2018年1月6日土曜日

紅白歌合戦見るも見ないも暮れのこと

 NHKの紅白歌合戦は見ないことにしているが、歌合戦に出演した“丘みどり”が歌った「佐渡の夕笛」のジャケットづくりに息子がかかわったとのこと。といっても、能面を持って行っただけのこと。

 佐渡は能と縁が深く能舞台が現在も30もある。江戸幕府が金銀山のために、天領とし金山奉行として大久保長安を赴任させた。そのとき能役者を同伴したのが始まりで、佐渡各地の神社に能を奉納した。庶民にも広く開放したため明治のころには200以上の能舞台が作られた。息子もそんな関係から佐渡に出かけることがあった。
 
 「佐渡の夕笛」のジャケットに能面を使いたいとの話があって届けたということだった。Facebookでともだちになっている方が、同郷出身の“丘みどり”が出演するので、今年は紅白歌合戦を見てしまったと投稿されていた。


2018年1月3日水曜日

ブログを書けば健康に結びつくかな?

 ブログを書くのに着想がいるし、文章をまとめるためにエネルギーを使う。健康のためにいいことだと思って書く。書くことを自己目的化して続けていけば、やっている気分がストレス解消になっているのかもしれない。ブログが出来上がるとほっとするから、逆に書こうとすることでストレスにもなっている。

 もっぱら余生の生活は、成果なぞというものはいらない。業績の価値観も考える必要はないから、専ら己のみの満足感を求めてのこと。当然金に結び付くことはない。今年も朝の洗顔と同じつもりでやっていければいいと思う。

 暮れに健診結果が送られてきた。心臓の働きが悪いので再検査が必要とのこと。休肝日の効用で肝機能の数値はよくなってきた。年相応の証明だろうなと、お付き合いのほどを祈るのみ。BMIは経年少しずつ小さくなってきているが、このメタボ基準はずっと高めになっている。この間チラ見だったが、テレビで22~27までも基準の幅として認めていいとの話をしていた。

 健診の基準は18.524.9までが幅となっているが、人間は太目細目があるので、健康的であるならば、その数値にこだわることはないのではないかと思う。タイプ別の区分を考えないのか。もっともそういってしまえば、他の血液検査などの結果も人別になってくるということになるが、ビックデータ利用による把握などができれば、個性の数値水準をもつことができるのではないか?個人情報の利用にあたるから工夫はいると思うけれども。

2018年1月1日月曜日

年の初めにあって安穏を感じさせる一時

 新年は息子の追っかけで、鳩の森八幡神社へ。午前零時から新春奉納式が始まった。息子の仕舞は「胡蝶」。落ち着いた感じがしていままでにない感じがした。月が真上近くに見えたので、バックにして河津桜の芽を撮ったけど、暗くてちょっとわからない。「謡初め、舞初め」として桜間会一門が披露する。年明けの催しとして伝統的に引き継がれているものだろう。














2017年12月29日金曜日

「世界一」のクリスマスツリー

神戸市で行われた「世界一のクリスマスツリー」と銘打った催しがギネス世界一を狙って行われた。富山県氷見市の山中で発見された高さ30m超、直径約1m、重さ約24tの樹齢約150年のあすなろの木を、切り倒すのではなく根から掘り採りし、新幹線やロケット輸送で用いられる特殊車両と大きな船を使って富山港から神戸まで1000km以上の距離を運んで、神戸市のメリケンパークに植樹された。

そのあすなろの木に、メッセージプレート式の「つり飾り」5万枚を飾り、オフィシャルメッセージオーナメント数でギネス世界記録に挑戦するのだとか。最後はバラバラに切り刻まれて売り飛ばされるという。
 
 復興と再生の名を冠しているのだが、いったいそれで励まし勇気づけになることのだろうか。生の木を根こそぎ掘り起こし大金をかけて移植して、果ては20センチに加工されて3800円で売り払われるという。少なくともあすなろの木は喜ばないだろう。犯罪になるというわけではないだろうが、それが自然に対する人間の態度ということでよいのだろうか疑問に思う。

