2014年1月27日月曜日

筋書が描かれたのでは創作であって、事実とは違う場合が出てくる

 アクリフーズ群馬工場の「農薬検出事件」の容疑者が逮捕された。任意同行して逮捕したという報道だが、本人が否認しているというのに、妙な構図だ。なんの理由で逮捕したのかはわからないが、逮捕することには同意したのか、させられたのか。会社からは何の問題もない人だと説明され、「同僚」からは不満を言っていたと、人の描き方はいろいろできるものだと驚いてしまう。「そんなことやる人には見えなかった」「実はこんなことをしたことがあった」と二通りの評価がかならずでてくるのも、事実は小説より奇なりどころでないおかしさを感じる。こういう事件が起こるとついつい、本当の犯人でない可能性はどれだけ尊重されているのかと思ってしまう。

 他人のパソコンを遠隔操作し、無差別殺人などの犯罪を予告したなどとして、威力業務妨害などの罪で起訴された元IT会社員は
「最終起訴から半年たった現在でも、いまだに勾留が続いている片山祐輔被告人。勾留だけではなく、弁護人意外とは一切面会できない「接見禁止」状態も続いています。木谷明弁護士をはじめとする片山氏の弁護団は、接見禁止決定の取り消しを求めましたが、裁判所側はこれを棄却。異議申し立ての準抗告がなされ、最終的には最高裁にまでもつれ込むのではないのか、」という状況にあるとのこと。つじつまの合わないことが相当あるらしい。

こんなことがあると納得する話
「キャッチセールス、どれだけ引っかからないと思っている人であっても、二人につかまって喫茶店で半監禁状態のようにしてセールスされれば、90%以上の方が購入・契約をしてしまうそうです。警察の尋問術はピカイチです。いい意味でも悪い意味でも。職務熱心なあまり、こいつが犯人だと一度思い込んでしまうと、見事にその方向での「自白」を引き出してしまう。そんな事態も十分あるのです。」

 犯行に及んでいるということが事実であることもありうる。そうだとしても、科学的な立証ができていること、本人が圧力を受けないで犯行を認めるということ抜きには、犯人とはならない。「パソコンの遠隔操作事件」は起訴されてから半年もたっている。無罪の可能性が高くなっているとも言われているが、マスコミはこういうことには、ほとんど後追いをしない。昨日の朝日デジタルで、弁護士の動きが伝えられた。


キジドラ速報PC遠隔事件










2014年1月26日日曜日

脱原発だけが都政の課題じゃあない

都知事選の政策討論がないという異常なことになった。告示前の青年会議所の「恒例」討論会も、宇都宮氏以外が参加をしないということで中止されたが、告示後の四つのテレビ討論会も同様で中止、延期になったとか。これで、脱原発の世論を当て込んで二分させ、桝添氏浮上の結果を生み出す構図がはっきりしてきた。今の段階でも都民生活に影響大な政策が、討論されないでしまうのでは、有権者は目隠しされたままの選択を迫られることになる。

それも織り込んだものということであれば、あまりにも馬鹿にしたやり口だと思う。脱原発候補の一本化ということで、「勝てる選挙に」という動きもあったが、都政が原発のみでは済まない現実を持ってのだから、その話は進まない。そのことで運動に携わっている人たちの苦渋も生んでいる。脱原発の中心的な運動体の方は、どこも推薦しないという懸命な判断をしているので、運動そのものにダメージになっていくことは防げるとは思うが、都知事選挙があってもなくても脱原発の運動が引き続いていかなければ、目標はそう簡単に到達するものでない。

もし脱原発で信を問うというのであれば、どなたかが言っていたが国会議員として選挙に出るのが筋だろう。もちろんその時の公約は脱原発だけでは足りないだろうけど。

アクリフーズ群馬工場の「農薬検出事件」の容疑者が逮捕された。契約社員だということだ。テレビ報道で、労働条件について不満を漏らしていると、同僚が語っていた。中国製ギョーザ農薬混入事件は、つい先日無期懲役との判決がでたが、天洋食品で臨時職員として働いていた36歳の男性は、犯行を起こした動機について、臨時職員の給料や待遇への不満や、他の従業員とのトラブルなどだとしていた。処遇の労働環境が似ているところがある。中国も日本もそういう雇用の実態を抱えていることは、大きな問題と言えないか。

宇都宮氏の都知事選挙の政策が光って見える
「雇用を、前に。ブラック企業を撲滅します。=長時間労働、上司のパワハラなど若者を使い捨てにする「ブラック企業」を規制する条例を裁定します。自給三ケタをなくす、最低賃金を1000円以上に引き上げます。」


脱原発だけが持ち上げられて、他のことがないがしろになってはいけないだろう。公約として言い出せば、財界に対しての物言いになるから、控え隠すということだろうと突っ込みを入れておこう。政策論争からの逃亡に違いない。






2014年1月25日土曜日

カモが泳いでいた神田川

 釣りの会の総会の知らせで、ハガキができ上がったので昨夜出かけるときにポストに入れようと思って、玄関に置いたままにしてしまった。今朝は暖かいというので、起きだしてすぐに一番近くのポストまで投函してきた。
 パソコンに、ハガキの編集ソフトがないので、Microsoft officeに備わっている機能を使って作ったのだが、前に一度造ったものなのに動かし方を忘れてしまって、どうしたものだかわかるまで時間がかかった。出来上がったものもあまり見栄えがよくない。officeは封筒のあて名書きも、「和式」に丁寧に対応したものになっていない。日本のものでないからそうなのだろうが、だから「筆まめ」や「一太郎」のような編集ソフトを買い込むようになっているのだろう。

