。

 投稿されたものの中には見た人(写真を見た人の数も表示される)の約半数からクリックされることもある。それだけクリックされた写真は確かに良い写真だ。新しくこの投稿グループに加入してきた人がこのところ多くて、挨拶がてらすぐに投稿する。そのときに思ったが、新しい人なのだから儀祝儀相場というのもあってもいいのではないかということ。しかしそうなるとそこで悩みがでてくる。クリックすると「いいね」は違う意味を含んでしまうことになる。写真投稿するという目的のグループだからそれでいいのかなとも思う。

 グループの塊でない、通常のFacebookの投稿のほうは、「付き合い」の性質が違っているからどうなのだろうか。つまり付き合いが進化していることも想定することになるし、「おはよう」とか、「今日もまた雨だ」とかの挨拶投稿も「いいね」ということになるが、それは、良し悪し的な「いいね」という意味合いとは違って、投稿を見たことの表示となる。これにはコメントを書き込むことがよくある。話のネタになるその投稿で、話が盛り上がっていくことになる。





2013年8月25日日曜日

朝から蚊退治

 朝起きると、蚊が一匹窓際で飛んでいた。最近の蚊は小さいものが多くなっているみたいだ。網戸の隙間から合入り込むようなものだからだろうか。蚊はムシとしては飛ぶのが遅い方だ、特に朝方は気温が低いから、緩慢な飛び方をしている。それが、最近は自分の目が追い付かなくなってきて、叩き潰すのが難しくなった。

 少しアレルギーの気があるので、刺されるとたまらなく痒くて、蚊に対しての憎悪を掻き立てる。網戸が専守防衛の有効な手段ではあるが、玄関や台所の扉の開閉時に見事に侵入してくる。自分は都会育ちなのに、家の他の連中は新潟の山奥から出てきたせいか、これに物怖じする気配がない。家の一兵卒として網戸の有効使用を再三叫ぶことになる。

 しかるに、息子の出勤時には玄関ドアを開け放って、無事の戦いを祈るという所作をする。もっとも、家にいるものの無事など祈る必要はないが…。(いやその前にそのつもりもないと思う方が普通か)娘の方はアレルギー体質を引き継いでくれたせようで、刺された後はもうちょっとひどくなる。強力な援軍なのに今は家にいないから、孤軍奮闘の立場に置かれている。

 蚊はいない方がいいと思うが、いることでとれているバランスもあるかもしれない。腸内細菌のように。もともと大きな屋敷のあとに建売住宅を建てたものだから、35年前はもっと蚊も多かった。年が立つにつれて野生風情がなくなってきた。カエルがよく玄関に来ていたものだったが、今はもう来ない。少ない雑木の枝を討ってしまうせいか、春のウグイスもめっきり少なくなった。秋のムシが鳴くのもお付き合い程度で煩いというほどではない。蚊はいない方がいいが、だんだん人の生活が自然から隔離されてしまうと、肉体や精神にも影響がおおきいのだろうと反面では思う。






2013年8月24日土曜日

キャプションをつける

 写真のキャプションを考えるときがまた写真の楽しみになる。タイトルもその一つらしいが、写真の内容を短い言葉で表現するのは、なかなか難しいことだ。とはいっても難しさの中身は、作品の出来栄えとかかわるから、写真が良ければキャプションのノリもいいことになる。いい写真かどうか、気にったものかどうかは「自分発」の動機によるものだから、人がどう思っても自分は自分と捌く場合もあるし、人が見ていいものでないのはダメかと引け目を感じることも多々ある。

 だいたい、写真の腕前は、学習でいくらか身に着くこともあるし、身に着いたことを膨らませることができれば上手になる。なんでもそうだが、その境地に行くまでは、延々と続く道を歩くようなもので、まっすぐなんかとてもいけないで、さ迷い歩く。先に寿命がくるかもしれない。

 撮ったからには仕立て上げないと、収まりがつかない。収まりを着けようとの思いで、これはと思うものをNETに投稿しているがこれがなかなかで、自己研さんになっている。

 今日はこれを投稿しようと思って、考え始めた。タイトルは
まちづくり②はらっぱ③出来立てのマンホール④有明北埋立地…等々めぐらしてみたが、自分の思いとしては「こんなもの東京湾を埋めてたてて作りやがって、ハゼがこの下で恨んでいる」ということなので、皮肉を込めるつもりで「トップグループ」にした。投稿するときにはキャプションのコメントはつけないようにする。説明するより写真をみて理解される方が本筋だろうと思うので。


 この『トップグループ』は、マンホールが原っぱの位置で先にできたからという見方と、背景のビルがこの原っぱより先にできているという意味と二つある。腹立ちの動機の方はグッと銜え込んで、笑うことにした。タイトルのわきには「2010.11.7有明北」と入れよう。
 




