2013年8月9日金曜日

テレビで見なかったニュース

ひとつは台湾のニュースで、Facebookで紹介された。
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6月に台湾軍内部の不条理さを批判した若い兵士が退役直前に虐待を受け死亡。国防相が引責辞任し、上官ら18人が起訴されたが、真相がいまだはっきりしない。そこで馬英九政権に対し、若者を中心とした抗議の座り込みデモが3日、総統府前で行われた。台湾メディアの報道では、参加者数は何と25万人。しかし日本では共同など一部のメディアしか報道しておらず、しかも共同の報道では参加者数はわずか10万人(警察発表でも11万なのに)。写真もほとんど配信されていないので、下に載せる。正義のために立ち上がった群衆の勇壮さに圧倒される。

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もう一つは米国の映画監督オリバー・ストーン氏が読売新聞のインタビューに答えたコメント。
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 「プラトーン」「JFK」などで知られる米国の映画監督オリバー・ストーン氏(66)が4日、広島市内で読売新聞のインタビューに応じ、「原爆投下は戦争を終わらせるために必要だったというのは幻想だ。(米国人として)被爆者に謝罪したい」と語った。

 ストーン監督は昨年、第2次大戦前夜の1930年代からオバマ大統領登場までの米国の現代史について、独自の視点で描くテレビドキュメンタリーシリーズ「もうひとつのアメリカ史」を制作。その中で、原爆投下はソ連(当時)へのけん制が目的で軍事的に不要だったと主張している。今回は原爆忌に合わせ広島、長崎を初めて訪問、被爆者との対話などを予定している。

 インタビューで、ストーン監督は、原爆を投下した米国は英雄であると教わってきたと説明したうえで、「80年代までそうした幻想に疑問を差しはさむことはなかったが、歴史をもっと深く見るようになった。私は歴史に対して建設的でありたい。日本の人々も、米国の神話を受け入れず、なぜ原爆が落とされたのかを学んでほしい」と話した。
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米映画監督のオリバー・ストーン氏は6日、原水爆禁止世界大会・ヒロシマデー集会で、アメリカン大学のピーター・カズニック教授とともに訴えをしています。

  →赤旗HP



2013年8月8日木曜日

アユ釣りに便乗したが、悲惨な状況になった。

 飛騨地方へ釣りの旅へ出かけた。退職者会のメンバーの催しに便乗させてもらって。アユ釣りということだが、アユ釣りは自分としてはやらないので、渓流釣りで参加するということで。一緒に加わった現職の友人がアユ釣りをしたいということなので、その付き合いもかねて行くことにした。高原川は、ずっと昔一度行ったことがあったが、その時はやはり夏だった。堰堤の下でちびヤマメが何匹かと岩魚が一匹ということだった。岩魚一匹の記憶は、キジエサで懸命に流したが釣れず、オニチョロでやったら即座にかかったもので、川虫の威力を感じたのが、記憶に残っている。

 その時よりは多少なりとも腕も上がったろうから、もっと成果が上がるかと期待をしていた。車の中は当然釣りの話が盛り上がって、現地までの時間も気にならないくらいだった。途中で食料品を買い込んで、酒も買い現地に着くころに雨がぱらついてきた。夜は、少し降っている雨を気にしながらアルコールと料理を楽しんだ。

 ところが、この雨は夜中から朝まで降り続いていた。ちょっと釣りに出られそうな雨ではない。前日途中で見た川は、それまでの雨で結構な流れになっていて、かなり下流部ならできるだろうというのが、下見の結果だった。そのうえの雨だから到底無理だろうと、雨上がりを待つが一向に回復の兆しがない。一時晴れかかってもすぐに降り出すという状態だ。しかたなくテレビの釣り番組の「アユつり」を皆でながめてああだこうだと「勉強」することになった。とうとう翌日期待という状況になって、料理の飛騨牛で宴会を盛り上げる以外の手が無くなった。

 迎えた朝は、また雨。もう絶句だ。天気予報も回復の兆しがない。「帰ろう」の言葉に誰も異議ははさまなかった。Uさんは、今回初めてだから名残惜しいと「こころの整理がつかないよ」と冗談半分に言うが、用意してもらったアユの竿と道具を貰って、ことを収めるほかなかった。10時過ぎには片付けが終わって、車に乗り込んだ。上田あたりでは晴れていたが、途中で見える川ではアユ釣りの姿は全く見えない。東所沢に着いたときには雷雨で土砂降りと、まったく念の入った天気だ。釣りをやっていて、一度も竿をださない釣りは、これまでで経験がないという、面白くもない初体験がみんなの共通した感想だった。







2013年8月7日水曜日

夏祭り撮影、今年はダメか

 今年も夏祭りの時にどこかに行きたいと思っていたが、うまい具合にはいかないようだ。ちょうどいい機会なので、撮り貯めたものをもう一度眺める作業をすることにした。見返していくらか面白そうなものもでてくる。能登に行ったとき、狼煙漁港で撮らせてもらった人に、ようやく写真を送ることができた。見返しながら、写真の「まとめ」のつもりで整理と結末をつけたいと思う。

