2012年5月18日金曜日

自助、共助、公助とは


 札幌市で起きた「孤立死」事件について、役所は「生活保護の申請をしなかった」という説明をしている。本当にそうなのか。あれこれの説明で、例えば兄弟はいないのかとか、親戚はとか、申請しても受給は難しいと窓口で断るようにし向けたのではないか。

 自民党が国会で「不正受給者」への対策をしきりに取り上げている。国会の質問を普通に見れば、不届き千万なもの達に受給するのはおかしいというのは当たり前に思う。

 しかし、現在の受給者は140万人を越えている。かつて暴力団の不正受給を理由にして、受給条件を厳しくしたうえで、100万人を割るところまで減らしていった。そういう「努力」をしたのが、国や自治体だった。

 厚生省の通達・指導で、受給条件を細かに規定して、受給者を減らすことが公務員の業務として運営されたことは想像に難くない。前線の公務員は法律、条例の解釈においても、「業務命令にしたがうこと」を強要される立場だ。

 減った受給者がまた増加している。なんらかの「不正受給集団」がいて増やしたとしても、そんなに増えるはずはない。生活条件の悪化が増えている原因だ。その原因をつくっている政策も隠したいという意図もあることだろう。

 消費税増税を何が何でもやり、一体改革と称して、福祉行政を切りまくるという暴政と軌を一にしている。福祉の制度を国に求める場合は「自助、共助、公助」とランク付けをして公的福祉に頼らないことを正しい原則かのように描き出している。経団連は「法人税まけて」と「公助」を、まったく素直に求めている。

2012年5月17日木曜日

非正規従業者の増が誘因の出来事

 小学生が、急に学校から消えるという特集を報道していた。担当の教師が調査をしても、親に会えずにわからないということだ。


 DVによる相手方からの追及を避けるため、住民票を移動させないでいるという例もあるという。個人情報の問題など、制度上の問題もあってなかなか手立てがとれないという現状を話していた。


 その中で、非正規雇用のケースの場合が指摘されていた。非正規雇用として就職活動をする場合は、「一人ぐらし」であることが条件とされていて、どこへでも「転勤」できるということが求められているという例も挙げられていた。


 そのために、住民票をそのままにして引越しをしてしまう。住民票を移動させずに隠れければ生きていけないという不幸に、非正規雇用化も噛んでいる。


 この調査では1600人以上の子供の数を示していたが、教育委員会の調査法の見直しで急増したのだというから、問題把握の体制のお粗末さも表に出た。


 非正規雇用の「制度」がもっている労働条件の実態も酷いものだが、こうしたことまで起こしていることに、政府・厚生労働省なりが改善の努力をしないといけない。


 2005年を1としたときの雇用形態の推移は、正社員は0.88、パートタイムは1.29、常用(=パート、正社員除く)1.15というから、問題の発生源は広がっている。

2012年5月16日水曜日

公務員像を勝手につくるな


 タトゥーが公務員にとって適切かどうかは論議があるところだろう。公務員像というのが、為政者によって都合のよいようにつくりあげられている。

 公務員は全体の奉仕者で無ければならないことが基本の定め。その実現のために、法律の抵触違反が立証されなければ身分を奪われることはない。何をやってもいいというつもりはないが、恣意的な事由で処分されることはない。

 タトゥーをしているからと言って、いやなら公務員を辞めればいいというのはあまりにも乱暴な話しだ。ファッションとして市民生活に溶け込んできているのだから、「公務員はどうなのだろうか」と、市民の目線も入れて論議をすればいいことだと思う。

 君が代を歌わないなら辞めればいいということに続いての「仕掛け」だ。だいたい公務員のワイシャツにネクタイのスタイルだって、やっと今になって、変えたではないか。変える前は「公務員としてふさわしい姿」だったのではないか。

 次はネールアート?今は茶髪だって市民権があるんじゃない?市長の好みのために奉仕したら、それこそ公務員法に触れるという理屈になる。いやなら辞めろという、めちゃくちゃなやり方は法律家の風上には置けない。まして「長」不適格。

