2018年4月6日金曜日

なんだ、桜終わっちまうよ

 丹後半島の伊根に、雪の時期に行ってみようとの計画があったのに、1月の終わりの時期(25日)には大雪で、車の通行も危ぶまれる状況で、やむなく断念した。当初の計画は旅行会社の既成のツアーから作ろうとしたが、レンタカーの割引が利かないことや利便のよい店舗がない事情で、申し込みをキャンセルした。

 自力で同日程で旅程をたてなおして、旅行会社では通用しないジパングを使って、実行することにした。おり悪く寒波がやってきて、手加減なく雪をまき散らしたものだから、現地の状況を聞き、中止せざるを得なくなった。せっかくの準備も徒労になってしまった。

 拍子抜けしていたのもつかの間、旅慣れた先輩たちの要望で再度、今度は4月に、「桜の京都美山」から伊根に回るという計画が出来上がった。ところが、今度は桜の開花がやけに早い。現地の南丹市の様子をネットで調べても、訪問予定時には盛りになっているはずだった。

 丹後半島の伊根の方も桜はとっくに終わりという感じだ。この気まぐれな天候には振り回されっぱなしだ。温暖化の仕業を恨むか、西方は方角が悪いのかとあきらめることになるのか。いずれにしてもついていない。

1月24日の伊根町(写真はいずれも「伊根町地域おこし協力隊」FBから)
1月11日はちょうどよかった感じ


3月30日は


京都と言えば、4月4日現在、南丹市美山は満開とか!

2018年4月3日火曜日

なにこれ?改竄にねつ造、政治は相当劣化している


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共産議員指摘と同じ表題の2文書発見
2018/4/2 18:36
©一般社団法人共同通信社
 小野寺五典防衛相は2日、共産党議員が「改ざん」があったと衆院外務委員会で指摘した防衛省の内部文書と、同じ表題の文書が二つ見つかったと発表した。議員が指摘した文書と同じかどうかは明らかにせず、改ざんの意図は否定した。

核実験準備「裏付け確認できず」
米「38ノース」、河野氏発言で
2018/4/3 05:27
©一般社団法人共同通信社
【ワシントン共同】米ジョンズ・ホプキンズ大の北朝鮮分析サイト「38ノース」は2日、北朝鮮が新たな核実験に向けた準備をしているとの河野太郎外相の発言について、裏付けとなる動きは確認できないとする分析を発表した。
 河野氏は331日に高知市で行った講演で、北朝鮮が「(過去に)核実験をした実験場でトンネルから土を運び出し、次の核実験の用意を一生懸命やっているのも見える」と話した。米国提供の衛星画像に基づく発言とみられていた。
 38ノースは、323日に撮影された北朝鮮北東部の核実験場の衛星写真を分析した結果、河野氏の発言とは「非常に異なる様相だ」と指摘した。
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 これでも40%も支持率があるというから、不思議だ。何かの操作をしているんではないかと思ってしまう。共同通信社からのニュースで出てくるのだから、全くこれまでにない状況だ。

2018年3月30日金曜日

江戸時代だって、「この桜吹雪が許さない」


 官僚的という言葉は批判風に使っている。役所という官僚組織は、間違いなく上意下達の組織であり一般的に広く意見を聞き、民主主義でことを決めていくという形態はないものだと思う。たとえば案件を処理するのは個人責任であり、その有り様全体を評価にかけて、役職と給与に反映させていく。

 組織目的が優先付けされるのは、住民サービスに応える仕事を進めるうえで、必要なことではある。その運営は法的に適合されなければならないし、その結果が検証可能になっていなければならない。社会の変化にも応じて制度が変化していくことが前提に考えられているともいえるのだろう。

 公務員はだから公正中立で、一党一派の影響を受けることがあってはいけない。政治は社会の変化によって応じていくことが必要だ。そこでの議会の重みがある。議会にウソが提示されるのでは何をか言わんやで、他国から奇異の目でみられることになる。

 公文書改竄を「誰が指示をしたか、あの組織がやった」などの追及は当然だと思うが、政府組織がやったことなのだから、もうその責任の取り方はきまっている。

書いたら消せる!