「全国の人気のイルミネーションランキング」というサイトがあり、イルミネーションは全国で500カ所以上あると書いている。煌びやかに夜を飾る光を見て楽しむ人は多いのだろう。しかし灯の届かないところで、えもいわれぬ苦労を続けている人がいることにも思いがいたらなくては、虚構の光となってしまうだろう。

1人あたりは最低な日本経済の悲しい現実
→日本の生産性は、先進国でいちばん低い
・日本は「GDP世界第3位」の経済大国である
 → 1人あたりGDPは先進国最下位(世界第27位)
・日本は「輸出額世界第4位」の輸出大国である
 → 1人あたり輸出額は世界第44
・日本は「製造業生産額世界第2位」のものづくり大国である
 → 1人あたり製造業生産額はG7平均以下
・日本は「研究開発費世界第3位」の科学技術大国である
 → 1人あたり研究開発費は世界第10
・日本は「ノーベル賞受賞者数世界第7位」の文化大国である
 → 1人あたりノーベル賞受賞者数は世界第39
・日本は「夏季五輪メダル獲得数世界第11位」のスポーツ大国である
 → 1人あたりメダル獲得数は世界第50
デービッド・アトキンソンDavid Atkinson(小西美術工藝社社長)

2017年12月24日日曜日

熟年だって忙しい毎日

 熟年同士の話で、時間が経つのは早いというのが、枕詞のように出る。仕事はしていないわけだから、そんなはずはないわけなのだが、どんなに時間を費やしているのか?最近は、朝はパッと起き上がることはない。寒くてグータラして起きると言えばそうなのだが、血圧上昇のことを心配すると、ジワーと動き出して血流を少しずつ上げてやるのがおすすめとのことだから。

 そうするうちには、たしかに以前よりは時間が過ぎてしまって、希少なゴミ出し仕事も少々忙しいことになる。それよりなにより、食事の時からのワイドショーだ。賑々しく時の話題を振りまくものだから、これへの時間投入がずっと増えた。北朝鮮の頻発報道(?)から、逃げ回る政府・モリからカケ問題追及、線香花火のような都民ファースト・小池知事の話題、「なんとか解散」総選挙、角界暴力事件と、目まぐるしく報道してくれて、一日の時間を縮めてくれる。昼食時も同じような報道で、新しそうなネタであればつい見続ける。

 そりゃあこのほかにも、あれこれの打ち合わせと、飲み会もあり、パソコンの前での仕事ならぬ不毛趣味などなど、天からいただいた時間の消化に努めている生業。これを称して、忙しいとはとてもとても言えず、「時間のたつのが早い」と言うしかないこと。


 ツイッターで見かけた現職の仕事、大変な状態と思いつつ。眺めるしかできない役立たず。郵便物は年内にはもう届かないという話もある。景気が回復していると、まことしやかに言うこととの違和感あり。
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 ええ、もう現場は大混乱ですよ……
ゆうパックに携わる社員は完全に労基案件ラインぶっちぎって残業休日出勤繰り返して処理に当たっていますが、やってもやっても終わりません……。管理職や本来現場とは関係ない部署も応援に入って処理や配達に向かっています……

2:51 - 2017
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2017年12月22日金曜日

暴力は遺物の存在、いらないものにしたいこと

 このところテレビのワイドショーは、相撲協会の暴力騒動に乗っ取られて、北朝鮮の報道が後景になってきた。北朝鮮が核実験やらミサイルを打ちあげるたびに、そのニュースでテレビ画面を独占状態にする。そのときに首相がテレビに現れて、北朝鮮の行為に許せないことと「かっこよく」話す。たしか、モリカケ問題が国会で追及されてからは、ぶら下がり記者会見には応じることをやめていたことだったはずなのに。

 そんなことを考えると、北朝鮮が助っ人で現れるがごとき様相だと言いたくなる。きっかけは北朝鮮の無節操な武器示威行動だし、アメリカ大統領の一貫した「挑発」言辞ツイッターが輪をかけて危機を煽りたてる。ここにきてようやく「対話」の動きが伝えられて、何とかその方向に動いていけばと少し安心する。しかしこの状況を最大限利用して、憲法を変えて日本が戦争のできる国に変えてしまおうとする動きと、北朝鮮との「対話はしない」という政府の態度は危険な方向の選択だ。 

