2019年7月24日水曜日

終わってから賑やかな選挙報道


 投票率が下がって、他人事のように「投票率下がりました」を言うテレビ報道をみて、怒っている人は多い。国の行く先を決める選挙は、どこの国であっても民主主義の制度として基本となっている。この静かな選挙期間は、選挙の争点をあえて周知しないことに主眼を置いているとしか思えない。

 公職選挙法は、政策を論じる何もできないに等しい活動制限をなしている。そのうえでのマスコミの「自主規制」であり、飛び出せば官邸からの圧力も考えられる。それでいて選挙期間に入るとすぐ、選挙の結果予測を既定のごとく報道する。選挙期間の論争に水をかけて予測を固定化させる役割を果たす。

 新聞社の記事は書いた担当者が記載されるようになった。書いた記事の責任を負うことは必要であっても、担当者の責任にしておいていいのか。もちろん全面的にとはしていないだろうが、昨今の「ネトウヨ」などの攻撃にさらされるとなれば、斟酌やら忖度やらの捻じ曲げた記事内容になっていく恐れはある。

 未成熟な論議で投票を迫ることには無理があるし、憲法改正、消費税増税、年金などなど日本の未来にどう政策をとるのか、描くのかを徹底的に知らせるべきで、その環境が整っていけば投票率はおのずと上がっていくのではないかと思う。


ツイッターから

ちょっと、TBS、小泉進次郎を取り上げ過ぎじゃないか? 選挙中はTBSに限らないけれども、他局も「公平」の名の下に全然選挙報道しなかったくせに。 終わった途端、やっと選挙報道したかと思いきや、進次郎特集。 なんなの?いい加減にしてよ!


 





2019年7月23日火曜日

駒止湿原もちょい寂の様相


 友人の案内で駒止湿原を歩いた。昭和村と南会津町の旧:田島町、旧:南郷村の境界付近に位置し、ブナ林に囲まれた標高1100m、面積約150haの湿原で国の天然記念物に指定との案内がある。

 7月上旬頃にワタスゲ(白)、ニッコウキスゲ(黄)、ヒオウギアヤメ(紫)の 当たり年と最盛期が重なる「三重奏」を堪能できる年が十年に一度程度あるとのことだったが、残念ながらそれには巡り合わなかった。ほとんどワタスゲが見られただけだったが、シダ類が薄緑色に繁茂して鮮やかな様子が記憶に残った。













2019年7月21日日曜日

花の散り際はやっぱり寂しいものだ

 花の散り際とはそう目立たないものだという気がする。目立たないのは人の身勝手であって、見ていないという方が正解か。咲いた花も次のなにかの植物の時節のために席を譲るのだろう。うまい具合に入れ違って生命をつないでいく。

 手にかけられた花の盛りは、沢山の人に見せ場を作って謳歌のときを過ごす。そのときは自然界の中の一つとしての存在は否定されないものの、盛りを過ぎてしまえば終了のレッテルを張られて見向きもされなくなる。また来年のためのなにがしかの人手を与えられて、また翌年の準備行動につらつらと移っていく。

 人手によっていくのも一面花の命の営みとしてはわかるが、しょせん人工「化粧」を施されたものと思うと何か気の毒でもあり、もっと言えば人の勝手な介入ととれなくもない。
















2019年7月17日水曜日

紫陽花が有名な寺だという高林寺、盛りが未だでも

 アジサイで有名なところとの案内で、二本松市光林寺に立ち寄る。まだ早いようだとガイドさんが、がっかりしないように重ねて説明する。だいたいなんでも花の咲くのは時期を合わせて狙っていくのは難しい。訪れた時の状態を楽しむ以外ない。咲きかかった花も悪くはないし、アジサイがだめならほかのものに目を転じてみるのも、楽しみ方だろう。そのときはなかなか見えかったものまで、見えてくるという余禄を手に入れることもある。













2019年7月12日金曜日

サクランボ狩り、たくさんある種類ほど味分からず

 東根市のサクランボ園で「食べ放題」とはいえ、朝食のバイキングをしっかり味わった後の間もない時で、食欲はあんまりない。策略ではないとは思うが、牛舎から引っ張りだされた牛のごとく、指定の場所につれていかれて、採れたてのサクランボを口に頬ばった。

 従妹が東根のサクランボ農園で手伝いをしていたが、そのころ教えてもらった「サクランボの種類はたくさんあるんだよ」の言葉を思い出した。食べたサクランボはたぶん佐藤錦だろう。













2019年7月8日月曜日

久しぶりに曇天の空に陽がさした


 参議院選挙告示になって、近所にまた不思議な静寂が始まる。この広い東京でも、駅の演説会にでも出かけなければ、政党の選挙政策やら論戦がほぼわからない。わずかにテレビで「討論会」なるものを短い時間でやる以外は、どこかの国でやってるのかなというくらいの「印象」しかない。

 「印象操作」と言う言葉の好きな人がいるが、思えば知らしめないでいる前提での逃げともとれる。おおいにやったらいいのに、宣伝カーの台数、駅での宣伝にも、戸別訪問にも規制がかけられて、結局強いつながりや利益誘導で票を囲い込む。職場ではおしなべて政治活動、選挙活動へは「禁」の状態が、組織を使って保たれる。

 判断できない状態に置かれて、さあ選挙へ行けと言われても投票先は「指示された人」に落とし込まれる。日本の民主主義とはこんな選挙制度に縛られている。18歳になった高校生も政治活動参加へは「届け出」がいるとか。暗闇選挙と言ってもおかしくないかもしれない。だからと言ってあきらめるわけにもいかない。

外交を軽んじて他国と武力でやりあえる憲法でいいのか?
低賃金の非正規者が半数以上もいる日本でいいのか?
男女平等の実現に向かっているのか?
増え続ける生活保護者の生活向上はどうするのか?
結婚し子供が育てられる様々な環境は?
原発再稼働は?
払った税を惜しみなく軍備に投入するのか?
社会保障と税の一体改革でいいか?
消費税率値上げで消費、家計はどうなる?
年金を払えない人をどうするのか?
もらう年金が生活費に及ばない状態をどうするのか?
税金の再配分はどうするのか?
まだまだある。

一票の重みはこんなにある。

山形県東根