2013年8月23日金曜日

財政が破たんしているという扱いでない

 水陸両用部隊を編成して、南西諸島の離党の防衛を強化する。オスプレイやF35ステルス戦闘機を買い込んで、「強力」な体制を作り上げるという。そのための予算を準備も含めて要求していくと。社会保障の一体改革として、給付は縮小しながら負担をさせるというプログラムを押し付ける一方で、離党の防衛とはなんたることか。アメリカでさえ軍備関係予算の縮小をやっているときに、突出したやり方だ。

 F35ステルス戦闘機は部品の1割程度を日本国内の製造をアメリカが認めたという。三菱電機、IHI、三菱重工が請け負う。日本企業は自衛隊向けに限って部品を納入するために、完成機を購入するより1.5倍に高くなるという。他の主要部品の製造も広がる可能性があるとのことだ。まさに死の商人だ。日本の企業がそういうところに血を流す「戦時」に活路を求めていくことでいいとは誰も言わないと思うが、「株主総会」は違うのだろうか。
 この戦闘機はアメリカとの約束で昨年度は4機を発注し、42機購入することになっている。

 打ち出の小槌の消費税がその保障になっていることは誰にでもわかる。防衛省は、今年度予算より1300億円多い、48千億円を来年度予算に立てるつもりだ。



2013年8月22日木曜日

集中豪雨でずぶぬれだ

 介護、医療、年金、保育などの制度を削っていく「プログラム法案」を閣議決定したと、昨日NHKも報じた。これまでの自民党の懸案を一挙に正面切ってすすめようとするものであるのに、スラスラと既定のスケジュールのように取り上げることにまた、腹が立つ。NHKのニュース報道は政治に関しては政府広報部になっている。それしか言えない事情もあることだろうが、既定の事実のように描くのは視聴料を取っている面からも納得できないことだ。

 年金を生活の原資にしかできない立場からは、アベノミクスで生活が良くなっていく構図はない。これで、消費税が上がるのでは生きていくのに差し支える人が増えるばかりだ。団塊の世代が切り下げの要因だという説明は、あきれかえる。団塊の世代の「働き」でどれだけの経済効果があったのか、その成果はなかったとでもいうのか。その世代が多いから、福祉、医療、年金財政が立ち行かないというなら、政府はいらない。制度設計さえしてこなかった責任はどうなるのか。


 ガソリン価格が下がらなくて3週連続して160円台になっている。「エジプト情勢の混乱」が値段を押し上げている原因と資源エネルギー庁が言っているが、電力会社の強い味方が言うことだから推して知るべしというところ。お盆や、正月に値が上がるのは本来、悪徳商法と言いたいところだ。時期に乗じた株価の操作が影響していることは間違いない。石油業界だって相当なことがあるだろう。

 食料品の売り上げが減少しているのに比して、美術品、装飾品貴金属が売れているそうで、格差社会の一方の財布のヒモが緩んでいるということだ。これがアベノミクスといことなのだろう。労働法制を改正して、人材派遣の規制をなお緩和していこうという準備もしているが、これも「アベノミクスがいずれ賃金に回ってくる」という騙しをむき出しにした。派遣労働者の期間を延ばせば、それだけ企業の人件費が下がることはなるが、働くものの懐が豊かになることではない。救いようのない日本では困る。異常なのは気象ばかりでない。薄笑いしながら外国を回ってモノを売っているばあいじゃあない。





2013年8月21日水曜日

仲良しは禁句じゃない

 ライン川を国境にして、ドイツとフランスがある。橋の管理は当然両国がすることになる。その安全管理のための巡回を警察官がやっているが、双方の国が共同してやっていると、先日のNHKテレビやっていた。警察官は、同じ制服を着て、ヘルメットを被り自転車も同じものを使っている。かつての「侵略戦争」キチンと決着をつけて、国同士が共同の道を探るということに、感心した。

 昨日のFacebook
 日本人と分かる服装をして、「Free hugs for peace」と書いた看板を掲げて呼びかけるものだ。映像でもかなりの人たちが子供も含めて、はにかみながらもたくさんの人が応じている。今の時代に必要なもの、その視点を捉えて行動している若者に喝采だ。

 昨日のニュースで、オスプレイを自衛隊が購入するという話がでてきた。2015年度に購入するための調査研究費を来年度予算に計上するということだ。「離党防衛に新隊」を検討するという。「殴り込み部隊」を準備するということで、領土問題解決をしようというつもりなのか。まったくバカなこととしか言いようがない。

