2014年1月5日日曜日

流れに竿をささせては、未来の不幸

 宇都宮健児さんが、年末年始(31日~元旦)に語った政策、決意は素晴らしいものだった。ちょっと長いものだったが、東京ができることに手を打つと。基本政策はさらに検討を加えていくとのことだった。





元航空幕僚長の田母神氏が出馬ということで、突っ走る「戦争への道」への「倍返し」のチャンスになる。東京が中国、韓国との「平和都市交流を」という政策に特に感心した。財政がありながら、防災も福祉も熱心でないあり方を転換するということ、ぜひともやって欲しい。

豊洲の築地市場移転もストップということも打ち出す。おりしも、新市場の再入札には400億円増額という途方もないことがおきている。これ以上無駄なことがあるのか。ゼネコンに都の財政を放り投げるのをやめさせる絶好のチャンスだ。







2014年1月4日土曜日

三宅由佳莉(ソプラノ;3等海曹)の活躍

 「祈り~未来への歌声~」がレコード大賞企画賞になって、あれあれと思った。自衛隊が震災の時に活躍して被災地で感謝されているのを、ウリで押し出すのはいまどきの商法のようだ。しかし、軍隊ですからねエ。
日本大学芸術学部音楽学科声楽コースを卒業、目標はミュージカル女優だった。就職活動し大手百貨店に内定したが、恩師の勧めもあり諸外国の軍楽隊の交流を通じ歌い手を必要とした海自に応募、2009年に自衛隊初となる1人の声楽採用枠に合格して、入隊。自衛官としての5ヶ月の基礎教育訓練の後、ソプラノ歌手として海上自衛隊東京音楽隊に配属。

家族を失った被災者に寄り添う思いから生まれた「祈り〜 a prayer」は、幼少時に交通事故で母親を亡くした東京音楽隊隊長の河邊一彦2等海佐(59歳)が作詞・作曲したとある。

 1115.16日に日本武道館で催された自衛隊最大のイベントは毎年開かれてるらしい。暮れの週刊文春にあった囲み記事に「自衛隊は日本に絶対に必要だと洗脳されるイベント」とあった。


あのくらい歌える人間はカラオケが好きな人にもいくらでもいる。飛び抜けて旨いわけでもない。下手だというわけでもないが、自衛隊でなければ、もっと開花するチャンスもあるだろうにと思う。

 「ひみつのあっこちゃん」を歌っている人がいる。この方も歌が上手い。















2014年1月3日金曜日

都知事候補、「五輪第一」でないアンケート結果

かつて都税事務所の経理の職員が、業者から金を借りた。それを返しはしたが、業者との癒着につながるとして懲戒免職になった。当時の職場は、労働組合の力がなくても全部対応できる職場をつくると、組合活動に制限を加えて弱体化をはかられていた。納税者あての文書を届けに行く途中で、紛失してしまったということが、よくあった。そのときは都税事務所をあげて(全課で)探しに出かけるのが通例だった。毎年の定数削減で、業務量が増えていけば簡単なミスが起こって不思議はない。だから類似の紛失事件は一向になくならなかった。

確かに業者と癒着があってはよくない。しかし、懲戒免職なのだろうかと当時は思えた。職務と関わり合いのない交通事故があっても、管理者に届け出をするように迫っていた。いわば「職場の恐怖政治」があった。必ずしも皆がそういう受け止めではなかったが。

そのときの都税事務所職員の懲戒免職は、当然ながら当時の石原慎太郎知事が辞令を交付した。石原元知事は、猪瀬辞任についてはそのときの「懲戒免職の規定」があるから、やむを得ないものだと理由を立ててコメントした。後継者指名と称して知事に仕立て上げ、辞任の後押しをしてやった。「後継者指名」と称して法的根拠もないことで、まことしやかに仕切りまくるのもおかしなことだ。途中で投げ出すのが得意の無責任な人間が…という切り口はないのかと思うが。もうちょっとマスコミも、面白く批判的に考えてくれたらいいのに。

しかし、辞任への流れが「自縄自縛」になったのは面白い。12月分の報酬を受け取るために、辞任を引き延ばしたといわれるに至っては、確かめようはないが「生活資金に困って5000億円借りた」という主張には合っているようだ。

辞任にあたって猪瀬氏は時期の都知事は、次期知事候補にスポーツにたけた人物を挙げた。またしても「後継者指名」だ。産経新聞が、次の知事候補は誰がいいかというアンケートをした。
「五輪成功第一」に考える知事を求めると回答したのは7%。自民党が求めているところと全く違っているのが面白い。









2014年1月2日木曜日

都庁の夕日

 きのう午後から都庁の写真を撮ろうと、歩いて出かけた。3時を回っていたから夕日が当たって、都庁の裏側は赤っぽく染まっていた。北西側にある熊野神社の境内は初もうでの人が、列車に乗り込むときのように列をなしていた。中央公園ではテントが設置されていて、路上生活者への支援をしている様子がうかがいしれた。中央公園はそこに居を構える人たちが、脇にキチンと道具を整理して置いていた。不思議にキチンと。己の部屋を思い出して、少しおかしく思った。

 都庁の建物のすぐ周りには、元旦なのに人が訪れている。若いペアに内部への入り口を聞かれて、屋上の展望台に行くのかと気が付いた。ベンチで子供のオムツを変えている外人夫婦。ひとり座って思考をめぐらしている人、走っている人。なにかしゃべりながら若い群れで入り口を探している外国人はバスできたのだろうか。写真を撮っているのは他にはいなかった。一巡り撮って、帰り道はまた歩いた。歩きながら、都庁の家主のことを思った。
 都知事だった猪瀬氏は、公式にはなにも明らかにしないまま去ってしまった。都議会の一政党を除く会派が、百条委員会の廃止を決めてしまったというから、うまく隠してやったわけだ。政治の世界はまっすぐには動かなし代物だ。本来あるべきことではないと思うけど。