 一番近くのポストは、神田川を渡ったところにある。川だから、ついのぞいてみると、カモが8羽も泳いでいる。この辺で見ることはあまりないが、少し下の方で護岸の拡張工事をしているので、流れがせき止められて広くなっている。冬場でもコケを食べているのだろうか、他には食べ物になるものがながれることはあまりないだろう。水生生物はまずいないし。今年生まれた家族たちにも見えた。向こうもこっちを見て警戒していたから、すぐに覗くのを止めた。

 川の中心部に側溝を造って排水のように水を流しているのは、自然を遠ざけることになっているし、生き物のことや川と人とのかかわりあいも無視しているといつも思う。「親水公園」がつくられれば、そこで水とのかかわりあいができて、安らげる場所として、「癒される~」ことに効果的なのだろうと思う。もちろん、警戒すべきときもあるから、その対策を考慮することも必要になる。


 神田川の水害が頻繁だったころもあるが、美濃部革新都政の時に道路の地下にトンネルを掘って、雨の一時貯留場所を造り始めた。隣の中学校の地下も貯留場所として造られている。豪雨がよく発生するようになって、その対策として仕方がない側面もあるが、都市部では水がやっかいものになっているということは、本当はおかしい。





2014年1月24日金曜日

かつての職場の同窓会

 かつての職場の同窓生が集まった。およそ40年も前に職場で活動していた仲間で、サークルでも組合でも活発に動いていた人たちだから、元気ながりだった。いつから始まったのかはわからないが、当時と変わらない顔つきでいるのが懐かしくもあるし面白可笑しい。10名がそろってにぎやかに喋り捲る。一年のうちにはいろいろなことがあって、昔話もでてくる。それぞれ近況を話して交流したものの、質問もチャチも入って、出てなかなか次に回らない。

IK氏~  医療費の支出が14万円になった。奥さんが、心臓に腫瘍ができて手術した。
K氏~  兄が栃木の竜巻で被害を受けた。何が起こるかわからない。テニスは続けてやっている。
F氏~  昨年はインフルエンザにかかって隔離された。一昨年はトルコ、台湾に旅行した。税務指導員で働いている。
N氏~  いい話はないが、ベトナムに行った。妻が胃がんで全摘出になった。体重が減ってしまった。子供が9月に結婚した。
IT氏~  団地は年寄りばかりでシンとしている。非常勤の仕事を一年また申し込んだ。やることはやっているので、もういいんだけど。
IN氏~ 外部とのつながりを持とうと、退職者会に入った。すぐに幹事になって、ニュースづくりなどをしている。住まいの方では管理組合で、夏祭り、スキーなどで動いている。写真教室に行ったことから、カメラをとることが増えたが、なかなか上達しない。ヒゲはやりたいと思っていた。
氏~ イタリヤ、スペインに旅行したが、疲れた。孫に関わって一日が終わる。テニス、居合ができなくなった。
NT氏~ 変化はなし。心臓の薬を飲みながら生きているが、スキーは年に2回やるくらい。旧多摩都税の囲碁クラブにかよっている。孫の保育園の理事になって忙しい。
KD氏~ 955分からの体操は必ずやっている。月1回の俳句は300回を超えた25年続けた。自分は一人っ子だったが8人の孫がいる。写真展に出品したので、見てほしい。
IT ~ ドイツに行って写真を撮った。退職者会に入って写真のグループで付き合っている。ドイツに行った。渓流9条の会でシンポジュームをやることになった。

 ワイワイと成人男子が喋り捲るのは、他からも奇異に映るのか、隣のグループから「どういうお仲間ですか、いいですね」と声をかけられた。

KDさんの撮った写真を、写真展に出品したということで、またそのときに集まることになった。





2014年1月23日木曜日

いい写真を撮るにはまだまだ

 現代写真研究所の講座に行ってきた。講師の話は、リアリズム写真の真髄を話してくれて、通っていたころの目標も思い出させてくれたた。どの講師も、生涯かけてのテーマの追求となったものだとの印象を受けた。原発、パリの写真家、炭坑、戦争などテーマを追求するということで、テーマに沿った社会のありように関わっていくことが、記録になり告発につながっていく。そこからまた、テーマの繋がりが現れる。そういう写真でなくでどうするのだと熱がこもった話だった。

 観光地を巡って何が撮れるのかと、迫られるようだった。そういう仕事となるとプロ集団の仕事だという人がいると紹介していたが、生涯をかけてやるというまでにはなかなか取組が難しいという気がする。だが、話しながら紹介した写真も、きれいな景色や美的な人物写真でないし、夕張炭鉱の写真集は、非常にり迫力があるものだった。現実を切り取るときの視点が大切なのだろう。

 写真は見る人のために撮るという話も含蓄があって面白い。面白いのだが、ここが悩ましいところで、自分がいいと思ったものでも、他人は思わない場合が往々にしてある。Facebookの写真グループでも、写真の趣旨によって違いがあって、勢い込んで投稿してもがっかりすることはある。他者の投稿をよく見てみると、確かにいいものがある。いいものはやっぱりいいとしか言いようがないが、美的なものと社会性の違いとでもいうのか、写真はいいとは思うが感動までというと、自分がまだまだ咀嚼しきれていないものがある。人の評判だけを気にしていたら、絵葉書と違わないものになってしまうだろうし。

Facebookに投稿した「評判のよかった」写真

「先斗町は品がある」






2014年1月22日水曜日

応援メッセージ、すばらしい


東京都知事候補者の一本化について&宇都宮けんじさんへ応援メッセージ

「脱原発で候補者の一本化を」という話、ぼくも正直、悩みました。

ホソ・・氏が出てきて、脱原発を主張したためです。

何に悩んだかと言えば、最悪の選択に思えるマス・・氏の当選確率が高まってしまうことです。
しかし人間的にも主張でもブレのなさ、正直さでも宇都宮さんが最適です。

ところが選挙は株式投資と同じで「美人投票の論理」、すなわち自分の好みではなく、
多くの人が好むであろう人を選択しなければならないのです。
都民はこれまで選択してきた人たちはお世辞にも良いとは思えない人たちでした。
「その人たちが選択する美人は誰か」と考えなければならないのです。