2018年3月29日木曜日

改竄 「竄」とは逃げるという意味もある


 理財局の「職員」が国会の答弁づくりに、どれだけ大変だったのかということを、わざわざ質問するのかよ。28日の証人喚問で答弁のホコロビが見えると、途端に猫なで声のように「大変なのよね。その内容を答弁して」と気持ちが悪くなるような質問がされた。予算編成時には国会対応で、大変な時間と労力を必要とするにはわかっている。

 日常でそうなのだから、そんな状態を作ってきたのは「誰」だったのかは、今さらながら問われる。公務員の削減を当たり前のように率先して要求してきた連中が、「大変なのよね」と言うのかい?だいたい、そんな対応に追い込んだのは、改竄に追い込んだ人たちが原因じゃないの。改竄の「竄」はネズミが巣穴に入ることを表すのが、その本来の意味だとされている。






2018年3月28日水曜日

人も桜も満開な上野公園

 先週土曜日には上野公園に行ってみた。ゆえあってこのところ銀座と上野がテリトリーになっているのだ。とは言ってもそんなにりっぱことではなくて、だいたい宴会がらみのことだ。上野公園あたりも「開発」に手を付けようという意図はあるらしいが、とりあえず今は逃れているようであり、桜見物ではマスコミ報道でも落とすことがない。

 歴史と文化を脈々とたもっているところであり、それが故郷に行き来した過去と重なるところがある。上野の駅構内のスタイルだとかアメ横だとか京成上野駅は、昔と変わらずにあるのが親近感を保っている。渋谷駅のあたりは全く勝手につくりやがってと、文句もいいたくなるくらい、左右上下が不明なところだ。慣れていないせいもあるが、スマホの位置情報などみても、たぶんわからないところだろう。

 いまだに文化の香りを残しているところとは、「激変」とは対立軸になっているように思う。上野公園は外国の人がとても多い。日本のいいところを楽しんでもらいたいと思うが、日本人が花見の暇もないということでは、これでいいのかと思わざるを得ない。






2018年3月25日日曜日

暖気に浮かれてカメラと桜見に散歩

 冷え込んだ冬から脱して、温かみが増してくると話題は「モリトモ」を除くとサ・ク・ラ。「見事散ります国のため」はいただけない世の中だったが、幸いにも北朝鮮のミサイルは「対話途上」でとりあえずの小康状態。これでうまく進んでくれればいいと思っているのに、武力を煽る輩(輩と言っても立派な「政治家」)もおおいに活躍しまくり、憲法改正をなんとか浮上させようと躍起のよう。

 「見事散ります」がまた復活するようでは、せっかく訪れた春なのに桜を楽しむのにも、落ち着かない。桜は咲いて散るのが心を残すし、その顛末ゆえ人の平和な交流にも大きな貢献をしてくれる。なのに伐採という憂き目にあっているのが東中野西口の桜。

 桜は枝を折ってはいけないと昔から言う。そこから腐るからという。それで元から断つ?というわけでなはないだろうが、表向きの理由は枝が線路側に倒れたら、列車の運行に支障ということなのだろう。

 しかし、最初は「ここに桜を植えたらいいね」と始めたわけだろう。70年以上も春をいつくしんできた時間は、そう簡単に「削除」できるものではないだろう。

 切るなという声に中野区は「不健全な木」のみ切るとした。「再開発」の方に気がそぞろの中野区がこの先どうするのか目が離せない。






2018年3月20日火曜日

自然に対して人間の「上から目線」でいいのかが問われている



上記は「放送大学」(テレビ12チャンネル)から

 たまたまみた放送大学(12チャンネル)で、生態系と人とのかかわりを講義していた。「日本で顕在化している気候変動の影響」の指摘は様々な影響が発生していることをまとめている。ほとんどは耳にしたことがある事象で、これだけにとどまらないこともあるのだろうが、ともかくも自然に対しては相当な負荷をかけていることがわかる。

 問題は例えば豪雨災害は、「顕在化」としている状況ではないのではないかと思う。適応策に関する基本的な考え方の方は、自然に対しての人間の側の優位性=上から目線的なものに感じる。気候変動は人間の側がもっとも仕掛けたものだし、経済成長優先をあまりにすすめたための結果としてでてきていることだといえないか?