2014年1月1日水曜日

めでたさも ちうくらいなり おらが春

 正月のめでたさとはいったいどういうものかと、これまでの生活体験から思う。「おめでとう」と言うからおめでたいのだろうとしか言いようもない。だいたい去年だっていいことなど、探しても難しいくらいありはしないから、感情ではおめでとうというワードは、率直なところ口からに出しづらい。ずっと若いころ、「めでたさも中くらい」をもじって、「めでたさも中より下の…」と言って遊んでみた。当時はよく新聞、テレビの世論調査で、あなたの生活はどのくらいですかという問いの答えに「中くらい」という回答が一番多くて、ばかばかしいと思っていた。中くらいとは上手い言葉なのだ。
 
 じっとしていても回って気はしないアベノミクスの経済効果は、「貧困層」には及んでこない。消費税の増、保険料の増、年金減額を被る人は自分も含めて随分といることだろう。貧困層と言わないでなんと言うか。株価の上昇で幾分かの実入りがある人たちもいるだろうから、景気回復の「実感」も全くないとは言えない。が、身の回りには家族も含めそんな環境にあるものはまずいない。

~めでたさもちうくらいなりおらが春
小林一茶がどういう意味でこの句を詠んだのだろうか、句のことは全く知らないから、いやに川柳風だなと思っていた。少し調べてみたら、この句には前段の文章があり、それを読み解くことでわかるのだという説明があった。

原文
昔たんごの國普甲寺といふ所に、深く淨土を願ふ上人ありけり。としの始は世間祝ひ事してざゞめけば、我もせん迚、大卅日の夜、ひとりつかふ小法師に手紙したゝめ渡して、翌の曉にしか%\せよと、きといひをしへて、本堂へとまりにやりぬ。小法師は元日の旦、いまだ隅々は小闇きに、初鳥の聲とおなじくがばと起て、教へのごとく表門を丁々と敲けば、内よりいづこよりと問ふ時、西方彌陀佛より年始の使僧に候と答ふるよりはやく、上人裸足にておどり出て、門の扉を左右へさつと開て、小法師を上坐に稱して、きのふの手紙をとりて、うや/\しくいたゞきて讀でいはく、其世界は衆苦充滿に候間はやく吾國に來たるべし、聖衆出むかひしてまち入候とよみ終りて、おゝ/\と泣れけるとかや。此上人みづから工み拵へたる悲しみに、みづからなげきつゝ、初春の淨衣を絞りて、したゝる泪を見て祝ふとは、物に狂ふさまながら、俗人に對して無情を演るを禮とすると聞からに、佛門においては、いはひの骨張なるべけれ。それとはいさゝか替りて、おのれらは俗塵に埋れて世渡る境界ながら、鶴龜にたぐへての祝盡しも、厄拂ひの口上めきてそら%\しく思ふからに、から風の吹けばとぶ屑家は、くづ屋のあるべきやうに、門松立てず、煤はかず、雪の山路の曲り形りに、ことしの春もあなた任せになんむかへける

現代語の訳文では~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 昔、丹後の国の普甲寺という所に、深く極楽往生を願う上人がいた。年の初めは世間が祝い事をあれこれするので、自分もやろうと思って、大みそかの夜、一人使っている小法師に、手紙を書きしたためて渡し、「明日の明け方にこれこれしなさい」としっかり言い教えて、本堂へ泊まりにやった。
 小法師は元日の朝、まだ薄暗い時分に一番鶏の声と同時にガバッと起きて、教えられたとおりに、表門をドンドンドンドンと叩くと、
中から「どちら様ですかな」と聞く時に、「西方浄土の弥陀仏からの、年始の使いの僧でございます」と答え終わりもしないうちに、上人は裸足のまま勢いよく出て、門を左右にさっと開けて、小法師を上座に招いて座らせると、昨日渡しておいた手紙を受け取ってうやうやしく頭上に掲げて拝し、読んで言うことには、「そなたのいる世界は多くの苦しみに満ちておりますので、はやく我が極楽浄土に来なさい。二十五菩薩が出迎えて待っております」と読み終っておいおいと泣かれたとか。
 この上人は自ら作り上げた悲しみに自ら嘆きつつ、初春の僧衣を濡らし、その滴る涙を見て祝うとは狂気じみた様子ではありながら、俗世の人に対して、世の無常を講じることを役割とすると聞くので、仏門の世界では、このようなことが祝いの最上級なのだろう。それとはすこし変わって、おら達は俗塵に埋もれて世を生きていく境遇に身を置きながら、鶴や亀になぞらえての祝い尽くしも、乞食の口上めいてうさん臭く思うから、空っ風が吹けば飛ぶようなあばら屋は、あばら屋にふさわしいように、門松は立てず、煤も払わず、どうにかこうにか、今年の正月も阿弥陀任せに迎えたわい。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 

仏門に生きる上人でさえ、年の初めは「世の無常を講じる役割で、最上級のこと」だろう。それとは違った俗塵に生きていくものは、「祝い」のための特別なことをすることはなく、阿弥陀任せで迎えたいという一茶の思いというものらしい。「目出度いのかどうかあいまいな自分の正月」とか「『ちう位』を信州方言「ちゅっくれえ=いい加減」と取る説」という解釈もあるそう。正確な解釈は学者の任せるとして、「乞食の口上めいて胡散臭く」あたりは、面倒がってやらないのでなく確信的にやらないと言っているようでもある。