「がんばろう東北」の心意気が印象的だった
肘折温泉

金山

 金山

2013年8月6日火曜日

夏祭りの写真撮影

 夏祭りは、全国にたくさんあるのだと、カメラを持つようになってから「自覚的に」わかってきた。8月には山形県の金山町、秋田県の西馬音内、山形県の肘折温泉に行って見た。一緒に行っている先輩はもっと熟しているから、若輩者にとっては羨ましいかぎりだ。

 祭りは「見せる」ことが当たり前のことだから、写真に収めるのは普通に人の写真を撮るよりはずっと楽だ。断る必要はそうないから。ただ、有名な祭りになるとどこでも好きな場所で撮るというわけにはいかなくて、「特別席」に有料で縛り付けられることも多い。よって、小さな祭りの方が取り組みやすい。とはいっても、それにしても腕前はまた別物でこれが、うまく撮るには修行がいる


金山


肘折温泉






2013年8月5日月曜日

スペインの事故の原因はなんだろう

 スペインの高速鉄道の脱線事故は、79人も死亡するという大惨事になった。「脱線の数分前に運航についての指示を受けるために電話を取って、地図を広げながら会話をして…」などと運転士が話しているとの報道だ。素人考えだが、80キロの制限速度を大幅に上回る192キロで走っていたと確認されているようだが、コンピュータ制御も当然あることだろうに、どうしてそんなにスピードがあがってしまうのだろう。

 日本で2005年に起きたJR福知山線打線事故では109名の犠牲者がでてしまった。ブレーキの遅れが原因とされていた。以降現場には、ATSが設置されたが、2005年(平成17年)6 - 2010年(平成22年)10月までに速度超過で列車が緊急停止する事態が11件も起こっており、速度が出やすい魔のカーブとされている。そんなところにATSが無かったのだから、それは事業者の責任になる。運転者責任にばかりできない状況も存在している。ホームの停止位置に停まれないことで起きた遅れを回復するというときに、「事後の追及」心配するあまりスピードを上げた…。

  ヨーロッパは労働条件はちがうだろうから、そんなことはないとは思うがどうなんだろう。スピードを上げなければならなかった事情はなんなのか。安全構造は二重三重にされるべきだろうが、それは人間の能力と装置を組み合わせた、シッカリしたものがひつようだろう。車ではアクセルとブレーキの踏み間違えも、制御できる装置ができているわけだから。

 映像は見られるかどうかわからない。制限がかかっているというが、自分では見ることができる。固定「監視」カメラの映像。

2013年8月4日日曜日

安全確保には、ヒトとカネが必要だ

 笹子トンネルの天井崩落事故の対応で、今後3年間の維持修繕費を750億円上積みして2450億円に増額することになった。保安担当要員を3割強増員する。中日本高速はこれまで、点検や補修をグループ会社に外注していたが、幾分か自社に移管させて内部の点検体制を強化することにした。

 中日本高速道路は、道路関係四公団の民営化方式として採用された上下分離方式によって、道路施設の管理運営(いわゆる上の部分)を業務とするとされている。民営化の悪弊がここにもという形で現れたこの事故は、「利益」を出すことに比重が置かれることで、安全対策についての対策が軽んじられた。民営化が金科玉条に持ち上げられていることに警鐘にならなくてはいけないことだろう。
 カネとヒトをキチンと配置してこそ安全は保てる。この特殊法人の主要株主は国土交通大臣99.95%、財務大臣0.05%となっている。事故に至る国の管理責任は直接なものの他、こういう方式を進めてきたことにも及んでいくことではないか。

 笹子トンネルの被害者の遺族10人損害賠償請求を求めて提訴したが、中日高速や保守点検を担当していた中日本ハイウェイ・エンジニアリングなどの「過失責任」が問われている。

 会社は、「ブランド・スローガン」として、同社発足時に「みちの明日へ」が制定されたが、2010年の同社設立5周年を機に「道を通じて感動を 人へ、世界へ」へ変更されたという。他に同社の経営方針として、「世界一の高速道路会社をめざして」ということだそうだが、高速道路を造るばかりが世界一ではいただけない。

 アベノミクスで全国の道路を繋げるように、未完の道路建設をするとしているが、この様でまた維持管理の財政的な圧力が増えていくときに一体どうなるのか。心配なことだ。





2013年8月3日土曜日

参議院初登院のコントラスト

 昨日は、参議院の初登院日で国会の前はにぎやかな様子だった。新人議員のインタビューで渡邉美樹氏が登場してワタミグループは「ブラック企業ではありません」と報道陣の質問に答えていた。新人議員の「晴れがましい」場に、こんな弁明を話すのは珍しい。選挙戦のまえからこの問題は大きい反響が広がった。現代の若者がどんな雇用の実態にあるのかが、社会問題として表面に現れてきていた。

 自民党政治が、正規事業者を減らして不安定雇用を増やす制度の拡大で、ブラック企業経営が成り立ってきたわけだから、親身一体の間柄だ。介護事業での死亡者や、若い従業者を自殺に追い込んだ責任は問われるべきだ。吉良佳子氏は、ブラック企業の根絶を明言した。選挙の結果は、大きな布石になったと感じさせた。 38%以上が非正規雇用者で劣悪な処遇と低賃金で働かれている。この改善待ち望んでいる人は多い。しぶしぶ経済界にお願いして、大会社のボーナスだけちょこっと増やしてもらって程度で、済むわけはない。

