2013年12月17日火曜日

昨日の合評会にもっていった写真

 寸又峡で撮った写真を持ち寄って、合評会をしようと池袋に集まった。カラオケの店で生ビールだけを頼んで、「講師」さんがコメントをする。持っていく写真は寸又峡のものだが、紅葉の時期が芳しくなかったし、朝方廻ってみたダム湖めぐりの景色はまだ日が入らなかったので、皆苦戦したようだった。違うところで撮ったものを持ってきた人もいた。ちょうど、自前のデジタル写真の編集とプリントの体制が出来上がったところなので、ためしの印刷を兼ねて何枚か持って行った。プリントの仕上がり具合で、緑色が少し強めに出るようなので、調整が必要なようだ。












2013年12月16日月曜日

国立競技場建て替えで起こること

 国立競技場の全面建て替えのデザインが決まっているが、その計画に相当問題が多いという指摘をしている団体があった。

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国立競技場の設計コンクールの条件は高さ70メートル(20階建ビル)で、日本青年館、明治公園、都営霞ヶ丘住宅を取り壊す前提になっている。床面積が現在の1.5倍、延べ面積は現在の5.6倍(縮小案がでている)。屋根は開閉式で観客数は8万人という大規模なもの。そのまま建てれば3000億円はかかる。

 □敷地と延べ面積との関係では、北京の「鳥の巣」は21万㎡の敷地に延べ面積が26万㎡、ロンドンのスタジアムは16万㎡に延べ面積108500㎡ということで、その対比からみて、万一の時の避難誘導に問題がないのか。
□当然8万人も集まるイベントはめったにないから、メンテナンスや運営費はどうなっていくのか。次世代の負担になる。
□そして、東日本大震災の復興と福一原発の修復が急がれるのに、職人や資材不足に心配がある。
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こういった問題点について「神宮外苑と国立競技場を未来へわたす会」が国や都に対して要望を伝えていくということだ。

こんなコンペがすでに2012年中に決められている。オリンピック招致が決まる前から動いているという速さだ。人の好い市民としては、率直驚きだ。物事が決まる前から、それも想像を超えるおおきな事業に、すでに決まっているのかのように、前のめりに手を打っていく。(そういえば、建設業界は7年先の仕事を獲るという)ここまでやることが「日本の経済を活性化」させることだというわけだ。
それに「復興」が遅々としてすすまず、「原発」収束のメドさえつかないのに、嬉々として走り回るという日本のあり方でいいのかと思う。こんなことを日常茶飯事で進めてきても、「長引く不況」を抱えたわけだから。







2013年12月15日日曜日

今年から来年へなだれ込む

カレンダーが集まってきた。もう2週間ほどでいやでも今年が終わるという時期になったことを自覚させられる。現職のころは11月末に年末調整の控除請書を出すのが、一番早い「自覚」だった。二か月前だったから、もうそんな時期かと毎年思ったものだった。今は流行語大賞とか、今年の漢字(「輪」)などが発表されて、そんなことを楽しみ、味わってスーと年末に近づいていくから腹は立たない。

どういう年だったのかと思うのは少し早いかもしれないが、年金暮らしで急がなくてもいい立場であるはずが、どうしてこんなにやることがあるのかと思う。好きなことを自分で決めてやっているわけだから、別に文句が言えることではないが、好きなことだけということに、プラスアルファーがついて回る。パソコンにしても、随分と使っていろいろやるが、効率的にやるということにはなっていない。だいたいムショクの身分で「効率」は求める必要がないから、それはそれでいいのだろうと高をくくってはいる。

結局あっちのいらないものをこっちの空いているところに移し替えるようなことを、毎日やっているのだからそれでよいのだと思うことにする。家から外に出ていかなければ、外の刺激も受けられない。太陽光にあたることもそうだし、少し遅くなった歩行を他人の邪魔をしないようにして歩くことも刺激のうちになる。なにより他人とのかかわりが大事な刺激だ。それも「好きなことだけ」というわけにいかないプラスアルファーがついてくる。そんなら無駄も宝の一部で捨ててはならないということになる。

ことしの釣りの回数は稼げなかったが、写真はよく撮った。成果というよりは「道楽」に近いものだから、「文化に昇華させる」べくまとめをしていかなくてはならない課題として残っている。パソコンで、プリントができるように体制がほぼできてきたので、これも楽しみと時間つぶしが十分できるだろう。
結局今年も一年さしたることはなくて、さしたる反省にも踏み込まずに来年になだれ込むとことでいきそうだ。

いいと思って撮った写真、これもパンフレットで使われていた構図だった。そんなことが多い。







2013年12月14日土曜日

裏でうごめく世界を叩け

 猪瀬知事の「借入金」について追及がされている。わけのわからない金を借りたという説明にもならないことで、隠し通すことはできないだろう。明らかにされて当然なことだ。都議会の自民党や民主党も、格好良く問いただすシーンが報道されている。たまに見る国会の審議では、大概社会保障費などを削るための論点を「鋭く」提起するか、妙ななれあい質問ばかりという印象ばかりが残る。都民から見ての視点で、都議会で取り上げてやっていただくことは結構なことだ。あれだけ先鋭的な質問をすると、逆にどうして自民党は「猪瀬切り」に踏み込んだのだろうかと考えてしまう。