2012年5月15日火曜日

マスコミの報道が問題

 東電の社外取締役にMHKの経営委委員長が就任するというニュース。世に公正とか正義とか言う物がなかった時ならともかく。今時のこういう扱いには耳を疑う。


 NHK放送が公正であるかどうかはずっと問題になっている。自民党の圧力が掛かって、放送内容を変えてしまうことはこれまでもいくらもあった。オーよく頑張って放送したなというものも無くはない。でも大筋では時の「政権」におもねる内容を報道することが多いと感じる。


 中国の反日感情からくる50名のデモは報道しても、代々木の数万人の集会は無視するとか。


 東電のメディア対策費は2008年で64億円の原価を電気料金算定の基礎にしているということだ。「電気」の販売拡大のために莫大な広告宣伝費を使っているわけだ。


 NHKがもらっているというわけではないが、NHK経営委員長がこの事業者の役員になって、NHKは「第三者的公正」を保てるのかは、誰が考えても疑問。


 関西電力の大飯原発3.4号機の再稼働について審議したおおい町議会は、全員協議会で再稼働に同意することは賛成多数で決めた。


 共産党の議員だけが一人反対した。「まともな原因究明も安全対策、避難計画も規制機関もない」と。マスコミは「共産党が」とコメントしないで報道した。

2012年5月14日月曜日

代掻きが始まった


 ウオーキングの途中、田に水を引いて代掻きをしていた。子供達が田圃の畦道で遊んでいて、シーズンの趣が醸し出されている。その先に行くと、かつて田圃であったろうと思われる荒れ地が続いている。

 いま珍しくない風景ではあるが、なにか間の抜けた寂しさ、物足りなさを感じる。蕗の薹が精一杯伸びて、種子を風に乗せていた。さして広くはない、数枚の放置田圃はどうなるのだろうか。ほんの山間の狭い場所に開墾した田圃まで、減反が迫られた。




東京湾でセシウム濃度増(13倍)の調査結果報道

 4月2日の東京湾荒川河口付近での調査で、昨年8月の調査よりも13倍ものセシウムが蓄積されているとの調査結果が発表されました。心配していた河川の流入による海底土への蓄積が現実のものとなっています。


→ 読売新聞



念のため記事を転載しました
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東京湾の海底土のセシウム、7か月で13倍に


読売新聞 5月13日(日)20時14分配信


  東京湾の海底土に含まれる放射性セシウムが、昨年8月から約7か月間で1・5~13倍に増えたことが、近畿大の調査で分かった。

 東京電力福島第一原子力発電所の事故で放出されたセシウムが、河川から東京湾に流れ込んだとみている。

 同大の山崎秀夫教授(環境解析学)は今年4月2日、荒川の河口付近など東京湾内の3か所で海底土を採取し、分析した。深さ1メートルまでの土に含まれるセシウムの量は1平方メートルあたり7305~2万7213ベクレルで、昨年8月20日の調査結果(同578~1万8242ベクレル)を3か所とも上回った。

 海底面から深さ6センチまでのセシウム濃度(1キロ・グラムあたり)は321~397ベクレルで、やはり8月20日の調査結果(75~320ベクレル)を上回った。河川の泥にたまったセシウムが少しずつ東京湾に流れ込んでいるためとみられる。
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2012年5月13日日曜日

左利きの道具が欲しい


 自分は右利きだから、他人の多くと同じだ。ものの道具は右利きが多いのは当たり前といえば当たり前だけれども、釣り道具でもそれが問題になる(と思う)。

 左利きの人のことを考えてというわけではないが、カワハギに熱中していた頃は、左で巻き上げるリールを探した。それはあった。左で巻いた方が絶対理屈に合っていると思っていた。それは今も変わらないが、微妙なアタリは利き腕を使った方が、わかりやすい。

 右手でアタリをとって、掛かれば左に持ち変えるというのが一般的。右で巻き取る方が器用に巻き取りやすいというのもある。しかし、アタリを取って魚をかけた後なのだから、そんなに大急ぎで巻き取る必要は無いんではないかと思っている。

 道具を作るメーカーもそういうこともあると思ってもらうと有り難い(判っているかも知れない)。この間のイワナ釣りで、魚の反応がとても良かったので、余裕を生かしてデジカメの動画で写した。

 掛けた魚が、暴れ回って泳ぎ回るから、雑木に糸が絡まないように調整しなくてはならなかった。こういうとき器用に対応できるのはむろん右腕だから、カメラを持つのは左手になる。これがスムーズにはいかない。

 キャップを外して、シャッターを押すのに、そのボタン位置は右端だ。魚に気を遣いながら、カメラを落とさないように、シャッターを押すまでは、ちょっと大変だった。メーカーにそんな場合もあると考えてもらえればそれに越したことはないが、左利きの人はカメラの左端にシャッターがあった方が良いんじゃないかなと考えた次第。




2012年5月12日土曜日

電気料金値上げは株主のため?