 相撲界の暴力事件は、暴力的指導をよしとする封建時代のあり様を引きずる。他のスポーツ界では克服する手は打たれているのに、なくせない甘さが角界に巣くっている。人権や民主主義をわきまえない、つまり憲法の精神を適用できない社会構造への警鐘としなくてはならないのではないか。言ってみれば、軍隊の組織維持の方法としての「暴力」が表で大手を振って歩き出すようなことになってはならない。

2017年12月16日土曜日

アナログを馬鹿にしてはいけない事件

 ブルーレイディスクレコーダーが壊れた。録画がたまったばかりになっているので、マメに見るようにしたら、止まってしまった。エラーメッセージで「本体背面のファンが正しく動作していません。背面ファンを確認ください。」と出た。取扱説明書の指示通りに、対策をしてみたが戻らない。
 
 ふと、ゴミがたまったのではないかと想像した。以前にパソコンの状態が悪くなって動かなくなった時に、修理に出したらゴミが原因だったことがあった。それなら、中を開いて掃除をしたらいいかと試してみたが、開けることができない。

 じゃあ掃除機で吸い出してやろうかと、ダメ元のつもりでやってみた。そしたらなんと動いたではないか。それでしばらく使ったのだが、でもしばらくしたらまた同じ状態になってしまった。やむなく修理に出したが、結構な費用が掛かってしまった。


 JR西日本、新幹線の台車の「油漏れと亀裂」が原因で止まった。ほかの新幹線全部を点検しても異常は見つからなかったとのこと。それは幸いだったが、三日かかかって目視でやったとの発表だ。それで大丈夫なのだろうか?揚げ足取りではないが、「油漏れと亀裂」で臭いが出てくるものかと思うと、事故の名称自体にも疑問が湧く。事故の可能性は0%でなくてはならない。

 それにしても「臭い」によって異常を発見するとは、きわめて人間的なことだった。コンピューター頼みの「デジタル構造」で安全保持はできなかったということか。

2017年12月15日金曜日

ブリ、カンパチの刺身があれば、つまみには上出来だけど

ブリ類の養殖で、稚魚が微胞子虫の感染(べこ病)で成長不漁や死亡してしまうことが多発しているとのこと。養殖では病気がつきものですが、飼料に混ぜた殺菌剤を魚が食べて、食す人間に影響はないものか。大丈夫という「調査結果」がでたことでの扱いなのでしょうが、気持ちはよくありません。
 
ベンズイミダゾール系薬剤の類の薬剤は動植物の殺菌剤として広く使われているようです。フグ類では既に使われているとのこと。天然のブリ、カンパチを食べたいと思っても、稚魚放流したものを食べるのだから、そうはいきません。純粋の天然物がないわけではないでしょうが、日本の魚類は養殖物に頼らなければ口に入らないので、避けるということもできません。

ブリ類のべこ病に有効な治療法を開発
 近年、ブリやカンパチなどのブリ類の養殖用稚魚で、微胞子虫の感染によるべこ病が多発し問題となっています。本病にかかった稚魚は、成長不良になったり死亡したりします。また、死亡せずに商品サイズにまで成長した場合にも、微胞子虫の胞子の塊やその痕跡が筋肉中に残り、出荷後にクレーム対象となるケースが認められ、大きな経済的被害が発生しています。本病に対しては効果のある薬剤が開発されておらず、未だ効果的な治療法はありません。特にブリ類の主要な養殖産地である四国や九州では被害が甚大であり、対策技術の開発が望まれていました。
 水産研究・教育機構は、近畿大学水産研究所、愛媛県農林水産研究所水産研究センター、鹿児島県水産技術開発センターと共同で、農林水産省の水産防疫対策委託事業により本病の治療法の開発に取り組みました。そして、感染初期の筋肉中における本微胞子虫の増殖の抑制や胞子の形成阻止に、フグ目魚類で承認されているフェバンテル(ブリ類を含むスズキ目魚類では未承認)等のベンズイミダゾール系薬剤の経口投与が有効であることを明らかにしました。また、感染初期に投薬を開始することが重要なため、原因虫の微量検出法も開発しました。この成果により本病の治療法が実用化されれば、ブリ類の養殖生産における経済的被害の軽減に大きく貢献することが期待されます。(国立研究開発法人水産研究・教育機構)