 自民党の中にも、猪瀬知事とそりが合わないでいる議員がいるとか、前回の都知事選挙では候補者擁立が間に合わなかったとか説明されている。東国原氏が、議員辞職して知事選に出るという説もニュースのネタとして使われている。猪瀬当選の後ろ盾であった連中が、都知事の職が為す「利益」に向かって群がっていく様子にも見えてくる。オリンピック招致で「手柄」話もよくあるけれども、子供たちの夢や希望というより、「経済効果、公共事業」のための要望であることは、大概の人が思っていることだろう。

 5000万円をポンと出す方も、問題になるのではないかと思うけど、それをさておくとしても、ポンと出し、スッと受け取り、危ないと見るや返すという、そんなことが政治の世界に蠢いていると思うと、腹も立つし情けなくなる。都民のための政治とは全く無縁の世界だ。オリンピック招致は「復興のため…」?冗談じゃあない。

 
 自民党の元議員や現職議員が、特定秘密保護法の拙速審議に遺憾の意を表し」「今後の慎重な運営をのぞむ」ことを阿部首相にいおうと申し合わせた。激励をする意味での意見ということだから、それなりではあるが、秘密保護法に反対する「大音響」の影響なのだろう。
 朝日や毎日新聞も、これには反対の論陣を張った。我が家は朝日新聞だけれども、長い間購読していてこんな書き方をしたことは記憶にない。「購読を止めた方がいい」というセリフはしばらく保留としよう。都知事の不祥事も、キチンと「都民目線」で書き込んでほしい。でないと、「440万票の不幸」がまた続くので生産的でない。





2013年12月13日金曜日

「上」から言われること

 「上」から言われることは従わなくてはならないことだと考えるのは、当たり前という概念が長い間あった。企業組織の中はいまでもそうしたことが幅を利かしている。「上」は強いものだから、従わなくてはどういう目に合うかわからない。パワハラが横行するような職場は、そういう体制が強要されているということだろう。派遣労働を際限なくできるという企業メリットも、職場の格差(=「差別」と最近言わないが)を持ち込むことによって組織を締めるということになる。安い賃金でこき使われる方はたまったものではない。仕事について文句を言おうものなら、次の「契約」は保障されない。労働組合をつくろうものならすぐにクビになってしまう。

 昨年の7月にアシアナ空港のボーイング777型機が着陸に失敗して3人が死亡した。この原因を調査している米国家運輸安全委員会が報告書で「操縦士が上司に遠慮して着陸のやり直しを主張できなかったのが一因」とした。高度90メートルのときでなく、60メートルというときにやり直しをしたのは「最終決断は上司である教官がするもの。下の者が決めるのは韓国の文化において非常に難しい」。太陽光で目がくらんだが、サングラスをかけなかったのも、「上司の前でサングラスをかけるのは無礼。韓国でそれは重要」と調査に答えたという。韓国は日本よりも労働組合の活動が活発だときいているが、それでもこうしたことが起きている。

 「上から言われたことは守らなくてはならない」という概念は、変えていくべきで、そういう体制が強要を続ければ、組織も社会も硬直化していくだろう。戦後の憲法でも民主主義をうたい、人権も労働組合も認め、思想の自由も言いながら、前近代的な社会が後を引いている。特定機密保護法に反対して、戦前の社会を想起する人もずいぶん声を上げていた。天皇の名で侵略戦争に駆り出した「上意下達」の絶対社会が、「上」から言われたことを守るというシステムだったことを、忘れてしまうわけにいかない。日本社会のあってはならない歴史の繰り返しになる。

 もっとも家庭内においては、「上」からの言明は守った方がいいことはままある。独りよがりの指図だって感じることはあるが、それはまあ、ほどほどの「討論」として解決をする。









2013年12月12日木曜日

巨大な堤防をつくればいいのか

 国の中央防災会議が決めた防潮堤建設計画によって、巨大な堤防がどんどん造られている。津波対策として震災直後に決められたことらしい。震災後の対策としては非常に「ダイナミックかつ明確な対策」に見える。
 巨大な津波がきたらどうするのか、それには大きな堤防を作るのがよいと、やけに短兵急に決めた。しかしそうなのか。津波が起こる可能性は日本の周囲全体だ。ほかの大陸から押し寄せる場合もある。日本中、海側をコンクリートで囲うつもりだろうか。まさかとは思うが、それが一番の効果を持つものと考えるとしたらやりそうなことでもある。

 南海トラフ地震では東京湾にも津波が想定される。東京湾奥の臨海部にちかい「東京オリンピック選手宿舎予定地」にも届くだろう。そこにも安全のための防潮堤を造るのか?美保の松原にも造るとしたら、富士山の世界文化遺産指定は返上するのか?素人にさえ疑問の多いことだ。住民の検討はほとんどされていないし、いったいどれだけの合意があったのかも定かでない。民主党政権のときの「政策」がこれには黙って引き継がれている。気仙沼から意義ありの声が上がっている。