 →(日経新聞)ブラック企業対策の弁護団(50人)ができた。この報道も、新聞、テレビとNETで紹介されている。ここで取り上げられる事柄も、新しい国会の論戦で生かされていくことになるだろう。追及される内容が、知られているかどうかで、国会での迫力が違ってくるだろう。マスコミもその内容を報道しないわけにはいかない。渡邉氏も戦々恐々としているところだろう。でも、「自民党の風」人気の比例代表でようよう当選したわけだから、「良い人」という評価があったのとは違う。選挙民から見て違和感はないものとさせていただこう。


 吉良氏は地下鉄で国会に登院盗聴したとのこと。渡邉氏は高級車を乗り付けたというから、これも比較の対象にしておかなくてはならない。








2013年8月2日金曜日

危ない気候変動

 朝は随分涼しい。一見楽には感じるが、たぶん体には打撃になっているだろう。暑さ慣れしていないと、熱中症にかかる可能性が大きくなるというから、これでまたグッと気温が上がってくると、体調不良を起こすこともあるかもしれない。気象庁泣かせというか、あまりの気候変動で、テレビの天気予報から目が離せない。大事な洗濯干しは、天気の具合で右往左往させられる。洗濯物は少なくないから、天気が悪いと干し場が無くなる。最近は雷雨が急にやってくるから、空模様をしょっちゅう見ながら、自分なりの予報をたててあと30分経ったら、黒雲が増えそうだと洗濯物取りいれの時を見計らう。

 「特別警報」ができて、「50年に一度」の大雨・大雪基準に警報を出すという。一つの市町村で目安を超えて、都道府県レベルまで広がった場合に発令するということだ。50年間であまりないことなのだ、そんなに酷い状況だということを、自覚させる狙いということだろう。後は、避難勧告をだすというのが対策になる。
 あちこちで水害が起きて大変なことになっている。山間の狭隘なところに土砂崩れなどが起きて、高齢者が犠牲になっている。海側も津波の危険にさらされているし、山側も、狭いところに住居をもって生活している。住んでいる人の責任で事実上放っておくのではなくて、必要な対策は立てられるべきなんだろうけど、日本の政治はそういう点はなかなか立脚しない。三陸の津波の対策に総延長370キロもの、コンクリート護岸を造り上げるということは思いつく。

 中国では、大災害が起こると首相が現地にすぐ乗り込んでいく。多分外国でもそういうところが多いと思うのだが、日本の政府はまず動かない。二三日たってから行けばいい方だ。もっとも、「自立、自助、共助」が福祉制度の日本だから、そう慌てることはないのかもしれない。

 選挙期間中に忘れられないことがある。天皇が三陸の被災地を回って歩いたときのことだが、訪問先で「復興には時間がかかりますね」と言ったことだった。なんの悪意もないこととは思うが、東日本大災害の被災地復興の予算が流用されたり、余ったりしている状況が批判されているときに…と考え合わせると、選挙運動に使われたのではないかと、勘ぐりたくなってしまった。




2013年8月1日木曜日

昆布再生のダイナミズム

 北海道の昆布の話をHNKがやっていた。昆布は、成長すると長さ2メートル幅2050センチほどになり寿命は45年とされているが、放送では流氷によって半分が削り取れてしまうらしい。削り取られて裸になった岩は、3カ月もたつとまた、復活してくるという。オホーツク海の流氷が「栄養分」を運んでくることは知られているが、流氷がここまでやるかということに驚いた。岩に張り付いた「古い生物」を一掃するという、そしてそのあと復活をしていくという自然のダイナミズムに関心をする。

 昆布の栄養は、川からも取り入れられるということも付け加えられていた。川のミネラル分が成長に必要なものだということだ。でも一方「磯焼け」という現象も相当昔から警鐘が打たれてきたことだ。北海道の海には限らないが、人間の側の干渉はもっと「ダイナミズム」にあることは疑いない。ダムを造ることで、山・森から補給されるモノが遮断される。川の改変が海への打撃となっていることは、漁業者にとっては常識となっている。

 海からさまざまな生き物を頂戴している人間にとって、「水産資源」として資源化していることも、自然を尊重する思想とはちょっとずれていることではないかと思う。ウナギが絶滅危惧種間際になって、東南アジアに生息する「ビカーラ種」と呼ばれるウナギを原料にしたかば焼き製品が出回るようになった。鯨、マグロ、ウナギ…「水産資源」が枯渇していることを、もっと考える必要はないなだろうか。食の在り方を考える必要はないのだろうか。

 ウナギのかば焼きの臭いが無くなってしまう日本の夏は、「夏負けしないように食うか」という楽しみも文化もなくなること。海に囲まれて豊かな条件に恵まれているはずの日本が、多くの魚種について養殖放流している。石川県の伊根の舟屋では、ブリ漁で何年かに一回豊漁の時があった。豊漁の時に家を建て、祭りを挙行したという。「大量生産、大量消費」は過去のものにした方がいい。テレビはダイエットのコマーシャルを流し続けている。確かに日本人は子供も含めて「太め」が多くなっていると見受けられる。口から入るカロリーが多めだからこそのことではないのか。