ともあれ、「ちうくらい」の意味が、「あいまい」でも「いい加減」でも、祝う気分でないことは違いない。生活実感から読み込んだものだから、共感を感じるのだろうか。

元旦の今日、このブログの投稿数が1000回になった。全くの偶然だからクジにあたったようだ。これだけはめでたいと、自分で祝いを言っておくことにした。




2013年12月31日火曜日

今日は京都八坂神社のおけら詣

京都では大晦日、除夜の鐘をききながら八坂神社におけら参りに行くという伝統的な年越しのスタイルだとか。おけら参りの風習は京都の人ならみな知っているところで、古くから京に伝わる行事になっている。
 ==============================
 1228日に八坂神社で『鑚火式』(さんかしき)が行われ、おけら参りの火種を起こす神事で火のつき方などで翌年の吉凶を占う。午前5時、前夜から潔斎した、頭に烏帽子、狩衣姿の宮司が、桧の杵と臼で浄火を鑽()り出し、「おけら灯籠」に移して、本殿内に年中絶やすことなく灯しつづけられている。

おけらは火で燃やすと臭いがでるので、疫神を追い払うと言われてきた。実際その根は古くから漢方の健胃薬として使われている。山野に生えるキク科の多年草で、かつては京都市周辺の山麓に広く自生して、大原女が売り歩いたと言われる。若芽は軽くゆでてからゴマ和えなどにする。平安時代から正月の行事に欠かすことのできない屠蘇散(とそさん)にも主薬として配合されている。
===============================

「屠蘇散は、山椒(さんしょう)・防風(ぼうふう)・白朮(びゃくじゅつ)・桔梗(ききょう)・細辛(さいしん)・乾姜(かんきょう)などの薬用植物を調合した漢方薬。酒またはみりんに浸したものを、正月に邪気払いとして飲む。◇「屠蘇延命散」ともいう。「屠蘇」と略す。」とあるから、正月のお屠蘇というと、こうした歴史をもつもの、しっかり酒を飲むということでは歴史に背くということになる。

八坂神社の参詣者は、このおけら火を竹の繊維でできた吉兆縄に移し途中で火を消さないようにくるくると回しながら持ち帰り、神棚の灯明につけて、元旦の催しの火種として用い1年の無病息災を願う。燃え残った火縄は「火伏せのお守り」として、台所などにお祀りする。その火をつけた吉兆縄も、現在は公共交通機関では禁止されているから、一度消して家へ持っていくのだろうか。

お参りの伝統に唯物論的な裏付けがあるのがとても面白い。正月の「お屠蘇」の伝統を重んじて、一日前の今日から一杯飲むということにしようか。29日までにはすべて年越しの所業は済ませて、大みそかにはゆっくりしていたという伝統もあったというから。


祇園、昼少し前から支度が始まる













2013年12月30日月曜日

緊急時は頼りの看護師さん

 昨日昼前に、義父の状況が悪くなって救急車を呼んだ。尿に出血することはたまさかあることだけれども、昼食時には起き上がれずに顔色が青ざめていた。血圧を測ろうとしたらうまくゆかずに測れないので、救急車を及ぶことになったらしい。ちょうど家近くを歩いているときだったので、携帯に電話をもらって家に戻ると、すでに救急隊の人が来ていた。消防車も一緒に来ていて、6人の隊員さんが2Fから降ろすべく、手筈をとっているところだった。

 搬送先を決める間に、これまでに至る、病名、病歴や治療と現在の状況に至った様子を聞き取る。片方で搬送先を決めるのに別の人が病院に問い合わせをしている。慶応病院と決まって、出発してすぐに到着する。休日だし救急なのだから早いのは当たり前だけど、都心近くだからこんなに早く病院に搬送できるのだろう。後で調べたら、消防車が来ていたのは救急隊は基本的に3名(隊長、隊員、運転手)なのだが、3名では救急現場の活動が困難な場合【救急現場が狭くて、搬送が困難な場合】【救急処置に人手が必要な場合】【安全管理が必要な場合】【傷病者搬送以外に、交通事故などで危険物流出等の処理が必要な場合】等のときは連携をとってくることになっているらしい。


義父の手当てをしながら、担当の医師から、再度病歴についての問いがいくつかあって、前立腺ガンもあると説明したので、そちらの関係の心配にも及んだらしい。以前検査した病院でガンは高齢だし、進行の心配はそうないだろうとの判断で、治療はしていないから黙っていてもよかったのだが、膀胱の出血を確認するのにスキャンをしてみるということで、またしばらく時間がかかった。尿への出血は、洗浄によってすぐにきれいになったらしい。すぐにキレイになるのは、膀胱内に出血がないことだろうということだったが、念のために入院することになった。これまで何回か救急搬送してもらって、そこから通っている病院へ転送ということもあったが、今回は慶応病院で数日入院ということになった。

年末でもあり休日にかかっているので、看護師さんも救急センターは除いて、少ない人数が配置されているだけで忙しそうに働いていた。椅子に座っている間にもひっきりなしに「救急患者」が訪れてくる。入院の手続き済ませて、担当の看護師さんに義父の身体状況を話して、とりあえず必要なものを買い込んだ。数回の経験で慣れもあるが、応対してくれる看護士さんに話をできるところまでくると少しホッとする。半日がかりの仕事で帰りはタクシーにした。呉の街中を走りながら運転手さんが、病院に委託されているタクシーの営業では、「アベノミクス」はまだ回ってきていないと話していた。今日のfacebookに、看護師さんの投稿があった。






2013年12月29日日曜日

自分の金で酒を飲む

 今年もまあ、よく飲んだ。γGPTが上がって境界線を跨いだ。肝臓の場合はアルコールを止めることで回復してくるから、間をあけるのが常道の対策なので、医者も注意を促す指導だけだ。
 だいたい飲むと癖がついたように、自然とまた飲むことを繰り返す。先が長くないわけだから、そんなに気にしなくてもいいのじゃないかと、思うところもある。でも、先がどのくらいあるかは測れないし、飲むと確かにつかれる。内臓を総動員してアルコールを始末するのだろう。つまみも結局は偏食しているのとおなじことだからダメージなる。自分の体力に応じて適正に飲む?それがいいと思って、間を置く。間を置けばこれから先、長く酒が飲めるなというおとしどころだ。