 東電が値上げを申請した。7月から平均10.28%の引き上げということだ。値上げは32年ぶりということで、枝野経済産業省は諮問機関にかけると発表した。こんどは窓口でお断りにならかったようで、「しっかりチェックする」と言っている。

 「しっかり」とのセリフには痛い思い出もあるから、それだけでなにか先が見えるような気がする。政府が東電の再建計画として1兆円の資本注入もして、値上げそのものを特別事業計画の中で認めていることだから、既定の流れとなっている。

 「燃料費の上昇分を賄うのは困難」という社長のセリフも、奇異に感じる。東電の事業によっていい思いを続けてきた連中は、銀行も含め、たくさんいるということだから、応分の負担をしてもらいたい。

 東電が「原発から撤退」というなら、再生のためという議論も湧くとは思うけれども、「収益」を念頭に置いた事業計画なら、ちょっと違うといわざるを得ないと思う。株主や東電取りまき利益集団のための心配先行ではいただけない。

 スカイタワーの魅力をNHKが特集した。江戸からの文化を取りいれたすばらしい、素敵なものだということをネタにとりあげている。ライトアップもすごい。隣のビルに26基のプロジェクターで、写しだすという仕掛け。

 この夏は原発停止では、電力不足ですよという話が報道されたが、この瞬間はどこ吹く風。日本はつくづくすごい国だと思う。

2012年5月11日金曜日

同じ沢の上流で再挑戦


 午前中仙人を医者に連れて行って、腰の治療をしてもらった。暖めてもらうと調子が良いようだ。でも今日は器械の調子が悪くて時間が掛かった。

 午後2時からイワナ釣りに。木賊川の上流部で前回やっていたところの上流部をねらってみた。林道に入って、小沢を少し入ってから釣りを始めた。ウォーキングの時に確かめていたが、沢の出口は県道にぶつかっているはずとの見込みをたてて始めた。

 入り口こそ狭かったが、意外にも歩きやすい広葉樹林のなかを抜けている流れだった。やっぱりボサがあってやりにくく、枝は芽が出ている状態なので、最初から40センチの通しにして全部対応した。

 深みになっているところも、これまでよりも多かった。仕掛けが「超」短いので、枝が張りだしている間から仕掛けを出すところもあった。

 枝がじゃまでも深さがあるところでは、下流から水の中に竿先をつっこんでやってみた。この方法はなかなかよかった。13尾釣れたが、小さいのも2尾。小型放流3尾。

 前回より型が少し小さいのは、前後の堰堤のせいかもしれない。夕餉には昨日採った蕨、今日採ったモチクサとウド、それに小型のイワナの天ぷらと、今時の豪華なものになった。


ボサの穴から竿を伸ばす
たまった岩魚は味噌漬にしよう
これで一杯やるのが極上
動画です

2012年5月10日木曜日

マイペースがうらやましい


 水仙が早々と咲いて、他に誰もいないのをいいことに咲き誇ると、木蓮が冬の雪の時も抱えていた蕾を一気に膨らませて散った。芝桜が小さくても頭数をそろえて、水仙と競う。お気に入りのブナの葉が、つい十日ほど前まで枯れ葉をつけていたのに、気がつくと潤沢に若葉をまとっている。蕨がもう2回も食卓に上って、ウドだって芽を出したのに、桜だけがまだつぼみのままだ。








2012年5月9日水曜日

どうしても直立して国家を歌わせたいの

 橋下大阪市長が、記者会見で記者に逆ギレした。自分を批判する相手をやり玉に挙げて、攻撃する。「ツイッターを仕事中にやるな」との「ツイッター書き込み」もある。プロレスの戦いみたいに興業風でみるだけならともかく、相手を罵倒するやり方は見苦しい。
 このYoutubeを50万近くの人が見ている。