しかしもうひとつ考えました。
これまで都民は何度もそうした知事を選んできたのです。

マス・・氏が都知事になったとしても、これまでとほとんど変わらないでしょう。

そしてもうひとつ、原発だけが問題ではありません。
クレジット・サラ金問題を追ってきた人にとって、原発という一課題のためにその人たちに
とっての希望を失わせていいのかどうか。
多方面にわたって宇都宮さんの主張はとても良いものです。
それを失わせることと天秤にかけるのはとても難しいと思いました。

ぼくはやはり信頼できる素晴らしい候補者として、
宇都宮さんが立ってくれたことに感謝しています。

ホソ・・氏が先に出ていたら、
「信用できないから」と言って誰かを立てようとしたのではないでしょうか。

愚直なのかもしれません。
でも信頼できる人を支持したいと思います

田中 優氏
反原発の立場で活動を続ける文筆家。主な肩書きとして未来バンク事業組合理事長、天然住宅バンク理事長、非営利組織「ap bank」監事、一般社団天然住宅共同代表。その他、日本国際ボランティアセンター理事



1/19 名護市長選・稲嶺ススム当確の報を受け水野木内みどりと話す宇都宮けんじ










2014年1月21日火曜日

あえて明らかにしないほうが有利とは姑息なこと

18日に開催予定だった東京青年会議所(JC)主催の公開討論会が、主要候補者欠席のため14日に続き再度中止になってしまった。
 もともと、選挙運動がひどく制限されているうえに、選挙期間も短いことで、候補者の政策や首長、論戦が十分に戦わされない制度になっている。端的に暗闇選挙と言った方がいいのかもしれない。東京には1080万人の有権者がいるが、全体に周知することができようはずもない。「投票率が低い」とよく言われるが、そういった制度によって担保されていることを考えるべきことだろう。

 したがって、「公開討論会」は重要な意見表明の場となっている。言われるところの「後出しジャンケン有利」とされるマスコミを利用した操作で、当選を獲得する、もっと言えばかすめ取ることが選挙のセオリーのようになっている。有権者を馬鹿にしたものだ。
 脱原発で帆を上げて、他の政策も不明のままなるべく後に政策、主張を出して他候補との論争を避けて通るという、まったく実のない方法がまかり通るのでは、高齢者対策やら雇用対策、子育て・教育への対応を望み期待している有権者に失礼というものだ。

 その「有力」候補が公開討論会へ出ないから、私も辞めるって?いったい誰になにを訴えていこうというのか。そんなことやらなくても、当選できると踏んでいるとしたら都民そっちのけで、フリー切符を手に入れようとする魂胆だろうとしか思えない。
 参議院選挙結果でも、19日の南相馬市長選挙結果でもたしかに「脱原発」の声は大きいものだと感じる。
 「脱原発都知事を実現する会」が、細川一本化でと記者会見をした。コメントの中に「宇都宮氏は脱原発を政策としているが、他の政策と並列させており、優先度が低い」ということを言っている。都政は脱原発での視点は当たり前だと思うが、自治体の役割はそれだけではない。

~私たちは、都民のため、有権者のためにこの公開討論会を計画しました。その公開討論会に「誰々が出ないから出席しない」等の欠席理由は理解に苦しみます。誰が出席しても誰が欠席しても、東京都知事というリーダーを目指す志が本気であるならば、立候補予定者の皆様にはビジョンや考え、そしてご自身の覚悟を都民のために本日の場で示していただきたかったと強く思います。本公開討論会への欠席という事実と上記の欠席理由は有権者を置き去りにするものだと考えます。この対応が当選するための選挙戦術であるならば、立候補予定者の多くは、都民には政策を自身の言葉で語らなくても、理解をされなくても、「後出しじゃんけん」で知名度やメディア露出に関しての選挙戦術をとれば東京都知事に当選できると考えていると思わざるを得ません。まさしく、都民をないがしろにする行動であり、本当に都民のための東京都知事を目指して立候補を表明されたのか疑問を抱かずにはいられません。~

 ブログ~2度の流会で怒りのコラムニストの書き込み

~実際、昨年の参院選前の討論会で、後に当選する山本太郎氏は著名人であるが、無所属であるためか不参加(たぶん対象外だったはず)。桐島ローランド氏は著名人でみんなの党公認予定だったが“異業種参入”直後で勉強不足の露見を怖れたのか参加しなかった。


~19日に南相馬市長選で脱原発運動をして生きた桜井勝延氏が当選した。名古屋市の河村たかし市長が「ええことだ。あんな事故を福島で起こしておいて、もう一回(原発稼働を)やりますというのはどうか。原発は地震国の日本では無理だ。(脱原発は)流れにならなければいかん」と桜井氏再選を歓迎した。


 岐阜県瑞穂市の堀孝正市長も「原発事故から2年以上たっても地元に帰れない住民の心情や、使用済み核燃料を処分できない現状を考えると、脱原発でいかないといけない。福島県で脱原発の候補が勝つのは当然で、(自分も)さらに脱原発で行くとの意を強くした」と話した。







2014年1月20日月曜日

キャロラインケネディのツイートで思う

 キャロラインケネディー駐日大使が和歌山県太地町で行われているバンドウイルカの追い込み漁に「イルカ追い込み漁の非人道性を深く懸念している」としたうえで、「米政府は追い込み漁に反対する」とツイートした。
ツイッター上では、ケネディ大使の発言に賛同する意見が相次いでいるという。米ロックバンド、ガンズ・アンド・ローゼズの元ドラマー、マット・ソーラムさんは同大使に「太地に残忍な虐殺をやめるよう迫ることができたら、世界の英雄になれるだろう」と応援のメッセージを送った。米女優カースティ・アレイさんも、「何百頭ものイルカが虐殺されようとしている。日本よ、この惨劇を止めて」と書き込んだ。