安倍首相が、新聞やテレビ局の幹部とマメに酒を飲んでいるとか。「会食」だからたっぷりいただく深酒とは違うかもしれないが、皮肉に言えば「真面目なはなし(→首相のお願い聞いてよね♪)」というものに違いない。そりゃあ首相だから儀礼的にやるものも多々あるのは認めるが、何回もとなるとね。しかも税金でやっているとなると一言言いたくなるのは当然だ。

 報道する内容に手心が加えられて、NHKのように首相の発言を無批判に報道するようなことになっては、民主主義が成り立たない。国の将来や皆の生活を左右する大事な政治問題を、一方通行の意見だけとなるのは「北~」と変わらない。飲む方だって楽しい酒ではないだろう。確信犯もいるだろうけど…。となると、いい酒じゃあないな。悪法がサクサクと成立して毒が体中に回って~そんな酒はだめよ。

なのに、びっくりしたことに、来年度予算では「官邸主導による広報の強化」で、21億円も増やして65億円を組むのだとか(赤旗)。酒で道を誤っちゃあいけないよ。飲みたきゃ自分のお金で飲むのが世間の常識というもの。それにしても消費税というのは、好き勝手なところに予算を充てていく悪い税金だ。

26日の首相の会食は、報道各社の政治部長とANAインターコンチネンタルホテル東京の雲海

暇に任せて雲海のメニューなど検索した。当然だろうけど、いい値段だ。







2013年12月28日土曜日

沖縄の歴史は壮絶なものだ

 アメリカに対してはまことに胸襟を広く開いてことにあたる自民党政権。戦後ずっとそうだった。その態度がちっとも変わらずにここままできた。
 11月に沖縄に行って、沖縄の歴史や基地問題に少し触れることができた。話を聞くにつけ、沖縄の歴史は一日二日で理解するのは失礼だと思った。今、辺野古に基地を造るという安倍首相と仲井真知事の合意を聞いて、なんというバカげた選択なのかと思う。アメリカの言うとおりに動くというと簡単明瞭だが、こういう状況に招き入れる自民党と、ほくそえんでいるだろうアメリカの仕打ちはあまりにひどい。

 米軍府北部訓練場のヘリパッド建設反対の監視小屋を訪れた時の話は、そのひどさに仰天した。
 1995年、米兵による暴行事件が起きた。抗議する集会が開かれておよそ10万人もの人が集まった。翌年「基地の整理縮小」をかかげて設置されたのが「沖縄に関する特別行動委員会(SACO)」だった。日米両政府が最終報告に合意して『SACOの合意』が発表された。この合意で、北部訓練場の半分を返すという条件との名目で、返還予定地にあるヘリパッド(ヘリコプター離着陸帯)を高江周辺に移設すること、海からの上陸作戦訓練のための水域と土地(宇嘉川河口)の提供が決められた。つまり、転んだらただ起きるどころではなくて、転んだ弱みに付け込んで棒でたたくような仕打ちだ。

 ヘリパッドは北部訓練場に22か所あり、その上に高江集落を囲むように6箇所増設するという。人口150人ばかりの村であることを「いいことに」してだ。一文近い民家からは400メートルしか離れていないという。ヘリパットは、むろんオスプレイが訓練で使用することができる。そこまで想定された策略だ。

 「やんばる(山原)」に有名なヤンバルクイナ、ノグチゲラなどの固有種や絶滅危惧種が数多く生息している。日本全体の0.1%にも満たないところに1000種以上の高等動物や5000種以上の動物が暮らしている。国際自然保護連合(IUCN)が保護を求め、世界自然遺産、国立公園にしてとの声も上がっている。戦争は自然界も傷つける最大の暴力だが、訓練によっても人間と自然に甚大な破壊行為を生み出している。(資料「Voice of TAKAE-沖縄県高江村で起きていること-」)













2013年12月27日金曜日

日米地位協定改定交渉合意のウソっぽさ

名護市辺野古の基地建設のための埋め立て許可を仲井真知事が認めるという動きだ。またぞろカネを使って黙らせる政府のやり方も不届きで、これが日本の政治の軽薄さにあきれかえる。「この金で手を打てよ」と、政府の概算要求以上の金額を土産にして。自民党選出の国会議員には脅かしをかけて合意をとりつけ、ヤクザまがいの「自由と民主」主義の面目を表した。知事が条件として提示した中に「日米地位協定の改定」がある。これについては「交渉開始の合意を取り付けた」とのことだが、これをも評価して改定に向けて動くということだ。すぐにはがれそうな化粧を施して。

17日にアメリカのハーフ報道官が日米地位協定について「既存の枠組みで改善するのが最善で、従来通り運用改善で対応すべき」と態度を明らかにしている。一歩進んで交渉の席に着くことは当然だろうが、協定改定へ向かうとは思えない。そこを押し切っていくような態度を政府ができるはずがないと誰しも思うだろう。アメリカにどうしてこんなに優しいのだろうか全く不思議なことだ。

 公務中の米軍人が2009~11年に起こした死亡・傷害事件事故188件のうち、被害者が全治4週間に満たないけがを負った事例で、3人が「処分なし」とされていた。
 残りの185件は全て懲戒処分で済まされた。被害者が死亡、もしくは全治4週間以上の重傷を負った事案を含め、刑事裁判を意味する軍法会議にかけられた例はない。
 ほとんどが交通事故とみられるが、国内で起きた事件・事故であるにもかかわらず、公務中という理由だけで刑事事件を起こした在日米軍人が特別扱いされている。→琉球新聞2013.5.27