「国は震災発災を受け緊急で開かれた「中央防災会議」の議論を通して「今後の津波防災対策の基本的考え方」すなわち防潮堤建設計画を決めました。震災から6ヶ月もたたない混乱期に開かれてきたこの会議に、市民の声は反映されていません。

あの混乱期に決定した国の方針の中身が曖昧で、住民の意思をどの様に反映して海岸管理者である県知事が決めるものなのか、あまりにその手順やルールが明確になっておらず、或いは被災地の住民が異を唱えるには負荷があり過ぎる中身になったまま防潮堤を含むまちづくりが進められています。

被災した東北を支援して下さった皆様。美しい国日本、そして東北が、貴重な国税を使いながら、住民が納得しないまま、取り返しのつかない巨大なコンクリートの壁に囲まれようとしています。この計画の根底そして震災復興の足かせとなっている国の「今後の津波防災対策の基本的な考え方」すなわち防潮堤建設計画の再検討要請にご理解ご賛同頂き、ご署名をもってご協力下さいます様お願い申し上げます。」


要望賛同組織呼びかけ人名
・気仙沼市防潮堤を勉強する会 ・気仙沼商工会議所会頭菅原昭彦 ・気仙沼つばき会 ・スローフード気仙沼 ・気仙沼食のまちづくり協議会 ・NPO森は海の恋人・気仙沼自治会(魚町2区、3区、南町3区自治会会長鈴木武雄)NPO法人海べの森をつくろう会

※賛同して下さる団体を募っています。添付の承諾書に署名し、事務局までFAXまたはメールでお送りください。ただし掲載は賛同者の一部となりますことをご了承願います。
  
<防潮堤を勉強する会 事務局> 気仙沼商工会議所内 FAX0226-24-381



2013年12月11日水曜日

立つ瀬あればこそ

 特定秘密保護法案の採決を強行した翌朝の首相の顔ときたら、寝不足だか飲みすぎの朝なのか、むくんだ顔で「法案の中身は分かってもらえる」だの「説明が足りなかった」だのと御託を並べた。
 
 法律を扱っている仕事をしてきた者にとっては、法律の不行き届きは非常に困る。公務だから業務にかかわる事柄は、すべてが法律、条令規則、規定、要綱などで決められている。税はとくに課税の対象になるのかどうかは、きっちりと決められていなければならないが、ものによっては網の目のようになっているものも結構ある。民間事業者(経済界というか)の法律案作成時からの「ご意見」もある。解釈に幅がないように、関係者から意見を聞くことが必要だし、万全のものであるべきだが、意見を聞くところが一方的に偏っていては公正などどこかへいってしまう。

 地下駐車場に事業所税を課税できるかどうかは、解釈の域だった。担当者は不備な規定から解釈を生み出して、課税に踏み切ろうとしたら、上からストップがかかった。この税の本質は、担税能力に着目して作られたもので、一定規模以上の事業所に課税するような基準で作られたが、あれやこれやの手直し(非課税、減免など)で、ズタズタに刻まれているものだ。地方財政の赤字に対応するために、昭和50年に創設されたものだが、その後の改正は数的基準を少しいじっただけで、内容自体は旧態依然で、時代な変遷にも対応できていなかった。だから担当者はその意味での苦労も重ねていた。

 法律はずさんな時は特に、法律を運用する「役人」は、解釈するにあたって懸命に検討することになるし、問題が起きれば上部の判断も求めることになる。上部は大きくて強い声におもんぱかりかつ従って、通達なり要綱なりで「穴埋め」をしていく。それが、皆の目の届かないところでなされるわけだから、始末が悪い。

 特定秘密保護法は、目的も意義も許されないことだが、法律としてもズサン過ぎだ。解釈の幅を大きくして秘密の幅を際限なく広げられる。そんなものを強引につくった首相なり与党の軽薄さは、これまでみたことはない。憲政史上の大恥だ。
 釣りをたしなむ者は、立つ瀬がわかってくる。どこに立てば魚が釣れるのかは決まっている。そこに立って竿をだせば格好もいい。安倍なにがしの立つ瀬はない。それ以上に立つ居場所を狭めていくことには違いない。
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事業にかかわる事業所税
  事業所床面積      1000平方メートル超
  事業所合計従業者   100名超
新増設に係る事業所税→平成15年3月31日廃止
  新増設事業所床面積  2000平方メートル超
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2013年12月10日火曜日

骨と椎間板の老化、対策は釣りだ。


 肩を上にあげるときに痛いのは、付随して動く筋肉が弱っているからだと、レントゲンをみて医師が説明してくれた。手のひらを上に向けて左右に動かして、その筋肉を動かしてから、腕を上に持ち上げるとよいと、続けることを助言された。たしかにその場でやってみると楽に動くようになる。頸椎と腰のレントゲンは、減っているところもとがっているところもいくらかはあるが、今の段階でスキャンしてみる状況ではないだろうということだった。安心はしたが、とりあえずは仲良くしていけということだろう。仲良くしたくはないけど添付剤をもらって帰ってきた。医師は言わなかったが、骨と椎間板の老化が原因、つまり「お歳ですな」ということだ。

 釣りをするときには、魚のアタリをとるのに腕の上下の運動をするが、「止水のヤマベ」の場合は振り込みの時、ひじから先の腕を前に振って竿に反動をつけて仕掛けの振り込みをする。この操作が医師の教えてくれた動作と似ている。最近丹沢湖や西湖のヤマベ釣りに行っていないから、それで肩の筋肉が衰えたか?