イルカ漁は、縄文時代早期の約1万年前から沖ノ島遺跡(館山市沖ノ島)でイルカの骨がでてきているので、このころにはイルカ漁があったらしい。「イルカ追い込み漁」は銛を使って行われる「イルカ突き棒漁」があるが、どちらの漁法であったのかはわかっていない。イルカの回遊量が「イルカの回遊数減少は、餌となるブリの減少によるものと見られる」など、環境改変で回遊が減ってしまったことで、明治の初年頃にイルカ追い込み漁が廃止となったところが多かったという。逆に、明治になってからイルカ追い込み漁が行われるようになったところもある。静岡県の川奈、富戸(現伊東市)、田子(現西伊豆町)などでは明治以降に始められている。

日本はイルカ漁を文化としてきた国だ。沖縄の名護市でもイルカを重要なタンパク源として食用にしている。発祥は不明だが明治の初めにはその漁が行われて、方法は沖縄独特のサバニを用いた追い込み漁で(水産庁の区分では突棒とされており、近年ではもっぱら手投げ銛による漁獲が多いもよう)毎年二月から六月頃に名護湾に来遊してくるバンドウイルカやコビレゴンドウを対象にしている。1970年頃に最盛期を迎え、この頃は市民と漁協による熱烈な応援のもと港の船がほぼすべて出航し、多い時は250頭ほどを一度に漁獲していた。 
しかし以降は九州・沖縄サミット開催へ向けた議論の影響もあって減少に転じ、1989年には自由捕獲が禁止となった。以降は、毎年の漁獲量限度を設定しての実施となっている。主な用途は食用であり、絞られた油は食用油にされ、一部は肥料としても利用された。ただし食用は主に名護市に限られ、古老の話では食用として一般に普及したのは第二次世界大戦後とのこと。

2009年の日本におけるイルカ漁全体の捕獲枠は19,383頭で、実際には11,020頭が捕獲され、その実績内訳は突き棒漁で捕れるイシイルカが9,540頭(リクゼンイルカ型7,767頭、イシイルイカ型1,773頭)とほとんどを占めていた。つまり、イルカ追い込み漁での捕獲数が日本のイルカ漁業に占める割合は全体の1割程度ということだ。

名護市長選で稲嶺氏が当選した。基地建設反対の民意が明確になったが、今後もあらゆる手段で基地建設の強行が狙われると想定される。しかしとりあえず、ジュゴンが生育する豊かな海も守られる希望が持てた。イルカを捕獲することが罪悪だとすることは、100%と当たっているとは言えない。基地建設によって、名護のイルカ漁の文化も破壊され、ジュゴンもいなくなってしまうのでは、「残忍な虐殺」とは違わない。


日本自然保護協会の声明
米軍普天間飛行場の名護市辺野古への埋め立て申請承認に対し強く抗議する。

公有水面埋立の手続きでも、問題は解決されるどころか、新たに深刻な問題が次々と発覚し続け、沖縄県は度々国に解決を求めてきました。
しかし、本日の沖縄県知事の会見は、これらの課題がどのように解決したのかについて、県民はもちろん、関心を寄せてきた国民が理解し納得できるものではありませんでした。
日本自然保護協会は、国と県に事業の透明性の確保を求め、ジュゴンやウミガメをはじめとするサンゴ礁生態系の環境保全措置が担保されない限り、県に埋立申請を撤回することを求めます。





2014年1月19日日曜日

危ないことばかりの日本

 工場での事故が多い。今に始まったことではないが、工場での事故が多い。事故は企業のメンツに関わる係ることだから、表面に出てこないこともあるだろうが、事故が起きても消防にはすぐに連絡しないなど、旧態然のやりかたがまかりとおっている。従業員の安全に十分な対策が取られずに、アベノミクスとやらの設備投資が拡大しているということもあるのかもしれない。
 Yahooニュースで調べてみたら、この4か月に4か所の工場で重大事故が起きている。

※三重で工場爆発、5人死亡地域 2014年1月9日 16時3分

※横浜でサイロ爆発 2人負傷 地域2013年11月30日 15時29分

※千葉の工場爆発 2人が死亡 地域2013年11月15日 20時49分

※量販店トイレ出火 男性死亡 地域2013年11月13日 21時52分

※工場で爆発 2人が全身やけど 地域2013年10月25日 18時38分

※大宮駐屯地でタイヤ破裂 重体 地域2013年4月10日 13時49分

※「溶解炉爆発」1人が意識不明 地域2013年4月9日 12時3分

 JR北海道の幹部がまた亡くなった。「15日午前8時20分ごろ、北海道余市町の余市港で、男性の遺体が浮いているのが見つかり、道警は体の特徴などから、JR北海道の元社長で相談役の坂本真一氏(73)と確認した。」と、事情は不明でもJR北海道の「事故多発」に絡んだことだろう。
 
 昨日18日、自民党の石破幹事長が北海道を訪問した折に、「事故やレール検査数値改竄(かいざん)問題など不祥事が相次ぐJR北海道に関し、抜本的な改革が不可欠との認識を示した。「電化率が悪く、重いディーゼルカーが古い軌道をぶっ飛ばして走っている。事故が起きない方がおかしい。誰が経営しても無理だ」「道路整備、鉄道整備の在り方を北海道がどのように考えるのか。国としてどのような支援がJR北海道にできるか。北海道としてのベストを言ってほしい」と述べたとのこと。