日米地位協定の第171のbには、「日本当局は、米軍の構成員と軍属、およびその家族に対して日本の領土内で起きた犯罪に関しては裁判権を有し、日本の法律により罰することができる」と規定されているのに、現実にはほとんどの場合裁判していない。日米間で、公務外の犯罪の場合、日本側に裁判権がある大部分を放棄する密約がり、地位協定は、密約を含めて、米軍・米兵に特権が保障されている。だから、米兵の犯罪は奨励されているようなものだ。「日本がアメリカに守られている」ということはこういうことだ。アメリカに対しては使い走りしかできない外交で、安倍首相のあの鼻息が見たいものだが、針の穴より難しいことだろう。

横須賀に入港したアメリカ海軍の空母・キティーホークの乗組員である基地近くでレイプされたオーストラリア人のジェーンさん。「レイプに反対なら、地位協定(SOFA=Status of Forces Agreement)を変えるべきです」と明確に指摘している。


日本人として恥ずかしいことだ。





2013年12月26日木曜日

厭だねー、弾丸が飛び交う時代

餃子の王将の社長が、射殺されたことで、女性セブン(19日・16日号)が書いている。→女性セブン(19日・16日号)
===============================
『餃子の王将』を展開する王将フードサービスの社長・大東隆行さん(享年72)が20131219日の午前540分頃、自家用車で出社したところを、拳銃で撃たれ、殺害された。事件後に行われた記者会見で、同社は「思い当たるようなトラブルはない」と説明したが、実際にはさまざまなトラブルが発生していた…
===============================
という書き出しだが、ブラック企業としてノミネートされたことが記述されている。ブラック企業の問題は参議院議員選挙では争点としとなった。自民党の政策に対策を盛り込むかという動きもあったが、結局、ワタミの社長が立候補することで政策は立ち消えた。

ブラック企業の定義は、ウィキペディアによると
===============================
ブラック会社(ブラックがいしゃ)とは、広義には入社を勧められない過酷な労働搾取企業を指す。英語圏では一般的にスウェットショップ(英: Sweatshop)と呼ばれている他、中国語圏では血汗工場(中: 血汗工廠)とも呼ばれる。
===============================
 日本は先進国だから、こういうことが「立派に」存在している。日本共産党の吉良氏が当選して、厚生労働省が5111社の調査に乗り出すということにつながった。日本の政治はこういうことへの対策は財界に遠慮してちっともすすまないが、これだけ社会的な問題に浮上して、やっと動き出すことになる。しかし、ワタの社長さんも議員さんになってしまったのだから、この方の業績も容認するという結果になった。

 ブラック事業対象にノミネートされた、王将フードサービスの評価をもう一度みてみたが、「恨みをかう人ではない」というコメントとは似つかわないものだ。
===============================
株式会社 王将フードサービス(餃子の王将)
2013 2 5 日、「餃子の王将」で働いている25 歳の男性が、王将フードサービスを相手取り損害賠償を求める裁判を起こした。男性ははじめアルバイトとして王将で働き始め、10 ヶ月後に正社員として登用される。京都府内の店舗で調理などの業務を担当していたが、長時間労働のためにうつ病を発症し、11 4 月から休職を余儀無くされている。うつ病を発症する直前の6 ヶ月の時間外労働は平均して月に約135 時間だった。男性のうつ病は、労災として認定されている。餃子の王将では労働時間管理をコンピュータで行っており、1 10 時間を超える労働時間は入力できない仕組みになっている。このように、組織的に残業代の不払いを行っていたことも明らかとなった。原告の男性は、マスコミに対して「何やと思ってんねやろう、人を」とコメントしている。また、王将フードサービスは、過酷な新人研修についても度々報じられている。逃げ場の無い合宿形式で行われる研修では、「2 メートルでも瞬間移動」などの指導に始まり、「王将五訓」の暗唱や王将体操などをさせられる。一連の研修は、「人権」の考え方を「ペスト菌」のようなものだと主張する染谷和巳氏の経営するアイウィルが請け負っており、パワハラとみなされてもおかしくない状況が延々と続く。
================================
 こんな状態が日本の企業の中にいくらでもあるという背景が、犯罪を誘発するということだろう。「プロの仕業」という説も飛び交うが、そんなプロが闇の世界に存在するという空恐ろしい日本を作り上げきたわけだ。犯罪は許されないことだが、殺人が日常茶飯事になっている要因を取り除くことができないようでは未来がない。


 21日に第13回大佛次郎論壇賞(朝日新聞社主催)は、今野晴貴・NPO法人POSSE(ポッセ)代表(30)の『ブラック企業――日本を食いつぶす妖怪』(文春新書)が決まったという。光明が見えるようで少しホッとする。





2013年12月25日水曜日

貸し借りは慎重に

 「借りたもの」を返したら普通のことだけど、なんで借りたかの説明ができなければおかしいと誰しも思う。特に政治家の場合は身辺の潔癖さが要求されるのは当然のことだろう。説明しないまま都庁を去った猪瀬氏は、何年かたったら作品の中で「あのときは」と書きこむだろうか。
 辞任する前のとき、都議会自民党は24日には百条委員会をやると言っていたが、辞めたとなればできなくなってしまった。オリンピック招致に成功して、これから準備体制を作ろうという時に、都政に空白ができて…とNHKがしきりに説明をしている。確実に言えることは「徳洲会マネー」の追及がしにくくなったということだ。都議会民主党の中でも、「貸し借り関係者」がいるのかと調査をしたというから、その影響が心配されたのだろう。

 オリンピック招致することで動く経済効果を心配するむきにも、さっさと決着が必要との打算が先行させた。いったい433万票の重さってこんなものなのだろうかと、空虚な寒々しい感じをどう整理したらよいものだろう。朝日新聞では、共産党の議員控室に辞任の挨拶にいったときに、公開質問状を渡されたが、すぐに受け取らずに立ち去ろうとし、追っかけられて結局特別秘書に渡してくれとのことで収まったとか。闇に葬りたい輩は随分いるだろうが、そういう意味では気の毒なことだ。