2017年11月29日水曜日

ハタハタが穫れなくなった

~♬ 秋田名物八森ハタハタ 男鹿で男鹿ブリコ
 あのハタハタが穫れなくなった。1968年に2万トンの漁獲量があったものが、今は2千トンと十分の一くらいに減っている。地元の漁業者は「全面禁漁」を3年間実施し、さらに漁期を定め漁獲枠も設けて操業しているが、平成2000年からは1000トン台~2000トンまで落ちている。

 カメラマン中村征夫氏が「怪魚コブダイ」を撮影するという番組だったが、この中でハタハタの産卵場面を撮影する映像も入っていた。珍しいものなので、思わずスマホで撮ってしまった。やはり海水温が従来より2度ほど上昇していることが、産卵時期にも影響していることを指摘していた。

 産卵は海藻の繁茂している場所を選んでいるが、海中の改変がハタハタの繁殖減につながっていることもありそうだ。病原性大腸菌0157の増殖も気温の上昇に寄って増殖の好条件となるくらいだから、海中においてもどれだけの「改変圧力」があることだろう。民謡で歌われるハタハタが昔話になってしまわないように願いたい。

1129日「プレミアムカフェ 中村征夫 日本海に怪魚コブダイを追う」

(40秒)

2017年11月22日水曜日

どんどん造って売ればいいのか

 日本の車は、2016年総国内生産8713893台で国内総需要の497万台を大きく上回っている。輸入もあるから400万台以上を輸出しなければならないことになっているとのこと。日本では「いらないもの」を余分に作っているのが実態だ。生産はその「余分」を加えた必要量が働き手の労働(タクトタイム)となる。
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タクトタイムとは
顧客から要求された品物を1つ造るのに必要となる時間もしくはピッチをいう。これは機械能力や人員数によって決められるものではなく、市場から要求された生産数量と稼働時間が判断基準となる。算出する式は次のとおり。
1日当たりの生産数量=1ヵ月の生産数量/稼働日数
タクトタイム=1日の稼働時間/1日当たりの生産数量(日当たり数)
それゆえタクトタイムで物を造るということは、「顧客・市場の要求する必要数によってラインピッチを決める」ための平準化生産を意味する。
と説明される。
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 放送大学でトヨタの生産工場のタクトタイムを取り上げていた。秒単位で動作をこなすことが、工場で動作がひとつひとつ計測されて、遅れがあると担当者(グループ責任者)が飛んで行って援助するのだという。「分刻み」とは聞くがいまや秒刻みで動き回るということだ。この60秒単位はどんな運用がされているのだろう。トイレやら休憩やら、汗拭き時の寄ってはくしゃみなどは60秒の中に当然考慮されるべきだろうし、60秒のつなぎはどうなっているのか。
 この組み立てラインの所要時間は当然習熟に伴う短縮が要求されるのだろう。日本メーカーの総世界生産は201627433140台。中国の販売台数は2802万台と並ぶ程度というすさまじい生産台数だ。これが非正規雇用、季節労働者として雇用調整されている。生産量の果てしない上昇とそのための軋轢が、どれだけ日本の国のためになっているのかという疑念が湧いてくる。

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2017130日、日本の各自動車メーカーから2016年の生産台数実績が一斉に発表された。その数字は以下の通り。
メーカー名/世界生産(前年比%)/国内生産(前年比%)
トヨタ/8973988台(100.5)/3166338台(99.3
日産/5556241台(107.5)/950102台(108.9
ホンダ/4999266台(110.0)/820226台(112.3
スズキ/2945295台(97.1)/794244台(84.7
マツダ/1586013台(102.9)/977376台(100.5
ダイハツ/1274219台(105.5)/722848台(103.7
三菱自/1073514台(88.1)/555018台(87.3
富士重工/1024604台(109.2)/727741台(102.5
トヨタは単体だと上記のとおりで、ダイハツ、日野を合わせたグループで世界生産は10213486台となる。また、富士重工は前年比9.2%プラスと好調を持続しており、初の100万台超えを記録した。国内生産をみるとトヨタは300万台以上をキープ、その他、スズキと三菱自以外のメーカーは台数を増やしている。
日本メーカーの総世界生産は27433140台だった。中国の2016年販売台数は2802万台と発表されているので、ほぼこれと同レベルということになる。また、総国内生産8713893台で国内総需要の497万台を大きく上回っている。輸入車を勘案すると最低でも400万台は輸出しなければならない計算になる。(webモーターマガジン