 手前味噌のようだが、釣りだって仕掛けづくりで指先と目を使い、仲間を募って、車の運転をして現地に向かい、一日釣りを楽しむ。釣ったきた魚を家で捌くという所作は、楽しみでもあるが大変な身体の運動量になる。体の前部の能力を使う。だから良い趣味で身体の維持にもいいものだ。
 〈変形性腰椎症〉は「 症状があっても、できるだけからだを動かし、ふつうに生活することがたいせつです。安静にしすぎると、筋肉が衰えて、かえって症状がでやすくなります」いうことだ。手前味噌で頑張らなければ。

 ヤマベ釣りを教えてくださった加藤さん(東京労釣連名誉会長)、先日フライつりをしたとのこと。釣りは元気を呼んでくるんですねー。















2013年12月9日月曜日

ハゼ釣り断念して

 今日はハゼ釣りに行こうかと、話があったけど、ちょうど血圧の薬が切れたのと、肩痛がなおらないで腰まで痛くなってきたから、医者に行くことにした。少し前に腰のレントゲンを撮って、骨がすり減っているといわれていた。そのうちなにか症状が出てきたらと、そのときは何もせず様子を見ることにしていた。そんな年齢になったのだから仕方がない。

 そんな年齢になったのだから、やる物事を少なくすればいいのに減っていかない。あれこれやっている分だけ、それぞれに欲が出て、「次は…」てなことになっていく。線引きができないことなんだと思うのが正解かもしれない。物忘れだって(こういうのだけは)人並みにあるし、だんだん多くなっていく。脳細胞はどんどん少なくなるか、機能低下しているのだから、同じことはできない。それなのに、これまでと同じように「諸事」がストーカーみたいにつきまとう。

 ああそんな用事あったっけと、とぼけるのも手かな?そうすればあてにはされなくなる。しかしそれもさびしいことだが、いずれ本当の「とぼけ」がやってくるだろう。岩手山麓の仙人の仲間入りをしようと思っていたが、いまはそれもかなわないようだ。先輩仙人が、順序が逆転するかと思うほど、いたって長命だ。

 明日はバリウム検査、あさっては宴会、13日はデジカメ研究会と「諸事」が続く。

2013年12月8日日曜日

「ブラック企業」が選に漏れた

 流行語大賞が2日に決まった。「ユーキャン新語・流行語大賞」は年末の行事として毎年楽しみにしている。どんな言葉が行きかっていたか、そこ言葉から社会の出来事を連想することができる。「安倍ノミクス」がいくのではないかとか、「ブラック企業」が入らないかとか、考えながら待っていた。

トップテン
年間大賞 ◆今でしょ! 年間大賞 ◆お・も・て・な・し  年間大賞 ◆じぇじぇじぇ  トップテン 年間大賞 ◆倍返し 

トップテン ◆アベノミクス 
トップテン ◆ご当地キャラ 
 熊本県に関係していればキャラを無償利用できるという使い勝手の良い許諾方針で世界を駆け巡る熊本県の営業部長くまモンさん 
トップテン ◆特定秘密保護法 
 この法案に関して熟知、かつリーダーであり「機密を開示せよ裁かれる沖縄密約」などの著者で知られるジャーナリスト西山太吉さん 
トップテン ◆PM2. 
 1950年設立以来60年以上日本の気象を追い続ける一般財団法人日本気象協会 
トップテン ◆ブラック企業 
 ブラック企業対策プロジェクト共同代表でNPO法人POSSE代表にして若手論客・今野晴貴さん 
トップテン ◆ヘイトスピーチ 
 世界各地のデモを研究している国際政治学者五野井郁夫さん 
特 別 賞
 ◆被災地が、東北が、日本がひとつになった 楽天、日本一をありがとう 
 東北楽天ゴールデンイーグルス 

  安倍ノミクスが年間大賞に入らないでよかった。大きな企業だけが潤って、賃金に回ってくるのは待っているとか、それを批判されるとオズオズと経済界に「お願い」の席を設けて、アリバイをつくった。というのでは言葉として行き交うとしても、内実はよくない。
 私的には、「ブラック企業」がいいと思っていた。Facebookでもツイッターでも、この言葉は相当つぶやかれていた。なにより、その対策を主張した人が参議院選挙で当選したのだから、その重みがあると思うけど。
 「おもてなし」は、オリンピック招致が成立したことで、福島の復興や原発の対策が「もてなされる」なら賛成。したがってブラック。
 「いまでしょ!」は原発なくすのは…ということで使わしてもらおう。 「倍返し」は企業体質の悪弊を告発したところはいただくとして、特定秘密保護法案の強行採決なった今のセリフ。
 「特定秘密保護法案」は今なら選に入ったことだろう。

選考の基準は「1年の間に発生したさまざまな『ことば』のなかで、軽妙に世相を衝いた表現とニュアンスをもって、広く大衆の目・口・耳をにぎわせた新語・流行語を選ぶとともに、その『ことば』に深くかかわった人物・団体を毎年顕彰するもの」