 韓国国防軍が、PKO韓国軍の弾薬が足りないから予備として借りたという奇妙な話も、政府の説明がしどろもどろになってきた。武器輸出三原則の例外でというが、「積極的平和主義」と称す範疇から言えば、例外でなく拡大だ。韓国では安倍首相に手を貸したとの批判が出ているらしい。日本政府の説明では「提供」だから、この食い違いも明らかにされなくてはおかしい。

 餃子の王将の社長が4発の銃弾を撃ち込まれて亡くなった。韓国軍が「提供された」銃弾1万発で、任務を果たすことになったら、日本が戦闘行動に参加したのと同じこと。被弾した人は、提供者を告発することになる。どんな紛争でも民間人が巻き込まれることは起きる。あってはならないことに手を貸すことはない。日本政府が弾薬「提供」で韓国国防軍は「借りた」という違いは、民間の取引ではありえないことだ。政治の世界は、こういうことが平気でまかりとおる。承知できることでない。




2013年12月24日火曜日

アベノミクスが下敷きなのでしょう~最上小国川ダム建設強行

 最上小国川は、アユ釣りのメッカ。年間3万人のアユ釣り愛好者が訪れる。流域の経済効果は21.8億円と試算されている。流域にはクマタカ、ヤマセミが生息し、ハナカジカ、トウホクサンショウウオも生息、更に最近、蛾の一種、ワタナベカレハの有数の生息地であることがわかっている。ここにダムを作るという計画が2006年に山形県にから発表された。1300人の組合員がいる小国川漁協は一貫して反対の態度を貫いてきた。

2009年政権交代後の「検証」には、山形県の場合は河川工学者が入っていないという。「治水と地域振興を考える「懇談会」でいるものの、ダムありき論で進められている状況とのことだ。

2012年度県予算では、取り付け道路と転流工で5.7憶円の予算がついていた。


 県は今年5月に2014年度から10年間の漁場計画を告示したが、「公益上必要な行為への配慮」という条件を追加した。ダム建設を意識した露骨な脅かしだ。19日以降、県側と漁協の接触がありまだ、その内容は明らかにされていないが、山形新聞が後追い記事を連載している。

以下、山形新聞の「切り抜きメモ」
~~~
漁協は19日に県庁を訪れ、県に対し「公益上必要な行為への配慮」を裏付ける「回答」を提出予定
 
この先10年間、『公益』に関してきちんと話し合いに応じてもらえる担保、確証を求めている。

非公式の話し合いを数十回にわたり重ねてきたが、漁協は「『ダムありき』の話し合いには応じない」との立場を堅持

組合幹部が19日、県庁を訪れ、最終回答を提出することを決めた。漁協はこれまで県に2度概要を提出したが、県は難色を示している。最終回答について、沼沢勝善組合長は「(県側が求める内容を)踏まえていると考えている」

沼沢組合長は「春から30回以上(県当局との)話し合いをしてきたが、漁業権を消失する可能性が発生するとは思わなかった」と指摘。「反社会的な活動はしていない。『配慮』に対する県側の要求に答えなかったことを理由に(漁業権が)消失するとは考えられない」

漁協は考えをまとめた回答案を初めて文書で提示。「県との話し合いを続ける」との文言が含まれており、問題は解決に向けて一歩前進

当初、漁協幹部が県庁を訪問し、県に文書で最終回答する予定だったが、県が「提出前に漁協側と事前のやりとりが必要」と判断。県農林水産部の阿部清技術戦略監ら3人が同日午前、同漁協を訪れ、県への回答案を受け取った

阿部技術戦略監は「基本的な考えを聞いた。回答案の中には『配慮』に対する漁協側の考えが含まれていると認識している」

阿部技術戦略監らは同日午後、県庁で報道陣の取材に応じ「できるだけ早く結論を出したい。年内の問題解決を目指し、漁業権が更新されないような事態が起きないよう努力する」と語った


「配慮」の具体例について、県は▽治水や内水面漁業振興に関する県の説明を聞くこと▽話し合いに応じること▽測量、影響調査を妨げないこと―とし、「公益」の一つと位置付ける最上小国川ダム計画に反対している漁協に対し、これら「配慮」を確約するよう求めていた。

20
県が求めている「公益上必要な行為に対する配慮」に関し、漁協は週明けの24日にも回答書を提出することになった。

「公益上の配慮」について、沼沢勝善組合長は20日、同町内で会見し「アユ漁などの水産振興も治水対策も公益にかなう」とした上で、その具体例として県が挙げる▽県の説明を聞く▽話し合いに応じる▽ダム計画における測量や影響調査を妨げない―の3点についても一定の理解を示した。

県は「解決策を構築する協議はこれから。和解策が見いだせるよう建設的な話し合いに全力を挙げたい」(若松正俊農林水産部長)

県内水面漁場管理委員会が25日に山形市で開かれる予定

県によると、公益は「治水対策」と「漁業振興」。治水対策には最上小国川ダム計画も含まれ、県は、小国川漁協から「話し合いに応じる」といった「配慮」を確約する十分な説明がない場合は、漁業権更新の諮問を見送る可能性を示唆。同時に「漁協にダム計画への賛成を迫るものではない」としている。漁協側は23日に県に対し、「配慮」に関する回答書を提出する方針。県は委員会に同漁協の漁業権更新を諮問するか検討を急いでいる。
~~~

末節の話しながら、県の担当者の肩書がすごい。「…技術戦略監」と突出した意気込みを感じる名称だ。

写真は20097日撮影したもの・瀬見温泉付近







2013年12月23日月曜日

天気は上々、釣りにはいい日だったのがよかった。

つまり、またまた釣果に恵まれない例会だった。今回のレンタカーは8人乗りの大きいものを予約したので、6人乗車で、それぞれの釣り道具一式を積み込むにはちょうど良いものになった。横浜の鶴見で一人乗せてから、一時間ほどで現地に着いた。三崎港でも城ケ島大橋が右斜めに見える場所だ。8時過ぎにはなっていて、小さな川が流れ込んでいる切れ込んだ入江には、先客がたくさんいた。連休中日だし、日並もいいし家族や子供連れで、アミコマセを使ってイワシなどを釣り上げて、歓声を上げている。