2007年7月9日利尻島 岩が赤い



2013年7月31日水曜日

気になる太郎さんとNETの威力

 東京で当選した山本太郎氏のインタビュー記事があった。一人で何ができるのか、どうやっていくのかということが、質問の一つのテーマになっている。
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――どこから手をつけていきますか。
 「一議員が国会で出来ることは本当にわずか。議員バッジやJRのフリーパスを使って全国に飛び出していく。原発だけでなく貧困や労働など『世の中おかしいよな』と思ってる人たちと、国民的な運動につなげていけるんじゃないかな。でも、本当の政治って、そういうことなんじゃないですか。なんか、もう自分は代表に選ばれた、委任状をもらったから、自分たちで決めます、という話ではないですよね」
 「今は1議席しかないけれども政権を取りにいかないとダメ。バカみたいと思われるかもしれないが、政権を取らないと変えられないと思うんですよ」
――国会ではどこかの政党と手を組みますか。
 「これが一番難しいんですよねえ。国会の中でかあ。まず、仲間が見つかるか、ということですよね。うん、見つかると思うんですよ。いろんな分野で覚悟を決めてやってる議員がいる。自民党の中にもいらっしゃると思う。たとえば、民主党でいうなら、長妻昭さんというのは、年金や生活保護の問題で、すごくリスペクトすべき人だと思う。そういう人たちに『勉強させてください』とコミットして一緒にやっていけば良い。どこの党とやるかではなく、個人だと思う」
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 政党とははどことも一緒にやる気はなくて、「人」個人とやっていくというちょっとよくわからない考えだ。「脱原発」がおおきな公約だろうが、その意思を生かすのにそれでいいのかと、いささか疑問だ。その先に、政権を取らないとできないと見通しであれば、政党抜きにどうやって政権に加わっていくのか。それとも個人の集合グループで新党結成という古くなった「離合集散」に道なのか。わからない。

 NETを使った選挙運動が、どういう結果と効果を生んだかの話が出されている。
 22日「ホームで隙間に女性が…乗客ら車両押して救出」というニュースが、美談としてNETに紹介されて広がったが。一週間後になってもテレビで扱われ「世界中に広がっている」とされている。読売新聞の社員(記者?)が乗り合わせて写真を撮ったものが出回っているが、この広がり方をNETで拾ってみた。

22915分頃 事件発生
  1132MSNニュース更新(読売新聞) 
221220slashheus
221250分ガジェッタ―Z
221257Livedoorまんふら
221257分2chNode
211313分アニゲー通信
221324YOMIURI ONLINE
221545分「飛行機、電車が大好きな中一ブログ」
221934
  共同通信(47ニュース)
221934分新潟日報モア
221934Infoseek楽天ニュース
22日時間不明Kolnet(河北新聞社)
23日東京新聞朝刊
23ANNニュース映像ユーチューブ
231837分テレ朝MEWS 


 これが全部ではないだろう。NETでの広がり方(拡散)がすごいものだと改めて実感した。このNETニュースは読売新聞が発信元だが、今は個人の端末機器から発信できるから、ある意味恐ろしい情報が、空中を飛び交っている。選挙戦中にも首相の発言や各地の様子が伝えられていた。政治における影響力もこれから大きくなっていくように思える。




2013年7月30日火曜日

肩肘張って生きる

 「肩肘張って生きているせいか」というなら、まだ元気さがあるということになるが、なぜかまたこのところ右肩が痛くて、後ろに手が回らない。右腕は使い込んでいるせいか何回も「…肩」と診断された過去がある。3回ほどあったろうか。30歳台で最初になったとき「40肩」といわれて釈然としない感じをしたのを覚えている。自説で称せば60肩だろうに、医者に行けばまた40肩といわれるのだろうかな。日常生活にそうそう影響するほどの状況までではなさそうだから、様子を見ている。

 6月にドイツに行ったとき、カメラをずっと右手にぶら下げていた。一般的には首からかけるのがやり方だけど、見つけたものを早く撮りたいために、手首にストラップを撒きつけてぶら下げていた。この状態で六日間通したので、肩を酷使したのが影響したのかもしれない。旅スタイルを決めるときに、カメラは1キロ程度の重さがあるので気にはしていたのだが。

 可能性のもう一つはパソコン。パソコンオタクにどんどんハマッテいくようだから、この原因かなとも思う。カーソルはクリックもキーボードのタッチも軽いものだから、負担になっているとの自覚はないのだが、つい、Facebookの投稿に見入ってしまうと、なかなか抜け出られない。選挙中のときは特に、NETニュース報道やちょっと読みたくなるコメントが多くあって、付き合ってしまった。情報は多面的で、「ためになる」ことが多いから、記録としてメモに残したりする作業も出てくる。ブログのネタになることもあるし。

 釣り関係の文書と写真のファイルが、たくさんあるのでいつか「壊れる」ことが必至のパソコン対応に気を使う。NEVERドライブが無料で25G使えるので、これを利用して保管していた。NET上での保管なので、パソコンが急にダメになっても、バックアップの心配はないかなという判断だった。ようやく最近落ち着いてきたと思ったら、NEVERドライブは11月で止めると通知があった。せっかく大量にアップしたものをまた他のものに移動させなくてはならない。