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2017年11月18日土曜日

こわ~い「削除」「排除」

 バンカーでひっくり返ったことを、なかったことにしたいらしい。報道されたものがNETで伝播しているものを、追っかけて削除をさせるなど、都合の悪いものをなかったことにするとは、いかにもやりそうなことだ。トランプ大統領に「私は見ていないが、ヘリコプターが上空から(転ぶところを)撮っていた。私は感動した。今まで見てきたどの体操選手よりも素晴らしかった」とフォローしてもらっているのだから、しいて隠すこともない。そんなことをするから余計にはやし立てたくなる。


 そしたら今度は小池知事が希望の会の代表をやめると言い出した。とうとう自分を排除しちゃった。排除とは人の手にかかるから、自分ではいいだせない。そうすると「削除」か。それなら自分だけでよい。AIとは実にご都合主義だ。

 近所のゴミ集積場にカラスがやってきた。集積日以外に出されたゴミを、そのままにしておいたらやられた。そのあとの生ごみの日に、続けざまにやってきてつっついている。最初は一羽だった。近くの電信柱やちょうど刈り取られた木の枝に止まって、様子をうかがって居る。うかがっているというより、おちょくっているようにも見える。しまいには数羽が寄ってきて、集積場の近くで遊んでいる。しばらく集積場の様子を見に行って、念を入れて網をかぶせなおした。自然界では場合によっては「削除」「排除」は必要だ。

2017年11月15日水曜日

墓の主の悪戯

 随分昔、墓の主に参ったときは、暮れから正月にかけての家族旅行の折だった。鳴子温泉から新庄に向かい、寺で墓参りをするのは雪かきをしてからのことになった。墓参りを終えて宿泊先のホテルに戻ろうかと、駐車場から車を出すときに、駐車場の柱を受けている縁石のとがったところと、タイヤの脇が当たってパンクしてしまった。

 スペアタイヤと取り換えて走り出すが、当時は替えタイヤが小さくなっていて、なんとも走り心地が悪い。それに雪が本格的に降ってきた。カーナビで近くの修理店を探すが、電話をしても大みそかにつき営業していないところばかり。ようやく天童の修理店がやっていることがわかって、タイヤを購入して修理することができた。

 そのことがあってからは、墓の主が「遊びのついでに来た」のを恨んで悪戯をしているのだと、専らの話になっている。それゆえ、昨日のように昼食になかなかありつけなかったりすると「悪戯かな」という話になる。しかも三日目はすっかり雨になってしまった。

 秋田の温泉に入っていきたいとの望みで、帰りの新幹線発車に間に合いそうなのを見計らって、行ってみることに決めた。露天風呂から渓流の流れが見え、滝のような落ちこみから流れる川沿いに複数の風呂がある。露天風呂のお手本のようなところだ。一眼レフで撮るというには雨が強すぎるので、あきらめざるを得なかった。温泉につかって温まってから、思い直して脱衣場に戻ってスマホを取り出した。だれもいないのを幸い、シャッターを切った。





2017年11月14日火曜日

墓場の主はお怒りか

 肘折温泉を後にして山を下りていく。途中に「沼の台」がある。2年前に娘と来たときは11月だったから、枯れてしまった草木しかなかったところ。そのとき紅葉の時期はいいだろうと話していた。初めて行った際は、沼に抜ける道の入り口付近に、たまたま人がいたから、聞くことができた。生活環境保全林として小型の森林公園として歩道や休憩所を作ったとの説明書きがある。穴場的な場所になるのかと思わせるところだ。