2012年5月8日火曜日

緊縮の押しつけダメです


 緊縮政策ではフランス大統領に「変革」を求めた結論、ギリシャ選挙でも緊縮政策に反対の選挙結果になり、富裕層に負担を迫るという声が大きくなった。

 再び景気後退に陥り、4人に1人が失業中のスペインでは80都市で行動が実施され、マドリードの広場には数万人が参集。只緊縮政策は)完全な暴力だ。家とパンが奪われていく」と訴える横断幕を掲げる参加者もいたと報道。

 2月にスペインに旅行したとき、EU連合の対応で緊縮政策を執る国に対して、反対する航空ストライキがあって、日程が変更になった。直前に集会に参加するのだろうか。看板を持って堂々とアピールしている家族連れに出会った。

 身振りで写真を撮らせてくれるように頼んだ。日本も福祉、年金切り下げて、消費税アップ強行とんでもない。これも当然「変革」対象。


ROBO=強盗、PAZ=平和、SIN=No、PAN=パンと翻訳できた。なんとなく判る。

2012年5月7日月曜日

水杯で旅へ?


 NHKの特集でバス事故を取り上げた。旅行会社が請け負ったものを二つの業者を介在して、当該の会社が請け負うということになっている。

 17万円であった請負が2万円さがって(間に業者二つ介在する)15万での請負となって、日雇いの運転手に頼るという構造。大学教授の専門家によると、国土交通省の監査は機能していない、できないと言うことだ。

 貸し切りバス4000事業者、トラック60000、それにタクシー14000が監査対象となっているのに、とてもそういう体制はないと話していた。

 そんな中で事業者が監査に遭遇しても、一時しのいで直ぐまた元に戻るという労働条件だ。旅行業界が国交省の「検討会」で圧力をかけて、厳しくやってくれるなというのを「尊重」しているのか、国土交通省はそば屋の出前よろしく「今やろうと思っていた」というコメントだ。

 国民の為にやるという「気」(政府)とそのための「公務員」が必要だということはこういうことでも現れる。公務員は少ない方が良いという単純なだまし討ちにのってはいけないとつくづく思う。

 貸し切りバスの運転手は、身内のものには「バスには乗るな」と話しているというこんなことありか。ここまで貶めた責任はキッチリとってもらいたい。

2012年5月6日日曜日

春から夏の瞬間


 朝天気が良くて、しばらくぶりになってしまったウオーキングに出かけた。昼近くになってしまったので、軽くこなすことにしていつも行くゴミ集積場の方に向かった。

 住宅地のまわりは、山林か畑か田んぼが取り囲んでいる。緩やかな下りをゆくこところは田圃で、トラクターが入って土を起こしていた。農家の田植えまでの忙しい時間が始まった。

 これも写真を撮らせてもらいたいなと思いながら眺めた。田圃に水が入って、植えられたばかりの頼りない稲が、薄緑色の姿を水に映すときは何とも言えないすがすがしさを覚える。向こう側の景色が光をうけて映えるときなどは素晴らしい。

 やっぱり自分も農耕民族のDNAを持っているのだろうかと思ってしまう。道ばたの花に、虫が入りこんで蜜をすっているようだ。花も虫も春から夏へ向かうときを謳歌している様子だ。


2012年5月5日土曜日

飛灰(集塵装置のダスト)のセシウム


 岩手山麓の清掃センターで、山田町、宮古からのガレキを受け入れて焼却処理をしている。第2回目の報告で、2月中旬から3月中旬までの放射線数値を公表した。

 それによると、清掃センター敷地内の放射線量は受入れ前後では1マイクロシーベルト以下であり、搬入廃棄物の放射線量も、山田町0.030.05マイクロシーベルト、宮古市0.040.07マイクロシーベルトとのこと。

 問題の「濃縮」の飛灰は105ベクレル(221日)で、原水は未検出、放流水も未検出とのこと。これなら安心できると言っていいのかどうかわからないが、飛灰について、1680520390105ベクレルと下がってきたと記している。

 飛灰は8000ベクレルまでは無罪放免の扱いだ。(「飛灰」とは集塵装置に蓄積するダスト)東京の場合は、6月の時点では23区の最高は江戸川の9740ベクレル、9月で最高も江戸川12390ベクレルでかなり高い。

 昨年6月と9月とでは都内の清掃工場の測定値は横ばいか上昇になっている。


→ 子供を守ろう


 食の問題も、生活の場もどれだけの線量が安全なのかと、判断を迫られる日常になってしまった。つりの会の行事が、魚から放射線量が検出されたことで「中止」という事態になっている。