 段取りを設定したものに、いま移動させているがこの時間がいやに長い。他のストレージも利用可能なものがあるから、使用法を試行錯誤しながら乗り換え作業にあたっている。クリックの回数は増える一方だ。以前の肩痛のときに、右から左手にカーソルを移して使っているが、また右手に戻して使っている。肩への影響心配しながら。




2013年7月29日月曜日

事件は裏側、背景にも焦点をあてるべきでないか

 山口県の放火、殺害事件の被疑者が逮捕された。事件の背景をテレビワイド番組が追っかけているが、よくある「本人の特異性」が強調されたもので、気になっていた。犯罪を容認することができないことは当たり前のことでも、こういった事件が起こるたびに「おとなしそうだった」「やりそうもない」とか実は事件を起こしそう性格も持っていた」など、判で押したような内容になるので、目を凝らして番組を眺めることが癖になっている。

 この山口の事件も、限界集落になじめない付き合いで、だんだん追いつめられていった風のことだった。日を追って取材が深まると、本人が部落に溶け込もうとした努力もしていたことが解かってくる。部落をよい方向へということでも努力はしていたとのことだ。そういう意味ではいくらか掘り下げていったものだろうとは思う。

 気になったのは、自分の仕事を早い時期に止めて、親の元に戻って両親の面倒をみていたことだ。二人とも亡くなっているが、その介護も相当なものだったのではないか。身近な介護の実態をみるにつけ、なまじな負担でないことだと想像される。介護は家族がするというのが、今の政治の基本だから打つ手がみつからないときには、自分でやるしかない。殺人をやるまでに、気持ちが昂進していく前に、なんらかのことができなかったのか。

昨日、たまたま「憲法9条の会」で活躍された加藤周一氏のNHKビデオ録画を見た。200812月に亡くなっているが、亡くなる六か月前に「秋葉原通り魔殺人事件」が起きた。この事件を称して加藤氏は「下に澱んだものが暴発」「絶望的暴発」とコメントしていた。自分が明日は職が無くなってしまうかもしれない不安、ロッカーの荷物が勝手に整理されて、職場から放り出される恐怖は、非正規雇用という不安定な雇用から生み出されていることだ。5年たって非正規雇用者は38%を超える。

 暴力や殺人などの犯罪は後を絶たないが、やってはいけないこととして罰するということだけでは、無くなる方向は見えない。社会が作り出している雇用制度、人権、社会保障、医療、介護制度など、仕掛けそのものの改善、改良がないと事件を減らしていくことにならないと、いつも思う。




2013年7月28日日曜日

誰から誰を守るのか

 原発警戒部隊は「最後のとりで」 警察庁長官が激励(東京新聞WEB共同)との報道があった。警察庁の米田壮長官が東京電力福島第1原発でテロリストによる襲撃などに備えて第1、第2原発を警備している県警の銃器対策部隊員らに「原発防護はいくつもの措置の組み合わせによるが、諸君は最後のとりでだ」と激励した。
 この銃器対策部隊は原発事故前から、サブマシンガンやライフルを携行し、交代制で24時間、原発や関連施設を警戒しているという。「テロリスト」なるものの存在を想定してのことというが、一体だれがそんなところへ行くのかわからない。それ以上危険なところはないというところにわざわざいって、原発の放射能拡散対策を妨害?

 他国からミサイルが飛んでくることを想定内としているのは、それさえも疑問のうえに、対策などできていない。発射されたノドンの追尾、破壊もできないのだから。国内のテロリストとは誰なんだろう。まさか国会前の「原発無くせ」の声にテロリストの幻影をみているわけじゃないだろうな。

 「在日特権を許さない会」が在日韓国・朝鮮人に「ぶっ殺せ」などという相当過激な言葉を叫んで、デモが繰り返されている。そんなことはやめよう、という働きかけのアピールもされているが、テレビに映る様子を見ると、機動隊がそのデモを守っている体勢をとっている。これまでの体験では、デモに対しては規制の態度しか見たことなかったのに。
 これも誰から誰を守っているのかという点で、おおいに疑問だ。デモは表現の自由の大事なものだが、「野放し」にはならないだろう。検察・警察への信頼が、不祥事の多発や発覚する冤罪事件で薄まるばかりでは、よくない。


18日朝日社説

2013年7月27日土曜日

「ダイジョブ」でなく、「イイネ」でもない日本

 殺人放火容疑で不起訴となった元警部補は、ニュースを見ていてなんだか腑に落ちないことだらけだ。殺人や放火という重大な事件を不起訴だから、どういうことなのか。本人は地方公務員法(守秘義務)違反の罪に問われて、これは懲役一年執行猶予四年の判決だった。昨年の12月に知人の会社役員夫婦を殺害、放火したとした容疑で逮捕された。

 以降9カ月間拘留されて取り調べを受けたが、放火殺人の容疑は認めていたという。「検察の取り調べ」は、自白をねつ造する場合もあるから、文字通りの解釈はしていいのかどうかわからないが、長期間に裏付けるなにものもなかったということになる。不起訴にする場合はおおむね二つのケースが多いようで、訴訟条件がある場合は明確な除外事項以外では「犯罪の嫌疑が認められないか、不十分である場合」「起訴の必要なしと検察官が判断する場合」となっている。

 いずれにしても、公判維持に耐えられないということだから、事件は「ヤミ」のままということだ。遺族が検察審査会に申し立てするのは当然のことだ。しかし、もし違っていたら、真犯人がいるということ。今の状態では両方否定しきれない。十分な手が尽くされた調査だったのかどうか問題だ。

 TPP交渉が始まって、3000ページもの文書を読み込んで、100人体制で内容を確認する作業をしている。これまでのニュースで交渉の余地があるとは思えないが、4年間も表に出せないという約束ができあがる。まったく内容がわからないまま、年内妥結!なんて冗談でしょうと言いたくなる。たった、5カ月の間?なにもわからずに?