 赤字になるのを承知で分割民営化してしてしまった自民党の責任などどこ吹く風だし、全部の株を政府が所有している責任など全く感じさせない言い草だ。「電化率が悪く、重いディーゼルカーが古い軌道をぶっ飛ばして走っている」に関しては、次の事実をみて驚いた。

 2006年3月、鉄道総合技術研究所・川崎重工業との共同開発による「ハイブリッド車体傾斜システム」を発表した。これは、従来の制御付き自然振り子(曲線ガイド)式と、空気ばね圧制御式の車体傾斜システムとを組み合わせた世界初の技術であり、従来の振り子式を上回る最大8度の傾斜度を実現させることで重心の移動を抑え、乗り心地を維持したまま曲線部のさらなる速度向上を可能とするものである。2015年度に予定される北海道新幹線の新函館駅開業時に合わせ、函館駅 - 札幌駅間の特急列車への導入を目指しており、実用化されればほぼ全線での時速140キロメートル運転が可能となり、函館-札幌間で約20分の所要時間短縮が見込まれている。試作台車をキハ283系気動車1両に取り付け走行試験が行われていたが、試験終了後は元に戻され、定期運行に復帰した。(ウィキペディアから)

 古い軌道を「ぶっとばして」可能な実験までやっている。まったく危険極まりない。

 結局、道路造りばかりしかが解決法をとらないことでは、JR北海道の将来はどういうことになってしまうのか。北海道の住民と利用者の「交通権」は放棄されてしまう。「道内では高速道路(道央自動車道、道東自動車道など)の延伸開通が次々と予定されており、さらなる苦境が続くことが予想」というウィキペディアのコメントでいいはずないのだけど。

ボーイング787は相変わらず事故が続く。JRの「点検中」による遅れは、今や航空交通にもあてはまっている。今年になって4件になる。


















2014年1月18日土曜日

投資家デビューで…か

 「私も投資家ですか?」「ワーイとしかデビュー」というコマーシャルがある。投資を若者に誘おうという、「明るい」イメージを感じさせる。株で始める資産運用のサイトにアベノミクスによる効用を宣伝している。

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17回 アベノミクスと株式投資 -株取引初心者への提言-
 アベノミクスの効果もあって日本株の株価が回復して来ました。
民主党政権時代の201211月までは日経平均株価は8,500円~9,000円の間をうろちょろしていました。しかし、20121226日に自民党の安倍晋三氏が内閣総理大臣に再就任してから(厳密には再就任する少し前から)株価の上昇が始まっています。

65日現在では、ピークの15,000円台後半から少し下げ、13,014円の終値をマークしていますが、依然として半年前と比較すると高い水準を保っています。
これもひとえに、安倍首相が打ち出した金融政策による円安の効果だと言われています。日本は皆さんが小中学校で習ったように、輸出産業に依存しており、外国への輸出価格に為替レートは密接に関係してくるため、円安であるのは当面、歓迎することであると言えるでしょう。(もちろん、個々人ではどの産業に自分が属してるかにもよりますが・・・)
本題はそこではありません。

 タイミング良くこの期間に株をはじめて【ガッポリ稼いだ】方も少なくないでしょう。また、株価が上がっていく様子を見て、これから株式投資を始めたいと考えている初心者の方も同様に少なくないと思います。

株を通して利益が出ることそのものは、私は大変素晴らしいことだと思います。ただ心配なのは、「たいして知識もないにも関わらず、この期間にまとまった金額を稼いでしまった株初心者の方の将来」です。
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ビギナーズラックへのご注意にまで及んでのコメントだが、端的に言って博打と変わらないのに「資産運用」とさわりの好い言葉で懐の金を出させようと、この機に虎視眈々と狙われてわれているようだ。

「いずれは賃金に回ってくる」という虚言は、労働組合を経験している人ならすぐに見抜けることだろうと思うが、国会で追及されて財界に「お願いし」マスコミでさえ、「自分のところへは回ってきてないよ」というコメントを報道するに及んで、渋々と動き出すというところだろう。トヨタはこれまででもどれだけ売り上げをあげてきただろうか。1兆円だの2兆円だのと景気の好い収益だったにもかかわらず、「やがてまわってくる」ことなど全然なかったと言っても間違いないことだ。連合の組合「も」、機をみて賃金要求をすると言っている。非正規雇用の方はどうするのだ?証券会社の賃金は3040%の従業員に給料アップをすると発表した。どうして全員ではないのだ?企業サイドから言えば、格差をつけることで競争をあおり、業績のアップにつなげようとするものだろう。

―投資家4723万人
~平成24年度の全国5証券取引所上場会社(調査対象会社数:3,540社)の株主数合計(延べ人数、(注)参照)は、前年度比4.6万人増加して4,723万人となり、また、全体の97%を占める個人株主数は前年度に比べ4.8万人増加して4,596万人となった。個人株主数は、昨年のほぼ横ばいから今年度は小幅ではあるものの増加に転じ、過去最高を更新した。~

 しかし、とは言え所得が少ないことゆえに、株投していくばくかの収入を得たいとする動機もでてくることになる。従業者の半数近くが非正規従業者という、200万円ちょっとくらいの年収で、当たり前の普通の暮らしはできない。ここまで働くものの処遇を切り下げて、260兆円ともいわれる内部留保をため込んだのだから、その本体のため込みを吐き出させたいと思うのが普通ではないのか。残念なことにその力関係にはないが、筋道の上では当然のことだ。「これから回ってくる」のではなくて、これまでのものを出せということになるだろう。

 筋道は明確でも、なかなかその道が遠くて歩けない。日本の財政危機、少子化、社会保険から医療費、消費税増税など生活におよぶ様々な危機が、テコに使われて「投資家への道」が浮かび上がる。雇用の状況が厳しいことで、自衛隊への「就活」に期待が集まっていくのと同様に、日本の進む道と密接につながっていると思うと心穏やかでない。「私も投資家ですか?」というカワイイ女子が、飛び上がるコマーシャルを見ながら、暗然とした思いがする。







2014年1月17日金曜日

木内みどりさんが宇都宮健児氏からの檄文・為書を手渡す瞬間!