 線量の多寡に対する判断は、信用していいかどうかわからない「国基準」もあるが、放射性物質はないのに超したことはない。最後は自己判断という手もあるのかも知れないが、心配する気持ちを無視して会の行事をするのかどうか、難しい判断をしなくてはならない。

 今日は記念すべき「原発ゼロ」の日になった。再稼働ばかり心配して、代替えエネルギーの方向がさっぱり見えない国の動きにまた、怒りが湧いてくる。

2012年5月4日金曜日

嘘も方便とはこのこと

 小沢一郎が無罪判決を受けた時、NHK岩手放送は街に出て県民にインタビューをした。その日かなり多くの人に聞いて結果を報道していた。無罪判決を納得できないとした人が3、4割はいたようだ。


 東京でこの手のニュースを見ていると、「意見が分かれる問題」については、大方の場合は反対一人賛成一人と、二人ばかりに聞いて報道する。二人に聞いたわけではなくて、たくさん聞いても二人しか報道しないということが通例のようだ。


 岩手県選出の政治家ということもあって、多くの人に聞いたのかということもあるだろう。小沢さんは消費税反対と言っているから、そういう立場で頑張ってもらいたい、という人もいた。


 消費税増税は反対だと表明していたのは、報道で知っていたが、いつから反対になったのだろうと奇異に思っていた。たまたま、新聞の切り抜きを整理していたら、小沢一郎新生党代表幹事のころ(1993年)消費税10%への大増税を本人の著書「日本改造計画」で言っていたということを書いたものがでてきた。


 消費税3%~10%への引き上げをすべきで、そのために減税先行で実施する。減税のやりかたは、所得税の累進課税は変え、高所得者にかかる税率を下げるべき。法人税の減税は世界最低に下げる。そのうえで導入すると要求していたものだった。


 どうしていま、「反対」なのか。無罪獲得の手段だといわれてもしかたがないだろう。世論が消費税増税反対という風があるとしても、「眉つば」以上の非難は避けられない。こういう政治家が力があるからということで、闊歩することになったらまた世の不幸が広がる気がする。

2012年5月3日木曜日

憲法施行65周年記念日ぐらいは


 今日は、憲法施行65周年記念日。日頃、憲法のことなど頭からはなれているから、この日くらいは、考えてみるのも社会人としては必要だ。というより、今憲法をからが変えてしまおうとする輩が、「意見」をだしてきているそうだから、危険極まりない。

 「非常事態の規定が憲法に明記されていない」というのが一つの理由。つまるところ、憲法9条が邪魔で仕方がないということだ。そう言っている人たち(政党)は、現行憲法を大事にしようと思ってはいないことに特徴がある。

 消費税増税しようなどという、所得が少ない人でも税負担を求めるものを強行しようとする。年金受け取り額は下げられ、健康保険料は上がり、介護保険も増える高齢者からもっと取るという。
 
 非正規雇用で将来の生活設計が立てられない若者からもキチンと取り立てる。これは生存権への侵害だ。

 公約という言葉がマニフェストという「新語」に抹殺されて、今度は、マニフェストは「守らないもの」にされた。みんな怒るのは当たり前だ。そういう政府を作るために機能した「小選挙区制」をもっと増やそうとする厚かましさ。「議会制民主主義」が民意を反映しないものになっている。これも大きな憲法違反。

 非常事態の規定が、平和よりも軍事優先という「過去もの」を呼び戻すことになったら、例えば「原発ノー」というデモも規制されることになる。

 東日本大震災の被災者支援に、憲法が役立っている。政府の至らない支援策を激励しているのは、憲法に基づいた法律だ。法律がカバーしていないところは憲法に基づく立法ではないか。

 「他国の侵略」を理由にするけれども、福島原発事故や北朝鮮のミサイル発射の非常事態では一体どう対応しているのか。国民の生活、健康、財産、安全、生存という観点から憲法に基づいて「しっかりと」考えることが必要なんじゃないかと思う。