 別件逮捕で9か月拘置して、なんだかわからない不起訴という検察の対応をみて、行政機関の働きのお粗末さと、日本の国の在り様の不快さをまた感じる。




2013年7月26日金曜日

選挙結果で飲むのも祭りごと

 歳を重ねると、感性が鈍くなる?いや自分の場合かもしれないが、感激がすぐ薄れていくのも早い気がする。ものごと一つ済んだら次がある。あると言っても、大それた物事でもない。なにかふわふわしたものが、自分の前を漂って時間が過ぎて行ってしまうから、待てこの野郎と待ったをかけておかないと、何が残っていくのかと不安に駆られる。

 まだ、「選挙祭り」の余韻が残っている。昨夜はそれをタネに、飲むことになった。その帰りに、その次の余韻行事を思いついて連絡した。しばらくやっていない写真合評会のメンバーだ。

 「アイドルグループ制服向上委員会」の会長で橋本美香さんが、初めて共産党に入れたというコメントをFacebookに書いたとかでニュースになった。  
 「人生の先輩方から見ると共産党への思いや意見がいろいろあると思います。でも先入観なく、今の時代に必要だと思ったから一票を共産党に使いました。そしてもう結果は出ました、さあ!次に何かできるかを考えていきたいと思います」

 制服向上委員会は名前だけ知っていたが、そんなのもある程度しか認識していなかったから、これも余韻行事の話のネタになりそうだ。でもキャーキャー騒いでなんだという評価をちょっと変更しなくちゃならないかな。
 ひところなら、そんなこと公に発表したら、仕事を干されるということはざらにあったが、大丈夫かと心配したりして。でも北朝鮮でも中国とでも同列視させるような悪意の「攻撃」が効かなくなってきたということもあるのかもしれない。

 それにしても、アイドルグループが選挙の選択を考えることができたというのは、「NET選挙」のおかげかな。NET選挙で全部の動向を左右したということはないだろうが、原発やブラック企業の問題などを巡っても、NET上で膨大な情報が飛び交ったのは間違いない。NETで飛び交う話題、コメントについてマスコミが無視できないことで、報道内容に影響を与えている。そんな気がする。




2013年7月25日木曜日

東ちづるさんのインタビュー(週刊金曜日)

 ブログのネタは、思いついたときにNETや新聞記事やらで、メモしておくようにしている。でもこれが、時間がたつと使うのが嫌になってくるのが、通例で、ほぼ使わないことが多い。毎日のようにあたらしい事柄が、伝えられてくるから、古くなってしまうということもある。今はともかく事件、事故が次から次にでてくるから、一つに拘っていられない気がしてくる。

 そんなに忙しい「身分」ではないのだから、急ぐこともないのだけれど、物事そこに留まらず、昨日見たことが今日はちょっと違ってしまったりしてしまうから、うっかり気を抜けない。Facebookの投稿なども、よい情報が沢山あるから見ないでおくわけにもいかないし。


Facebookの投稿から(Nさんの投稿)=23日。
先ほどの東ちづるさんのインタビュー、出来る限り転載し直しました。

週刊金曜日臨時増刊号 
「憲法 あなたにも責任がある 知らなかったじゃすまされない』

 まず、なぜ日本国憲法を変えなければいけないのかがわからないんです。憲法審査会で、改憲派の議員が今の憲法を「理想主義」だと表現していました。それが否定する理由になっていることがとても怖いと思いました。
政治家の人にぜひお願いしたいです。「理想」を掲げてください、高い「理想」に向かって政治をしてください、と。

 アベノミクスなど、多くの人が目の前の"エサ"にとびつきたい気持ちはわかります。しかし、私たちは50年、100年先の日本人の先祖になるわけです。「あのとき憲法を改正していなければ、こんなことになっていなかった」ということは避けなければなりません。
自民党の憲法改正草案では、「公が重視されていますが、「公」ってバケモノだと思うんです。「公」を作っているのは「個」ですから。

国を強くしたい」と言われても、「国って何? 何のためなんだろう」って思ってしまうんです。スローガンの表現は上手だと思いますが、私たちはその言い回しを読み解く力を身につけなければなりません。
政治は生活です。逆にどうして表現者の人たちが自分の意見を表現したがらないのかが不思議です。「何とかしてもらおう」という依存した気持ちの表れかも知れませんね。


自由に発言する社会を実現するために、「青い」と言われようが、私は自分の言葉でも表現し続けたいと思います」憲法が理想主義で何が悪いの? 政治家には「理想」を語ってほしい 。