手前どもは、一応ハゼを狙ってやろうということで、水深4メートルほどの岸壁に座り込んで、主にリールで「ちょい投げ」で始める。自分は3メートルの中通し竿で、歩き回ろうと決めてみんなと少し離れたところで、やってみるとすぐにオコゼがかかった。しばらく見ていなかった魚だが、毒針にかからないように足で抑えて慎重に針を外した。それからすぐにメバルが釣れて、少々小さいが成果としてバケツに確保。しばらく間があいて強烈な引きに合わせたら本命のハゼだった。根ガカリかと思しき反応に、竿を立てるとイイダコが途中まであがってきた。あとは掛け損なった魚信の感覚があったのみ。反対側の船着き場に回り込んでみたが、全くあたりがなかった。

 コマセを使って魚を釣っている家族連れの脇で、一緒に行った仲間が海タナゴやヒイラギ、メバルを釣り上げた。会長は昨年来ているので要領を心得ていると見えて、車を降りてからスタスタと歩いて入江の中ほどの位置で、仕掛けを投入していた。ちょうどその近くにいるときに、随分すごいものが上がったのが見えた。なんとマゴチだった。クロダイを狙っている人がタモを差し出して、上げてくれた。上げたとたんにハリスが切れたから、助けがなければ釣り上げることは難しかったろう。
本命のハゼ釣りは、「ちょい投げ」で主に釣っていたSさんが、8尾を釣り上げてダントツ。あとは2~3尾という結果だった。リールを使ってやるハゼつりは、アタリがわからなくて、好みではないが考えを改めないといけないようだ。


ウドンの煮込みは、足場も平らだし背中は護岸をしょっているのでガスボンベの火も安定していて、うまくいった。味ももちろんうまくいった。Uさんの山の道具と料理の腕がまた、効果的だった。会長がカサゴを何尾かあげていたが、今回釣れた魚種としては、相当あるので暖かい時期にはもっと面白いつりができるのではないかと思えた。ハゼが釣れる港ということは、三崎港周辺に繁殖できる場所があるのだろう。この入り江の流れ込みも条件にあてはまりそうだ。釣った魚は、Mさんが皆の分を持ち帰って調理されたが、ハゼは油気がおおいとのこと。食べてどうかは先の話になる。





2013年12月21日土曜日

例会にはうどんを作ろう

 暮れになると感傷めいた気持ちになるわけでもないだろうが、来年に向けての覚悟みたいのものを考えさせられる。そんな大仰なことでないのだが、それだけに余計、重みと格好をつけようということなのかもしれない。ものごとは始まりがあって終わりがあるとよく言われるが、始まりの方は理解できるとしても、終わりがあるものという点はよくわからない。だいたいズルズルとひっぱって続いている。なにかに手を染めて、一定の時間を費やして、それがすっきり終わりを迎えるということが、できるものなのだろうか。

 なにをやってもさしたることがなく、だから感慨もなくパタパタかバタバタかわからない「ものごと」にとらわれて、満足感の置き所を探さなければならない。
 22日はつりの会の例会で、三浦半島の三崎まで行くことになった。昨年港で大きなハゼが釣れたという場所だが、6人が参加できることになった。昨年そこへでかけた会員さんが先日急逝してしまった。いつも暮れの納竿(一年最後の釣り)のときには、うどんの煮込みを作ってくれて、寒さで冷えたときでも暖かくなることができた。釣りも上手で会にとっても貴重だったから、会の存続にも影響するかという存在だった。


 例会で「うどんを作ろう」ということになったので、うどんを食べながら楽しむことができそうだ。ハマちゃんをしのびながら温まることができそうだ。

うるさい音と必要な音

 うるさい音はいやなものだ。ようやく家の近所の建て替え工事が終わって、新しい住人も転居してきた。およそ年の間家の周りの5件の新築があって、毎日の工事の音が続いてまいった。そしたら今度は下水工事のための道路を切り取る音が出て、そのあとは道路工事も入ってまだ続いている。長い間の騒音はとくに夏の間は窓を開くのでダイレクトに音が入ってくる。

 国会周辺の特定秘密反対や脱原発の声は、必要欠くべからざるものだから騒音とはならないが、癪に障る人から見たら騒音ということらしい。それどころか「テロ」までという評価をいただいた。騒音で言うなら直接の経験はないがオスプレイは90デシベル以上もあるということで、地下鉄の電車の走行音以上で、これはうるさいという範疇だ。演習の下で生活する人間も動物たちもたまったものではない。そのうえ時々落ちるらしいから、こっちこそ生活を脅かす「テロ」と言っていいかもしれない。

 音は高齢になるにしたがって聞き取りにくくなる。聞こえないほうがいいことも多々あるが、最近のハイブリッド車などは音がしなくて、歩行する方が危ないという事態が起こっている。これは静かな方がいいとはいいきれない。バイオリンの音が聞き取りやすいからと、それを基にした研究がされているとか。
 カメラのシャッター音は「偽装」だ。これはシャッター音が長年の親しみというか、文化に属するものか、撮ったという実感を持たせるために必要なものとして、擬音がセットされている。携帯電話やスマホなどの撮影音は、被写体側の保護にかかわるものかな。気軽に撮影されて野放しでNET投稿されたりしたのではよくないから、これも必要音か。




2013年12月20日金曜日

小選挙区制中心の選挙制度は憲法違反

 「日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動」するのが憲法前文の書き出しになっている。現行の選挙制度でなければ、日本はもっと変わっているだろう。さまざまな世論調査では政府がやる政策について反対ないしは賛成の意見が多数であっても、その意見に基づいてないことが圧倒的に多い。国民生活に影響を与えるもの、重大な問題については特にそうだ。そうなるのは国会の構成が民意に基づいていないことだからだ。