 とすれば「スムーズな分布移動を可能にする」とはあまりに身勝手ということになる。「移動、移植促進」も同様で、気候の変動の大きさは、ほんの申し訳程度の取り組みで間に合うはずもないし、移動、移植がそのごの時間軸の中でうまくいく保障はあるのだろうか。

 「人為的要因を排除する」はそのとおりでも「生態系サービスの優先順位を考えて」とは、まだこれまでの方向を進めるという意味では、ほめられたものでない。

 「生態系サービス」とは、デジタル辞典によると、「生態系から得ている利益」とされている。であれば、利益のその対価とはなんなのか?どこに支払っているのか?ということになり、経済活動の循環にはなじまないことになる。優先順位を考えて対応するのが見識ということにはならない。

 生物多様性が支えていることを自認するわけなのだから、それを破壊し、干渉する行為は一刻も早くやめるべきことだ。


=デジタル大辞典
生態系サービスとは、「人類が生態系から得ている利益。淡水・食料・燃料などの供給サービス、気候・大気成分・生物数などの調整サービス、精神的充足やレクリエーション機会の提供などの文化的サービス、酸素の生成・土壌形成・栄養や水の循環などの基盤サービスがある。生態系サービスは生物多様性によって支えられている。」

サービスあるいは用役は、経済用語において、売買した後にモノが残らず、効用や満足などを提供する、形のない財のことである。第三次産業が取り扱う商品である。ウィキペディア

2018年3月19日月曜日

「超」とか「めちゃくちゃ」が使える


 公文書の「改ざん」という言葉がほとんどになってきた。政府が「書き換え」と表現しているから、忖度するほんの少数のメディアが「書き換え」と穏やかさを強調している。新宿西口で市民連合の宣伝集会があったので行ってみたがすごい人の数だった。

 市民連合と野党4党の代表が、それぞれ内閣は辞職をしろと訴えた。森友問題が国会で取り上げられ、マスコミも報道して、おおよその筋書きが見えていたわけだが、この公文書改竄が明るみに出たことで、これまでの裏付けがとれたということになった。衆議院解散という不当な手段をつかってまで隠し通そうとしたことが、いまはっきりした姿になってきた。

 公文書とは国民の知的共有財産だということが、公文書管理法に記してあるとのことは、SNSでも流れたていたが、その話も志位氏、我妻氏、ほかの訴えに触れられていた。なるほどそこから問題をたてれば、改竄がどんなにひどい仕業なのか理解が深まる。

 「麻生財務大臣がG20に欠席となったのは、政権担当能力を失っている」と言った中野晃一さんの話は納得。“納税者一揆”の醍醐さんが「佐川国税庁長官が辞任したが、他の「森友悪代官3人組」の二人が佐川に押し付けて逃げようとしている」との話は現状を明快に語っていた。

 あらわれてくる悪行の証拠を何とか隠そうとして、部分的に切り捨てていくだましのテクニックは許されないし、いつまでも続くわけはない。「超」とか「めちゃくちゃ」のワードは今に当てはめるとぴったりくる。


2018年3月15日木曜日

Facebookに投稿されたコウナゴとイカナゴの漁



海の博物館Sea-Folk MuseumFacebookへの投稿
 「伊勢湾のコウナゴ漁が3年連続で禁漁となる見通しであるというニュース。朝食にシラスがあがることも少なくなるのでしょうか。今はほとんど《ばっち網(2隻の漁船で袋状になった網を曳いて魚を獲る漁法)》で獲られるコウナゴは、昭和初期には、団子状になったコウナゴの群れを大ダマで一気にすくい獲るコウナゴスクイ網漁が盛んでした。当館でもこのコウナゴスクイ網漁の様子を展示していますが、コウナゴの習性をうまく利用したこの漁は鳥羽の答志島や神島で残っています。
ここ数年、漁業にとって各地で厳しいニュースが聞かれますが、獲りすぎた結果なのか、海の環境の変化なのか、懸念されるところです。」