2013年7月24日水曜日

選挙や社会運動にNETの効用は大きくなっていきそう

会社側から「従業員が入れ替わらないと店の新鮮度が落ちる」と言われて
 カフェ・ベローチェで計4年11カ月勤務。3カ月ごとに契約を更新していたが、12年3月に会社から契約更新の上限を15回にすると通達があり、13年6月に雇い止めを通告された。
  正社員とほぼ同じ業務をこなし、契約更新も機械的・形式的なものだったとして、代理人の笹山尚人弁護士は「正社員の解雇と同一視すべきで、合理的な理由のない雇い止めは無効」と主張している。

 会社側は「定期的に従業員が入れ替わって若返った方がよい。これを『鮮度』と呼んでいて、従業員が入れ替わらないとその店の新鮮度が落ちる」と発言した。女性は「野菜や魚のように『鮮度』と言われ、賞味期限切れのような言い方は許せない。生活の糧と同時に人としての価値も奪われた」と話している。

 人間の「働き」を資源化(モノ)扱いしていることはとんでもないと思うが、こういうことが、当たり前の社会に出来上がってきた。今回の参議院選挙でも、ブラック企業への批判は大きく広がった。この「ブラック企業」で高名になったワタミフードサービス株式会社の渡邉美樹氏は比例代表でようやく当選になったが、このときNETに飛んでいた情報のひとつに、こんな書き込みがある。
□こんなに苦戦したってのが正直意外
評判なんて関係なしに楽々当選すると思ってた
TVやネットの力って意外と大きい、そして有権者って意外と賢い
そう思った
□まじかよ・・・ これに関しては共産やってくれとしか

 今回二年目になるとのことだが、ブラック企業を告発する「ブラック企業大賞」が、目下投票が実施されており、811日に対象が発表されるとのことで、渡邉氏はいまのところ、18597票でダントツの1位になっている。

ブラック企業大賞とは…(HPから)
 パワハラ、セクハラ、残業代未払い、長時間労働、派遣差別、偽装請負・・・。日本の労働環境はいまますます悪化の一途をたどっています。それらの職場はここ数年で「ブラック企業」と称され、社会的にも注目されつつあります。しかし個別事例の調査やその問題の発信・解決も簡単ではなく、ブラック企業で働く当事者は、不当な処遇を受けていても声をあげられる状況ではありません。さらにはブラック企業を生み出す社会・経済的な構造についての分析や提言についても不十分であるため、きわだったブラック企業の存在は一時的に取り上げられても、企業全体・働く場全体の質の向上にはなかなか結びついていません。そこで私たちは、ブラック企業の個別の事例はもちろんのこと、それら企業を生み出す背景や社会構造の問題を広く伝え、誰もが安心して働ける環境をつくることをめざして「ブラック企業大賞企画委員会」を立ち上げました。
 ノミネートされている8社は
1.ワタミフードサービス株式会社    
2.株式会社クロスカンパニー株式会社クロスカンパニー
3.株式会社ベネッセコーポレーション
4.株式会社サン・チャレンジ(ステーキのくいしんぼ)
5.株式会社 王将フードサービス(餃子の王将)
6.西濃運輸株式会社
7.株式会社東急ハンズ
8.国立大学法人東北大学


 NET選挙が話題だが、こんな風に広がっているNETが、これからの社会運動にも影響を大きくしていくだろう。「エジプトのNET革命」がここでまたチラついて見える気がする。






2013年7月23日火曜日

お知らせしたものが、受け手に伝わるように。

今日のFacebookの投稿で陸前高田の鳥羽市長
 「笑い話ではありませんが、先に列記した広報やネットを活用し被災者の皆様に被災者支援制度などをお知らせしてもなかなか伝わらないのに対し、同じ手法で告知した八代亜紀さんのコンサートの整理券配布には早朝から長蛇の列ができるんですよ。」

 選挙で支持を得るということも、これに似ているところがある。真面目な人(政党)が真摯に、受け止めてもらおうと、政策や主張をわかりやすく出す。しかし、受け止め手のほうはその立場を投げ捨てといかないまでも、投票しようという行動に行くまでは、相当かい離がある。

 52.61%の投票率であっても、政権が成り立ち信任されたという恐ろしい結果を持つ。ちなみに自民党の比例代表得票率は34.70%。投票率52.61%だから、有権者比で18.25%の支持。これが圧勝でお墨付きだという中身になる。誰が考えてもおかしい選挙制度だ。

 参加型選挙と称していいのかどうかわからないが、横浜で「選挙わり」ができて、横浜市と神奈川県横須賀市内のカフェ、居酒屋、ネイルサロンなど143店舗で、参院選で1票を投じた20〜35歳の人に割引などをした。投票日の防災無線を使った投票誘導だけではなくて、さまざまな方法で促すことはいいことなのだろう。

 受け手の側が関心を呼び覚ますようなことはやるとして、選挙の中身で行けば、「原発稼働」や「憲法改正」、「消費税増税」を演説内容から外したり、憲法改正に正面から反対せずに「加憲」という言葉をあみだしたり、果ては「何でも反対の…」と嘘をならべたりするということでは、公正な言論戦とならず、投票意識には結びつかなくなるのではないか。