 自民党はねじれ解消を声高に叫んで、日本を戦争ができる国にする仕掛けを作るということさえ、強行できてしまう議席を占有できた。選挙制度の不合理さは小学生にもわかる簡単なものなのに、これを是正できないというのは本当におかしなことだ。小選挙区の定数を少し手直ししてすませてしまうことでしか手を付けない。これまでと全く同じように自民党の石破幹事長が「衆議院の小選挙区比例代表並立制を当面維持する」「衆院定数を削減する」と相変わらずの提案をした。「実務者会議の確認であるこの提案に賛成できる党だけ集まって急いで議論を進めたい」と言って、それまで実務者協議で確認された「抜本的な見直し」「現行並立制の功罪の評価、検証」「参議院選挙後速やかに各党間の協議を再開」などという確認を棚に上げにしようとしたものだった。

 自民党の民主とはなにをさしているものなのだろうか。猛烈な抗議で、各党間の協議を再開することで結論が出たとのことだが、特定秘密保護法の成立でせっかく反対の論陣を張ったメディアも、この選挙制度の問題とのかかわりが深いことを、もっと啓発してほしいものと思う。「正当に選挙される」選挙でなければ憲法にも沿ったものにならないのは当然としても、悪法がスイスイと成立してしまう国会では、民意からはどんどん離れていくだけだ。政治がそれでいいとはだれも思わないのだから、政治の在り方が議論できるようをどんどん出していってほしいと思う。






2013年12月19日木曜日

「百条委員会で追及結構」と書いたら

都議会の総務委員会の追及を見て、都の予算審議の時期だとコメンテーターが言った。都民の生活にかかわる政策に向けた議論がされなくてはならない時期なのに、総務委員会で延々と時間をつぶしていいのかというもの。必要ではないというつもりではないが、だから、共産党が提案したようにさっさと百条委員会を設置したらよかったのにと思う。
嘘で脚色した猪瀬知事の答弁は誰が見てもおかしいと思うが、総務委員会で延々と時間を費やして、はっきりしないから?だから?百条委員会でやると動き始める。じゃあ、これまでやってきた「追及」はなんだったのかということになる。政治に携わる者が見通しと対策を提示できないでどうするのか。辞任すればそれでOKか、妙な動きだと感じる。

 朝から辞任とニュースが流れた。書き込んだ内容を少し変更しなければならなかったが、百条委員会にかけられる前に辞任とはまたどうしたことだ。疑惑が明るみに出る前に封じるのが狙いか。共産党が取り上げた東電病院売却の問題は、借用時の話題にはなかったという答弁に対する疑惑が、マスコミで取り上げられて広がってきた。徳田毅氏は自民党多数のおかげで、議員を辞めないでまだ居座っている。ここで「徳洲会マネー」の内幕が出てきては、マネーで潤った人たちが困る。百条委員会では明らかにされないうちに、結末をつけたいという筋書きが見える。

読売新聞
猪瀬氏、東電病院を話題に…答弁虚偽の疑いも

日経新聞
徳田虎雄氏、猪瀬知事に東電病院取得意向伝える



猪瀬知事のFacebookの投稿もさまざま、にぎやかに書き込まれている。(書き込みが多いので一部)










2013年12月18日水曜日

ブラック企業が野放しでは

 年賀状の心配をしなくてはならない頃になった。しばらく前の朝日新聞に、年賀状を大量に販売するノルマを果たすために、自己負担で一部をしのぎ、チケット廉売店に売りに行くということが書いてあった。そうしたことが、非正規従業者に被せられている。郵政民営化によってこういう「処遇」がでてきた。「ブラック企業」は大企業にも例外でない。安い賃金でいかに効率的に売り上げを伸ばすのかということが、普通のこととして横行している。

 参議院選挙でブラック企業対策が大きな反響を呼んで、その対策を主張した候補者が当選したら、厚生労働省がブラック企業の調査をすると動き出した。2200社で調査するということで始めた事業所は、事業所の82%に法令違反だった。
 こういう企業が野放しになっているのだから驚くべきことだ。政治がこんな風に世論の後押しを受けた候補者が当選するだけで動き出すということがあると、実感できることだ。本来やるべき職務が実際動かされていないということも浮かび出る。だから行政を動かす議席は重要だ。省庁の担当者は、遊んでいるわけではないだろうが、道理のない定数削減で業務分野を被っているところも多いだろう。体験からはそんなことも想像できる。

 国民生活にとって重要な仕事をやるためには、そういうことを求められる議員が必要だし、仕事をこなすには職員数が減ってしまっては「ブラック企業」並みになってしまう。「痛みを分かち合うこと。身を切る必要があるかから、議席数、定数を減らす」という主張に道理のないことが、ここで言える。徳洲会からの「援助」金が多くの議員にわたっているらしいが、金で動く議員が多すぎることが問題なのだろう。そういう輩をたくさん生んでしまう選挙制度が第一大問題だ。








2013年12月17日火曜日

昨日の合評会にもっていった写真

 寸又峡で撮った写真を持ち寄って、合評会をしようと池袋に集まった。カラオケの店で生ビールだけを頼んで、「講師」さんがコメントをする。持っていく写真は寸又峡のものだが、紅葉の時期が芳しくなかったし、朝方廻ってみたダム湖めぐりの景色はまだ日が入らなかったので、皆苦戦したようだった。違うところで撮ったものを持ってきた人もいた。ちょうど、自前のデジタル写真の編集とプリントの体制が出来上がったところなので、ためしの印刷を兼ねて何枚か持って行った。プリントの仕上がり具合で、緑色が少し強めに出るようなので、調整が必要なようだ。