一方、播磨灘のイカナゴは取れ始めたが、少ないということがNETで紹介されている。
今年の玉筋魚(イカナゴ)は成育も順調!
解禁時期も9日間早く(226日)、いかなご(新子)は良質なこと間違いなし!ですが、播磨灘の新子の漁獲量は平年を下回り昨年と同様、漁獲量は少ないとのこと…!
漁期がいつ終わるかは不明ですが、今が旬のイカナゴを思いっきり堪能しましょう!
播磨灘(瀬戸内海)の今年も室津産の新鮮なイカナゴが入荷したようです!

 資源管理が対策とされているが、「海の恵み」は北から南までかなり壊滅的と言えるまでの異変がある。管理の範疇には到底及ばないだけの改変が、自然界に起きている。それはほかの魚種にも表れている。食文化の破壊はいっそうすすんでいる。「イカナゴを思いきり堪能」ということ、自分のところがよければ…と聞こえるのは自分だけだろうか。

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イカナゴは地方名があり、稚魚は東日本で「コウナゴ(小女子)」、西日本で「シンコ(新子)」。成長したものは北海道で「オオナゴ(大女子)」、東北で「メロウド(女郎人)」、西日本では「フルセ (古背)」、「カマスゴ(加末須古)」、「カナギ(金釘)」などと呼ばれる。

2018年3月12日月曜日

異変が起きているのに対策は間に合っているのか

コウナゴが禁漁になったということがFacebookに投稿された

海の博物館Sea-Folk Museumさんが写真4を追加しました。
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「伊勢湾のコウナゴ漁が3年連続で禁漁となる見通しであるというニュース。朝食にシラスがあがることも少なくなるのでしょうか。今はほとんどばっち網(2隻の漁船で袋状になった網を曳いて魚を獲る漁法)で獲られるコウナゴは、昭和初期には、団子状になったコウナゴの群れを大ダマで一気にすくい獲るコウナゴスクイ網漁が盛んでした。当館でもこのコウナゴスクイ網漁の様子を展示していますが、コウナゴの習性をうまく利用したこの漁は鳥羽の答志島や神島で残っています。
ここ数年、漁業にとって各地で厳しいニュースが聞かれますが、獲りすぎた結果なのか、海の環境の変化なのか、懸念されるところです。」
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また、播磨灘のイカナゴは取れ始めたが、少ないということがNETで紹介されている。
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今年の玉筋魚(イカナゴ)は成育も順調!
解禁時期も9日間早く(226日)、いかなご(新子)は良質なこと間違いなし!
ですが、播磨灘の新子の漁獲量は平年を下回り昨年と同様、漁獲量は少ないとのこと…!
漁期がいつ終わるかは不明ですが、今が旬のイカナゴを思いっきり堪能しましょう!
播磨灘(瀬戸内海)の今年も室津産の新鮮なイカナゴが入荷したようです!
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 資源管理をすることが対応としてされているが、「海の恵み」は北から南までかなり壊滅的に近いまでの異変があるに思う。それには到底及ばないだけの改変が自然界に起きているのは間違いない。食文化の破壊がすすんでいる。

イカナゴは地方名があり、稚魚は東日本で「コウナゴ(小女子)」、西日本で「シンコ(新子)」。成長したものは北海道で「オオナゴ(大女子)」、東北で「メロウド(女郎人)」、西日本では「フルセ (古背)」、「カマスゴ(加末須古)」、「カナギ(金釘)」などと呼ばれる。

2018年3月8日木曜日

平昌オリンピックが「平和の糧」になれば

 オリンピックのメダル獲得数が13で史上最高という言葉が耳につく。NHKのニュースでは同じコメントの中で2回も言っていた。よいことには違いないが、脅威だとか圧力だのと言う言辞が飛び交う中で思うと、余計「国威高揚」という印象を感じる。