木内みどりさんが、宇都宮さんに「降りてくれ」の説得に…それからのドラマティックな出来事。「骨太」の宇都宮さんが浮かび上がります。

木内みどりさんの投稿~

おはようございます。


どういう訳か、
宇都宮さんに降りてくれコールをお伝えする役回りとなり、


わたしひとりの方が宇都宮さんは耳を傾けてくれるのでは、、、という意見で、
私がひとりでお会いし、
名誉ある撤退を、、、ということをお話ししました。
それが一昨日。ーー


宇都宮さんはブレません。


勝てそうもないという作られた空気の中で細川さんがまだ正式出馬もしていなくて政策議論もしないで、白旗あげるなんてことはできません。
97万人の信頼とこの選挙を戦うぞという支援者の方々を裏切ることはできません。


でも相手は巨大です。
選挙のプロ中のプロが人生最後の選挙をしようというのです。
最新式戦車と子ども三輪車くらい違うのです。
選挙が始まって毎日毎日突きつけられる「差」に傷つきます。


そんなことは経験済みです。
日弁連会長選挙もこちらは三人で相手が東京と大阪合わせて一万人という不利の中、戦いました。
ヤクザの脅しなど散々経験してきました。
傷ついてなんかいられません。
傷つく姿を見たくない尾羽打ちからした姿みたくないと心配してくださるなら、
手伝ってくださいよ。


決めるのは都民なんです。


裏で取り引きして決めるなんてそれじゃ、今までの繰り返しです。
そこを乗り越えるのです。
運動ってそういうものです。


Kさんに言ってください。
細川さんに会ったのですか?
この人になら託せると信頼したのですか?
会ってもいないのにこちらが勝ちそうだ、、というだけでいままでの長い運動を任せていいのですか。


時にいつもの温厚な宇都宮さんではない、不動明王のような怒りの炎が見えるような、
烈しく熱い宇都宮さんを知りました。


感動しました。


脱原発が票割れして負ける。


その時が来たら誰にも相談せずご自分で決められる可能性もあると感じました。


なにしろ周りが弱体です。


小さいきっかけが実り、
座間宮ガレイさんと繋がりました。


名護においでよ。


ここからだよ、都知事選はもうここから始まってるよ。


真夜中のツイキャスで見つけたウルトラC。


山本太郎さん三宅洋平さん選挙のベースを作った座間宮ガレイさんと横川圭希さんと繋がり、
ここを拡げて行けば逆転できるかも、、、と、
沖縄、那覇に飛んできてご飯しました。
多いに可能性あり、です。


名護市長・稲嶺すすむさんへの必勝祈願檄文を宇都宮健児さんの代理でお渡ししてきます。


説得できなかったのですね、残念です、、という失望メールをいただきました。
が、だれがあの宇都宮さんを説得などできましょうか。


自分のできることを見つけてやっていく。


今は、行動するときです。
今、行動しなくていつやるの?


名護市長、稲嶺さんが会ってくださるそうです。
ここ那覇から名護へ移動します。


大胆なことをしている自覚がありません。
ひとりで自然な流れに乗っているだけなので疲れもいつも通りです。


さ、窓を開けて、

今日の始まり始まり〜

名護市長選挙・稲嶺ススム候補に、木内みどりさんが宇都宮健児氏からの檄文・為書を手渡す瞬間!






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2014年1月16日木曜日

他人事でない海自艦「おおすみ」の事故

広島県大竹市の阿多田島(あたたじま)北東の瀬戸内海で15日朝、海上自衛隊輸送艦「おおすみ」と釣り船が衝突した。釣り船に乗っていた4人が海に投げ出され、うち2人がなくなってしまった。救助したのが桟橋の改修工事をしていた人だった。「訓練中」は準戦闘行動だから、救助活動はしないというのは聞いたことがあるが、「おおすみ」は点検に行くことになっていた。「おおすみは」衝突を避けるために速度を落としたということだし、釣り船の客は後ろ向きに乗っていたら「おおすみ」の接近に気が付いた。船長は前を向いているから気が付かなかったろうと話している。ぶつかったことは想定できたはずだから、すぐ救助しないというのは考えられない。日本の生命財産を守るべき自衛隊が…と思うと非常な違和感を持つ。

事故当時、阿多田島の港では桟橋の補修工事中だった。大竹市阿多田の中村孝春さん(75)が事故防止のため、漁船で周囲の警戒監視をしていた時、数回の汽笛が響いた。作業中の会社員から事故があったと聞き、作業船と2隻で沖へと向かった。
 港から東へ約5分進んだところで、2人が海に浮かんでいるのを見つけた。このうちクーラーボックスをつかみ、浮かんでいた男性1人を船に引き上げた。中村さんが「大丈夫か」と聞くと、男性は「大丈夫」と答えたが、全身が震え、中村さんは「寒くないか」と励ました。


(釣り船乗客の)寺岡さんによると、とびうおの4人は釣り仲間。取材に対し、寺岡さんは「500メートルくらい手前で、おおすみの接近に気がついた」と証言。船前部に後ろ向きに座っていたため気づいたとし、船長の高森さんについては「前を向いて操縦していて気づいていなかったと思う」と説明した。