一度気に咲いてしまっては惜しい


 昨日山桜が開花したと思ったら、夜のうちに満開になってしまった。寒いから出遅れになってしまったかと思ったのか、早い早い。夜中に咲いてしまうなんて知らなかったな。

 木蓮の花ももうほんの少しで咲く。こちらもあれよあれよという間につぼみが増えて、大きな花が開くところ。仙人の腰痛がなかなか治らなくて、電気をかけに医者に行った。電気をかけて暖めると良くなるようだ。花が咲けば、少しは気分が和むかも。



2012年5月1日火曜日

交通事故多すぎる


 随分ニュースで目に付く事故だけど、事故件数が増えているんだろうか。増えているのかどうかは集計してみないとわからない。暦年の統計上では減ってはいるわけだけど、件数は死亡者ほどの減り方ではないから、急に増えているとしたら、何かの要因が働いていると言うことになる。

 テレビ報道も、事故の原因にまで関わるようになってきたから、減らしていくことに目がいくようになることはいいことだ。

 高齢者が起こす事故が増加をしているというのも事実。運転しなきゃならない事情もある(多いのがしかたがないというこというつもりではない)。高齢者世帯が非常に多くなっているし、一人世帯も多い。「孤立死」が多いのも、決して本人責任だけでない。

 連休中の事故も多いが、だいたいどうして連休でないと出かけられないのか。いつまでたっても労働基準法にある20日の休暇を使えない。労働条件として備わっていないところもあるし、だいたい非正規雇用で、仕事がないときは働けないなどということでは休暇どころでなくなる。仕事の疲れを持ったまま、家族と遊びに行くということは多い。

 最近多いのはトラックとバスの事故。バスの事故などは昔は考えられなかった。「小泉流」規制緩和が要因と、テレビでも取り上げている(小泉流とは言っていない)。雨後の竹の子のように観光バス事業者が増えて、古いバスを購入してでも数台あれば開業できるということだ。

 4000事業者のうち、国基準を満たしているのが10%ちょっと。国基準たるや670キロまでなら一人運転でもよいということ。東京の我が自宅から、岩手山山麓の麓までと同じくらいの距離だ。運転すれば翌日に響く。

 旅行業者も「買いたたく」ほどの業者数だから、運転者の労働条件は推して知るべし。3500円で富山からディズニーランドまで行かれるのは安い。この安さに8年前は23000人だったツアーバス利用者は現在600万人以上とのこと。利用者も潤沢な賃金をもらっているわけではないだろうから、「低賃金」も事態の根底にはある。日本はなんて貧困なんだろう。

2012年4月30日月曜日

イワナ釣りいまが絶好のチャンス


 午後からイワナ釣りに出かけた。最初に行った11日の後は足が痛んで行かれなかった。消耗した仕掛けをいくつか作って補充できたので、準備はOK

 前回の場所、イワナがポンポンと2尾釣れたところを少し集中してやってみようと、渓流沿いの笹藪を抜けて、牧草地の端をずっと下った。位置的には、前回最初にヤマメを釣った沢の上流部で、つながっていることがわかった。

 歩きながら見る景色はまだ緑は少なくて、ものたりない。3メートルほど下って流れに降りて開始。3投目で良い型のイワナがかかって、さい先がいいと気分が高まってきた。直ぐに2尾目があがってこれも良い型。多分ここには釣りに入る人はいないのではないかと想像した。

 これなら10尾くらいは上がらないかと期待をしたが、どっこいそううまいことばかり続かず、途中当たらなくなった。おかしいなと思いながら、好場所に入った。どうみても枝がじゃまで1.6メートル通しの仕掛けで流せない。

 あきらめて上へ移動しようかと思ったが、まてよ、この間のアタリのなさは、流れにキチンと対応していないのではないかと思い直した。仕掛けを40センチの通しにしてオモリを追加。枝を避けながら投入したら、一発でサオがしなって大物のアタリ。

 今日の尺物が上がった。これで気が良くなって、都合18センチから30センチ8尾。この沢、基本的には藪沢で今の時期から先は、葉が出て難しくなるだろうと思えた。サオと仕掛けが枯れ枝に絡まないように相当気をいれたおかげで、今回は仕掛け消耗は1本だけだった。

 補充した仕掛けはこれまでのものに、針を変えてみた。カワハギの針だったが、これは掛かりが素晴らしい。剛直にできていて、やや小型だったが、尺物の口にもがっちりかかっていた。3時から2時間半ばかりの間で、効率の良い釣りになった。