 オリンピックの政治利用と盛んにまくしたてた報道も考え物だが、閉会式が済んで北朝鮮とアメリカ、日本との緊張関係は「対話」による方向へ行くのかどうかということが焦点になった。アメリカ大統領は武力攻撃を含む「対話と圧力」の両方をコメントし、日本は圧力一辺倒の態度をもったままだ。オリンピックを通じて「対話」の糸口が開かれればという流れがアンカーにも見えることが救いだ・・・

 と、ブログを書き込もうと思って数日が過ぎてしまった。韓国と北朝鮮の対話が始まり、少々びっくり目だったが、「核」の問題まで言及されて、南北の首脳会談までセットされたという。アメリカを含む対話の方向へ大きな一歩が進められた。

 「平和の祭典」が文字通りのものとなって、束の間でない平和の時間をとりもどすことを願いたいものだ。「ほほえみ外交」が今度は「抱きつき外交」という表現になり、聞き方によっては嘲笑まがいの報道が続いている。日本が「蚊帳の外」になったとの言葉もでてきた。その言葉違ってはいないが、失政ということだろう。国内の問題でもすべて行き詰ってきた。

2018年3月2日金曜日

痛快なSNSはストレス解消になるけれど



黒塗りの文書をNETで検索したら、その量にびっくり。日本の民主主義の程度がわかる。


その続きが「書き換え」という朝日新聞の記事。開いた口が塞がらない。あらゆる「犯罪」が議会では認められる日本でいいはずがない。



2018年2月26日月曜日

一念発起、二度目の高尾山ハイク

 一念発起して高尾山へ上ったのが1225日。月一で行こうかと娘と約束していたが1月はかなわず、先週登ることになった。国保健診の結果で心臓に軽い「所見」があり、ホルダー心電図の検査をしたが、その結果は「特に異常所見は認められません」とのことだったので、気分も軽く出かけることになった。

 雨は大丈夫のようだったが、やけに寒かった。予報では3度から9度。だが歩き出すとやがて体温があがって熱くなり、ジャンパーを脱ぐことになった。普通日だから人は少ない。休日では混雑するだろうと決めた日だったのが正解だ。
 
 それでも行き交う人や、頂上には人が結構集まっていた。帰りはまたケーブルだ。下車してソバを食べながら、立ち寄り温泉に行こうかと相談した。スマホを検索して奥多摩方面に向かったが、これが結構距離があり途中運転を変わった。ここまでは健康な一日だったが、戻ってきて飲み屋で食事をし、当然アルコールも胃袋に入れることになった。健康のためのハイキングがなにもならなくなってしまったかも。



2018年2月24日土曜日

桜の咲くころに撮影にと、旅の予定で盛り上がる

 先日、大雪のために行けなかった伊根の旅にリベンジすることになった。雪見から花見へ狙いを変えての旅になる。京都から伊根へ向かう計画でいこうとまとまった。写真撮影に花は不可欠な対象だから、異論なく気が揃った。それも桜とあっては、何といっても見映えがいいし捉えやすい。だからこそ平凡にならない、一歩抜けた場面を切り取れるかが、撮り手の腕の見せ所として競い合いにもなる。写真撮影の味わいはそこにもあるのだろう。

 何を撮るか・どこに行くか・人目に晒す(展示会)・講評・合評のパターンの繰り返しが、うまくなる行程のようだし、この過程での交流にも楽しさと面白さがある。これにアルコールが場面ごとに、しっかりとついて回るのだから、この上なく豊かな人生模様になる。


2018年2月23日金曜日

日本の旅で歩くのが外国人の珍妙さ

 日本人は、よく働かせられている。と言う言い方はあまりしない。が、現職でいたころの職場は、「定数削減」と称した人員削減がさも正しいことというがごとく、外圧から押し付けられて、その分当然ながら減った人員の仕事が被せられたから、これはだれの責任なんだと抵抗をしたものだった。
 
 だから「日本人はよく働く」は正確ではなく「働かせられる」が実態に合った表現で的を射ていると思ってきた。残念ながら働き手は、在籍する組織体の中では、自分も肯定しなければ成り立たないから、主体的に身を投じることで、誤的な理解も甘んじることにはなる。