小野寺五典防衛相は、東京都内の講演で、おおすみの見張り態勢などについて「通常の航行の態勢をとっているので、何か問題があるとは報告は受けていない」とのことだが、都合の悪いことは隠すというのは、いつもそうだから弁解にもならない。素直に報告などするわけもない。救命胴衣を着けていなかったということで、釣り船側の「非」が言われるがそれよりは大きな問題があるだろう。テレビの映像には、自衛隊員が転覆した釣り船になにかしているような様子が映っていたが、民間人に助けられた後に何をしているのだろうかと疑問に思った。調査は海上保安庁に任せるという防衛相の発言とは違っているのではないかと思えた。

海上保安庁は小型船に救命胴衣の着用を求めているが、船内に備えていれば着用しなくても違法ではない。が、着用した方がいいことではある。

毎日新聞の社説が明快な指摘をしている

以下毎日新聞社説コピー

 海上保安庁による捜査と、国土交通省の運輸安全委員会による事故原因の調査が必要だ。乗組員の聴取のほか、船舶自動識別装置による航跡・速度の解析も重要となる。海自は捜査と調査に全面的に協力しなければならない。

 海自の艦船が関係する事故は記憶に新しいものだけでも、神奈川県横須賀港沖で潜水艦「なだしお」と遊漁船「第1富士丸」が衝突し釣り客30人が死亡(1988年)▽千葉県野島崎沖でイージス艦「あたご」と小型マグロ漁船「清徳丸」が衝突し漁船の親子2人が死亡(2008年)▽関門海峡で護衛艦「くらま」と韓国船籍のコンテナ船が衝突し火災が発生(09年)−−などがある。

 防衛省は、あたごの事故を受けて、報告・通報を含む見張り能力の向上と指揮の徹底をはじめとする再発防止策を打ち出している。今回の事故の原因究明を待たずに、再発防止策は末端まで浸透しているか、規律の緩みはないのかについて、改めてしっかりと検証する必要がある。

 あたごの事故では、防衛省幹部による状況説明が二転三転し、国民の自衛隊不信を高めた。同様の事態を招くことがないよう、迅速な情報開示が求められる。

 政府は事故直後、首相官邸の危機管理センターに官邸対策室を設置して対応に乗り出した。この機会に、首相と官房長官が先頭に立ち、自衛艦の安全航行と管理・指導体制の徹底を図るべきだろう。




2014年1月15日水曜日

脱原発 我も帆を上げ 船出どき

 朝日新聞のトップ記事に~脱原発 争点に~と題字を打った。この言葉が嘘ではないが、脱原発が都政政策のすべてではないから適当ではない。カッコ書きするべきところだろう。桝添氏は「圧倒的多数の国民は原発依存を辞めようと思っているが、即時ゼロという方が多い。皆同じ方向を向いており、二つの陣営の戦いというのは理解できない」と言い、「脱原発、原発推進の戦い」に異議をはさんでいる。桝添氏の発言でいけば脱原発は、辞めるかどうかも分からないずっと先でも同じ方向だから、「私も」と言われても、信頼のおける脱原発とは言い難い。それに、原発推進の自民党の支援を断らないのだから、見えている話だ。

 昨日昼に細川、小泉会談があってそのあと立候補発表という段取りだった。下世話からで多少失礼かと思うが、50分間の昼食時に口をモグモグさせながら、何を真剣に話したのかなと想像してしまう。二人で会うことをマスコミに流しておいて格好をつけ、最終判断したかのようなパフォーマンスを打った。誕生日に飯を食っただけというのとどこが違うのだ。選挙が近くなって来れば、政策についての論争ももっと出てくるようになるとは思うが、一様に脱原発を焦点にするというのは、争点をぼかす意味でも、都政全般をどうするのかという視点を薄めてしまう意味で軽薄にすぎないか。脱原発であるなら、安倍首相の「原発販売活動」にどういう態度をとったのかも聞いてみたいことだ。脱原発で信を問うのであれば、衆議院選挙の時にやるべきだったというコメンテーターの言葉を聞いて納得の思いがした。


 特定秘密保護法廃止の法案を提出する準備がすすんでいる。運動の広がりで、国会運営もギリギリで強行採決になったものだ。法治国家でありながら、ズサンな条項で弾圧をするという代物は、民主主義の成熟を押さえつけるものだ。自民党をぶっ壊すと言って首相になった小泉氏、憲法違反と何べんも判決が出る、現在の小選挙法を作り上げた細川氏、自民党政治の延命に力を尽くした方々は、この法律にどういう態度なのか。聞けば「都政と関係ない」とい言うだけだろうか。原発・原発事故の情報秘匿、情報公開というのも大問題なはずだけど。

街頭で突然「ヒミツ法はヤバイ」 フラッシュモブで訴え






2014年1月14日火曜日

きちんとした情報が欲しい、都知事選挙。

 今に限ったことでないが、都知事選の候補者についての報道が今を盛りで、後出しジャンケンが有利だとか、元首相が肩入れするのかどうかとか、同じネタで少ない情報を弄繰り回してコメンテーターの意見を聞くというワイドショーがにぎやかだ。
 ニュースであれワイドショウであれ、切り口をどうするかと、焦点になにを使うかというのは番組の勝手ともいえるが、うんなるほどという、もうちょっとましな内容にならないものか。

 脱原発を掲げて期待を集めることができるという戦略を一方で肯定しながら、東京は原発の問題が第一ではない、生活、防災の問題に関心が多いと、一応はアンケートの意見を紹介する。当たり前のことだ。これまで何回この種の報道しているんだろう。前知事の担ぎ出しのときに石原知事の「後継者指名」と、スポーツがごときあつかいをし、後出しジャンケンの有利さを演出したのをもうお忘れなのだろうか。

 そりゃ知らなかったんでしょうね。徳洲会マネーを懐にしていたなんて。だから恥を知らなきゃいけない。マスコミの全知全能までとは言わないまでも、「ありそうなことだった」と思わないのだろうか。いやわかっていても知らん顔ということもあるかもしれない。ちゃんと追及できないから、また「佐川急便マネー」にまみれた人が出てくることになるじゃないか。キチンと引導をわたすことが必要なんじゃないか。「あれどうなったの?」くらい疑問を呈してもおかしくないと思うけど。今二十歳の若者は事件を知らないわけだから、ちゃんと教えてあげなくてはいけない。

 脱原発発言で持ち上げるだけではことは済まない。5000万円のおかげで50億円もかけて選挙することになったのだから、それだけだってとんでもないことじゃないか。猪瀬氏は、市民団体が告発して受理されたから事件として捜査されることになったのに、マスコミの「追及」はナッシングですか?