選考委員会は、姜尚中(作家・聖学院大学全学教授)、俵万智(歌人)、鳥越俊太郎(ジャーナリスト)、室井滋(女優・エッセイスト)、やくみつる(漫画家)、箭内道彦(クリエイティブ・ディレクター)、清水均(『現代用語の基礎知識』編集長)





2013年12月7日土曜日

秘密保護法案への反対討論はすごい


 
 
 
 
 
仁比聡平氏の昨夜の反対討論は、記録に残しておきたい。採決直前の時点でも修正協議に応じ、議席からぬけだして(「審議に応じない」という理由をつけて)いることで、結局成立に手を貸していることが見える。野党という呼称でよばれても、結局おんなじ舟に乗ったもの同志ということだ。「反対のポーズ」はそれでも国会の外のデモや報道の内容が影響していることが大きい。「与野党の攻防」などというのはNHKなどがよく使う言葉だが、そんなことではない。国民生活悪く影響する法律はこうしてできあがる。

 自公政権でこうした強行をすることは、議席の数が圧倒的に多いからだ。簡単に言えば「多数決の原理」だけで決められる。だから、選挙制度を小選挙区制中心のものでないものに変える必要がある。しかしもっと大事なのは、ダメな選挙制度でも、ダメだから放ってしまうことだ。民主主義は議会も含めてまだまだ身についていない。自分も含めてそう思う。

 新聞やテレビの報道さえ、最初に一撃から始まった運動が後押しした。どんどん広がって、日本の歴史の上でもまれにみる盛り上がりになった。「もっと早くにやっていれば」と悔やむ声もあがるが、国会の動きに連動した民の声が最初は少なくても、全くないわけではない。少数の声でも注目すべきものはたくさんある。知らぬことをいいことに悪法を製造していく日本の議会を、もっと変えることができるように、今度の特定秘密保護法案成立強行のことは覚えておきたい。

 法律の施行は一年後だから、そこにむけての「廃止」運動をすることがいま言われている。悪いものは改善し変えられるための国会だから、展望を持ちたいものと思う。原発を続けていくということも言い始めた。NHKの会長が変わるが、安倍首相の身近な人を送り込むという。黙っていることは許されないだろう









 

2013年12月6日金曜日

和食が文化遺産に。残したいものということには賛成だが。


 和食が文化遺産に登録されて、我が家の贅沢旅行でときたま味わう懐石料理を頭に浮かべた。小鉢にきれいに飾られた料理を、食べ過ぎだなと思いながらも平らげる。初日はそれでもなんとか胃が受け入れても、二日目になると相当頑張っても、きついことになる。最後のデザートになると、もういいといいたくなってしまう。日頃の家庭の料理は、「家」伝統の味噌汁の味に好みの漬物と肉か魚がメインでそれも、スーパーから買い込んだものだから、つれあいの料理の腕でなんとか体裁を保つ。いわば年金暮らしのつましい生活だ。文化遺産としての和食といっても、芋の煮ころがしとかアジの開きとか、ヒジキとかおからとかといった伝統的な家庭料理が評価されてのことでないじゃないと、我が家の朝食時に話題になる。

 腕も確かだろうが、調理人が材料に金をかけ、器もしっかりしたものに、優雅に並べられた和食は、場合によってはレトルトや乾燥食品にたしなむ者とはいささか距離感がある。それに食材も輸入ものが圧倒的で、日本で生産された食材でないものを口に入れるものも相当ある。遺産登録がまたぞろ観光収入目当てのにらみ方では、食文化を総括したものと思えない。日本の農業も漁業も衰退するばかりで、「食料自給率」という言葉もいまや死語になるかというときだ。

 国会は、特定秘密保護法案のごり押し成立がされようかという状況になった。日中のテレビでは「与野党議員」(民主党と自民党)が並んで、口角泡をとばしつつ、方やニコニコ笑いながらの論争をしていた。国会運営から抜け出して審議に加わらず、「審議促進に協力する」という連中もでてきている。地から湧き出すような声が、連中には聞こえている。だからここまできたと思うのだが、正面から堂々とやりあってもらいたい。「第三者機関」というものがこれまでどんな人選で決められたかを考えれば、修正の課題なんかにはなりえないだろう。そんな小手先のことですむようなことではない。

この種の裏相談は、料亭やホテルでされてきた。国会機関でないところで修正協議なるものをすることも、これまでどおりのやり方だ。国民の目の届かないとこでやってきたことが、今度は秘密事項として任意に決められるという。情報を手に入れようとすることさえ罪に陥れられる。安倍なにがしの一存ですべてを思うままにできるのでは北朝鮮とどこが違わないだろう。

強行採決の後には、ニコニコ笑いながら料亭で和食料理かい?文化遺産が泣くぞ。

2013年12月5日木曜日

プログラムは不要なものもある


 パソコンのトラブルで、ここ三日時間を費やしている。いくつか予定もあるけれども、パソコン頼りなので動いてくれないと困る。関連する何にしても右の箱から左の箱へ動かせば、箱の中身は変わらないというのであればいいのだが、素人が何年もかかって付き合っているのに少しも手加減はない。安くない投資をしている割には容赦なく不機嫌にやってくれるので、こちらの心持としてもよくはない。NETの接続はできているのでメールは働いている。初心のころからそうだが、一度つまずくと時間がかかってなかなか復旧するまで時間がかかる。