 いまでは非正規雇用がすっかり当たり前のようになり、正規雇用者の数を上回る数になった。賃金総体は間違いなく減るばかりだ。株価ばかりを心配する経済対策で、その効果が回ってくるとはない。こそうであるのに、景気が良くなっていると、謀略的な言辞をまき散らされていても、年金生活者から見てさえ、暮らしにどれだけ跳ね返っているのかを見るだけでウソだとわかる。

 こちらの懐に潤いとなるべきものは、微に入り細に入り縮減とし、負担は増やすばかりの手を打たれてしぼんでいく。これで消費が上向くはずはない。観光地は外国人が圧倒するし、都市部にもずいぶんと周遊している。外国人観光客をどんどん呼び込んで…という「戦略」で、カネを落としてもらうこともあっていいとは思うが、日本の文化や歴史に触れるのが、日本人よりも外国人がということになるのだろうか。
 
 日本人がもっと豊かに歴史や文化に触れられるようになるべきことだと思う。そのための処遇改善は必要だろう。(もっとも、それより以前に生活を改善したいことはいくつもあるかもしれない。)日本が築いてきた独自の遺産を、共有のものとしていかなくてはならない。カネを落させることが目的となる態様では、文化の矮小化や時によっては破壊も呼ぶ。それが人の心に留まることになるのだろうか。

2018年2月17日土曜日

言葉も猥雑な日本にどんどん踏み込む

 この方が、安保法案の強行採決で活躍したことは忘れられない記憶として残っている。たまたまみたツイッターを見ていたら、佐賀県の陸自ヘリの墜落事件で書き込みがあった。

「心配停止」の突っ込みは止めておくにしても、「落着」とは全く意味不明だ。「不時着」、「緊急着陸」、「予防着陸」、「着陸・炎上(防衛相、NHK)」と様々な言葉が使われるが、「墜落」だけはなんとか避けたいということなのだろう。

2018年2月12日月曜日

なにがあっても春が来る


 ちょっと寒いのもあって、二、三日家からでなかった。陽ざしの強さが、部屋にいてもわかるようになってきたので、ウォーキングのつもりで外に出た。神田川沿いを下ってみると、この時期いつも咲き始める早咲きの桜が、二つ三つぴちっと咲いていた。ああ春が来るんだよなと気持ちが華やいだ。

 テレビが平昌オリンピックと相撲界の話題を、くちさがない言いようで垂れ流すので、何を考えて報道しているのかと腹立たしい気でいるところだったから、気持ちが明るくなった。

 なにがなんでも「圧力で」と言うことに同調しているようで気持ちが悪い。緊張が高まっていくことで、何かのきっかけで戦争が始まることを心配する声は少なくない。オリンピックの開会式の報道では「平和のため」ということに触れたコメントもあった。これを機会に対話の可能性をさぐるという流れも見える。「敵」にたいする憎悪をあおるばかりは、平和に向けて生産的なことにならないだろう。


梅はピンボケになった


2018年2月8日木曜日

墜落を「着陸、炎上」という丁寧さ?

 ヘリコプターが事故を予測判断して空き地などに着陸することを予防着陸と表現されている。緊急着陸では聞こえが悪いからなのかどうかわからないが、言葉のイメージからは相当に違いはある。ヘリコプターが着陸していいのはヘリポートだけだから、それ以外で着陸するのは緊急の場合になる。
 
 予防着陸は墜落を避けるための策で、「異変」を感じたらとにかく着陸をするという、危険回避のためにあるのだろう。乗員の安全確保には大切なことだから、米軍でも「躊躇するな」と啓もうしている。

 佐賀県の空自ヘリ墜落は、NHKでは「着陸、炎上」と表現した。民放の臨時ニュースでは、早々に「専門家」が「予防着陸をしようとしたが…」といい、事態が明らかになるにつれて、「予防着陸する余裕もなく…」とコメントしていた。「着陸、炎上」は防衛相の記者会見で発表された言葉だった。墜落の映像もメディアではすでに発表していたから、違和感以上に何か無理やり着陸にさせたかったのかなと疑ってしまう。