 そしてなにより肝心な選挙制度の悪弊は直すべきだ。もう全国の選挙区を対象にした参議院選挙無効の提訴がでている。せっかく投票したものが生かされないから投票率は下がる。ベカラズ選挙も変えるべきで、戸別訪問禁止などという馬鹿げた制度は無くして、大いにしゃべりあえるようにすれば、もっと賑やかなものになる。そうなっていけば、関心は高まっていくことになると思う。そうだ、選挙前に「投票わり」をやって、候補者を呼んで演説会したらどうかな。



2013年7月22日月曜日

祭りの頂点 開票速報で寝不足

開票は面白いから、注目して夜更かしすることになる。自民党の圧勝というお化けめいた結果が、衆目の一致するところとなるとあとの政党は、はらはらドキドキのまま、寝ることができないだろう。候補者含めた関係者はさぞかし大変なことだろう。政治がどんな方向に行くのかといいうのは、身にかかってくることだから、大事なものとおもいつつ、一面では「お祭り気分」をやっぱり否定できない。

 面白がってスポーツ気分で参加するという人もあるが、それにはムッとする。それなら出口調査でウソを言えばいいと冗談に言う。しかし相当数が嘘をついたら、予測は当たらないから「面白い」ことになる。衆議院選挙のとき出口調査でどこに入れたか聞かれたから、「ノーコメント」と返事しておいた。

そうすることで、もしかしたらマスコミの予測は当たらないものとして扱われることにならないか。自民党圧勝などという事前の「世論調査」は信用されなくなる。面白いと言えばそうなると、寝不足の頭が回っている。でもそうなると、苦労して選挙をしてきた、まともでまじめな候補者は、結果がなかなか確定しなくなるから大変かな。

朝日デジタルの開票速報を見ていたが、比例代表の開票結果が99.9%からなかなか動かない。残票整理かもしれないが、現時点の状況。

自民党  政党得票数:18,460,30134.68%
公明党  政党得票数:7,568,08014.22%
民主党  政党得票数:7,134,21513.40%
みんな  政党得票数:4,755,1608.93%
日本維新 政党得票数:6,355,29911.94%
日本共産 政党得票数:5,154,0559.68%
生活の党 政党得票数:943,8361.77%
社民党  政党得票数:1,255,2352.36%
みどりの風政党得票数:430,6100.81%
新党大地 政党得票数:523,1460.98%
緑の党  政党得票数:458,0260.86%
幸福実現党政党得票数:191,6430.36%

2013年7月21日日曜日

祭りごとの選挙に惹かれて演説会

 選挙戦の最終日。自民党の演説会に行って見た。30分も前からかなりの人たちがあつまっていた。高齢者が多いのだろうと思っていたら、意外に若い人たちも混じっている。前段の30分は、区議団のナントカ選対とか、都議団の選対とか、衆議院のとか入れ替わりで、挨拶をする。政策めいた話はなく、…は危ないからよろしく頼むという決まり文句が続いていた。内容がそういうものだから、聞いている方も拍手がまばらでいわゆる盛り上がりという雰囲気ではなかった。

 地元選出の衆議院議員が、候補者の手を取ってよろしくお願いしますと頭を二人で深々と下げても、拍手がいくらか上がるだけだ。石原のぶてる氏が登壇すると少し反応が変わって、拍手が少し多くなる。盛り上がりを感じない(いつも見ているほかの演説会と違う)変な雰囲気を感じながら、候補者がしゃべるのを聞いていると、聴衆はこれにもうなずくでもなし、拍手をするでもなし、ちょっと違和感があった。

 都議団の名前を人ひとり紹介して、会場に来ているということだったから、そういった関係からの動員もあるのだろうか。候補者は、安倍首相と一緒にやらしてくださいというのが、大まかの趣旨。道徳教育が悪いだの、国際貢献ができる日本を創るだのと、民主党がじゃましてできなかったことをすすめて、捩じれをなくしてアベノミクスでやればよくなるという話だった。

 安倍首相が登場して、ちょっと雰囲気がかわってくる。民主党がやれなかったことを六カ月間で、為替と株の上昇に転じさせたと自慢し、大企業68社で7%のボーナスが支給されたから、この方向でやればもっとよくなるというもの。焼肉食べたら注文の品数を増やせるとか、ビールをもう一本飲めるとか、乗せる話題で「景気回復」をアピールした。領土問題はさらりと流し、憲法改正問題や原発には直接言及しなかった。経済が回復すれば税収が上がると、消費税増税にも触れなかった。不利とみているのだろう。保育園を増やしますというのも「女性のために」と付加しながらアピールした。国会で共産党に追及されたことが効いているとみえた。

 話っぷりがうまいから、役者に見えて聴衆の方も安倍首相の演説に反応が違っている。それでも大拍手などということはないが、何本かの日の丸の旗と、どういうわけか真紅のハンカチを振っている人がいた。これもほんのわずかだったが。聴衆はもちろん意識的な人たちがきていると感じたが、30代くらいの若者が「東京はAと、もうひとりえーとB。5つくらいの議席だから、二つくらい取るんじゃない」としゃべっているのが聞こえた。壇上から3000人くらいと言っていたが、映像用のカメラが6台くらい使われていた。「安倍人気」ということがどう出てくるのか、東京は(というか大都市というか)選挙結果では、タレント的候補者が当選することがよくあるから、その影響がでるのかどうか。