2021年11月17日水曜日

また来たと高台から眺めてみる温泉街

 肘折温泉の朝市は、やはり湯治客に食糧を売るというものだったらしい。いまはほぼ観光用にとなってしまったのだろう。新庄から車で40分ほど舗装道路を走って着いてしまうのだから、秘境と言われてはいるもののその意味での様相の変容はここもある。ただ、ほかには開発の手が付いていない離れた集落で、何回きても様相があまり変化しないので、進入する道沿いの(昔はなかった)陸橋から眺めると、変わらぬ景色になんとなく安ど感が湧いてくる。

 東京の我が棲み処の周りでは、高さ制限を緩和した以降、次から次と45階建てのビル工事がされて、騒音もさることながら著しい変化に囲まれて、落ち着くことがない。そこから脱出して、気持ちの落ち着く懐かしきところとして、自己の「お気に入り」の場所に登録してある。温泉旅館はいくつもあるので、必ずどこかが予約できるのもメリットになる。















2021年11月15日月曜日

25年目の墓参と紅葉探し

 もう25年になった山形への墓参。墓参にかこつけて、この時期ちょうど紅葉の時期に当たることがあり、温泉にも浸かる楽しみもかねて出かける。若いころ味わった苦い体験を、思い出すのもふるさとゆえのことで、「恨み」として胸に残っていたわだかまりも、過ぎた年月がずっと軽くしてくれた。「時々、折々に思い出してやることだ」という坊さんの言葉をいただいて、生まれ故郷山形の空気をゆったり吸わせてもらうのを楽しみにしている。肘折温泉の朝市に、地元の大蔵村から毎日店を出しに集まって来る。観光地ゆえの賑わいもあるが、現下まだ人は少ない。













2021年11月11日木曜日

ツアーで歩きすぎて、膝の手術になりかけた?

 ツアーでそんなに長く歩くことは想定外だった。これまでツアーでどのくらい歩くのかを心配したことはなった。出かけた以上歩数制限をかけるわけはないし、思わず三日間を歩いてしまって、一日8000歩になったということだっただけのこと。最近は心配しながらの回遊で、一日せいぜい40005000歩ほどがいいところかと頭の中では描いていた。

 旅から戻って、翌日の診察で膝の痛みを訴えると、医師は注射が6回になっているから、もう軽くなってくるはずで、これはMRI検査をしやほうがいい、ということになった。日を改めて検査施設に行き検査を受けた。結果のCDをもって再度医師の診察を受けたところ、手術を勧められた。現在は痛みがひどかった時ほどのことはなくて、どうやら旅のせいだったらしいと弁解をしたら、それなら止めましょうとあっさり中止することになった。

 スキャンの状態では一部欠損(?)しているとのことで、2年前の山歩きのときに、酷い膝痛が起きたことを思いだし医師に話した。治りはしないが、幾分か和らぐことはあるだろうと、注射を続けることにしてとりあえず手術はしのいだ。不思議なことに最初は右膝が痛くて、治療が始まったものが左に負担をかけたからなのか、治療で和らいできた右よりも、痛みが出てきたのはどうしてなのか。身体全体のバランスが崩れてきているのだろうか。内臓も含めてあちこちの「渋滞」が起きてきているのは、「お年です」からしょうがねえと、あきらめも肝心なのだろう。

 ツアーで回り歩いて、「秋」の雰囲気があればなと願って、目に入るものをあさったつもりが、景色は余り当たらなかった。秋の美麗な紅葉はとらえられなかったので、「らしさ」を切り取ってみた。樹々の紅葉も時を過ぎれば哀れさも見せてくれる。わりとそういうところも好きなので、終末の憐れさを自分に重ねてみるのもいいだろうと思い込んでいる。














2021年11月10日水曜日

惜しかったな選挙結果

 総裁選のあの騒ぎ。取り上げることでよっぽどの利得があるのか、もしくは忖度かと思う報道で、テレビに映れば内容はさておいて、なにかやっている感が醸し出されるのをちゃんと狙っているのは、「民主主義」「公平」「平等」という観点を、投げうったことに見えた。一政党の総裁選であれだけのことをするというのは、いったいマスメディアの「本心」なのか。そうは思いたくないし、心を砕いている人はいないわけではないと思う。

 「人事」で「圧力」で、政権の不都合を捻じ曲げることを何とも思わない連中のやることが、問題なくまかり通っていくことは、いつまでも続くはずはない。コロナで見えた「まともに聞かない意見」を自覚したわけではないだろう、国会を閉ざしたまま「意見を聞く」と言い始める馬鹿らしさ。逆手にとって愚弄しているというしかない。これが通っていくのが、彼らの薄笑いのなかに見える気がする。政策のない野合の票のやり取りをする方法や、あらゆる「ファクト」を使って政権を維持させたものの、すっきりというわけにはいかなかった。

 がっかりした結果だったのは、政策による「政権選択」が貶められているのに、効果的な打ち返しがあまり感じられなかった。メディアの議席予測では、その報道が見事にブレたのは競っていたからだろう。それこそ開票速報を「熱く報道する」といった空文句が、せいぜいの報道姿勢だったことは、反省が迫られることではないか。予測することでなく、議論すること―民主主義への一歩を踏み込んでもらいたい。

 小選挙区で✖政治家が複数落選したのはせめてものことだった。小選挙区制はそもそも民意を反映するには、様々な意見、要望を持ち込む議会としては、とても不十分なものだが、であっても民意を反映するのはそこで勝つことが要求される。政策でまとまって一致点で協力するのは合理的なことだと思う。だからこその「怖さ」をしっかりしたものにしていくことが一番の力になっていくのだろうと振り返って思う。









 

2021年11月8日月曜日

大王わさび農場は準備中~

 宿泊したホテルは、高山の高台にある。その分だけ見晴らしがいいのは悪くないが、見える下界は建物がひしめいて見えるだけで、面白みはなかった。ホテルから松本に出て松本城の近くで昼食。おしゃれなホテルのレストランだった。ここも時間が殆どなしだった。無理やり外に出てみたものの写真にはならなかった。

 安曇野のわさび農場が帰りのコースのメイン。ちょうどワサビの床を耕しているところだった。耕しているという表現でいいのかどうかわからないけれど、働いている人の動作はそのように受け取れた。思わぬところに出くわして、以前着たときの趣とは違った風情を味わった。 

 このツアーで一日目は9000歩、二日目9200歩、三日目8000歩を記録した。これが後を引いて、一大事件が起きるとは夢にも思わなかった。