 儲かるわけでもないし、使っていれば愉快というものでもないものに、かかりきりであれば、やっぱり精神上よろしくないと解る。しかし一時も早く復旧させないと先に行かない。

 秘密保護法はどうしても成立させる意図を捨てていない。朝のテレビワイドショウでももっぱら、アナウンサーとコメンテーターが、共産党議員になったようなコメントを話していた。そうなんだ、だから言ってるじゃないの、もっと早くに批判すればよかったじゃないのと思いながら、今になって「野党」を批判していること様子を見ていた。共産党は取材の対象にはなかったが、それにしても「野党連中」の生ぬるさを追求している点は、少し痛快に思いながら「今日じゃ遅いじゃない」と言ってやりたくなった。
 安倍内閣のプログラムはうまくいかないほうがいい。今日のFacebookは「赤紙」の投稿まで飛び出した。もしかしたら、安倍晋三サンも見たことはないんじゃないかな。





 

2013年12月4日水曜日

ニューヨークのビルが民、そこへ突っ込む石破機。テロはどっち。

 石破幹事長のテロ発言は、ブログの修正にとどまらないで、国会で追及されるネタにもなってしまった。ブログでの発言だから、NETで直ぐ伝播していたし、反応も多かった。この種のことは翌朝の新聞に記事として描かれる。NETでの新聞社などのニュースは、凡そ書き込み更新の時間に寄るから、半日もあれば相当伝わっていく。大新聞以外のNETニュースもたくさんあるし、ニュースのネタ探しに鵜の目鷹の目で当たっているだろうから、最初の意図はともかく輪をかけて大きくなっていくようだ。大きくなっていくとそれ自体がニュースのネタにもなりうる。テレビのニュースでも拡大していく。

見た限りでも、相当な批判の書き込みがあったし、「社会運動を抑え込むための秘密保護法」「言論、表現の自由に対する挑戦」という反論をされた。
読みが違ったのかどうかわからないが、ブログも重要な発言で公人は特に文言に責任をもつことになる。


 議事堂周辺の「声」が国会内にも聞こえて、よっぽど堪えているということでもあるだろう。テロとデモとを同一視しかできない「自由と民主」の幹事長だから、批判されて当然だ。秘密保護法反対の声では朝日新聞も赤旗かと見紛うほどの編集になった。かつてこんなことは見たことはない。それほどの「大音響」なのだ。民の目が届かない秘密をもつ戦前、治安維持法が幅を利かせる社会を想起させると思う人は多い。反対の声は50%の報道もあるが、自民・公明はあきらめていない。あと一歩だ。





2013年12月3日火曜日

空の安全は??

 今日はまた、ANAの客室乗務員の応対コンテストがあったとの報道だ。この時期は、各社がこういうことも競ってやっているのだろう。
 株式会社JALスカイというJAL系列の会社が、カウンター、案内、手荷物、ラウンジ、オペレーション業務までやっている。JALグループで派遣をしているらしい。JALグループ便の他、JALが委託する外国航空会社便の旅客サービス業務、オペレーション業務としている。
 主な受託外国航空会社としているのは
「ブリティッシュエアウェイズ、フィンエアー、カンタス航空、大韓航空、中国国際航空、中国東方航空、エア・インディア、チャイナ・エアライン、マレーシア航空、マカオ航空、パキスタン国際航空、ニューギニア航空、エア・タヒチ・ヌイ、上海航空、エミレーツ航空、トランスアジア航空など」とある。

 資本金1億でこれだけの業務範囲を「子」会社としてこなしている儲けの仕掛けだ。JAL本体で9,600人以上のところへ派遣、業務委託をしているということになるのだろう。連結従業員数は30,882人。
JALスカイの経営目標
 1世界一の基本品質の追求
 2採算性(効率性)の追求
 3空港運営を支える人財の育成・輩出
 
 輻輳混在した職場の中は、どれだけシビアな緊張があることか。接客コンテストで、にこやかに笑う顔を見ながらそう思う。
Jal不当解雇撤回裁判原告団は2010年の大晦日に整理解雇された。組合運動をしているからということが理由だろう。会社に逆らうものからは仕事を奪うという前近代的、時代的な企業体質で本当に運行の安全が確保できる事業がやれるのか、そこも疑問だ。御巣鷹山の事件を風化させてはいけないだろう。


 「→ボーイング787型機の運行状況について」はJALホームページに記載して説明を加えている。







2013年12月2日月曜日

安全とは思えないボーイング787

 日航のグランドサービス(カウンター業務)の競技会があった。昨日のテレビで特集していたが、お客の質問や苦情にどうやって対応するのかというもので、全国から40数名が集まって競い合いをするものだった。先輩の指導を受けて練習するが、地方の参加者も含め練習時間などは取れない。日航のお偉いさん方も参加して、「グランドサービスの差別化しかない」とはっぱをかけるのが印象的だった。感激と涙の優勝、準優勝者が決まるという筋書きだ。