2013年8月20日火曜日

撮れたての野菜

 魚野川の朝の散策で、「撮れた」野菜。ちょうど稲が花をつけていた。畑の作物は、朝美しい。人間が古くなると、みずみずしさが羨ましいようだ。






今回の締め これも朝撮り


マイファミリー 今度揃うは いつの日か




2013年8月19日月曜日

「犬も歩けば」がシャシンヤの秘訣

 おもわぬ旅で、カメラとパソコンは持ったものの、常備薬の血圧降下剤は忘れてしまった。越語湯沢駅で、例によって「お土産類」を先に買ってしまおうと駅ナカふうの店に寄ることにした。翌日年寄りがまた出てくるのが大変だということで、混んでいる駅から離れて周辺の駐車場を探し当てた。義父も車椅子を使って、孫と一緒に店内を見て回った。
 写真を撮るのに、こころの準備が十分でなかったが、シャッターチャンスを探して歩いた。





 祭りの写真を撮るのは今季はあきらめていたが、思わぬ旅参加でチャンスに恵まれた。翌日にかけての町の祭りがあって、旅館の前まで来ると仲居さんが言う。夕げの途中に飛び出して、神輿を追いかけたら、ちょうど休憩中でしばらく待たされることになった。











2013年8月18日日曜日

魚野川の風情

 家族旅行は、予定があっていかないことにしていたが、運転役の子供が体調不良なので、急きょ補助役で出かけることにした。越後湯沢は、トンネルを過ぎたらマンションの「雪国」が見える。信濃川の源流部に近い魚野川が流れる。都心からのレジャーの人々が遊びに来るに合わせて、様々な「楽しめる」ものができている。しかい自然派には、ちょっといじりすぎている感じがしないでもない。

 朝散策をしながら魚野川まで行って見た。フィッシングパークと銘打ったアユ釣り場がある。こんな場所でアユ釣り場があるなど想像もしなかった。オトリ屋さんが、手持無沙汰の様子でお客を待っていた。若いころこのほんの少し下流部で、禁漁前の楽しみでヤマメを釣ったことがあったが、川の上流部だし様相としては渓流魚なんだろうよと思ったが、楽しみであればアリということになってようで、風情がもう一つ呑み込めない感じだった。

 川のわきにそって、大きな倉庫がいくつも並んでいた。近寄ってみるとスキーウェアーの貸し出し品が入っているらしい。都心から車で通りかかって、借りていくものだろうか。すぐ近くの別荘風の家の前には「足ひれ」が干してある。石がごろついている川に潜れるようなところがあるのだろうか、まさか日本海に出て海で?と余計なお世話の想像が巡る。関越道の車と新幹線はにぎやかに走っていた。









2013年8月17日土曜日

マグロはうまいけど

 北海道でクロマグロの水揚げがあって、にぎわっているとのニュースが9日にあった。7日までの10日間で合わせて95匹と、去年の同じ時期の7匹を大幅に上回ったと。大きさは15キロから25キロほどの小型のものがほとんどとのこと。水温が上がっているのが原因だとされている。「突飛」という意味でニュースには違いないが、これがまたなにかの表れなのかと、余計なお世話が身をもたげる。

 シロウトの余計なお世話かもしれないとい思ってはいるものの、このところの「ゲリラ豪雨」のよる災害などを聞くにつけ、そりゃなにかあるんじゃないかと思うのは自分だけではないだろう。
 独立行政法人水産総合研究センターの話では、「北海道東部の周辺の海水温は例年に比べて3度ほど高い15度程度にまで上がり、クロマグロが好んで生息する15度以上になっているということで、海水温の上昇でクロマグロが北上しているうえ、マグロの餌となるイワシやサバも豊富にあることが影響しているのではないか」と分析しているとのことだ。

 神奈川県水産技術センターメルマガ(2013.8.16No1428)で、マグロの話題があった。

相模湾に来遊している数十kgのマグロが、今年もシーズン早々に100kgを超えるクロマグロ(いわゆる本マグロ)が遊魚船で釣れたようだとのことだ。ほかにも60kgを超えるキハダ(キハダマグロ)が釣れたりしている、ここ何年かで一番魚が多くて、群れの状態も良いようで今年も相模湾は激アツだ。
 大型マグロが相模湾に来遊し始めたのが2008年頃。それまでもマグロ類の回遊はあっても、せいぜい45kg程度のもので、大きくても10kg程だった。最近来遊している30kgとか50kgといった大型に比しては300kgを超えるものもいるので小物の部類。それでも相模湾では十分大物で、まれなことだった。

なぜ、この数十kgクラスの大型マグロが突然相模湾に来遊するようになったのかはよくわからない。水温の影響なのか、餌を追いかけてのことなのか、はたまたほかに原因があるのか興味があるところだが、漁業の主対象となっていないため調査されていないのが実情だということ。


 北海道ばかりでなく、水温の上昇で関東にもそんなことが起こっている。喜べることとは思ってはいないと、北海道の漁協者が語っていた。