 二人以外はだれもいない沼の周りを歩いて撮る。邪魔にする人なく邪魔にされることもなく「撮り放題」だ。娘もデジカメで撮っていたが、全く同じところを切り取って「親子だから」と笑った。ときどき日が射すときがあって、そのチャンスも生かしてとつい長居してしまった。

 そこから秋田の鷹の湯温泉に行って日帰り温泉を楽しむかと、山道を下った。昼食は、いつものそば屋さん「草々」でと、金山町に向かったのだが、店が閉まっていた。近所で聴くと最近御主人がなくなったとのこと。金山町の写真展の折には世話になったひとなので、来るたびに寄っているが、お会いすることができなかった。

 しかたなく娘がスマホで調べたそば屋めがけて真室川方面に行って見ると、終了という看板が。再度スマホで検索したら、これまで何回か寄っている梅里園でた。そこでようやく、「ゲソてん板そば」を食べられた。目的の温泉に着くのは14時を回りそうなので、可能かと電話で問い合わせると14時までとのことだった。しかたなく、手前にある湯沢市役所リフレッシュ交流センターほっと館(日帰り温泉施設)に寄ることにした。







2017年11月13日月曜日

故郷の墓参りをして紅葉を見る

 山形にある故郷ゆえの墓参りに行った。昨年はあけてしまったが、娘が行こうと言い出してくれて、命日よりは早く出かけることにした。過去には車で出かけたこともあったが、新幹線の方が楽でいいということになった。(娘もそんな年になったのだ<ナイショ>)朝早く仕事に出かける娘の毎日では、無理はしない方がいいと思うし、最近の自動車事故のすさまじさをニュースで見て、車の使用はなるべく避けた方が賢明だという気もある。

 とはいえ、現地ではレンタカーを使用しないと、紅葉を眺めるという邪念も果たせない。鬼籍の主が好きだったもの、十六茶、オロナミンCなど入院中に好んでいたものを購入して墓へ参った。寺へ行く道は覚えているはずなのに、目標を誤ってしまって近所を一回りしてしまった。たどりついたお寺はそれらしい「山門」がきれいに無くなっていて、また通り越してしまった。20年もたてば変わるものがあることはわかっていても、お寺くらいは変わらなくともいいのにと余計なことを思ってしまった。

 肘折温泉は何回目になるのか、金山町の写真展の時以来何回となく訪れている。秘境と言われていても、現在は新庄から車で40分ほどだから遠いという感じはそんなにしない。来るたびに同じ風景を見られるのがいい。銅山川の奥まった地にへばりつくように、変わらぬ温泉街がまとまって並んでいるのが、落ち着いていて好きだ。今回は紅葉時期にあたっているのでいつも泊っている「日本秘境を守る会」の宿は満員だった。初めての宿は、若手の人たちが営業していた。




2017年11月9日木曜日

COP23「希望の星」が輝くようにならなくては世も末に

 核兵器禁止条約の制定に貢献したICANのノーベル平和賞は、最近二つ目の明るいニュース。条約の制定会議に欠席し、見ぬふり顔の日本政府にはなんということかと驚く。当然大きな批判を受けることになるところ、メディアはさして批判まで踏み込まないようだ。これで当たり前という雰囲気が出来上がるのだろう。

 世界で唯一の被爆国としての態度ではないことなのに、ここにも忖度だかなんか知らないが、衆議院選挙後は政府に対するに対しての物言いはゆるゆるになってきた。原爆平和記念式典で「どこの国の首相か」というヤジを飛ばされたのも、そういった人がいたというだけの報道でコメントもしない、などということが当たり前の空気を作ってしまうのだろう。

 NPT(核拡散防止条約)が核兵器禁止を展望したものだから、との主張もあるようだけれども、しかしそれこそ北朝鮮の核開発に歯止めをかけなければならないというときに、役にたたないものになっていることも事実。問題解決は「今でしょ」という要請には応えていない。世界があたらしい核兵器禁止の行程を考えていくことは、決して邪魔ではないし大いに進めるべきことではないか。