 政府が発表する通りの使い方では説明になっていない。言葉は使いようで、印象がかわるが、政治がらみではもっとも「弄ばれる」存在になる。墜落ヘリの呼び名は「空自ヘリ」として落ち着いてきた。NETのニュースでは当初「航空機」と称するものもあった。航空機は「民間機」と「軍用機」に分けられる。憲法上「軍」は使いにくいだろう。「攻撃ヘリ…」というものもある。「攻撃」は専守防衛からすれば使えない。正式名称は「AH-64Dアパッチ・ロングボウ」。


予防着陸を躊躇するな

2018年2月6日火曜日

銀座の雪景色ねらったものの

 雪がちらちら舞っている中、銀座のツアーに行く。12人が2班に分かれて回る。銀座の古きものを撮りたくて、申し込んだのだったが、雪の降り様を前日から気にしていた。どうせなら、雪が少し積もっていれば変化があっていいのかと、勝手な願いをして、靴のすべり止めと頭にかぶる傘を用意した。でも残念ながら降っては積もるほどの状況でなく、毛糸の帽子をかぶったままで、傘がなくてはという程のことはなかった。

 史跡を巡るというが、ちょこっと残っている石碑と史跡を見ることがほとんどだ。銀座を抜ける小道を何ヵ所か通って、路地の中程にある神社を見る。神への思いは継がれているのか、きちんと手入れがされて、現職の位置を保っている。古い建物もあるにはあったが、回って見たところでは少ない。

 銀座の歴史を飾った有名人がいたという説明もいくつかあったが、その時ばかりで記憶がない。通りを抜ける路地の、薄暗い看板の前で有名人の話をしてくれた。銀座の歴史をつなぐものは、時を経て消えていくのは当たり前といえば当たり前。しかし、明確に残していこうという姿はあまり感じられない。

 汐留のあたりは本当に少ない。土地の「効率的利用」にそぐわないということなのだろうか。高級ブランドの店があれば「青山」の店の看板もあちこちに目立った。地方都市に行くとよく見る、洋服店のその看板を銀座の街で見るのも妙だ。銀座を撮っている人が多くて、どこをとっても自己満足の域は出ないだろう。もう少し前から撮っておくべきところだった。どこでもそう言えるけれども。












2018年2月4日日曜日

「能登はやさしや土までも」


 能登の写真撮り旅には5回も行った。記憶にはそんなにないが、2年前にも行っていた。数人で回って歩く能登半島の風景・風物にそれぞれの魅力を感じるのだ。漁港、冬の海、歴史を感じさせる建物、漁村の人たち…。東京のガサツな生活や人情にはないものが、息づいていることに、懐かしさのようなものを感じさせる。

 そういうものが残っている文化というものだろうか。いいとか悪いとかでない、これから先はどうなっていくのか、消え去っていくことだけなら、寂しく悲しいことだ。

 その地、限界集落に産業廃棄物の処分場を造るという計画が、強引にすすめられている。10年も前から持ち上がっている話らしいが、ちょうど一年前に住民投票が行われて、投票率50%以上にならずに開票されないという珍妙な条例によって、意思表示が封じられた。

 自民党は、投票に行かないのも意思表示だと、投票者を浮き出させるという手法をとった。東京ドーム3倍分の産業廃棄物を石川、福井、富山県から受け入れるという事業計画だ。

 ムリヤリ開発がどこでも強行されて、また都市部と地方との格差がひろげられ分断される。こういうことをいつまで続けるのだろうか。「能登はやさしや土までも」は泉鏡花によるものとのことで、当地ではよく知られた言葉らしいが、裏返せば怒ったら怖いぞということでもある。上杉謙信が奥能登を攻めた時、仮面と太鼓を打って追い払ったという御陣乗太鼓の言い伝えがある。

公益財団法人 世界自然保護基金ジャパン

公益財団法人 日本自然保護協会
公益財団法人 日本野鳥の会