 ニコニコと苦情に「寄り添って」案内してくれる態度には悪い気持ちはしないが、時によっては「作り笑い」に見えるところもあった。会社のためになのだから、本音と違うことだってあるだろうにと思いながら、(危ない)ボーイング787のことを思い出した。
Jal不当解雇撤回裁判原告団のFacebookで提供している情報では、相変わらずボーイング787はトラブルが続いている。(いずれも11月中)
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@全日空のB787-8型機がシステム不具合で2日連続トラブル
 現地時間28日午前、シンガポール発成田行きの全日空112便・B787-8型機で出発前に機体制御システムに不具合が発生したため、約3時間遅れて出発しました。なお、機体は「JA815A」機で、27日に機材変更になった機体と同じです。

@日航が積乱雲付近でのエンジン出力低下で一部路線をB787-8型機から機材変更
 日本航空は昨日、外国の航空会社が使用している B747-8型機で、積乱雲中やその周辺を飛行するときに、ゼネラル・エレクトリック製のエンジンで出力が落ちるトラブルがあったことから、積乱雲が発生しやすい成田空港=シンガポール線、成田=デリー線などの一部路線で、他の機種を使うことを明らかにしました。また、12月から投入を予定していた成田=シドニー線への投入も取りやめました。積乱雲の中で氷の粒を吸い込むと、エンジン内部で塊になりやすく、エンジン内部を損傷する可能性もある、とのことです。この現象はジェットエンジンでは普通にあるもののようですが、推力低下まで繋がることは珍しいようです。機種は違うものの、同社の GEnxシリーズエンジンを使っているB787-8型機でも推力低下は起こりうる、とのことです。

 日本航空によりますと、8月に同社のシンガポール発のB787-8型機で、5秒ほどの推力低下があった、とのことです。
 なお、全日空のB787型機はロールスロイス社製のエンジンを使っており、全日空の問い合わせに対してロールスロイス社は「氷晶対策済み」との回答を得ている、とのことで、特別な対策はとらないそうです。

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FAA、航空企業に特定の気象状態を回避することを義務付け(787型及び747-8型)
Washington Post(ワシントンポスト) 1126

連邦航空局(FAA)からの命令により、ボーイング787型機及び747-8型機を運航する航空企業は、一部の非常に大型の嵐(積乱雲)を避けて運航することが義務付けられる。

27日に発行される予定の耐空改善命令(airworthiness directive)は、ゼネラルエレクトリック製エンジンの内部への着氷を防ぐために発行される。

当該命令により回避すべき気象状態には、60マイル以上の範囲にわたる雲を伴う嵐が含まれる。

FAAによれば、エンジンへの着氷が推力を失う原因となった事例がこれまでに9件判明しており、これらのうちの2件は、747-8型機のエンジン損傷を引き起こしたという。

日本航空は、このような嵐を回避するため既にいくつかの飛行ルートを変更した。米国では、ユナイテッド・コンチネンタル社が運航する7機の787型機のほか、一部の貨物輸送用の747-8型機がこの命令の対象となる。

ユナイテッド航空の広報担当は、まだ今のところ、この着氷の問題による飛行ルートの変更は行っていないと話している。
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@日本航空のB787-8型機がブレーキ不具合で遅れる
 21日午後820分頃、成田発デリー行きの日本航空740便・B787-8型機が離陸しよう
としたところ、ブレーキの不具合を示す警告が出ました。このため、同機は離陸を中
止してゲートに戻りました。点検したところ、1本のタイヤに4個あるブレーキ駆動装
置の2個が不作動になっていました。整備のため、この便の出発が2時間39分遅れまし
た。

@全日空のB787-8型機が防氷装置不具合で6時間遅れる
 18日午前9時半頃、成田発上海行きの全日空919便・B787-8型機の出発前点検で、主翼防氷装置に不具合が見つかり、機材を交換して、約6時間遅れで出発しました。

@全日空のB787型機で充電器トラブル
 16日午後7時半頃、羽田空港で整備中だった全日空のB787-8型機で、メインバッテリーと充電器の電圧低下を示す警告が表示されました。バッテリー本体に異常は見られず、充電器を交換したところ警告は消えました。このため、充電器の不具合とみられています。全日空では充電器のメーカーに調査を依頼しました。
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2013年12月1日日曜日

時間が経つのが早いのは自分のせいか

 時間が経つのは早い。秒刻みが早くなることはないから早い訳はないのだが、どうしてこうも早く感じてしまうのか。そんなことをじっくり考えていたら、時間がもっと早く行ってしまうから止めるとして、また撮ってしまった写真の整理にとり掛からなくてはならなくて、これも時間を喰って早めることにつながる。だから早めに取りかかろうと、撮ってきた写真をハードディスクに取り込んで、それも帰宅した日に済ませてしまった。パソコンに接続すればあとはカメラ側から、パソコン側へ写真ファイルを転送して動いてくれるわけだから、さして苦労はない。