 日本の与党議員多数派は世界では少数派なのだから。ついでに言えば国会の多数派は、国民の多数派でないことは自民党の中でさえ自覚されていることだ。

 もう一つのCOP23も地球温暖化の対策を考えるという目的で、大切な会議になっている。京都議定書からアメリカが離脱などと、天下のアメリカにしては姑息にも見える態度は説得力がない。自国のハリケーンの被害はとてつもない規模だと報道されている。北朝鮮と事を構えるという場合じゃないとも言われている。だから日本に武器を買わせて、というノリも冗談ではないと思うが。

2017年11月5日日曜日

「てんぷらエサ」に釣られてハゼつりに行く

 揚げたての天ぷらが食べられて、釣りができるというなかなかない催しを、旧来の現職友人が誘ってくれた。わが身を運べばいいだけのことなので、二日も前から支度に入った。ところが、ハゼの仕掛けをどこにしまったものか、なかなか出てこない。ほとんどは専用のロッカーに入っているのだが、仕掛けを補充しなければならないものは、魚種ごとに別に置いておくので、狭い部屋ながら記憶を頼りにあちこち除くことになった。

 探し回ったあげくは、クローゼットのなかにタオル類と一緒にしまってあった。しばらくは釣りにもいかず、さわらないままだったから、記憶の外になってしまった。やっぱり日々の行動は目標をもって、頑張って動かないとダメなわけだ。ようやく出てきた仕掛けは、翌日のつりには十分役立ちそうで、補充の手間はいらなかった。

 予報通り朝方の雨の後は、晴れて回復の基調で、久方ぶりのつりが盛り上がる気分がした。木更津港に着くと船頭さんはとそこに居座ったまま、移動はせずに天ぷらの支度に入った。釣り始めの当座だけは、ぽつぽつと釣れはしたが、やっぱり一定時間釣るともうアタリは遠くなった。

 天ぷらが揚がって、宴会が始まるときまでに12尾くらいだったから、いささか物足りない状況だった。揚げたてのてんぷらを頬張って、ビールを飲むころにはすっかり「晴」となった。アルコールの効果もあって爽快な気分になった。後半戦はそこから一回だけ移動して、結構アタリがとれた。若者たちもキャーキャーと騒ぎながら楽しんでいた。

 ハゼは小さくて8月初めのころのような育ちだ。それも痩せ加減でエサのせいなのか、生まれた時期が遅かったのか、この時期の大型の「落ち鯊」としては、不服を言いたくなるようなサイズだ。結果は48尾で、「再挑戦」の気分が持ち上がってきた。釣りとはこうしたものなのだ。昨年も参加させてもらって、帰りには一杯飲んだが、今回はまっすぐ帰還となり、セブンイレブンで宴会道具一式を準備することになった。


2017年11月2日木曜日

都合の悪いことは胡麻化せ

 総選挙の告示日(22日)にすでに旅の計画ができていた。普通の暮らしでは事前に計画を決めてからのことになるのは当たり前のこと。一か月も前に急に解散という乱暴な方法で、多数をいいことに決めてしまうなど、先進国のやることか。隠したいことは国会を開かぬことと、臨時国会の開催要求にも答えずにいたものが、開いたと思ったら「冒頭解散」という。

 で、その日に群馬県内を走っていたら「〇渕優子」のポスターが掲示板に貼ってあるのが見えた。しかしそのほかは選挙の雰囲気を感じることはまったくといっていいほどない。どんなに時間がなくとも、地盤、看板、カバンがあればなんとかなるということだろうか。

 幸い告示前から「新党立ち上げ、排除騒ぎ」があったおかげで、メディアがネタとすることあまりありで賑やかなものだった。NETを使った「選挙報道」も随分流されていた。その限りでは賑やかに政策を語り、政党の評価を比べあうものだから、情報提供として有権者に知らせていく役割は大きい。大筋ではよいことと言える。だが、公平という点では全くふさわしい内容とは思えない。報道側の「忖度」が政権を持ち上げる働きをする。NHKのニュースはその最たるものだ。