 だいたい、公約を平気でないがしろにし、公約にないことを平然とやってのける。票をかすめ取るだけが選挙の目的のように貶めているのを、平気でいる連中を信用するわけにはいかない。いまどき言い出すのは、反省から出発したことで、悪いことではない。しかし素人さんとは違うのだから、現職のときのことは忘れ果てて、「後出し」で言い出しているという気がしてならない。

 それでも原発をなくすという声が大きくなることを多とするとすれば、さっさと都知事としてどう取り組むのかと発表したらいい。他の政策はどうするのか?ちょいちょいと付け加えるだけのものにするのか。都知事の椅子に座りさえすればフリーハンドなんて許されません。元首相に支援を受けてからでると、裏でなにかごちょごちょとやっているような場合ではないだろう。脱原発候補の「勝利」のために宇都宮氏を「おろせ」というにいたっては、あきれてものが言えない。





2014年1月13日月曜日

米大手ソーシャルニュースサイトの「日本のストレス」

 「レディット」という名のサイトで、「日本のこんなところが不満! 日本に住む外国人の本音とは?」という質問した。外国人は普段、日本や日本人に対してどうのように感じているのだろうかということを集約したもの。
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【日常生活における不満】
外国人が日本で日常生活を送る上で、ストレスとなっているものは何なのだろうか?次のような意見が寄せられた。

 「ATM24時間やっていないし、休日には手数料を払わないと銀行からお金を引き出せないよ。ゆうちょ銀行はそこまで悪くもないけど、夜の8時以降に行ったときは、顔をしかめて帰るか、コンビニの機械を使うために手数料を払わなければならなかったよ。

 「公共の場にゴミ箱がないよ」

 「クラブではダンスをすることができない。夜遅くになると、警察官がたまにクラブの中を見に来るんだ。」

【日本人の行動や言動に対する不満】
また、日本では当たり前となっているような日本人の行動や言動も、外国人にとってはイライラさせるものに映ることもあるようだ。

 「人々がドアや建物から周りで歩いている人を待つこともなく、見ることもなく、勢いよく出てくる。」

 「2人以上の友達や同僚と歩いているときは、道いっぱいに広がって歩く。」

 「自転車を運転している老人は最悪だよ。彼らのブレーキはたいてい作動しないから、いつも割り込んでくるんだ。」

日本人の言葉遣い、外国人の扱いに関する次のようなコメントも見られた。

 「新しい人に会うと、日本の食べ物は食べられるかどうか聞いてくる。はい、と答えると、納豆は?海産物は?っていう風に聞いてくる。」

 「箸を使うたびに「上手ですね」と言われるんだ。 アメリカ人でアジア人がフォークとナイフを使って同じことを言われているところを想像してごらんよ。」

 「かわいい、すごい、おいしい・・・といった言葉を使いすぎている。いくつか形容詞を覚えれば日本語の25%が理解できるよ。」

 「忘年会でのスピーチ。3時間の忘年会の中で、1時間はスピーチに費やされるんだ。これが家に帰る言い訳になったらいいのに。皆つまらなさそうに見えるし、スピーチする人もたいてい嫌がっているんだ。なんでスピーチをするの?

日本人にとっては普通である慣行も、外国人にとっては理解できないこともあるようだ。以下がその例である。

 「贈り物の文化。お土産が大嫌い。無駄な包装も好きじゃないし。お土産はたいてい値段が引き上げられているけど、どこかに行くたびに贈り物を買うよう強制されるのは嫌だ。」

 「結婚式では、日本は結婚するカップルに贈り物をする。たいていお金だ。それはいいよ。問題はそのカップルがお返しに贈り物をしなければならないということなんだ! だいだいもらった贈り物の3分の1の額でなければならない。これはバカバカしいよ。結婚式の準備でもお金を使ったのに、結婚式に来てくれたみんなにあげる贈り物まで買わなければならない。」
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 「日常生活における不満」「日本人の行動や言動に対する不満」は、多分に同様の思いはある。不便なサービスごとに手数料をとられているのは癪に障る。テロ対策と称して、とうとう駅のホームからゴミ箱をなくしてしまった。ダンスをする自由も規制を受けるという、これを当たり前のこととしておきたくない。だんだんマヒしていくが、ただの人として解決する問題ではない。道を広がって歩く、譲らないことはよくある。歩道が狭すぎるということも当然だが、事務所事業所をやたらめったら増やすことばかりが都心部の「活性化」となれば、けんか腰はやむを得ない???。


 「日本の言葉づかい」も確かにそう思う。日本に「勤務」している外国人との交流は、日本人には辛いものなのかもしれない。文化の違いは相当なものだろう。この点日本は皮相すぎるのだろう。外国人を受け入れきれない。日本の良い文化が体感できていない証拠だ。「英語を聞き流し」ことが国際化ではないだろう。「贈り物の文化」はその通りで、考えればモノをあげることが付き合いの重要なこととされるのは、合理的でないと思う。これは反論があうのかな。憲法にある「両性の合意」に至らず、「両家」のワードが厳然と生きているし。