 そこからが問題で、1551枚の写真を整理するのに、どこの場所だったかを特定しなくてはならない。だいたい記憶力はあてにならないしパンフレットと写真ファイルの撮影日時・時間をにらみながらやることにする。ちょっと手がけたがそれだけではどこの寺やら庭やらが特定しにくいので、ホームページを使って検索した。だいたいこれまで寺社には興味も縁もなかったし、京都の魅力などと言われても行って見る動機にはならなかったのだから、しょうのないことだ。こんなふうに一日4カ所以上を廻ったわけだから、ぼちぼちとたどって記録をしていくしかなさそうだ。

 寂光院は入り口前の店で梅干し、からし漬け、フキノトウ、タケノコの漬物を買ったところだった。そこは覚えていたが、記憶はこんな程度だから、写真の整理で今年の残り時間も早く過ぎていきそうだ。
 昨日は《国家機密法に反対する写真人の会》の渋谷周辺回遊という計画があって、行くつもりだったが、義母の病院と「たくあん漬け作業」に従事のため行かれなかった。




2013年11月30日土曜日

嵐山が締めの紅葉撮影

 身体も頭も四日目にはだんだん重くなって、朝食のときにようやく祇園と決まった。前日の宴は、料金も味も酒もよかったし、店の場所も近かったが8時から次の客が入るのでということだったので、部屋に戻ってまた一杯飲むことになった。それなのに行く先の話を決めていなかった。不要な荷物をホテルから駅に送ってもらって、タクシーで祇園へ。

 だいたい、芸妓さんが歩いているときだとか、朝方か夕方前に街が動き始めたときがいいと、勝手なことを喋りながら、車を降りるとなるほど川沿いの料亭はシンとしていて、カメラをもった人ばかりが、チョロチョロしている。我が組もそのチョロチョロ組にウロウロしながら参加する。紅葉はもう終わっていて、葉が一部しか残っていない。アングルを考えながら苦戦していると、そうこうするうちに白川の通りに新婚さんがやってきた。写真を撮る人が一緒で、背景を変えながら記念写真をとっているかのような様子だった。居合わせた観光客が取り囲んで、堂々と前から撮りまくっていた。

 料亭街へ回ると観光客も一段と増えて、車の行き来もかなりあって賑やかだった。目の前の横町から急に、芸妓さんが出てきて、カメラを構えるゆとりもなくすれ違って行った。しょうがない、失礼して後ろ姿を撮らせていただいた。大規模なお茶会があって、交通整理にあたっている人が、声をかけてきた。外人が多いが、料亭街には金が落ちないと話していた。日本料理が楽しめないし、高い料金ではなかなか入らないらしい。


 嵐山に着いたら、人の多さにまたびっくり。目的の寺は街人が多いのでパスして、竹林に向かう。竹林を歩く人もぞろぞろと、写真を撮るには左右前後を気にしながでないと邪魔になる。テレビで放映される静かな気配など、これっぽっちもない。


















2013年11月29日金曜日

散りゆく紅葉

 紅葉の時期は、なかなか計れない。現役生活をとうに卒業したものであっても、紅葉が黄色から赤にかかるちょうどいい時期に合わせるのは難しい。写真を撮ったものが成果として生きるというナマな世界でなくて、趣味の世界から抜き出したいと願うことをモットーとする「写真屋」の場合はなおさらだ。
だいたい、それなりの用向きもあるし、一緒に行く人の都合だってあるわけだから。

 レンタカーを利用して、源光庵、光悦寺、三千院、寂光院と回る。カーナビの目的地選択で、「寺社」から探したが「源光庵」が出てこない。古いカーナビだからかなどと話していたが、後で、「寺社」からの検索ではだめだたことが分かった。いずこもまた、人並みのなかで泳ぎまわりながらの撮影だった。紅葉はどこも、ほぼ終末に近づいているようだった。

夕食の楽しみはホテル近くの「料亭と一杯飲み屋」の中間クラスの店。ホテルが紹介してくれた。値段はちょっと高めだったが、料理は皆旨かった。紹介されたところが、予約でいっぱいだったので、その店が姉妹店に案内してくれた。五軒置いた並びにあった 。店の名が「五けんしも」なんだそうで、こういうところがいいね京都は。
  













2013年11月28日木曜日

賑やか京都

 紅葉を撮りまくるための3人ずれが歩き回る寺は、時節柄どこも混んでいる。賑わいの主力はやっぱり女性だ。女性群が連なって歩き、それに若いペアと熟年ペアが入り混じる。東京の新宿駅だとか、池袋駅だとかのすれ違いが寺の境内で再現されているかのようだ。その廊下に座り込んで庭園の紅葉をその場からスマホで撮っている。カメラを構える人は少数派で、電車の中と同様にスマホ派が凌駕している。立派なカメラを持つ写真屋は、負けじといいポイントを歩き回る。

 スマホはかなり鮮明に写真を撮れるようになったそうだが、どこのポイントでも競合してしまう。ポイントと対象の撮りようによってはいい写真が取れるだろう。写真屋の人口は急激に増加していることになる。昼の食事はニシンそばだ。6.7番目に予約の帳面に書き込んで、近くをうろうろ写真を撮りながら時間つぶしをした。店の人は手慣れたもので、順番が来ると大声で店に呼び込んでいた。昨日は湯葉うどんだったから蕎麦にしたが、ゴマ豆腐と葛餅がついて1000円也。ここもご婦人方ばかりが目立っていた。