 選挙の結果がでると、小選挙区比例代表制の欠点を是正すべきとの「話題」がでている。これも当たり前のこととして論じられてきたが、不届きな自民党ナイカクという見方が(ようやく)多数になってきたことで、これまでとは違った取り上げ方になっているような気もする。自民党への投票者が多数派でないことが、今更ながら数字を挙げて論じられている。野党の方が合計すると多数派となる。なのに、与党の質問時間を議席数に応じて配分しろと、言い出す。

 議席は多数でも有権者対比では多数派でないのだから、時間が多いのは当たり前だし、少数派の意見であっても尊重するというのは、民主主義の根幹だろう。国民全体の意向を組み入れるには、必要なことであるはずだ。


NETでもマスコミへも、意図的に捻じ曲げたニュースを投稿したり、特定の攻撃をしたりすることが頻繁に行われている。

2017年10月28日土曜日

尻焼き温泉は本当に川の温泉だった

 グループ旅の圧巻が尻焼き温泉。民宿も尻焼き温泉の河原の上に位置するが、源泉は違うらしい。川そのものが温泉になっているのは初めて見た。民宿を出てすぐだったこともあり、皆入ろうかという話にはならなかった。河原に降りて行って、間欠泉のように定期的ゴポゴポと湧き上がる泡を眺めて、なるほどなるほどと悦に入っただけのことだった。

 ちょうど一人で入浴している人がいたので、撮らせていただいた。ご本人とわからないように編集はしたつもり。ブログの書き込みは順番が違っているが、この後に「嫗仙の滝」に向かった。

 




2017年10月27日金曜日

「排除」論の重み

 あいつには「知らせないでおこう」と、LINEのグループから排除されて、いじめの対象にされて自殺してしまった若者が何人もいた。それにしても、希望の党の代表の「排除する」と言ったのは、その後の事態を見てきつい言葉だったと、言葉尻をとらえて論評するメディアは、それをネタにして構成するショーとしては皮相すぎないか。

 その言葉で影響が出たということを否定はしないが、少々斜めの方角からの追及で、今に至るまでその発生の責任を「拡大」させてネタにするというのは、浅い話に見えて仕方がない。それは自民党の「攻撃」扱いによるものにも思える。

 「排除」とはこの社会で、国と個人との関係で深い問題だと考えられる。教育の中だって競争と言えば聞こえはいいが、一部が選抜された処遇であり、あとは結局「排除される人」の扱となる。社会に出て就職してからは、もっとも成果競争の名のもとに「格差」が当然のごとく押し付けられ横行する。結果として競争に負けたものは、敗者として「不幸」を容認することを強制される。

 そこでも一部の人とその他の格差が企業のあり様として存在する。果ては職場から人員整理=「排除」となる。それ以降はどんなことがあろうとも、政治の上からは事実上再起など少しも考慮されない。だから排除というその言葉がもつ内容と重大さが、肌で感じられ土壌はしっかり出来上がっている。

 都議選の時の「こんな人たちには…」という首相の言葉も、ヤジへの応答であったとしても、発想は重なるところがある。(反省する、しないの違いはあるが)政治家たるものが、一部のあるいは相当の部分であったとしても、国民のある部分について「排除する」といった瞬間に、実感として感じさせる重みがあるということに、思い至らないということだ。つまりよく言うところの「格差社会」を当たり前のこととして、認識しているだけのことだから、気軽に言葉として発声するということになるのだろう。

2017年10月26日木曜日

チャツボミゴケ公園はラムサール条約登録地

 中之条町の最奥部になる入山地区にあり、強酸性の鉱泉に依存するチャツボミゴケが生息する公園が、今回の旅の目的地のひとつになっていた。かつてはこの場所は群馬鉄山として露天掘りによって鉄鉱石を算出していた。その事業所の中に育成されていたものを再生させたと、民宿のご主人が説明してくれた。ご主人の父親が手掛けたということだった。

 生物から鉱物を生成する作用=「バイオミネラリゼーション」により鉄鉱石の生成が行われているという。この苔と強酸性の鉱泉がなんらかの作用をしているということだろうか。生物と無機物とのかかわりとは調べてみたら面白そうなことだ。公園は一回りするのに苦労はなく、紅葉にはうってつけの時期だった。ラムサール条約に登録されており、東アジア最大の群生地とのこと。